東和薬品4553
TOWA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが病院で診察を受けた後、薬局で受け取るお薬。実は「ジェネリック医薬品」かもしれません。これは、新薬と同じ有効成分で作られ、国から効き目や安全性が認められた、より手頃な価格のお薬です。東和薬品は、このジェネリック医薬品を日本で広めてきたトップクラスの会社の一つです。あなたが普段使う薬を通じて、家計の負担を軽くし、日本の医療制度全体を支える重要な役割を担っているのです。
ジェネリック医薬品の国内大手。2025期は売上高2,595.9億円、営業利益232.42億円と、前年の利益水準の落ち込みからV字回復を遂げた。スペインのペンサ社買収による海外展開や、大塚製薬との協業による国内での安定供給体制の構築など、事業拡大を積極的に推進している。2027年3月期を最終年度とする新中期経営計画では売上高3,000億円を目標に掲げており、持続的な成長が期待される。
会社概要
- 業種
- 医薬品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府門真市新橋町2-11
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.0% | 5.7% | - |
| 2022/03期 | 12.8% | 5.5% | - |
| 2023/03期 | 1.6% | 0.6% | - |
| 2024/03期 | 11.0% | 4.0% | 7.7% |
| 2025/03期 | 11.6% | 4.2% | 9.0% |
| 3Q FY2026/3 | 10.4%(累計) | 3.6%(累計) | 9.6% |
当社の収益性は、2023/03期の買収関連費用による一時的な利益圧迫期を除き、ROE(自己資本利益率)は10%台を安定的に維持しており、効率的な資本運用を行っています。営業利益率は競争環境の激化や研究開発費の増加を背景に変動していますが、近年は生産効率化と高付加価値製品へのシフトにより回復基調にあります。ジェネリック医薬品業界における売上規模の拡大と利益率のバランスを両立させることが、今後のさらなる収益力向上の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,549億円 | — | 140億円 | 283.6円 | - |
| 2022/03期 | 1,656億円 | — | 159億円 | 323.4円 | +6.9% |
| 2023/03期 | 2,089億円 | — | 22.0億円 | 44.7円 | +26.1% |
| 2024/03期 | 2,279億円 | 176億円 | 162億円 | 328.6円 | +9.1% |
| 2025/03期 | 2,596億円 | 232億円 | 190億円 | 385.7円 | +13.9% |
東和薬品はジェネリック医薬品のリーディングカンパニーとして、積極的なM&Aや事業提携による製品ポートフォリオの拡充を推進し、売上高を2021/03期の約1,549億円から2025/03期には約2,596億円まで大きく成長させました。2023/03期は買収に伴う一時費用等により利益が一時的に低下したものの、その後は収益構造の改善により利益水準が回復しています。2026/03期予想では売上高2,800億円を見込んでおり、安定的な拡大傾向を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2041億円(通期予想比73%)、営業利益195億円(同72%)、純利益171億円(同97%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
医薬品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
連結子会社15社を擁し、国内外での生産・販売網の拡大による市場シェアの獲得を事業リスク低減の鍵としています。主要なリスクとして、医薬品市場の価格改定や他社の供給不安による需要変動を挙げており、安定供給体制の維持が経営上の最優先事項となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,615億円 | — | 2,596億円 | -0.7% |
| 2024期 | 2,163億円 | — | 2,279億円 | +5.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 180億円 | — | 232億円 | +29.1% |
| 2024期 | 118億円 | — | 176億円 | +49.5% |
| 2023期 | 190億円 | — | 55億円 | -71.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年度を最終年とする前中計は、薬価改定の影響や原材料費の高騰が響き、売上・利益ともに目標未達に終わりました。しかし、現在進行中の新中期経営計画「PROACTIVE III」では、最終年度の2027年3月期に売上高3,000億円、3年間の累計営業利益680億円以上という高い目標を掲げています。初年度(2025期)の営業利益は期初予想を大幅に上回って着地しており、目標達成に向けた施策が着実に実を結び始めていることが伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比10.3%増の239億円に達し、着実な成長を維持。
特許切れ医薬品の安定供給を目的に大塚製薬と生産面での協業契約を締結し、供給体制を強化。
