メドレー
MEDLEY,INC.
最終更新日: 2026年3月28日
テクノロジーで『医療ヘルスケアの未来』を創るプラットフォーマー
納得できる医療を、自分と大切な人のために。
この会社ってなに?
あなたが看護師や介護士の友人から転職の話を聞いたとき、その人が使っているかもしれないのがメドレーの求人サイト「ジョブメドレー」です。また、最近スマホで診察を受けた経験はありませんか?そのオンライン診療の裏側で「CLINICS」というシステムが動いているかもしれません。さらに、かかりつけ薬局のアプリで処方箋を送ったり、家族の服薬情報を管理したりする便利なサービスも提供しています。メドレーは、私たちが利用する病院や薬局の裏側で、働く人を探したり、診療をスムーズにしたりと、医療現場をテクノロジーで支えている会社なのです。
メドレーは、FY2025に売上高367.9億円(前期比25.5%増)を達成するも、積極的なM&Aに伴う先行投資で営業利益は21.50億円(同7.6%減)と減益を記録しました。しかし、FY2026の会社計画では売上高464.0億円、営業利益29.50億円とV字回復を見込んでいます。主力の医療人材紹介「ジョブメドレー」の安定成長を基盤に、リクルート子会社買収などで医療プラットフォーム事業を強化し、医療DXの巨大市場で成長の再加速を狙っています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー13F
- 公式
- www.medley.jp
社長プロフィール

当社は『医療ヘルスケアの未来をつくる』というミッションのもと、インターネット技術を活用し、患者さんや医療従事者にとって納得できる医療の実現を目指しています。人材採用からオンライン診療、電子カルテまで、医療現場の課題解決に資する多様なサービスを展開し、持続的な企業価値向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
「医療ヘルスケアの未来をつくる」をミッションに瀧口浩平氏と医師の豊田剛一郎氏が共同創業。医療介護分野の人材不足という課題解決に向け、主力事業となる求人サイトの運営を開始した。
人材プラットフォーム事業に続き、医療プラットフォーム事業へ本格参入。患者が自宅などから診察を受けられるシステムの提供を開始し、医療のデジタルトランスフォーメーションを推進。
オンライン診療とのシームレスな連携を実現するクラウド型電子カルテを提供開始。医療機関の業務効率化をさらに支援し、医療プラットフォーム事業を強化した。
創業から10年で東京証券取引所マザーズ市場(当時)へ上場を果たす。事業拡大と社会的な信用の獲得に向け、新たなステージへと歩みを進めた。
東証の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。日本を代表する企業の一角として、さらなる成長とガバナンス強化を両立させる体制を構築した。
かかりつけ医との連携や日々の健康管理をサポートする患者向けアプリをリリース。医療機関だけでなく、患者側の体験価値向上にも取り組みを拡大した。
クラウド型電子薬歴サービスのアクシスルートHDや、リクルートメディカルキャリアの医師・薬剤師採用支援事業などを買収。M&Aを加速させ、提供価値のさらなる向上を目指す。
注目ポイント
医療介護の人材採用支援「人材プラットフォーム」と、オンライン診療や電子カルテ等を提供する「医療プラットフォーム」の2本柱で事業を展開。それぞれが社会に不可欠なサービスであり、安定した成長基盤を築いています。
近年、電子薬歴システムや医師・薬剤師の採用支援事業などを積極的に買収。自社開発だけでなくM&Aも活用し、医療ヘルスケア領域における提供価値の拡大をスピーディーに進めています。
AIを活用したカルテ作成支援機能や、患者向け健康管理アプリ「melmo」など、最新技術を駆使した新サービスを次々と開発。日本の医療DXをリードする存在として、今後の展開が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
メドレーは現在、事業拡大への投資を最優先する方針をとっており、創業以来配当を実施していない無配銘柄です。獲得したキャッシュは、ジョブメドレーやクラウド診療支援システム「CLINICS」などの既存事業の強化、および新規M&Aによる成長機会の獲得に積極的に再投資されています。今後、成長フェーズが一段落し収益が安定した段階で、株主還元の実施が検討される可能性があります。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
メドレーは医療ヘルスケア領域に特化したプラットフォーム企業として、人材紹介サイト「ジョブメドレー」の成長が牽引し、過去5年間で売上高を約3.4倍の368億円まで急拡大させました。しかし、2025年3月期は積極的な事業買収やシステム投資に伴う特別損失の影響により、純利益が前期比65.1%減の約9.8億円へと大幅な減益となりました。2026年3月期の業績予想では、再び増収増益のトレンドへ回帰し、さらなる事業拡大を目指す見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.5% | 2.8% | - |
| FY2022/3 | 8.1% | 4.7% | - |
| FY2023/3 | 16.4% | 10.1% | - |
| FY2024/3 | 15.6% | 6.2% | 7.9% |
| FY2025/3 | 5.6% | 2.4% | 5.8% |
収益性については、ジョブメドレーの成果報酬モデルが高い利益率を支え、2023年3月期には営業利益率13.0%、ROE(自己資本利益率)14.5%という高い水準を記録しました。2024年3月期以降は、積極的なM&Aによる資産規模の拡大や統合コストの発生により、ROEやROA(総資産利益率)といった指標が一時的に低下傾向にあります。今後は買収した各事業のシナジー効果を早期に実現し、再び資本効率を高めていけるかが焦点となります。
財務は安全?
