4568プライム

第一三共

DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED

最終更新日: 2026年4月30日

ROE17.9%
BPS-円
自己資本比率47.0%
FY2025/3 有報データ

がん治療の最前線で世界を変える。ADC「エンハーツ」を武器に、日本発のグローバル製薬企業へ

世界中の人びとの健康で豊かな生活に貢献する

この会社ってなに?

病院で使われるがん治療薬を作っている会社です。特に「エンハーツ」という抗がん剤は乳がん・肺がん・胃がんなどに効果があり、世界中で多くの患者さんの命を支えています。また「ロキソニン」や「トランサミン」など身近なOTC医薬品も第一三共グループの製品です。がん治療という社会的意義の大きな分野で急成長しており、配当も4年連続増配中。がん領域での新薬開発パイプラインが豊富で、中長期の成長ポテンシャルが高い銘柄です。

第一三共は2005年に三共と第一製薬が統合して誕生した国内製薬大手です。主力の抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」がアストラゼネカとの提携のもと世界的にヒットし、FY2025/3は売上収益1兆8,863億円(+17.8%)・営業利益3,319億円と過去最高を大幅更新しました。FY2026/3も売上収益2兆1,000億円・営業利益3,350億円の増収増益を見込み、3Q累計では売上1兆5,336億円(+12.1%)と順調に進捗。海外売上比率は69%に達し、グローバル製薬企業への変貌を遂げつつあります。米メルクとも最大220億ドルのADC提携契約を締結しており、オンコロジー(がん領域)のリーディングカンパニーを目指しています。

医薬品プライム市場

会社概要

業種
医薬品
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号
公式
www.daiichisankyo.co.jp

社長プロフィール

奥澤 宏幸
奥澤 宏幸
代表取締役社長 兼 CEO
グローバル戦略家
私たちは「世界中の人びとの健康で豊かな生活に貢献する」という企業理念のもと、ADC(抗体薬物複合体)技術を核にがん治療の革新に挑んでいます。エンハーツに続く次世代ADCのパイプラインを充実させ、がん以外の疾患領域にもADC技術を応用することで、さらなる成長を実現してまいります。株主の皆さまには、配当の着実な増額と自社株買いを通じて、利益成長に見合った還元を継続してまいります。

この会社のストーリー

2005
三共と第一製薬が統合、第一三共誕生

1899年創業の三共と1915年創業の第一製薬が経営統合し、国内有数の製薬企業として第一三共が誕生。循環器・感染症領域を主力に事業を展開しました。

2010年代
がん領域への戦略転換

従来の循環器・感染症中心の事業構造から、がん領域への戦略的シフトを決断。ADC(抗体薬物複合体)技術の研究開発に経営資源を集中投下しました。

2019
AstraZenecaとの「エンハーツ」提携

ADC「エンハーツ」の全世界での共同開発・販売に関しアストラゼネカと提携。最大約7,400億円の契約で、グローバル展開への道が開かれました。

2023
メルクとの大型ADC提携(最大3.3兆円)

米メルクとADC3剤の共同開発・販売で提携し、一時金を含む最大220億ドル(約3.3兆円)の契約を締結。日本の製薬企業として過去最大規模の提携となりました。

2025〜
売上2兆円突破、グローバルトップ10へ

FY2025/3に売上収益1.89兆円を達成し、FY2026/3には2兆円の大台に到達見込み。次世代ADCパイプラインの充実と海外売上比率69%のグローバル体制で、さらなる成長を目指します。

注目ポイント

ADC「エンハーツ」で世界を変えるがん治療の革新者

抗体薬物複合体(ADC)技術で世界をリードし、乳がん・肺がん・胃がん治療に革命をもたらしています。AstraZeneca・メルクとの大型提携により、グローバルな事業基盤を確立しました。

5年で売上2倍・利益5倍の驚異的成長

売上収益は5年で約2倍(9,625億→1兆8,863億円)、営業利益は約5倍(638億→3,319億円)に急成長。海外売上比率69%のグローバル製薬企業に変貌を遂げました。

4年連続増配、配当は5年前の約3倍に

年間配当は27円→78円予想と約3倍に成長。配当性向はまだ48%台と余裕があり、利益成長に伴うさらなる増配が期待できます。自社株買いも実施し、株主還元を強化しています。

メルクとの3.3兆円契約が示す技術の優位性

メルクとの最大220億ドル(約3.3兆円)のADC提携は、第一三共のADC技術が世界最高水準であることの証明です。この提携による一時金・マイルストーン収入は中長期の業績を支えます。

サービスの実績は?

