大塚ホールディングス
Otsuka Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年4月7日
「健康に貢献する」100年企業が世界の精神・神経疾患治療を革新するグローバルヘルスケアリーダー
世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創出する
この会社ってなに?
あなたが夏の暑い日に飲む「ポカリスエット」、忙しい朝に食べる「カロリーメイト」、小腹がすいた時の「SOYJOY」。これらはすべて大塚グループの商品です。一方で、家族や身近な人がうつ病や統合失調症で医師の処方を受ける時、その薬が大塚製薬の「エビリファイ」や「レキサルティ」であることも珍しくありません。さらに、腎臓の持病を抱える方に処方される「サムスカ」も同社の主力製品です。日常の健康飲料から精神・腎臓疾患の治療薬まで、大塚グループの製品はあなたの暮らしと健康を幅広く支えています。
大塚ホールディングスは、抗精神病薬「エビリファイ」シリーズを中核とする医療関連事業と、ポカリスエット・カロリーメイトなどの機能性食品を展開するニュートラシューティカルズ事業を二本柱とする総合ヘルスケア企業です。2025年12月期は売上収益2兆4,689億円(前期比6.0%増)、営業利益4,794億円(同48.2%増)と大幅増収増益を達成。抗精神病薬「レキサルティ」の米国での伸長(前期比23.9%増)や長時間作用型注射剤「エビリファイ アシムトファイ」の急成長(同83.7%増)が牽引しました。2026年3月には米Transcend Therapeuticsの買収(約1,116億円)を発表し、PTSD治療薬領域への進出を加速させています。
会社概要
- 業種
- 医薬品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー
- 公式
- www.otsuka.com
社長プロフィール

大塚グループは『Otsuka-people creating new products for better health worldwide』という企業理念のもと、世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創出し続けます。疾患の治療から予防、日々の健康維持まで、トータルヘルスケアカンパニーとして社会課題の解決に挑みます。
この会社のストーリー
大塚武三郎が徳島県鳴門市で化学原料の製造販売を開始。後の大塚グループの礎を築いた。
「元気ハツラツ!」のキャッチコピーで国民的飲料に。大塚の消費者向けブランドの原点となった。
「飲む点滴」というコンセプトで画期的なスポーツドリンクを開発。日本のスポーツドリンク市場を創造した。
抗精神病薬エビリファイが米国で承認。ピーク時に年間売上70億ドル超のブロックバスターに成長し、大塚をグローバル製薬企業に押し上げた。
グループ経営の強化を目的に純粋持株会社を設立。医療・食品・化学の多角的事業を統括する体制を整えた。
12月15日に東証一部に上場。当時としては大型IPOとして注目を集め、グローバルヘルスケア企業としての存在感を高めた。
FY2028に営業利益3,900億円、ROE10%以上を目標に掲げる中期計画を始動。レキサルティを次世代の成長ドライバーに位置づけた。
PTSD治療薬の新薬候補を持つ米バイオ企業を約1,116億円で買収。精神・神経領域のパイプラインをさらに強化し、新たな成長の柱を構築。
注目ポイント
エビリファイ、レキサルティ、エビリファイ アシムトファイと次々に革新的な抗精神病薬を世に送り出し、精神疾患治療の分野で世界をリードしています。PTSD領域への進出も加速中。
ポカリスエットやカロリーメイトなどの国民的ブランドと、先端医薬品の両方を持つユニークな事業ポートフォリオ。景気変動に強い安定性と成長性を兼ね備えています。
自己資本比率72%超、実質無借金で業界トップクラスの財務健全性。4期連続増配に加え株主優待(自社グループ製品3,000円相当)もあり、安心して長期保有できる銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 100円 | 58.5% |
| FY2017/3 | 100円 | 48.2% |
| FY2018/3 | 100円 | 65.7% |
| FY2019/3 | 100円 | 42.6% |
| FY2020/3 | 100円 | 36.6% |
| FY2021/3 | 100円 | 43.2% |
| FY2022/3 | 100円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 110円 | 49.1% |
| FY2024/3 | 120円 | 18.9% |
| FY2025/3 | 140円 | 20.4% |
100株以上の保有で自社グループ製品(3,000円相当)が年1回贈呈されます(権利確定月:12月)。
FY2021/12からFY2025/12まで4期連続で増配を実施しており、年間配当は100円から140円へ40%増加しました。FY2026/12も140円維持の予想です。配当性向はFY2024/12以降20%前後と低水準ですが、これは利益の急拡大による相対的な低下であり、増配ペースの加速が今後期待されます。連結配当性向30%以上を目安としており、中長期的には利益成長に伴うさらなる増配余地があります。
同業比較(収益性)
医薬品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上収益はFY2021/12の約1兆4,983億円からFY2025/12の約2兆4,689億円へと5年間で65%成長しました。特にFY2024/12以降は抗精神病薬「レキサルティ」の米国での急拡大や持続性注射剤「エビリファイ アシムトファイ」の好調が利益を大きく押し上げています。FY2025/12の営業利益4,794億円にはMicroPort株式売却益が含まれており、FY2026/12予想では事業利益ベースで3,550億円と主力薬の後発品影響を見込んだ保守的な計画を示しています。
事業ごとの売上・利益
