四国化成ホールディングス
SHIKOKU KASEI HOLDINGS CORPORATION
最終更新日: 2026年3月27日
化学と建材の二刀流で世界に挑む、四国の技術集団
私たちは、独創的技術にこだわり、化学と建材の事業で新たな価値を創造し、人と社会と自然が共生する未来に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている自動車のタイヤ、その安全性や燃費を支える重要な化学素材「不溶性硫黄」で、実は四国化成は世界トップクラスのシェアを誇っています。また、街を歩いているときに見かける戸建てのオシャレな門扉やカーポート、もしかしたら同社のエクステリア製品かもしれません。普段は意識しない化学素材から、マイホームを彩る建材まで、四国化成の技術はあなたの暮らしのすぐそばで役立っているのです。
四国化成ホールディングスは、化学品と建材を両輪に成長を続けるニッチトップ企業です。2025年12月期は売上高707.0億円、営業利益108.69億円と増収増益を達成し、好調な業績を維持しています。長期ビジョン「Challenge 1000」(売上高1,000億円)の実現に向け、インドネシアの化学メーカー買収や10億円規模のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)設立など、M&Aや新規事業投資を積極的に展開しています。株主還元にも前向きで、2025年12月期には1株当たり55円への増配を実施しました。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 香川県丸亀市土器町東八丁目537番地1
- 公式
- www.shikoku.co.jp
社長プロフィール

当社グループは、独創的技術にこだわり、化学と建材の2つの事業を通じて、世界中の豊かで快適な暮らしを支えてきました。長期ビジョン「Challenge 1000」のもと、既存事業の強化に加え、M&AやCVCファンド設立による新規事業領域の開拓を積極的に進め、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
香川県丸亀市にて、無機化学薬品の製造・販売を目的として設立。ここから独創的技術への挑戦が始まる。
化学事業で培った技術を応用し、住宅用壁材の製造を開始。現在の事業のもう一つの柱が生まれる。
タイヤの性能を左右する重要な化学品「不溶性硫黄」の製造を開始。後に世界トップクラスのシェアを誇る主力製品へと成長する。
「四国化成ホールディングス株式会社」へ商号変更し、持株会社体制へ移行。化学品事業と建材事業を分社化し、グループ経営を強化する。
インドネシアの化学品メーカー「PT Timuraya Tunggal」を買収。初の海外生産拠点を確保し、グローバル展開を加速させる。
2030年度の売上高1000億円、営業利益150億円達成を目指す長期ビジョンを策定。成長への強い意志を示す。
コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)を設立。化学・建材分野のスタートアップへ投資し、新事業創出を目指す。
注目ポイント
自動車タイヤに不可欠な「不溶性硫黄」など、世界で高いシェアを持つニッチトップ製品を多数保有。独自の技術力が強みです。
インドネシア企業の買収やCVCファンド設立など、未来の成長に向けた積極的な投資を加速。既存事業にとどまらない成長意欲が魅力です。
配当性向30%、総還元性向50%、DOE3%を目標に掲げ、安定した株主還元を目指す方針を明確に示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16円 | 19.3% |
| FY2017/3 | 18.5円 | 18.5% |
| FY2018/3 | 22円 | 19.4% |
| FY2019/3 | 22円 | 23.8% |
| FY2020/3 | 24円 | 24.8% |
| FY2021/3 | 24円 | 23.2% |
| FY2022/3 | 26円 | 27.7% |
| FY2023/3 | 28円 | 18.4% |
| FY2024/3 | 50円 | 26.1% |
| FY2025/3 | 55円 | 28.5% |
株主優待制度は2023年12月末の権利確定分をもって廃止されました。
当社は長期ビジョン「Challenge 1000」に基づき、配当性向30%および総還元性向50%を目標に掲げています。DOE(株主資本配当率)3%を意識した安定的な還元を目指しており、近年の増配傾向がそれを裏付けています。優待廃止後は配当を通じた直接的な株主還元へと方針を一本化しました。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、化学品および建材事業の堅調な拡大により売上高が過去最高水準を更新しており、特に電子材料分野の成長が寄与しています。FY2025/3には純利益約84.6億円を達成し、続くFY2026/3期予想においても増収増益を見込むなど、成長軌道を維持しています。グローバル市場への戦略的な投資や事業ポートフォリオの最適化により、安定した収益基盤を確立しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.2% | 6.0% | - |
| FY2022/3 | 6.1% | 4.3% | - |
| FY2023/3 | 2.5% | 6.0% | - |
| FY2024/3 | 10.3% | 6.5% | 14.0% |
| FY2025/3 | 1.5% | 5.9% | 15.4% |
収益性に関しては、営業利益率が15%前後の高水準で推移しており、付加価値の高い製品群が収益を支えています。ROE(自己資本利益率)は概ね9%から10%台を推移しており、効率的な資本活用がなされています。今後も高収益製品への資源集中を進めることで、企業価値のさらなる向上を目指しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率は60%を超える安定した水準を維持しています。FY2024/3以降は成長投資のための借入金が発生していますが、十分な純資産を有しており財務の安全性に懸念はありません。強固なバランスシートを背景に、将来に向けた積極的な投資を継続できる体制が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 50.9億円 | -50.9億円 | -18.1億円 | 200万円 |
| FY2022/3 | 29.2億円 | -36.7億円 | 14.2億円 | -7.5億円 |
| FY2023/3 | 130億円 | -35.6億円 | -28.1億円 | 93.9億円 |
| FY2024/3 | 90.2億円 | -156億円 | -37.2億円 | -65.3億円 |