17.6%
営業利益率
FY2025/3実績
5年で6.6%→17.6%に急改善
69%
海外売上比率
FY2025/3実績
エンハーツ中心にグローバル化
78
1株配当予想
FY2026/3会社予想
前期60円から+30%増配
2.1兆
売上収益見通し
FY2026/3会社予想
5年で約2倍に到達
ADC
世界トップクラスの技術
抗体薬物複合体
エンハーツがブロックバスター

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 60円
安全性
普通
自己資本比率 47.0%
稼ぐ力
高い
ROE 17.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
60
方針: 利益成長に応じた安定的・継続的な増配を基本方針とし、配当性向40〜50%を目安
1株配当配当性向
FY2016/32658.6%
FY2017/32687.9%
FY2018/32676.6%
FY2019/32648.5%
FY2020/32635.1%
FY2022/32777.3%
FY2023/33052.7%
FY2024/35047.8%
FY2025/36038.5%
8期連続増配
株主優待
なし

なし

FY2025/3の年間配当は60円(前期比+10円)で4年連続の増配。FY2026/3は78円(+18円、+30%増配)を予想しており、エンハーツの収益貢献による利益成長に連動した大幅増配が続いています。配当性向はFY2025/3で38.5%、FY2026/3予想でも51.3%と余裕があります。5年前の27円から約3倍に成長しており、今後も利益成長に伴う増配の余地は十分にあります。株主優待制度はありません。

同業比較(収益性)

医薬品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
17.9%
業界平均
5.5%
営業利益率上回る
この会社
17.6%
業界平均
8.2%
自己資本比率下回る
この会社
47.0%
業界平均
61.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31.0兆円
FY2023/31.3兆円
FY2024/31.6兆円
FY2025/31.9兆円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/32,116億円
FY2025/33,319億円

売上収益は5年間で約2倍に急成長し、FY2025/3は1兆8,863億円・営業利益3,319億円と過去最高を大幅更新しました。主力ADC「エンハーツ」のグローバル売上拡大が成長を牽引し、営業利益率はFY2021/3の6.6%からFY2025/3は17.6%へ大幅に改善。FY2026/3は売上2兆1,000億円(+11.3%)と過去最高更新の見込みで、3Q累計の売上進捗率は73%と順調です。ただし営業利益は3Q累計で前年同期比5.9%減と、研究開発費やADC拡販費の増加が利益の伸びを抑制しており、通期営業利益は3,350億円(+0.9%)の微増予想にとどまっています。

事業ごとの売上・利益

医療用医薬品事業
約1兆7,920億円95.0%)
ヘルスケア事業
約940億円5.0%)
医療用医薬品事業約1兆7,920億円
利益: 約3,150億円利益率: 約17.6%

売上の95%を占める主力事業。ADC「エンハーツ」が乳がん・肺がん・胃がんで世界的に売上拡大中。アストラゼネカとの提携で海外展開を加速し、メルクとも最大220億ドルのADC契約を締結

ヘルスケア事業約940億円
利益: 約170億円利益率: 約18%

「ロキソニン」「トランサミン」等のOTC医薬品を展開する第一三共ヘルスケアが担当。セルフメディケーション需要の拡大に対応し安定的な収益基盤を形成

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
17.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
17.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.9%3.6%-
FY2022/35.1%3.0%-
FY2023/37.8%4.4%-
FY2024/312.8%5.8%13.2%
FY2025/317.9%8.6%17.6%

収益性は5年間で劇的に改善しました。営業利益率はFY2021/3の6.6%からFY2025/3の17.6%へと約3倍に上昇し、ROEも6.0%から18.2%へ大幅に向上。エンハーツを中心とするADC製品群のグローバル展開により、高付加価値の抗がん剤が収益構造を根本から変革しています。ただしFY2026/3 3Q累計では営業利益が前年同期比5.9%減となり、研究開発費の増加が収益性を一時的に圧迫している点には留意が必要です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率47.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
1.6兆円

FY2024/3に総資産が約1兆円増加(2.5兆→3.5兆円)しました。これはメルクとのADC提携契約に伴う一時金の受領や契約資産の計上が主因です。自己資本比率は61%から47%に低下しましたが、有利子負債は約1,000億円と限定的であり、実質的な財務健全性は維持されています。BPSはFY2024/3に880円まで増加しましたが、FY2025/3は自社株買い・配当増に伴い870円とやや減少しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+538億円
営業CF
投資に使ったお金
+3,342億円
投資CF
借入・返済など
-3,778億円
財務CF
手元に残ったお金
+3,880億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/35,993億円-2,826億円-1,236億円3,166億円
FY2025/3538億円3,342億円-3,778億円3,880億円