抗精神病薬「レキサルティ」(3,313億円、+23.9%)、「エビリファイメンテナ」(2,245億円)、抗がん剤「ロンサーフ」(1,093億円)、腎疾患薬「サムスカ/ジンアーク」(2,219億円、-21.1%)が主力。売上構成比71%。
ポカリスエット、カロリーメイト、ネイチャーメイド等の機能性食品・飲料。社会課題別カテゴリー(女性の健康、高齢社会等)の成長が寄与。売上構成比23%。
ボンカレー等の消費者向け食品。事業規模は小さいが高い利益率を維持。売上構成比1%。
化学品、倉庫・物流、電子部品等。大塚化学、大塚倉庫などが含まれる。売上構成比5%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.2% | 5.8% | 7.7% |
| FY2022/3 | 4.4% | 5.6% | 3.3% |
| FY2023/3 | 6.6% | 4.2% | 4.1% |
| FY2024/3 | 9.9% | 9.0% | 5.1% |
| FY2025/3 | 8.6% | 11.2% | 4.0% |
FY2023/12まではサムスカの特許切れ懸念やR&D費の増加で利益率が低下傾向でしたが、FY2024/12以降はレキサルティの急成長で営業利益率が大幅改善し、FY2025/12には19.4%に達しました。ROEもFY2024/12に12.4%、FY2025/12に11.7%と第4次中計の目標10%を達成しており、資本効率と収益性の両面で高い水準を維持しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/12の約2.8兆円からFY2025/12の約4.2兆円へと拡大し、自己資本比率は一貫して70%超の堅固な財務基盤を維持しています。有利子負債は約807億円とわずかで、実質的にはネットキャッシュ状態です。BPSもFY2021/12の3,708円からFY2025/12の5,744円へと55%上昇しており、着実な純資産の積み上げが株主価値の向上に貢献しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 3,546億円 | -2,658億円 | -1,894億円 | 888億円 |
| FY2025/3 | 4,036億円 | -1,616億円 | -1,373億円 | 2,420億円 |
営業CFはFY2021/12の2,289億円からFY2025/12の4,036億円へと5年間で76%増加しており、本業の稼ぐ力が着実に強化されています。投資CFのマイナス幅はFY2024/12に2,658億円と大きくなりましたが、これはM&Aや研究開発拠点への積極投資を反映したものです。FY2025/12のFCFは2,420億円と潤沢で、株主還元と成長投資の両立が可能な強固なキャッシュ創出力を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,048億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 464億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 700億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 1,050億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 842億円 | 0円 | 0.0% |
FY2024/12は繰延税金資産の計上等により実質的な税負担が発生しない特殊な年度でした。FY2025/12の実効税率は21.8%と法定税率を下回っており、グローバルな事業展開による税務最適化の効果が表れています。FY2026/12は実効税率25%前後への正常化を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,000万円 | 37,758人 | - |
平均年収は約1,063万円と製薬業界トップクラスの高水準を維持しています。連結従業員数はFY2021/12の約3.3万人からFY2025/12の約3.5万人へと着実に増加しており、グローバル事業拡大に伴う人員増強が進んでいます。平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は3.2年と持株会社特有の短さですが、事業会社を含むグループ全体では安定した雇用基盤を有しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
大塚創業家持株会信託口と機関投資家を中心に安定株主比率は約58%と高く、経営基盤は安定しています。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(14.69%)で、機関投資家による安定的な保有が続いています。特徴的なのは野村信託銀行 大塚創業家持株会信託口(9.91%)の存在で、創業家が信託を通じて約10%を安定保有しています。大塚グループ従業員持株会(2.37%)や地元徳島の阿波銀行(2.07%)も安定株主として機能しており、創業家+機関投資家+地元金融機関の三層構造による安定的なガバナンス基盤が形成されています。外国人投資家比率29.1%はグローバル製薬企業としての評価を反映しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 医療関連事業 | 1兆7,442億円 | 4,020億円 | 23.1% |
| ニュートラシューティカルズ関連事業 | 5,777億円 | 689億円 | 11.9% |
| 消費者関連事業 | 346億円 | 252億円 | 72.7% |
| その他の事業 | 1,159億円 | 75億円 | 6.4% |
医療関連事業が売上の71%、利益の90%以上を占める圧倒的な主力セグメントです。レキサルティやエビリファイ アシムトファイの急成長が全社業績を牽引していますが、サムスカ/ジンアークの後発品影響が顕在化しています。ニュートラシューティカルズ事業は安定した利益貢献を続けており、医療と健康食品の二本柱による事業ポートフォリオのバランスが経営の安定性に寄与しています。研究開発費は3,528億円(売上高比12.3%)と積極的で、次世代パイプラインの充実を図っています。
この会社のガバナンスは?
