ウェルネット
WELLNET CORPORATION
最終更新日: 2026年3月30日
コンビニ決済のパイオニア、キャッシュレス社会を支える縁の下の力持ち
決済ソリューションの枠を超え、新たな価値を創造し続けることで、未来の社会基盤を支えるリーディングカンパニーを目指す。
この会社ってなに?
あなたがコンビニの端末で公共料金を支払ったり、高速バスや飛行機のチケットを予約してオンラインで決済したりするとき、その裏側で活躍しているのがウェルネットです。普段何気なく利用している支払いサービスの多くは、同社が提供する『マルチペイメントサービス』によって支えられています。様々な企業の請求を全国のコンビニや金融機関で簡単に支払えるようにする仕組みを構築しており、私たちの生活に欠かせないインフラの一つとなっています。
決済代行事業を軸に安定成長を続けており、FY2025には売上高109.2億円、営業利益15.02億円を達成しました。会社はFY2026に向けても売上高115.0億円(前期比5.3%増)、営業利益16.80億円(同11.8%増)と増収増益を見込んでいます。盤石な決済プラットフォームを基盤としつつ、テクノクラフト社との提携やライフエンディングサービス「そうそう」への出資など、周辺領域への事業拡大を加速させており、今後の成長ドライバーとして注目されます。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 北海道札幌市中央区大通東10丁目11番地4
- 公式
- www.wellnet.co.jp
社長プロフィール
私たちは、事業者と消費者を結ぶ決済サービスの提供を中心とした事業を展開しています。これからも社会インフラの一員として「安全・安心・快適・便利」なサービスを提供し、企業価値の向上に努めてまいります。新中期経営計画「Think Wild.」のもと、常識にとらわれない発想で新たな挑戦を続けます。
この会社のストーリー
北海道札幌市にて、ソフトウェア開発事業を目的として株式会社ウェルネットを設立。ITソリューションの提供を開始した。
コンビニエンスストアでの収納代行サービスを開始。現在の主力事業である決済サービスの礎を築き、全国的な事業展開の基盤を確立した。
札幌証券取引所アンビシャス市場に上場し、株式公開を果たす。これにより、企業としての信頼性と知名度を高め、さらなる成長への弾みをつけた。
東京証券取引所マザーズ市場へ上場(後に市場再編により東証一部、スタンダードへ移行)。全国の投資家からの資金調達を可能にし、事業拡大を加速させた。
スマートフォン向け決済アプリ「支払秘書」をリリース。キャッシュレス化の波に乗り、ペーパーレスでの請求・支払いを実現する新サービスで顧客層を拡大した。
「働き方改革」を目指した札幌本社が、心身の健康とウェルビーイングに関する国際的な建築認証「WELL認証」で最高ランクの「プラチナ」を取得した。
「常識にとらわれない発想」をスローガンに新中期経営計画「Think Wild.」を策定。既存事業の深化と、スタートアップへの出資など新規事業領域への挑戦を本格化させる。
注目ポイント
コンビニでの収納代行サービスを主力に安定した収益を上げています。配当性向50%を目安とする高い株主還元方針を掲げており、配当利回りの高さも魅力です。
「支払秘書」アプリの提供や、他社との提携によるサービス拡充など、キャッシュレス時代に対応した事業展開を加速。スタートアップへの出資を通じて未来の収益源を育てています。
サービス業の平均を大幅に上回る営業利益率を維持しており、効率的な事業運営ができています。これは企業の競争力の高さを物語っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 80円 | 111.3% |
| FY2017/3 | 50円 | 107.9% |
| FY2018/3 | 50円 | 190.0% |
| FY2019/3 | 50円 | 249.8% |
| FY2020/3 | 13.15円 | 50.0% |
| FY2021/3 | 15.47円 | 73.9% |
| FY2022/3 | 14.13円 | 50.0% |
| FY2023/3 | 16.84円 | 50.0% |
| FY2024/3 | 22.15円 | 50.0% |
| FY2025/3 | 29円 | 50.4% |
| 権利確定月 | 6月 |
ウェルネットは配当性向50%を目標とする方針を掲げており、業績の成長に伴い配当額を積極的に引き上げています。利益を株主に還元する姿勢が明確であり、配当性向を維持しながら増配を実現する好循環が続いています。株主優待と合わせた総利回りの高さも魅力であり、長期保有に適した還元策を実施しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ウェルネットはコンビニエンスストア等での決済代行サービスを主軸に安定した成長を続けており、売上高はFY2021/3の約88億円からFY2025/3には約109億円へと着実に拡大しています。電子決済やチケットサービスの需要取り込みに成功し、営業利益も5年間で約2.6倍の約15億円へと大幅に増加しました。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、堅調な事業基盤がさらなる収益成長を牽引しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 15.9% | 6.4% | 19.5% |
| FY2017/3 | 9.9% | 3.9% | 10.7% |
| FY2018/3 | 6.3% | 2.9% | 6.9% |
| FY2019/3 | 5.0% | 2.0% | 5.0% |
| FY2020/3 | 7.0% | 2.5% | 8.7% |
| FY2021/3 | 5.5% | 1.8% | 6.4% |
| FY2022/3 | 7.2% | 2.3% | 8.2% |
| FY2023/3 | 8.1% | 2.6% | 10.0% |
| FY2024/3 | 10.0% | 3.1% | 12.1% |
| FY2025/3 | 12.2% | 3.7% | 13.8% |
収益性については、コスト管理の効率化と高付加価値な決済ソリューションの拡大により、営業利益率はFY2021/3の6.4%からFY2025/3には13.8%へと大幅に向上しました。資本効率を示すROEも12.2%に達するなど、自己資本を有効に活用した利益創出体制が構築されています。今後も高収益なITサービスの比率が高まることで、さらなる利益率の改善が期待されます。
財務は安全?
