(株)総医研ホールディングス
Soiken Holdings Inc.
最終更新日: 2026年3月26日
大阪大学発の科学で、疲れない毎日をつくる。医療DXで健康の未来を拓くバイオベンチャー
医科学の研究成果を事業化し、人々の健康で安全な生活の実現に寄与する
この会社ってなに?
ドラッグストアで見かける抗疲労ドリンク「イミダペプチド」は、総医研グループの日本予防医薬が開発した製品です。渡り鳥が長距離を飛べる仕組みに着目した科学的根拠に基づく機能性飲料で、多くの方の疲労対策に利用されています。また、企業向けの健康経営支援サービスやオンライン健康相談、ラクトフェリン配合の健康食品なども展開しており、日常の健康管理をさまざまな角度からサポートしています。
総医研ホールディングスは1994年に大阪大学医学部発のバイオベンチャーとして設立され、2003年に東証マザーズ(現グロース)に上場しました。抗疲労食品「イミダペプチド」の開発・販売やバイオマーカー技術を活用した試験受託事業を中核に、ヘルスケアサポート事業を展開しています。FY2024/3・FY2025/3と2期連続の営業赤字を計上しましたが、中国化粧品EC事業からの撤退やグループ再編を進め、FY2026/6予では営業黒字転換を見込んでいます。医療DXを軸としたヘルスケアプラットフォーム構築を新たな成長戦略に掲げています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 大阪府豊中市新千里東町1丁目4番2号 千里ライフサイエンスセンター13階
- 公式
- www.soiken.com
社長プロフィール
医科学の研究成果を事業化し、人々の健康で安全な生活の実現に寄与する。総医研グループは、エビデンスに基づくヘルスケアソリューションを通じて、予防医療の普及と人々のQOL向上に貢献してまいります。
この会社のストーリー
総合医科学研究所として設立。バイオマーカー技術を活用した生体評価システムの開発に着手した。
東証マザーズ(現グロース)に株式を上場。抗疲労研究の成果をもとに事業拡大を加速した。
渡り鳥の持久力に着目した抗疲労成分「イミダゾールジペプチド」を配合した機能性飲料を発売。科学的根拠に基づく健康食品として注目を集めた。
企業向け健康経営支援サービスを拡大。コロナ禍での健康意識の高まりを追い風に成長を加速した。
中国化粧品EC事業の撤退方針を決定し、子会社再編を実施。医療DXを中心とした経営資源の集中を開始した。
Medifellowとの資本業務提携により、オンライン診療を軸としたヘルスケアプラットフォームの構築を加速。新たな成長ステージへ。
注目ポイント
大阪大学医学部発のバイオマーカー技術を基盤に、科学的根拠に基づく製品・サービスを展開。抗疲労研究のパイオニアとして独自の競争優位性を持っています。
FY2026/6予想配当10円(利回り4.13%)に加え、株主優待のイミダポイント(2,000円相当)を合わせると、100株保有での総合利回りは約12%と非常に高水準です。
Medifellow・Floraとの提携によるオンライン診療プラットフォームの構築は、予防医療のデジタル化という成長市場を狙うもの。黒字転換が実現すれば株価の本格的な再評価が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 1円 | 14.0% |
| FY2018/3 | 2円 | 26.4% |
| FY2019/3 | 4円 | 18.9% |
| FY2020/3 | 5円 | 17.9% |
| FY2021/3 | 5円 | 23.3% |
| FY2022/3 | 5円 | 16.2% |
| FY2023/3 | 5円 | 29.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 5円 | - |
| 必要株数 | 100株以上(約2.4万円) |
| 金額相当 | 2,000円相当 |
| 権利確定月 | 6月 |
FY2024/6は赤字により無配でしたが、FY2025/6に1株5円で復配し、FY2026/6予では1株10円と倍増の予想です。予想配当利回りは4.13%と高水準。加えて株主優待としてイミダポイント(2,000円相当)がもらえ、優待込み利回りは約12%と非常に魅力的です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2022/6に売上高93億円・営業利益12億円と過去最高の業績を達成しましたが、中国化粧品EC事業の不振やコロナ特需の剥落により、FY2024/6・FY2025/6は2期連続の営業赤字に転落しました。FY2026/6予では売上高40億円と減収が続くものの、不採算事業の撤退と構造改革により営業黒字転換を計画しています。
事業ごとの売上・利益
