ネクセラファーマ4565
Nxera Pharma Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが夜、なかなか寝付けずに悩んだとき、その助けとなる新しい睡眠薬が開発されています。実はその裏側で、ネクセラファーマのような会社が活躍しています。彼らは長年の研究を通じて、病気の原因となる体の中の特定の場所に作用する「薬のタネ」を見つけ出す専門家集団です。見つけたタネを大手製薬会社と共同で育てたり、最近では自社で患者さんに直接届けられる薬にまで育て上げる挑戦も始めています。普段、私たちが病院で処方される薬の多くは、こうした地道な研究開発の結晶なのです。
旧そーせいグループから社名変更した創薬ベンチャー。2024期の業績は売上高288.4億円、営業損失54.23億円と研究開発への先行投資で赤字が続くが、2025期は売上高296.1億円と増収を見込む。約650億円を投じたイドルシアの日韓事業買収により、従来の提携先からのマイルストーン収入依存モデルから、自社で創薬から販売まで一貫して手掛ける製薬企業への転換を加速。不眠症治療薬『クービビック錠』の上市や、今後のパイプラインの進捗が黒字化への鍵を握る。
会社概要
- 業種
- 医薬品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区赤坂9丁目7番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1.8% | 1.0% | - |
| 2022/12期 | 0.7% | 0.4% | - |
| 2023/12期 | 11.5% | 5.6% | - |
| 2024/12期 | 7.2% | 3.1% | 18.8% |
| 2025/12期 | 19.3% | 8.8% | 28.6% |
| 2025/12期 | 19.3% | 8.8% | 28.6% |
収益性指標は、高額な研究開発費と事業買収に伴う費用が先行している影響で、直近数年間は営業利益率やROEがマイナス水準で推移しています。かつては20%を超える営業利益率を誇っていましたが、現在は投資フェーズにあるため効率性は一時的に低下しています。今後、開発品の実用化やライセンス収入の最大化による黒字転換が収益性改善の鍵を握ります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 177億円 | — | 10.2億円 | 12.5円 | - |
| 2022/12期 | 156億円 | — | 3.8億円 | 4.7円 | -12.1% |
| 2023/12期 | 128億円 | — | 71.9億円 | -87.2円 | -18.0% |
| 2024/12期 | 288億円 | 54.2億円 | 48.4億円 | -53.9円 | +125.9% |
| 2025/12期 | 296億円 | 84.6億円 | 125億円 | -138.8円 | +2.7% |
ネクセラファーマは、医薬品開発の進捗や買収に伴う費用負担が大きく、近年の業績は赤字傾向が続いています。2024/03期以降は売上収益が約288億円から約296億円へと成長したものの、研究開発費や統合コストなどの先行投資が利益を圧迫しています。事業の持続的な成長に向けて、新規パイプラインの導入や創薬技術の活用を通じた収益構造の転換が喫緊の課題となっています。 【2025/12期実績】売上296億円(前期比2.7%)、営業利益△85億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
医薬品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業として、独自の創薬プラットフォーム技術を核としたライセンス収益が収益の柱となっています。一方で、開発フェーズに応じた巨額のR&D費用が先行する事業構造であり、グローバルな臨床試験の成否や提携先とのマイルストン達成状況が最大の事業リスクとなります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 190億円 | 334億円 | 288億円 | +51.8% |
| 2023期 | 100億円 | 116億円 | 128億円 | +27.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | -70億円 | -57億円 | -54億円 | 赤字縮小 |
| 2023期 | -112億円 | -98億円 | -95億円 | 赤字縮小 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ネクセラファーマは明確な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していません。そのため、ここでは直近の通期業績予想を計画として評価します。2024期、2023期ともに売上高・営業利益(損失)の両方で期初予想を上回る実績を上げており、予想に対しては堅実な進捗を見せています。しかし、事業構造の転換期にあり、巨額の先行投資により営業赤字が継続しているため、黒字化の具体的な道筋を示すことが今後の課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025期の連結純利益がマイナス125.30億円となる大幅赤字決算を発表。
不眠症治療薬が韓国での第3相試験にて良好な結果を達成し注目を集める。