第6期中期経営計画「PROACTIVE Ⅲ」を策定し、売上高3,000億円の達成を目標に掲げる。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2021/03期の約2,457億円から2025/03期には約4,708億円へと倍増しており、事業拡大に向けた積極的な投資を反映しています。2024/03期以降はM&Aの実施に伴い約4,462億円の有利子負債を計上したことで負債比率が高まりましたが、強固な資産基盤を背景に自己資本比率は約36%を維持しています。今後は負債の着実な圧縮を図りながら、中長期的な財務健全性の確保を目指すステージにあります。 【3Q 2026/03期】総資産4889億円、純資産1897億円、自己資本比率34.9%、有利子負債2189億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 120億円 | 91.0億円 | 1.8億円 | 29.1億円 |
| 2022/03期 | 221億円 | 597億円 | 465億円 | 376億円 |
| 2023/03期 | 25.4億円 | 303億円 | 175億円 | 277億円 |
| 2024/03期 | 82.1億円 | 404億円 | 354億円 | 322億円 |
| 2025/03期 | 234億円 | 313億円 | 216億円 | 78.9億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業による稼ぐ力は維持されています。一方で、投資キャッシュフローがマイナスとなっているのは、三生医薬の買収や工場設備への成長投資を加速させているためです。これらの大規模投資を支えるべく財務キャッシュフローがプラスとなっており、成長のための資金調達を継続している状況です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、監査等委員会設置会社を採用し、外部からの監視機能を強化しています。連結従業員数約4,788名を抱える製造業として、多角的な事業運営とグローバル展開を推進するための体制を整えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 668万円 | 4,788人 | - |
従業員の平均年収は668万円であり、ジェネリック医薬品業界における安定的な収益基盤を背景に一定の給与水準を確保しています。平均勤続年数約10.8年と相まって、人材の定着を図りながら製造から営業まで一貫した体制を維持する方針が見て取れます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、薬価改定による収益性の低下懸念や、2023期の大幅な減益が株価の重しとなったことが主な要因です。しかし、直近の2025期では業績がV字回復しており、株価も底値から大きく反発しています。新中期経営計画の進捗次第では、今後TOPIXをアウトパフォームする展開も期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 95円 | 20.5% |
| 2017/03期 | 95円 | 27.9% |
| 2018/03期 | 95円 | 24.0% |
| 2019/03期 | 107.5円 | 39.3% |
| 2020/03期 | 44円 | 14.9% |
| 2021/03期 | 44円 | 15.5% |
| 2022/03期 | 60円 | 18.6% |
| 2023/03期 | 60円 | 134.2% |
| 2024/03期 | 60円 | 18.3% |
| 2025/03期 | 70円 | 18.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
東和薬品は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続を基本方針としています。配当性向は20%程度を一つの目安としつつ、連結業績の成長に連動した増配を意欲的に実施しています。今後も強固な経営基盤を維持しながら、持続的な株主還元に努める姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 109.7万円 | 9.7万円 | 9.7% |
| 2022期 | 125.8万円 | 25.8万円 | 25.8% |
| 2023期 | 90.8万円 | 9.2万円 | -9.2% |
| 2024期 | 138.0万円 | 38.0万円 | 38.0% |
| 2025期 | 131.1万円 | 31.1万円 | 31.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.39倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、今後の業績拡大に伴う株価の上昇余地が期待されます。時価総額は業界内で中堅規模に位置しており、今後の成長戦略次第ではさらなる企業価値向上が見込めるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 187億円 | 47.2億円 | 25.3% |
| 2022/03期 | 227億円 | 68.3億円 | 30.0% |
| 2023/03期 | 51.4億円 | 29.4億円 | 57.2% |
| 2024/03期 | 245億円 | 83.0億円 | 33.9% |
| 2025/03期 | 262億円 | 71.7億円 | 27.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。2023/03期において税引前利益が一時的に縮小した際、実効税率が57.2%と跳ね上がったのは、利益水準の低下に対して固定的な税金費用や一時的な会計上の調整項目が発生したためです。基本的には通常の税率水準で推移しており、税務上の大きな懸念点はありません。
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東和薬品 まとめ
「ジェネリック医薬品の国内大手が、積極的なM&Aと提携でグローバル市場での成長処方箋を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。