TDCソフト
TDC SOFT Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
金融システムに強みを持つ独立系SIerが、AIとクラウドで描く「Smartな未来」
お客様の事業変革をリードする真のパートナーとして、先見性を持った『Visionary System Integrator』となること。
この会社ってなに?
あなたが普段何気なく使っている銀行のスマートフォンアプリやATM、その裏側では膨大なデータが瞬時に処理されています。また、クレジットカードで買い物をする際の決済システムや、保険の契約手続きなども、すべて巨大なITシステムによって支えられています。TDCソフトは、こうした社会に不可欠な金融システムの設計・開発を長年手がけてきた、縁の下の力持ちのような存在です。あなたの便利で安全な金融体験は、同社のような企業の高い技術力によって実現されているのです。
独立系システムインテグレーター(SIer)として金融分野に強みを持ち、安定した顧客基盤を背景に成長を続ける企業です。2025年3月期は売上高444.2億円(前期比11.9%増)、営業利益47.72億円(同25.3%増)と増収増益を達成し、過去最高益を更新する見込みです。2027年度を最終年度とする新中期経営計画では、売上高600億円、営業利益62億円という意欲的な目標を掲げており、M&Aも活用しながら事業領域の拡大を加速させています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区九段南1丁目6番5号
- 公式
- www.tdc.co.jp
社長プロフィール

私たちは「世の中をもっとSmartに」というパーパスを掲げ、一歩先の未来を見据えた開発技術とサービスを提供することを目指しています。新中期経営計画『Be a Visionary System Integrator』のもと、お客様の事業変革をリードする真のパートナーとなるべく、全社一丸となって挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
東京都中央区に本社を構え、ソフトウェア開発事業を目的として創業。日本のIT業界の黎明期からその歴史をスタートさせた。
創業から約34年、着実な成長を遂げ、株式を店頭登録。企業としての信頼性と知名度を高め、さらなる飛躍への基盤を築いた。
JASDAQ上場からわずか3年で東京証券取引所市場第二部へ市場変更。事業拡大と経営基盤の強化が市場に認められた。
東証二部への変更から1年という速さで市場第一部(現プライム市場)へ指定。独立系SIerとしての地位を確固たるものにした。
創業時の社名「東京データセンター」から、事業内容をより明確に表す「TDCソフト株式会社」へと商号を変更し、新たなスタートを切った。
米Scaled Agile社と国内初の「AI-Native」パートナー契約を締結。全社員のリスキリングを通じて「AI前提の働き方」を推進し、時代の変化に対応する。
新中期経営計画「Be a Visionary System Integrator」を策定。持続的成長に向けたストーリーを伝える統合報告書を初発行し、新たな成長ステージへ。
新中期経営計画の最終年度目標として、売上高600億円、営業利益62億円を掲げる。積極的なM&Aや新技術への投資で、さらなる高みを目指す。
注目ポイント
2027年度に売上高600億円、営業利益62億円を目指す新中期経営計画を発表。最高益更新を続ける好調な業績を背景に、さらなる成長に期待が高まります。
5期連続増配の実績があり、中期経営計画では配当性向40%台を目標に掲げています。安定した株主還元策は、長期的な投資の魅力の一つです。
金融システム開発で培った高い技術力を武器に、AIやクラウド、ゼロトラストセキュリティなど最先端分野へ積極的に投資。時代のニーズを捉えた事業展開を進めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 61.5% |
| FY2017/3 | 8円 | 33.1% |
| FY2018/3 | 8.8円 | 33.9% |
| FY2019/3 | 11円 | 36.1% |
| FY2020/3 | 12円 | 38.5% |
| FY2021/3 | 12円 | 33.8% |
| FY2022/3 | 15円 | 35.0% |
| FY2023/3 | 22.5円 | 43.1% |
| FY2024/3 | 48円 | 74.0% |
| FY2025/3 | 27円 | 37.1% |
株主優待制度は実施していません。
配当方針として、安定的な配当の維持と業績に応じた還元を重視しており、配当性向40%台を一つの目安としています。成長投資のための資金確保と株主への利益還元を高いレベルで両立させる姿勢を貫いています。今後も業績拡大に伴い、株主価値の向上を意図した還元策が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
TDCソフトは、金融機関や公共機関向けのシステム開発を主力とし、デジタルトランスフォーメーション(DX)需要を捉えて売上高は4期連続で2桁成長を達成しました。FY2025/3には売上高が約444億円、営業利益が約48億円に達しており、クラウド型製品やAI活用の推進が利益押し上げに寄与しています。FY2026/3期においても、旺盛なシステム投資意欲を背景に過去最高益の更新を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.8% | 9.2% | - |
| FY2022/3 | 14.1% | 9.8% | - |
| FY2023/3 | 15.3% | 10.9% | - |
| FY2024/3 | 17.8% | 12.1% | 9.6% |
| FY2025/3 | 17.6% | 12.1% | 10.7% |
収益性の指標であるROEはFY2024/3に16.7%と高い水準を維持しており、資本効率を重視した経営が着実に成果を上げています。営業利益率も前期の9.6%からFY2025/3には10.7%へ向上しており、高付加価値なコンサルティングやプロジェクトマネジメントへのシフトが利益率改善の主因です。ROAも12%台で推移しており、資産効率と収益力の両面でバランスの取れた成長を実現しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%台後半という強固な水準を維持しています。近年は事業拡大に伴い有利子負債をわずかに活用していますが、総資産約283億円に対して負債は11億円程度と限定的です。豊富な手元資金と低い負債依存度により、新規事業への投資や企業買収といった成長戦略を柔軟に実行できる財務基盤を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.7億円 | 1,800万円 | -5.9億円 | 22.9億円 |
| FY2022/3 | 21.8億円 | -300万円 | -5.5億円 | 21.7億円 |
| FY2023/3 | 19.5億円 | -3.5億円 | -14.4億円 | 16.0億円 |
| FY2024/3 | 30.2億円 | -3.0億円 | -13.6億円 | 27.3億円 |
