ゼリア新薬工業4559
ZERIA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
「飲み会の翌朝、コンビニで『ヘパリーゼ』に助けられた経験はありませんか?あの有名なドリンクを作っているのが、このゼリア新薬工業です。また、あなたが病院でお腹の調子が悪いと相談した際に処方される薬の中にも、同社の消化器系医薬品が含まれているかもしれません。このように、ドラッグストアで見かける身近な商品から、専門的な医療の現場まで、私たちのお腹の健康を幅広く支えている会社なのです。
ゼリア新薬工業は、主力の一般用医薬品「ヘパリーゼ」シリーズと、消化器系に強みを持つ医療用医薬品を両輪とする製薬会社です。2025年3月期には売上高873.1億円(前期比15.3%増)、営業利益121.97億円(同26.8%増)と力強い成長を見せています。特にスイスの子会社を中心とした海外事業が好調で、売上高の半分以上を占めるまでに成長しました。今後は、既存事業の収益力を維持しつつ、アジア市場への展開や研究開発への投資を通じて持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 医薬品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小舟町10番11号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.6% | 2.6% | - |
| 2022/03期 | 7.1% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 10.3% | 4.8% | - |
| 2024/03期 | 10.6% | 5.4% | 12.7% |
| 2025/03期 | 11.7% | 6.4% | 14.0% |
| 3Q FY2026/3 | 8.1%(累計) | 3.4%(累計) | 13.4% |
収益性指標は、高付加価値な製品構成とグローバル展開の成果により、営業利益率は2021/03期の6.2%から2025/03期には14.0%へと顕著に改善しました。資産効率を示すROE(自己資本利益率)も同様に右肩上がりで推移し、2025/03期には11.1%を記録するなど、株主資本に対する稼ぐ力が着実に高まっています。今後も主力製品のブランド力強化と海外収益の最大化により、高水準な収益性を維持することが期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 528億円 | — | 31.4億円 | 68.2円 | - |
| 2022/03期 | 595億円 | — | 39.6億円 | 87.8円 | +12.8% |
| 2023/03期 | 684億円 | — | 62.0億円 | 140.3円 | +14.9% |
| 2024/03期 | 757億円 | 96.2億円 | 77.3億円 | 175.4円 | +10.7% |
| 2025/03期 | 873億円 | 122億円 | 99.4億円 | 225.4円 | +15.3% |
ゼリア新薬工業の業績は、主力製品である肝臓エキス製剤「ヘパリーゼ」群の国内堅調な推移に加え、海外における医療用医薬品事業の拡大が寄与し、売上高は2021/03期の約554億円から2025/03期には約873億円まで大幅に拡大しました。利益面においても、継続的な製品価値の向上と海外展開の加速により、営業利益は過去5年間で約3.5倍の約122億円に達しています。足元では成長投資の先行や経営環境の変化を織り込み、2026/03期は売上高900億円を見込む安定成長基調を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上641億円(通期予想比71%)、営業利益86億円(同71%)、純利益56億円(同58%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
医薬品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
医療用医薬品とコンシューマーヘルスケアの2本柱で展開し、特に海外事業の拡大が成長の鍵となっています。ただし、薬価改定の影響や新薬開発の成功可否、原材料調達の変動などが主要な事業リスクとして開示されており、収益のボラティリティには注意が必要です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 830億円 | — | 873億円 | +5.2% |
| 2024期 | 730億円 | — | 757億円 | +3.7% |
| 2023期 | 660億円 | — | 684億円 | +3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 100億円 | — | 122億円 | +22.0% |
| 2024期 | 91億円 | — | 96億円 | +5.7% |
| 2023期 | 70億円 | — | 90億円 | +28.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の第11次中期経営計画では、最終年度(2026年3月期)の連結売上高900億円を目標としています。直近実績は873.1億円と進捗は順調です。特に海外売上高比率50%以上の目標は初年度の2024年3月期に前倒しで達成しており、M&Aによる海外展開戦略が成功していることを示しています。過去3年間の業績予想は、売上・利益ともに期初予想を上回って着地しており、会社側の見通しはやや保守的であるものの、堅実な経営がうかがえます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比31.7%減となり、通期業績への懸念が強まった。
中間純利益が前回予想を41%上回る見込みとなり、株価高値を更新する要因となった。