健康経営支援サービス、オンライン健康相談、Medifellowとの連携による医療DXプラットフォームの構築を推進。売上構成比の中核セグメント。
バイオマーカー技術を活用した評価試験の受託、臨床研究支援。大学発の技術を活かした高収益セグメント。
イミダペプチドの直販、ラクトフェリン配合サプリメント等。中国向け化粧品EC事業は撤退方針で損失を計上。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.1% | 0.9% | 5.7% |
| FY2017/3 | 4.0% | 3.4% | 6.4% |
| FY2018/3 | 4.3% | 3.5% | 6.0% |
| FY2019/3 | 10.7% | 8.8% | 11.4% |
| FY2020/3 | 12.6% | 9.9% | 11.2% |
| FY2021/3 | 9.0% | 7.9% | 10.2% |
| FY2022/3 | 11.8% | 9.5% | 12.9% |
| FY2023/3 | 6.3% | 5.5% | 9.0% |
| FY2024/3 | -10.6% | -9.5% | -11.8% |
| FY2025/3 | -3.5% | -3.1% | -2.8% |
FY2022/6にはROE 11.8%・営業利益率12.9%と高い収益性を示していましたが、中国EC事業の損失拡大によりFY2024/6は大幅な赤字に転落しました。FY2025/6は赤字幅が縮小しており、構造改革の効果が徐々に表れつつあります。FY2026/6の黒字転換が実現すれば、収益性の回復が本格化する見込みです。
財務は安全?
自己資本比率は常時78〜90%と極めて高い水準を維持しており、有利子負債はゼロの実質無借金経営です。赤字の影響でBPSはFY2023/6の266円から230円へ低下していますが、現金及び預金は約50億円を保有しており、財務基盤は非常に堅固です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.9億円 | -2.3億円 | 1.2億円 | -3,700万円 |
| FY2017/3 | 1.3億円 | 12.6億円 | -1.2億円 | 13.9億円 |
| FY2018/3 | -7,400万円 | -1,600万円 | -2.8億円 | -9,000万円 |
| FY2019/3 | 4.7億円 | -2.9億円 | -5,100万円 | 1.8億円 |
| FY2020/3 | 8.3億円 | 6.9億円 | -1.0億円 | 15.2億円 |
| FY2021/3 | -1.1億円 | -2,400万円 | -1.3億円 | -1.3億円 |
| FY2022/3 | 21.4億円 | -2.4億円 | -1.3億円 | 18.9億円 |
| FY2023/3 | -1.0億円 | 1.6億円 | -1.3億円 | 5,900万円 |
| FY2024/3 | -8.8億円 | -1,400万円 | -2.6億円 | -8.9億円 |
| FY2025/3 | 5.6億円 | -3.9億円 | 0円 | 1.7億円 |
営業キャッシュフローはFY2022/6に21億円の大幅黒字を計上した後、FY2024/6には-8.8億円に悪化しましたが、FY2025/6には5.6億円のプラスに回復しました。無借金経営のため財務CFの影響は軽微で、Medifellow等への投資を行いながらもフリーCFは1.7億円の黒字を確保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.9億円 | 1.4億円 | 75.9% |
| FY2017/3 | 2.7億円 | 8,500万円 | 31.4% |
| FY2018/3 | 3.4億円 | 1.4億円 | 42.1% |
| FY2019/3 | 8.8億円 | 3.2億円 | 36.9% |
| FY2020/3 | 11.0億円 | 3.7億円 | 33.4% |
| FY2021/3 | 9.2億円 | 3.6億円 | 38.9% |
| FY2022/3 | 12.5億円 | 4.4億円 | 35.4% |
| FY2023/3 | 7.3億円 | 2.8億円 | 38.0% |
| FY2024/3 | -5.7億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | -1.3億円 | 0円 | - |
FY2021〜2023/6は税引前利益7〜12億円に対し実効税率35〜39%で法人税を納付していました。FY2024・2025/6は赤字のため税負担はゼロです。FY2026/6予では黒字転換に伴い税負担が再び発生する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/6 | 550万円 | 81人 | - |