| FY2025/3 | 110億円 | 22.2億円 | -115億円 | 132億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により年間約100億円規模の安定した創出能力を有しています。FY2024/3には積極的な投資による一時的な支出増が見られましたが、FY2025/3には再び強固なフリーキャッシュフロー(約132億円)へと回復しました。得られた資金を元手に、成長投資や株主還元をバランスよく実施する方針です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 92.9億円 | 24.1億円 | 26.0% |
| FY2022/3 | 72.7億円 | 22.7億円 | 31.3% |
| FY2023/3 | 92.8億円 | 14.3億円 | 15.4% |
| FY2024/3 | 108億円 | 19.7億円 | 18.2% |
| FY2025/3 | 119億円 | 34.6億円 | 29.0% |
法人税等の支払いは、税引前利益の変動に伴い推移しています。FY2023/3およびFY2024/3には税務上の調整等により一時的に実効税率が低下しましたが、近年の税率は標準的な水準に回帰しています。今後も業績拡大に伴い、適正な納税を継続する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 880万円 | 1,331人 | - |
従業員平均年収は880万円と、化学業界の中でも非常に高い水準にあります。長年培われた独自のファインケミカル技術や建材事業という収益源が安定しており、それが高水準な給与として従業員に還元されている背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日清紡ホールディングス・日本生命保険相互会社。
大株主にはシコク共栄会や日清紡ホールディングスなどの安定株主が名を連ねており、長期的な関係性を重視する日本企業特有の強固な株主構成が特徴です。機関投資家の保有比率も一定数存在し、経営の安定と同時に資本効率の向上に向けた対話が求められる構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
無機・有機化成品から建材まで多角的に展開しており、海外での化学品メーカー買収やCVC設立など攻めの経営姿勢が伺えます。一方で、為替変動や原材料価格の推移が経営リスクとして意識されており、グローバル展開に伴う市場環境の変化への注視が不可欠です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%とまだ改善の余地がありますが、社外取締役の積極的な登用によりガバナンス体制の強化を図っています。監査体制の充実に加え、連結子会社18社を統括する持株会社体制の下で、透明性の高い経営と迅速な意思決定の両立を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 700億円 | — | 707億円 | +1.0% |
| FY2024 | 640億円 | — | 695億円 | +8.6% |
| FY2023 | 640億円 | — | 631億円 | -1.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 94億円 | — | 109億円 | +15.6% |
| FY2024 | 78億円 | — | 97億円 | +24.9% |
| FY2023 | 65億円 | — | 80億円 | +23.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画の開示はないものの、長期ビジョン「Challenge 1000」で2030年度の売上高1,000億円を掲げています。直近のFY2025実績は707.0億円で、進捗率は約71%と順調です。特筆すべきは業績予想の精度で、直近2期連続で期初予想を大幅に上回る実績を上げており、市場の期待を超える成長力を見せています。株主還元目標(配当性向30%)も着実に実行されており、経営目標に対するコミットメントは高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、分析対象期間であるFY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025には231.5%と驚異的な数値を記録し、TOPIX(195.1%)を36.4ポイント上回りました。この背景には、好調な業績を反映した株価の急騰と、安定した増配による株主還元の両輪が寄与しています。経営陣の資本効率と株主価値向上に対する強い意識が、市場から高く評価されている証左と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 107.8万円 | +7.8万円 | 7.8% |
| FY2022 | 107.0万円 | +7.0万円 | 7.0% |
| FY2023 | 148.1万円 | +48.1万円 | 48.1% |
| FY2024 | 174.5万円 | +74.5万円 | 74.5% |
| FY2025 | 231.5万円 | +131.5万円 | 131.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は6.54倍とやや高水準で、将来の株価上昇を見込む買い需要が優勢です。一方で、これは将来的な売り圧力にもなり得るため注意が必要です。業界比較では、PER・PBRともに化学セクターの平均を大きく上回っており、市場から高い成長期待が寄せられていることがうかがえます。配当利回りは平均より低いですが、これは株価上昇が先行しているためであり、増配傾向にあることから今後の利回り改善も期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
かがわ脱炭素促進事業者表彰にて大賞を受賞し、環境経営の先進性が高く評価されました。
インドネシアの化学メーカーPT Timuraya Tunggalを約50億円で買収し、初の海外生産拠点を獲得しました。
洗濯槽クリーナーの全国店頭展開を開始し、BtoC領域への販路拡大による事業強化を推進しています。
最新ニュース
四国化成ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『タイヤの素』から『家の顔』まで作る化学の老舗が、M&AとCVC設立で売上1000億円を目指す野心的な拡大フェーズに突入」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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