塩野義製薬との間で「クービビック錠」に関する新規事業提携を締結。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、事業買収に伴う有利子負債の計上により、自己資本比率は45%前後の水準で安定的な推移を保っています。総資産は買収戦略の影響で変動がありますが、研究開発型の企業として一定のネットアセットを維持しています。無借金経営からの転換を図りつつ、将来の創薬成長に向けた強固なバランスシートの維持を目指しています。 【2025/12期】総資産1348億円、純資産610億円、自己資本比率45.3%、有利子負債635億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/12期 | 77.2億円 | 47.6億円 | 68.5億円 | 125億円 |
| 2025/12期 | 26.7億円 | 54.3億円 | 160億円 | 27.6億円 |
キャッシュフローは、IDORSIA社の事業買収を行った2023/03期に投資支出が約638億円と跳ね上がったことが大きな特徴です。営業キャッシュフローは創薬特有の先行投資により赤字が継続していますが、適切な資金調達や資産売却を通じたキャッシュ・マネジメントにより、事業継続に必要な資金を確保しています。直近では投資回収や効率化が進み、フリーキャッシュフローの改善傾向が見られます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.3%と日本企業としては極めて高い水準を維持し、ダイバーシティ(多様性)経営を推進しています。また、社外取締役が過半数を占める強力な監督体制を構築しており、透明性の高いガバナンス環境下でグローバルな創薬開発を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,257万円 | 382人 | - |
従業員の平均年収は1,257万円と、バイオ・製薬業界の中でも非常に高水準な給与体系です。高度な専門性を有する研究開発職が主体であることや、グローバル展開を推進する企業特性が反映されており、優秀な人材確保に向けた投資的な側面が強いといえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況にあります。これは、同社が研究開発型の事業モデルであり、安定的な利益成長や配当による株主還元が難しく、株価が開発パイプラインの成否という不確実性の高い要因に左右されるためです。特に近年はイドルシア事業買収に伴う財務負担や、継続的な営業赤字が株価の上値を抑え、相場全体の上昇トレンドから取り残される一因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/12期 | 0円 | 0.0% |
株主優待は現在実施しておりません。
当社の配当方針は、創薬研究開発企業としての成長を優先させるため、現在は無配を継続し、全利益を研究開発や事業拡大への投資に充当する方針です。将来的には、持続的な収益基盤の構築と業績の安定化を見極めた上で、株主還元について検討する姿勢を示しています。現時点ではキャッシュを成長投資へ最大限配分することが、企業価値向上に資すると判断されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.8万円 | 5.8万円 | 5.8% |
| 2022期 | 118.8万円 | 18.8万円 | 18.8% |
| 2023期 | 78.9万円 | 21.1万円 | -21.1% |
| 2024期 | 58.2万円 | 41.8万円 | -41.8% |
| 2025期 | 45.9万円 | 54.1万円 | -54.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では、買い残が売り残を大幅に上回る31.48倍となっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。PBRは1.34倍と業界平均の1.8倍に比べてやや割安な水準にあります。赤字のためPERは算出できず、配当も無配が続いており、典型的な成長期待先行型のバイオ株の値動きとなりやすい地合いです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 4.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 10.8億円 | 7.0億円 | 64.6% |
| 2023/12期 | -107億円 | 0円 | - |
| 2024/12期 | -46.6億円 | 0円 | - |
| 2025/12期 | -150億円 | 0円 | - |
過去には利益計上に伴う法人税等の支払いがありましたが、直近は継続的な営業損失の計上により法人税等は発生しておりません。税引前利益が赤字であるため、税金費用は計上されていない状況です。今後、創薬事業の成功による黒字化が達成された際に、繰延税金資産の活用などを含めた税務対応が行われる見通しです。
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ネクセラファーマ まとめ
「創薬の『黒子』から脱却し、大型買収で自ら『主役』として薬を届ける体制へ変貌中のバイオベンチャー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。