シー・ヴイ・エス・ベイエリア
CVS Bay Area Inc.
最終更新日: 2026年3月30日
コンビニからホテルへ華麗なる転身、首都圏でユニークな宿泊体験を創造
ユニークなホテル運営を通じて、お客様に忘れられない「彩り」ある体験を提供し、首都圏ベイエリアで最も選ばれるホスピタリティ企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが東京ディズニーリゾートや幕張メッセ周辺で手頃なホテルを探すとき、同社の「BAY HOTEL」を利用しているかもしれません。以前は「ローソン」のフランチャイズ運営を大規模に行っていましたが、現在はその経験を活かし、宿泊に特化したカプセルホテルやビジネスホテルの運営に力を入れています。また、あなたが住んでいるマンションの受付(フロントサービス)や、普段利用するクリーニング店も、実は裏側でシー・ヴイ・エス・ベイエリアが支えている可能性があります。私たちの生活の身近な「便利」を提供する企業です。
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、かつての主力事業であったコンビニエンスストア事業を縮小し、ホテル運営事業へ経営資源を集中させる事業転換を進めています。直近の2025年2月期決算では、売上高78.2億円、営業利益4.21億円を達成し、転換後の収益基盤が固まりつつあります。2026年2月期は売上高89.0億円、営業利益5.68億円とさらなる成長を見込んでおり、ホテル事業の収益性向上が今後の成長の鍵を握っています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 千葉県千葉市美浜区中瀬1-7-1
- 公式
- www.cvs-bayarea.co.jp
社長プロフィール

創業以来「お客様にとっての便利さ」を追求し、時代の変化に対応してきました。現在はホテル事業を主軸に、お客様の生活に「彩り」を感じていただける空間とサービスの提供を目指しています。今後も社会の変化を的確に捉え、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
千葉県市川市にて、コンビニエンスストアの店舗開発・運営・経営指導を目的として「株式会社千葉エリアサービス」を設立。地域社会の便利さを支える事業をスタートさせた。
商号を「株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア」に変更し、ジャスダック市場(現・東証スタンダード)に上場。事業拡大に向けた大きな一歩を踏み出した。
コンビニ事業で培ったノウハウを活かし、ホテル事業へ本格的に参入。カプセルタイプの「BAY HOTEL」ブランドなどを展開し、新たな収益の柱の育成を開始した。
主力事業であったコンビニエンスストア事業の大部分をローソンに譲渡。経営資源をホテル事業へ集中させるという、未来を見据えた大胆な戦略的決断を下した。
事業の柱と定めたホテル事業が、新型コロナウイルス感染症拡大の直撃を受ける。インバウンド需要の消失や移動制限により、厳しい経営環境に直面した。
人流の回復やインバウンド需要の復調を追い風に、ホテル事業が大きく成長。業績はV字回復を遂げ、4期連続の増配を発表するなど、株主への還元姿勢も示した。
千葉県成田市に新ブランド『THE FARM スロウマウンテン』を開業予定。多様化する宿泊ニーズに応え、新たな体験価値の創造に挑戦し続ける。
注目ポイント
かつての主力事業であったコンビニ事業を戦略的に譲渡し、成長分野であるホテル事業へ経営資源を集中。時代の変化を捉え、果敢に自己変革を遂げるダイナミックな経営が魅力です。
リーズナブルなカプセルホテル「BAY HOTEL」から、自然を満喫できる新感覚アウトドアホテルまで、多様なニーズに応える独創的な宿泊施設を企画・運営。今後の新規ホテル展開にも期待が高まります。
個人投資家にも嬉しい自社ホテルで使える宿泊割引券の株主優待制度があります。業績回復に伴い4期連続で増配も実施しており、高い配当利回りも注目ポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1円 | 24.9% |
| FY2017/3 | 10円 | 52.3% |
| FY2018/3 | 20円 | 0.2% |
| FY2019/3 | 30円 | 3.9% |
| FY2020/3 | 20円 | 0.2% |
| FY2021/3 | 14円 | 0.2% |
| FY2022/3 | 12円 | 0.2% |
| FY2023/3 | 16円 | 0.2% |
| FY2024/3 | 20円 | 14.2% |
| FY2025/3 | 23円 | 10.1% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
同社は業績の回復に合わせて配当を増額しており、4期連続の増配を実現するなど株主還元を強化しています。配当方針として安定的な利益還元を重視しつつ、配当性向の向上にも取り組んでいます。株主優待と合わせた利回りは非常に高く、個人投資家にとって魅力的な水準を維持しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアの業績は、低迷していたコンビニ運営事業からの撤退やホテル事業への集中など抜本的な事業構造改革が進んだことで、直近は大幅な黒字転換を果たしました。2024年3月期には営業利益が約4.9億円に達し、2025年3月期もホテル事業の好調を背景に11.2億円の純利益を計上するなど収益基盤の再構築に成功しています。2026年3月期も成長を見込む一方、市場環境の変化に応じた柔軟な経営が継続的な利益確保の鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 21.7% | 6.8% | 6.5% |
| FY2025/3 | 29.6% | 10.0% | 5.4% |
収益性は、過去の赤字事業整理を経て劇的に改善しました。2021年3月期や2022年3月期には営業赤字が続いていましたが、現在は営業利益率が5%から6%台で安定し、ROEも20%を超える高い水準に達しています。資産効率を示すROAも直近では10%まで回復しており、選択と集中による経営資源の効率化が収益性の向上に直結したと言えます。
財務は安全?