取締役会は女性比率29.4%と、プライム市場の平均を大きく上回る高い多様性を実現しています。連結子会社数194社を擁するグローバルな事業体制のもと、監査報酬4億800万円と適正な監査体制を整備。設備投資額3,273億円は医薬品の製造設備拡充やグローバル展開に向けた積極投資を反映しています。持株会社としての平均勤続年数3.2年は出向・転籍が多い構造上の特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/12 | 2兆1,400億円 | — | 2兆3,299億円 | +8.9% |
| FY2025/12 | 2兆3,800億円 | — | 2兆4,689億円 | +3.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/12 | 3,300億円 | — | 3,236億円 | -2.0% |
| FY2025/12 | 3,750億円 | — | 4,794億円 | +27.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
大塚HDは第4次中期経営計画の達成に向けて売上とROEは前倒しペースで進捗しています。営業利益はFY2026/12にサムスカの後発品影響で一時的に下振れる見通しですが、レキサルティやエビリファイ アシムトファイの持続的な成長が補う形で、FY2028/12の最終年度目標の達成は十分に視野内にあります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は213.7%で、TOPIXの213.2%とほぼ同水準です。FY2021〜FY2023まではTOPIXを下回っていましたが、FY2024にレキサルティの急成長を受けて204.4%に急伸し、TOPIXを逆転しました。FY2025も堅調を維持し、中長期ではTOPIXと同等のパフォーマンスを達成しています。今後のパイプライン動向次第ではTOPIXを上回る可能性もあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 96.6万円 | -3.4万円 | -3.4% |
| FY2022 | 102.0万円 | +2.0万円 | 2.0% |
| FY2023 | 126.7万円 | +26.7万円 | 26.7% |
| FY2024 | 204.4万円 | +104.4万円 | 104.4% |
| FY2025 | 213.7万円 | +113.7万円 | 113.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
大塚HDの株価指標は医薬品セクター平均を下回るPER・PBRとなっており、利益の急拡大に対して株価がまだ十分に織り込んでいない可能性があります。FY2026/12は主力薬の後発品影響で減益予想のため、予想PERはやや割高感がありますが、中期的なパイプラインの充実度を考慮すると妥当な水準です。信用倍率は1.05倍とほぼ拮抗しており、需給面で大きな偏りはない状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
傘下の大塚製薬が米Transcend Therapeuticsを約1,116億円で買収すると発表。PTSD治療薬の新薬候補を取得し、精神・神経領域のパイプラインを強化。
FY2025/12期の連結決算を発表。営業利益は前期比48.2%増の4,794億円と大幅増益を達成し、株価は一時ストップ高水準まで急伸。
慢性腎臓病治療薬が米FDAから迅速承認を取得。腎臓領域での新たな成長ドライバーとして市場の期待が高まる。
主力薬サムスカ/ジンアークの米国独占販売期間が終了し、後発品の参入が本格化。同薬の売上収益は前期比21.1%減に。
最新ニュース
大塚ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「ポカリスエットの会社が、精神疾患・腎臓病の革新的治療薬で時価総額6兆円のグローバル製薬企業に」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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