第11次中期経営計画を推進し、最終年度の連結売上高900億円達成を目指す方針を掲げた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は2021/03期の46.0%から2025/03期には56.3%へと上昇し、強固な資本基盤を構築しています。近年は積極的な成長投資に伴い有利子負債を計上していますが、潤沢な現預金と高い利益創出能力により、実質的な財務リスクは極めて限定的です。堅実な財務運営を背景に、将来の事業拡大に向けた投資余力も十分に確保されています。 【3Q 2026/03期】総資産1662億円、純資産962億円、自己資本比率42.5%、有利子負債409億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.9億円 | 175億円 | 112億円 | 106億円 |
| 2022/03期 | 89.5億円 | 28.9億円 | 48.4億円 | 60.6億円 |
| 2023/03期 | 132億円 | 25.8億円 | 74.2億円 | 106億円 |
| 2024/03期 | 122億円 | 39.5億円 | 81.2億円 | 82.3億円 |
| 2025/03期 | 129億円 | 10.5億円 | 77.6億円 | 119億円 |
営業キャッシュフローは堅調な利益成長を背景に安定したプラスを維持しており、潤沢なキャッシュ創出力を確保しています。投資キャッシュフローは、成長に向けた設備投資や戦略的なM&A等により支出が発生していますが、事業の成長に合わせて適切にコントロールされています。結果としてフリーキャッシュフローは安定的に黒字を維持しており、この余剰資金を配当や財務体質の強化へ効率的に配分する循環が出来上がっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%(1人/10人)であり、今後さらなる登用が期待されます。6,520万円の監査報酬を支出し、独立性の高い監査体制を確保しているほか、18社の連結子会社を統括する経営規模に対し、強固なリスク管理とコンプライアンスの強化を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 751万円 | 1,746人 | - |
従業員の平均年収は751万円で、医薬品業界の中堅として安定した給与水準を維持しています。製薬業界全体では高水準な企業が多いものの、同社は消化器系薬や「ヘパリーゼ」などのコンシューマーヘルスケア事業の収益基盤により、堅実な雇用環境が提供されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、同社の業績が着実に成長している一方で、株価の上昇ペースが市場全体の勢いに追いついていないことを示唆しています。PERが業界平均に比べて大幅に割安であることからも、市場が同社の成長性を株価にまだ十分に織り込んでいない可能性があります。今後のグローバル展開の成果が株価に反映され、TSRが改善することが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 31円 | 46.9% |
| 2017/03期 | 32円 | 48.0% |
| 2018/03期 | 34円 | 42.1% |
| 2019/03期 | 34円 | 48.9% |
| 2020/03期 | 34円 | 54.3% |
| 2021/03期 | 34円 | 50.2% |
| 2022/03期 | 35円 | 39.9% |
| 2023/03期 | 40円 | 28.5% |
| 2024/03期 | 44円 | 25.1% |
| 2025/03期 | 47円 | 20.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約21万円) |
| 金額相当 | 約2,000円相当(年間) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
ゼリア新薬工業は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、業績連動かつ安定的な配当の維持・向上を目指す方針をとっています。過去数年間で配当金額は着実に増額されており、成長に応じた利益還元が図られています。配当性向を適切な範囲にコントロールしつつ、持続的な企業価値向上を通じて株主への還元を強化する姿勢を鮮明にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.3万円 | 2.3万円 | 2.3% |
| 2022期 | 94.5万円 | 5.5万円 | -5.5% |
| 2023期 | 112.7万円 | 12.7万円 | 12.7% |
| 2024期 | 109.4万円 | 9.4万円 | 9.4% |
| 2025期 | 117.7万円 | 17.7万円 | 17.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
医薬品セクターの平均PERが約30倍であるのに対し、当社のPERは10.4倍と業界平均に比べて著しく割安な水準にあります。PBRも同様に割安感が見られます。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も評価できます。信用倍率は0.35倍と売り残が買い残を上回る状況で、将来的な株価上昇を見込む投資家の買い戻し(踏み上げ)が期待される可能性も示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 32.1億円 | 6,600万円 | 2.1% |
| 2022/03期 | 59.4億円 | 19.8億円 | 33.3% |
| 2023/03期 | 75.8億円 | 13.8億円 | 18.2% |
| 2024/03期 | 85.1億円 | 7.8億円 | 9.2% |
| 2025/03期 | 128億円 | 29.1億円 | 22.6% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益の変動および税効果会計の適用等により変動しています。実効税率は年ごとに差異が生じていますが、これは海外子会社の利益配分や税制優遇措置等の影響によるものです。概ね安定した水準で推移しており、法令に則った適切な納税が行われています。
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「二日酔いの救世主『ヘパリーゼ』を育て上げ、その稼ぎを元手にM&Aで欧州の消化器領域を攻める製薬会社」
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