財務健全性は、過去の負債整理と資産の入れ替えを経て、自己資本比率が直近で38.9%まで改善しました。以前は有利子負債がゼロでしたが、直近では約113億円の負債を抱えつつも、純資産を約44億円まで積み増すなどバランスシートの再編を通じた成長投資が可能な体質へ変化しています。今後もホテル事業への設備投資と財務規律の両立が、持続的な企業価値向上の焦点となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.2億円 | -3.4億円 | 5.5億円 | -2.2億円 |
| FY2022/3 | -3.5億円 | 2.3億円 | -8,500万円 | -1.2億円 |
| FY2023/3 | -1.7億円 | 6.5億円 | -4.4億円 | 4.8億円 |
| FY2024/3 | 4.8億円 | -10.8億円 | 7.1億円 | -6.0億円 |
| FY2025/3 | 4.1億円 | -3.8億円 | -1.3億円 | 2,700万円 |
営業キャッシュフローは、事業構造改革の進展により近年プラス圏へと転じ、安定的なキャッシュを生み出す構造へと変化しました。投資キャッシュフローは、ホテル事業の新規出店や改装に伴う設備投資によりマイナス傾向にあり、将来の成長に向けた積極的な支出が継続しています。財務キャッシュフローは借入と返済が適宜行われており、投資回収と財務バランスを重視した資本構成が維持されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -5.5億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -3.6億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 4,700万円 | 6,100万円 | 129.8% |
| FY2024/3 | 4.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 3.9億円 | 0円 | 0.0% |
過去の多額の税務上の繰越欠損金が存在していたため、近年の黒字決算においても法人税等の支払いが実質的に発生しない期間が続きました。FY2025/3までは繰延税金資産の取り崩しや欠損金の充当により税負担が軽減されています。FY2026/3の予想では、欠損金の利用が一巡し、通常の税率水準に近い納税が発生する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 485万円 | 189人 | - |
従業員平均年収は485万円と、小売・サービス業界における中規模事業者の水準に近い数値で推移しています。事業ポートフォリオの転換により利益率が変動しやすい環境にあり、全社的な業績連動やコスト管理が給与水準に一定の影響を与えていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はユネイシア。
同社は創業家および関連会社による持株比率が非常に高く、筆頭株主の株式会社ユネイシアと泉澤豊氏ら創業家一族で発行済株式の過半数近くを保有する強固な支配体制にあります。このため、安定株主が支配権を維持しやすく、浮動株(市場で流通する株)の比率は相対的に低い傾向にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容はホテル運営を中核に、マンション管理やクリーニングなど多角的なサービスを展開しています。コンビニエンスストア事業の大部分を譲渡した戦略的縮小を経て、現在はホテル等のレジャー・不動産関連事業への依存度が高まっており、設備投資に伴う固定費負担や競争激化が主な事業リスクとして挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が0%であるなど、経営の多様性については今後の課題として認識されています。監査役会を通じた監査体制は維持されているものの、上場企業としては企業規模が比較的小さく、創業家による影響力が強いガバナンス構造にあることが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 77億円 | N/A | 78億円 | +1.7% |
| FY2024 | 70億円 | N/A | 75億円 | +7.0% |
| FY2023 | 71億円 | N/A | 69億円 | -2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3億円 | N/A | 4億円 | +21.0% |
| FY2024 | 2億円 | N/A | 5億円 | +170.0% |
| FY2023 | 2億円 | N/A | 1億円 | -63.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年6月に新たに策定された中期経営計画では、FY2028を最終年度とし、売上高92億円、営業利益7億円を目標に掲げています。これはホテル事業の収益性改善と新規開業を織り込んだ計画です。過去2期は期初予想を大幅に上回る実績を上げており、マネジメントの予想精度は改善傾向にあります。しかし、それ以前には下方修正もあったため、新中計が安定的に達成できるかどうかが今後の評価ポイントとなります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを一貫して下回っています。これは、コンビニ事業譲渡後の事業ポートフォリオ転換期における収益の低迷と、それに伴う株価の長期的な下落トレンドが主な原因です。今後はホテル事業の成長を通じて企業価値を向上させ、株主還元を強化することでTSRを改善できるかが課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 71.6万円 | -28.4万円 | -28.4% |
| FY2022 | 69.7万円 | -30.3万円 | -30.3% |
| FY2023 | 77.2万円 | -22.8万円 | -22.8% |
| FY2024 | 130.7万円 | +30.7万円 | 30.7% |
| FY2025 | 106.5万円 | +6.5万円 | 6.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは9.7倍とサービス業平均の18.5倍と比較して割安な水準にあります。PBRも0.55倍と解散価値を大きく下回っており、株価の割安感は強いと言えます。信用倍率が163倍と非常に高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な売り圧力には注意が必要です。高い配当利回りが株価の下支え要因となる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
新中期経営計画を策定し、施設のリニューアル改装工事を含む成長戦略を公表しました。
千葉県成田市にてアウトドアホテル『THE FARM スロウマウンテン』を開業し、観光・宿泊事業を強化しました。
第3四半期累計で2700万円の最終赤字を計上し、ホテル事業の不振が利益面で重荷となりました。
最新ニュース
シー・ヴイ・エス・ベイエリア まとめ
ひとめ診断
「コンビニからホテルへ、事業ポートフォリオ転換でV字回復を狙う首都圏特化の不動産サービス企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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