従業員数は連結81名とコンパクトな組織です。大阪大学医学部発のバイオベンチャーとして研究開発人材を中心とした専門集団の構成となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業者・代表取締役の角田氏が個人で6.37%を保有し、同氏の資産管理会社とみられるGOLONG HOLDING(17.68%)と合わせて約24%を保有。個人投資家中心の株主構成で浮動株比率は高め。
筆頭株主はGOLONG HOLDING CO.,LIMITED(17.68%)で、代表取締役社長・角田真佐夫氏の資産管理会社とみられます。角田氏個人でも6.37%を保有しており、経営者による持分が約24%と高いのが特徴です。金融機関の保有は見られず、個人投資家が主体の株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ヘルスケアサポート事業 | 28億円 | 2.5億円 | 8.9% |
| 生体評価システム事業 | 8億円 | 1.2億円 | 15.0% |
| 化粧品・健康食品事業 | 12億円 | -5.0億円 | -41.7% |
ヘルスケアサポート事業が売上の中核で、医療DXを軸とした成長戦略を推進中です。生体評価システム事業は利益率15%と高収益ですが規模は小さめ。化粧品・健康食品事業は中国EC撤退の影響で赤字が続いていますが、国内のイミダペプチド直販やラクトフェリン事業に集中する方針です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役7名中、女性が1名(14.3%)を占めています。連結子会社4社のコンパクトなグループ体制で、不採算事業の整理・子会社再編を進めています。資本的支出3.9億円はMedifellow出資等の新規事業投資が中心です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/6 | 51億円 | — | 49億円 | -4.0% |
| FY2024/6 | 68億円 | — | 52億円 | -24.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中国化粧品EC事業の不振によりFY2024/6は当初予想を大幅に下回る結果となりました。現在は医療DXを中心としたヘルスケア事業への経営資源集中を掲げ、Medifellowとの資本業務提携やFlora提携など新たな成長の種まきを積極的に行っています。FY2026/6の黒字転換がターニングポイントとなります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
総医研HDのTSRは5年間で95%とほぼ横ばいにとどまり、TOPIX(213%)を大幅にアンダーパフォームしています。FY2024には55%まで低下しましたが、事業再構築への期待から回復傾向にあります。黒字転換の実現と医療DX事業の成長が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 93.0万円 | -7.0万円 | -7.0% |
| FY2023 | 72.0万円 | -28.0万円 | -28.0% |
| FY2024 | 55.0万円 | -45.0万円 | -45.0% |
| FY2025 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは210倍と非常に高い水準ですが、これは赤字からの黒字転換直後でEPSが極めて低いことが要因です。PBR 1.05倍は純資産に対して概ね妥当な水準。配当利回り4.13%(予想)はサービス業セクター平均を大きく上回る高利回りです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
女性の健康課題に向けオンライン健康支援×専門医紹介のサービスを展開するFloraと業務提携を締結。
FY2026/6 第2四半期で経常損益が2.37億円の黒字に転換。通期黒字化への期待が高まる。
米系運用会社が大量保有報告書を提出(保有割合5.06%)。ストップ高を記録。
最新ニュース
(株)総医研ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「大阪大学医学部発のバイオベンチャー。抗疲労研究から医療DX・ヘルスケアプラットフォームへ転換を図るグロース企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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