| FY2025/3 | 29.6億円 | -100万円 | -10.9億円 | 29.6億円 |
営業キャッシュフローは堅調な利益成長を反映して安定しており、年間で約30億円規模のキャッシュを創出する力を備えています。投資キャッシュフローは最小限に抑えられており、本業で稼いだ資金を株主還元や事業成長へと効率的に分配しています。強固なフリーキャッシュフロー(FCF)の創出能力が、継続的な増配や経営基盤の強化を支える源泉となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.6億円 | 8.5億円 | 33.2% |
| FY2022/3 | 30.8億円 | 10.1億円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 37.1億円 | 12.2億円 | 33.0% |
| FY2024/3 | 42.5億円 | 11.7億円 | 27.4% |
| FY2025/3 | 48.8億円 | 14.4億円 | 29.6% |
法人税等の支払いは税引前利益の伸長に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね30%前後で推移しており、業績の拡大に比例した適切な納税が行われています。税負担によるキャッシュの流出は発生していますが、十分な利益創出能力があるため財務への影響は軽微です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 620万円 | 2,300人 | - |
従業員平均年収は620万円となっており、システムインテグレーター(SIer)業界の中でも安定した水準を維持しています。中核となるITコンサルティング事業の好調さに加え、リスキリングなどの人材投資を積極的に行っていることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はTDC社員持株会。
同社は創業家筋の有限会社野﨑事務所が筆頭株主(13.1%)であり、安定した経営基盤を維持しています。機関投資家や社員持株会(8.4%)が上位を占めており、経営陣と従業員の方向性が一致した堅実な資本構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
金融・公共法人向けITソリューションを柱とし、連結子会社を通じた事業拡大を推進しています。事業リスクとして特定システムへの依存や技術革新による競争激化を挙げており、新規技術の早期導入と人材確保によって競争優位性の維持を目指しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は13.3%となっており、今後さらなる登用が期待されます。監査体制としては監査等委員会設置会社を採用し、高い透明性のある経営監視を実現しています。グループ連結子会社数2社を擁し、機動力と専門性を両立させた経営体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 430億円 | — | 444億円 | +3.3% |
| FY2024 | 373億円 | — | 397億円 | +6.4% |
| FY2023 | 330億円 | — | 352億円 | +6.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 43億円 | — | 48億円 | +11.0% |
| FY2024 | 36億円 | — | 38億円 | +7.2% |
| FY2023 | 31億円 | — | 35億円 | +12.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年度を最終年度とする新中期経営計画では、売上高600億円、営業利益62億円という挑戦的な目標を掲げています。これはオーガニックな成長に加え、M&Aによる非連続な成長も織り込んだ計画です。過去の業績予想は期初時点で保守的に設定され、結果的に上振れ着地するパターンが多く、堅実な経営姿勢と目標達成へのコミットメントがうかがえます。計画達成に向けて、人材確保と育成が今後の重要な鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2022以降、当社のTSRはTOPIXを大幅にアウトパフォームし続けています。これは、安定的な増収増益による株価の上昇トレンドと、積極的な増配による株主還元の両方が投資家に評価された結果です。特に、FY2025は自社TSRが345.5%と、TOPIXの213.4%を大きく上回っており、資本市場から高い評価を得ていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 131.2万円 | +31.2万円 | 31.2% |
| FY2022 | 153.7万円 | +53.7万円 | 53.7% |
| FY2023 | 199.5万円 | +99.5万円 | 99.5% |
| FY2024 | 310.6万円 | +210.6万円 | 210.6% |
| FY2025 | 345.5万円 | +245.5万円 | 245.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
競合他社が含まれる情報・通信業の平均PERやPBRと比較すると、現在の株価は割安な水準にあると考えられます。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は1.87倍と均衡しており、短期的な需給の偏りは見られません。着実な業績成長が評価されれば、株価水準の是正が進む可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期の連結経常利益予想を従来予想から53億円へ上方修正し、投資家の期待を集めました。
クラウド型ワークフロー「Styleflow」をシンガポールで提供開始し、グローバル市場への進出を本格化。
システム開発の株式会社コモドシステムを子会社化し、開発体制の強化とソリューション領域の拡大を加速。
最新ニュース
TDCソフト まとめ
ひとめ診断
「金融機関の“心臓部”を支える独立系SIerが、クラウドとAIを両輪にDX時代の成長軌道に乗る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
フジテレビを中核に放送・都市開発・IPの三軸で企業価値向上を図る認定放送持株会社
ISPの老舗が、教育DXという第二の柱で安定成長を続ける『守りのDX銘柄』
決済インフラから医療DXまで――インテック統合で売上6,000億円規模へ飛躍する独立系SIer大手
独立系SIの老舗。組み込み開発からDXまで、堅実経営で5期連続増収を達成するスタンダード企業
TOBから再生へ。M&Aとテクノロジーで急成長するDXスタンダード企業
会計システムのガリバーが、法改正という追い風を受けながらAI武装で盤石の牙城を築いている状態
スマホゲームのヒットメーカーが、業績の乱高下を経てWeb3投資会社へと変貌を遂げつつあるカメレオン企業
『データのお掃除屋』から金融DXの心臓部へ、SBIグループと二人三脚で変貌する技術者集団