財務状況は極めて健全であり、長期間にわたり実質無借金経営(有利子負債ゼロ)を維持しています。総資産は293億円規模へと着実に増加しており、強固な自己資本を背景に安定した事業運営が可能です。無借金かつ十分なキャッシュを保持しているため、将来の新規サービス開発や投資機会への柔軟な対応力が高い強みとなっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 25.5億円 | 2.2億円 | -11.1億円 | 27.7億円 |
| FY2017/3 | 23.3億円 | -13.4億円 | -6.0億円 | 9.9億円 |
| FY2018/3 | -39.9億円 | 3,500万円 | -14.1億円 | -39.6億円 |
| FY2019/3 | 31.8億円 | -4.8億円 | -8.5億円 | 27.0億円 |
| FY2020/3 | -18.5億円 | -11.8億円 | -2.0億円 | -30.3億円 |
| FY2021/3 | 26.0億円 | -18.0億円 | 10.1億円 | 8.0億円 |
| FY2022/3 | 32.9億円 | -2.7億円 | -3.9億円 | 30.2億円 |
| FY2023/3 | 11.1億円 | 2.7億円 | -3.6億円 | 13.8億円 |
| FY2024/3 | 26.4億円 | 3.3億円 | -3.9億円 | 29.8億円 |
| FY2025/3 | 24.1億円 | -8.3億円 | -7.4億円 | 15.8億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、決済代行サービスの拡大に伴い安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローは新規サービス開発に向けた支出や資産運用により適宜変動していますが、フリーキャッシュフローは安定して黒字を確保しています。潤沢なキャッシュは株主還元や将来の成長投資へ適切に振り向けられており、極めて健全な資金循環が実現されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 20.1億円 | 6.6億円 | 32.7% |
| FY2017/3 | 12.4億円 | 3.7億円 | 29.9% |
| FY2018/3 | 7.1億円 | 2.1億円 | 30.1% |
| FY2019/3 | 5.3億円 | 1.6億円 | 29.4% |
| FY2020/3 | 8.3億円 | 3.3億円 | 40.2% |
| FY2021/3 | 6.7億円 | 2.7億円 | 41.0% |
| FY2022/3 | 7.5億円 | 2.2億円 | 29.4% |
| FY2023/3 | 9.3億円 | 3.0億円 | 32.1% |
| FY2024/3 | 12.2億円 | 3.9億円 | 31.6% |
| FY2025/3 | 16.6億円 | 5.9億円 | 35.3% |
法人税等の支払額は、業績拡大に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね30%台前半で推移しており、日本の税制標準に基づいた適切な納税が行われています。業績の好調さを反映し、税引前利益はFY2025/3時点で約16.6億円と着実に積み上がっています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、主力はコンビニエンスストアや金融機関を経由した決済代行・収納代行サービスであり、独自の電子チケットや認証技術による高収益体制を構築しています。一方で、決済業界特有のシステム投資負担や、他社との競争激化が継続的なリスク要因として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 109億円 | — | 109億円 | ±0% |
| FY2024 | 102億円 | — | 101億円 | -0.3% |
| FY2023 | 94億円 | — | 94億円 | ±0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 11億円 | — | 11億円 | -0.3% |
| FY2024 | 8億円 | — | 8億円 | +5.8% |
| FY2023 | 6億円 | — | 6億円 | ±0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(〜FY2025)では、最終年度の売上高目標120億円に対し実績109.2億円と未達に終わりました。一方で、経常利益は目標15億円を上回る16.6億円を達成し、収益性の改善が進んだことが示されています。業績予想の精度は非常に高く、過去3年間で大きな乖離は見られません。2025年8月に策定された新中計「Think Wild.」では具体的な数値目標は非開示ですが、利益重視の堅実な経営方針が継続されると見られます。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは11.0倍と、サービス業平均の25.0倍と比較して大幅に割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4.51%と業界平均を大きく上回っており、高配当利回り銘柄としての魅力があります。信用倍率は1.79倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。時価総額は125億円と小規模であり、今後の成長次第で株価が大きく変動する可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
新中期経営計画「Think Wild.」を策定し、安全・安心・快適な決済サービスの最大効率化を掲げました。
株式会社そうそうへの出資および協業を発表し、ライフエンディング領域の決済サポート体制を強化しました。
26年6月期第2四半期決算にて、経常利益が10.7%減益となるなど厳しい業績内容が発表されました。
最新ニュース
ウェルネット まとめ
ひとめ診断
「コンビニ決済の黒子役が、航空券から行政手続きまで、生活のあらゆる『支払い』シーンを押さえるプラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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