キャッシュフローは年度ごとに変動が大きい点が特徴です。FY2024/3は営業CF 5,993億円と突出しましたが、これはメルク提携の一時金受領が含まれています。FY2025/3は営業CF 538億円に縮小した一方、投資CFが+3,342億円のプラスとなっており、有価証券の売却等による資金回収が行われました。財務CFは-3,778億円と大幅なマイナスで、自社株買いや配当支払いによる積極的な株主還元が反映されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1エンハーツへの収益依存リスク。ADC「エンハーツ」が売上・利益の成長を牽引しており、競合ADCの台頭やバイオシミラー参入、適応拡大の遅れがあれば業績に大きな影響を与える可能性がある
2パイプラインの臨床試験リスク。がん領域を中心に複数の新薬候補を開発中だが、臨床試験の失敗や承認遅延は多額の研究開発投資の回収を困難にする。Phase III試験の成否が中長期の成長を左右する
3薬価改定・医療費抑制リスク。日本を含む各国で医療費抑制策が強化されており、薬価引き下げ圧力は継続。特に高額ながん治療薬は各国の薬価規制の標的となりやすく、収益に影響を与える可能性がある
4為替変動リスク。海外売上比率が69%に達しており、円高ドル安・ユーロ安は業績に直接影響する。提携先からのマイルストーン・ロイヤルティ収入もドル建てが多く、為替感応度が高い
5訴訟・知的財産リスク。医薬品の副作用訴訟、製造物責任、特許紛争のリスクが常に存在。シージェンとの特許係争は終結したが、ADC技術に関する新たな知財紛争が発生する可能性は否定できない
6人材確保・組織変革リスク。「ネクストキャリア支援施策」による人員再配置を実施中。グローバル製薬企業への変貌に伴い、高度な研究人材やグローバル人材の確保・育成が経営課題となっている

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3741億円0円0.0%
FY2022/3735億円65.4億円8.9%
FY2023/31,269億円177億円13.9%
FY2024/32,372億円365億円15.4%
FY2025/33,556億円599億円16.8%

実効税率は20%前後と日本企業としては低めの水準で推移しています。研究開発税制の適用や海外子会社からの配当益金不算入制度の活用が主因です。FY2026/3予想の14.3%はさらに低い見込みですが、これは海外での利益計上比率の上昇や税制優遇の拡大を反映しています。年間の法人税等は約500〜740億円規模であり、国内有数の納税企業です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,114万円
従業員数
19,765
平均年齢
46歳
平均年収従業員数前年比
当期1,114万円19,765-

平均年収は1,100万円前後で国内製薬企業トップクラスの水準を維持。FY2025は従業員数が435名増加し、エンハーツの事業拡大に伴う積極的な人材採用が進んでいます。平均年齢は46歳と、大手製薬企業として安定した組織構造を有しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主39.5%
浮動株60.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.4%
事業法人等2.1%
外国法人等46.1%
個人その他12%
証券会社2.4%

金融機関37.4%(信託銀行経由の機関投資家が中心)と事業法人2.1%が安定株主層。外国法人46.1%・個人12%が浮動株を構成。大手製薬のためオーナー色はなく、機関投資家主導の構成。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(330,755,000株)17.69%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(141,079,000株)7.55%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(103,759,000株)5.55%
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(86,600,000株)4.63%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(85,863,000株)4.59%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(37,003,000株)1.98%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(28,022,000株)1.5%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(26,826,000株)1.44%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(26,551,000株)1.42%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(25,014,000株)1.34%

筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(17.69%)、次いで日本カストディ銀行(7.55%)と、信託銀行経由の国内外機関投資家が上位を占めます。State Street Bank、JP Morgan Chase Bankなど海外カストディアンが多数ランクインし、外国法人比率は46.1%と非常に高い水準です。日本生命保険(4.59%)やみずほ信託銀行の退職給付信託(1.34%)など政策保有株主も存在しますが、全体としてはグローバルな機関投資家が株主構成の中心であり、エンハーツの成長期待が海外マネーを呼び込んでいます。

会社の公式開示情報

役員報酬

10億900万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
医療用医薬品事業約1兆7,920億円約3,150億円約17.6%
ヘルスケア事業約940億円約170億円約18%

売上の約95%を医療用医薬品が占める一本足打法型のポートフォリオですが、ADC技術という独自の強みにより高い参入障壁を構築しています。アストラゼネカとの「エンハーツ」共同開発・販売契約、メルクとの次世代ADC提携契約により海外売上比率は69%に達し、国内製薬企業の中でもグローバル化が最も進んでいます。ヘルスケア事業はOTC医薬品の安定収益を提供し、事業ポートフォリオの下支え役を果たしています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 15名)
女性 4名(26.7% 男性 11
27%
73%
監査報酬
3億1,300万円
設備投資額
1138.2億円
平均勤続年数(従業員)
20.3

取締役15名中女性4名(比率26.6%)とダイバーシティ推進が着実に進展しています。監査報酬3億1,300万円の規模からもガバナンスへの投資姿勢が読み取れ、グローバル製薬企業に相応しい厳格な監視体制を構築。平均勤続年数20.3年と人材の定着率が高く、設備投資は1,138億円とADC製造拠点への積極投資が続いています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
がん事業売上・海外売上比率など主要KPIを前倒し達成。6期中計(2035ビジョン)は2026年4月発表予定