貸借対照表の分析では、以前は有利子負債ゼロの無借金経営を継続していましたが、2024年3月期以降の積極的なM&A戦略に伴い有利子負債を積み増す形へ転換しました。自己資本比率は2021年3月期の69.1%から2025年3月期には35.9%へと低下しており、事業成長のために財務レバレッジを活用するフェーズへと移行しています。今後、借入金の圧縮と新規事業による資産の質の向上を両立させ、財務の健全性を再構築することが期待されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.4億円 | -32.9億円 | 22.2億円 | -22.6億円 |
| FY2022/3 | 20.1億円 | -7.5億円 | -9.3億円 | 12.6億円 |
| FY2023/3 | 38.7億円 | -16.6億円 | -12.2億円 | 22.1億円 |
| FY2024/3 | 24.5億円 | -107億円 | 119億円 | -82.7億円 |
| FY2025/3 | 34.9億円 | -71.3億円 | -67.8億円 | -36.4億円 |
営業キャッシュフローは本業の成長に伴い安定してプラスを維持し、強力なキャッシュ創出能力を示しています。一方で、事業拡大を加速させるためのM&Aや開発投資が活発であり、投資キャッシュフローは多額のマイナスとなる局面が多く見られます。今後、取得した事業から安定的な利益を回収するフェーズに移行することで、フリーキャッシュフローの恒常的なプラス化が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.4億円 | 1.8億円 | 24.2% |
| FY2022/3 | 15.3億円 | 5.1億円 | 33.4% |
| FY2023/3 | 37.5億円 | 11.9億円 | 31.7% |
| FY2024/3 | 40.8億円 | 12.8億円 | 31.4% |
| FY2025/3 | 22.0億円 | 12.3億円 | 55.7% |
法人税等の支払いは、概ね標準的な実効税率の範囲内で推移しています。2025年3月期の税負担率が上昇しているのは、利益水準の変動に対して課税所得の調整項目が影響したためです。将来的には適正な納税を行いながら、安定的な業績を通じて法人税負担をコントロールする体制の維持が求められます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 563万円 | 1,815人 | - |
平均年収は563万円となっており、ITベンチャーとしては標準的な水準です。若手層を多く採用する事業構造であることに加え、医療プラットフォーム事業等の成長投資を継続しているため、社員一人あたりの給与水準は業績連動や生産性向上の観点から今後も注視が必要な領域といえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はNORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。
創業者の瀧口浩平氏が約19.4%を保有する筆頭株主であり、創業メンバーや経営陣による安定した支配体制が維持されています。上位株主には日本マスタートラスト信託銀行をはじめとする信託銀行や、ゴールドマン・サックス等の海外機関投資家が名を連ねており、国内外の投資家から一定の支持を集める構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
人材プラットフォーム事業と医療プラットフォーム事業の2本柱で構成され、M&Aを通じた積極的な事業領域の拡大とAI活用による業務効率化を推進しています。一方で、買収に伴うのれん償却やシステム開発費用が利益を圧迫するリスクがあり、成長への投資と収益性確保のバランスが重要な経営課題となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%を確保しており、ダイバーシティ推進の姿勢が見られます。監査報酬は8,700万円を投じており、成長企業として適切な監査体制の構築に注力しています。連結子会社を7社抱えるなどグループ経営が深化しており、ガバナンスの質を維持した規模拡大が期待されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 398億円 | — | 368億円 | -7.6% |
| FY2024 | 271億円 | — | 293億円 | +8.1% |
| FY2023 | 192億円 | — | 205億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 30億円 | — | 22億円 | -28.3% |
| FY2024 | 30億円 | — | 23億円 | -21.2% |
| FY2023 | 16億円 | — | 27億円 | +63.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を公表していませんが、期初の業績予想に対する達成度が計画達成能力を測る指標となります。過去3期を見ると、売上高は予想を上回る傾向にありますが、営業利益はFY2024、FY2025と2期連続で大幅な未達となりました。これは積極的なM&Aや事業投資が利益を圧迫した結果ですが、投資家から見れば利益計画の精度に課題があると言わざるを得ません。FY2026計画の達成が、信頼回復の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特に株価が大きく上昇したFY2023以降の株式市場全体の上昇局面において、同社株価は伸び悩み、TOPIXとの差が拡大しました。これは、増収は続くものの、M&Aに伴う先行投資等で利益成長が市場の期待に追いつかず、株価が軟調に推移したことが主な要因です。配当がないため、株価上昇がTSRに直結しますが、その株価が市場平均を下回るパフォーマンスに留まっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 52.3万円 | -47.7万円 | -47.7% |
| FY2022 | 86.6万円 | -13.4万円 | -13.4% |
| FY2023 | 96.9万円 | -3.1万円 | -3.1% |
| FY2024 | 84.5万円 | -15.5万円 | -15.5% |
| FY2025 | 51.9万円 | -48.1万円 | -48.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは32.6倍と、情報・通信業の平均と比較してやや割安な水準にあります。信用倍率は1.50倍と拮抗しており、買い方と売り方の需給バランスは取れていますが、直近1年で株価が半値近くまで下落しているため、信用買い残の整理が進むかどうかが今後の株価の鍵を握ります。配当は行っておらず、典型的なグロース株の値動きが想定されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
医療分野のシステム開発強化のためアクシスルートHDを買収し、アルフレッサと業務資本提携を締結しました。
2025年12月期決算を発表。純利益が9.75億円(前期比65.1%減)となる大幅な減益を報告しました。
リクルート子会社から医師採用支援事業を10億円で取得し、人材プラットフォーム事業の規模拡大を図りました。
最新ニュース
メドレー まとめ
ひとめ診断
「医療版リクルートが、DXの波に乗り病院経営まで丸ごと支援する未来のインフラ屋」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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