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

エンハーツのグローバル売上拡大が想定を大幅に上回り、第5期中計の主要目標を前倒しで達成。がん事業売上は当初目標6,000億円に対し9,000億円超、海外売上比率は目標50%超に対し69%に到達。2026年4月8日に奥澤CEO体制での新中計(2035ビジョン)を発表予定。
第5期中期経営計画(2021〜2025)
FY2022/3〜FY2026/3
がん事業売上: 目標 6,000億円超(FY2026/3) 前倒し達成 (9,000億円超の見込み)
100%
売上収益: 目標 1兆6,000億円(FY2026/3) 前倒し達成 (FY2026/3予 2兆1,000億円)
100%
ADCパイプライン: 目標 エンハーツ+次世代ADC3剤の開発推進 順調 (エンハーツ・Dato-DXd・HER3-DXd)
80%
海外売上比率: 目標 50%超 前倒し達成 (FY2025/3 69%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上収益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/31兆5,000億円1兆6,017億円+6.8%
FY2025/31兆7,500億円1兆8,863億円+7.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/32,300億円2,116億円-8.0%
FY2025/32,300億円3,319億円+44.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

第5期中計は主要KPIを軒並み前倒し達成する圧倒的な成果を収めました。がん事業売上は当初目標6,000億円に対し9,000億円超を見込み、海外売上比率も69%と目標を大きく上回っています。売上収益は2期連続で期初予想を6〜8%上回って着地する保守的傾向。FY2025/3はメルク提携の一時金も加わり営業利益が予想比+44.3%。2026年4月8日に新CEO奥澤氏のもと第6期中計「2035ビジョン」を発表予定で、ADCパイプラインのさらなる拡充と新たな成長ステージへの移行が注目されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

直近5年間のTSR(株主総利回り)は149.5%で、TOPIX(213.4%)を約64ポイント下回るアンダーパフォームとなっています。FY2023/3にはTSR198.0%とTOPIXを上回る局面もありましたが、2024年後半からの株価急落で大きく後退。業績は過去最高を更新し続けているにもかかわらず株価が低迷している背景には、ADC競争激化への懸念や、高値からの利益確定売りが影響しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021/3初めに100万円投資した場合+49.5%
100万円 →149.5万円
49.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021/3131.2万円+31.2万円31.2%
FY2022/3110.3万円+10.3万円10.3%
FY2023/3198.0万円+98.0万円98.0%
FY2024/3198.2万円+98.2万円98.2%
FY2025/3149.5万円+49.5万円49.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,230,000株
売り残22,000株
信用倍率55.88倍
2026年3月30日時点
今後の予定
FY2026/3 本決算発表2026年4月下旬
FY2027/3 第1四半期決算2026年7月下旬
定時株主総会2026年6月下旬

PER17.8倍は医薬品セクター平均(25〜30倍)と比べて割安な水準です。2024年後半からの株価下落(52週高値4,178円→現在2,864円)により、高成長銘柄としてはバリュエーションが圧縮されています。PBR3.29倍はセクター平均的で、ROE18%の高収益力を反映。配当利回り2.72%は医薬品セクターでは高めの水準です。信用倍率55.88倍と買い残が厚く、個人投資家の買い意欲が強い一方で需給面では上値の重石となる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
450
前月比 +18.5%
メディア数
120
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド・オンライン, みんかぶほか
業界内ランキング
上位 5%
医薬品業界 50社中 3位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績30%
エンハーツ・ADC30%
提携・M&A20%
株価・市場動向15%
その他5%

最近の出来事

2026年3月特許係争終結

米シージェンとの抗がん剤技術に関する特許係争が終結。法的リスクが解消し、ADC事業の安定的な推進が可能に。

2026年1月3Q決算発表

FY2026/3 3Q累計で売上収益1兆5,336億円(+12.1%)、純利益2,174億円(+4.2%)。エンハーツの海外売上が成長を牽引。

2026年1月子会社吸収合併

完全子会社の第一三共ビジネスアソシエを吸収合併。業務プロセスの集約・効率化を推進。

2025年10月2Q決算発表

FY2026/3 2Q累計でも増収増益を継続。通期見通しを据え置きつつ、エンハーツのグローバル展開が順調に進捗。

2025年4月自社株買い

発行済株式の約2%に相当する自己株式取得枠を設定。株主還元の強化姿勢を示す。

第一三共 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 60円
安全性
普通
自己資本比率 47.0%
稼ぐ力
高い
ROE 17.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

ADC抗がん剤「エンハーツ」で世界を席巻する国内製薬大手。AstraZenecaとの提携で海外売上比率69%、営業利益率17%超へ急成長

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU