4552プライム

JCRファーマ

JCR Pharmaceuticals Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE-9.4%
BPS385.5円
自己資本比率43.5%
FY2025/3 有報データ

独自の技術で、誰もが取り残されない未来を創る希少疾病薬のパイオニア

独自の創薬技術を核に、希少・難治性疾患領域でグローバル・トップ・スペシャリティファーマとなることを目指します。

この会社ってなに?

世の中には、患者さんの数がとても少ない「希少疾患」という病気があります。例えば、生まれつき身体の成長に必要な物質が作れず、日常生活に大きな影響が出てしまう子供たちがいます。JCRファーマは、そうした数少ない患者さんやご家族のために、大手製薬会社では採算が合わず開発が難しい特別な治療薬を専門に研究・開発している会社です。また、脳は薬が届きにくい特別な場所ですが、同社独自の技術でアルツハイマー病など脳の病気に薬を届ける研究も進めています。あなたがニュースで目にする最先端医療の裏側で、このように特定分野の課題解決に挑む企業が活躍しているのです。

JCRファーマは、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo®」を武器に希少疾患治療薬を開発するバイオ企業です。FY2025(2025年3月期)は研究開発費の増加や一時金収入の剥落により、売上高330.7億円、営業損失66.50億円と赤字に転落しました。しかし、会社はFY2026(2026年3月期)に売上高378.0億円、営業利益26.00億円とV字回復を見込んでおり、黒字転換が実現できるかどうかが市場の注目点です。大型製薬企業との提携によるマイルストーン収入や、開発中パイプラインの進捗が今後の株価を左右する重要な要素となります。

医薬品プライム市場

会社概要

業種
医薬品
決算期
3月
本社
兵庫県芦屋市春日町3番19号
公式
www.jcrpharm.co.jp

社長プロフィール

芦田 信
芦田 信
代表取締役会長兼社長 CEO兼COO
ビジョナリー
私たちは「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という理念のもと、アンメット・メディカル・ニーズ、特に希少疾病に苦しむ患者さんに革新的な治療薬を届けることを使命としています。独自の技術基盤を武器に、世界中の人々の希望となる医薬品開発に挑戦し続けます。

この会社のストーリー

1975
JCRファーマ設立

芦田信氏が医薬品の研究開発・製造・販売を目的として、日本ケミカルリサーチ株式会社(現・JCRファーマ)を設立。人々の健康への貢献を目指し、挑戦が始まった。

1992
大阪証券取引所市場第二部に上場

研究開発と事業基盤の強化を目指し、株式上場を果たす。これにより、より多くの人々へ医薬品を届けるための資金調達と社会的な信用の獲得に繋がった。

2013
東京証券取引所市場第一部へ

持続的な成長が評価され、東証一部(現・プライム市場)へ指定替え。日本を代表する医薬品メーカーとしての地位を確立した。

2017
メディパルHDとの資本業務提携

医薬品卸大手メディパルホールディングスと資本業務提携を締結。開発から販売までの連携を強化し、新薬開発の相乗効果を狙う大きな一歩を踏み出した。

2020
新型コロナワクチン原液製造工場の建設

アストラゼネカ社の新型コロナウイルスワクチンの原液製造を受託。パンデミックという世界的課題に対し、自社の技術力で貢献する姿勢を示した。

2022
独自技術「J-Brain Cargo®」のグローバル展開

血液脳関門を通過させる独自技術「J-Brain Cargo®」を用いた治療薬で、海外大手製薬企業とのライセンス契約を締結。技術力の高さが世界に認められた。

2023
新5カ年中期経営計画スタート

2028年3月期までの中期経営計画を策定。希少・難治性疾患領域におけるグローバル展開を加速させ、持続的な成長を目指す新たな挑戦が始まった。

注目ポイント

独自技術「J-Brain Cargo®」の可能性

脳に薬を届けることを阻む「血液脳関門」を突破する画期的な技術。これまで治療が難しかった脳神経系の難病治療に光を当てる、グローバルに注目される技術です。

希少疾病(オーファン)領域への特化

患者数が少なく大手製薬会社が参入しにくい希少疾病の治療薬開発に注力。社会貢献性が高く、競合の少ない領域で独自のポジションを築いています。

グローバル企業との提携加速

アストラゼネカや武田薬品工業など、世界的な製薬企業とライセンス契約を次々と締結。自社の技術力を武器に、開発・販売網を世界へ広げる成長戦略が魅力です。

サービスの実績は?

330.7億円
売上高
FY2025実績
-22.9% YoY
-66.50億円
営業利益
FY2025実績
赤字転落
20
1株当たり配当金
FY2025実績
横ばい
24.8
PER(株価収益率)
2026-03-27時点
黒字転換予想を反映
779億円
時価総額
2026-03-27時点

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 20円
安全性
普通
自己資本比率 43.5%
稼ぐ力
低い
ROE -9.4%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
20
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/35.539.2%
FY2017/35.537.3%
FY2018/36.526.3%
FY2019/37.524.9%
FY2020/3836.8%
FY2022/32218.8%
FY2023/32065.9%
FY2024/32045.3%
FY2025/3200.2%
2期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当については、成長投資のための内部留保を優先しつつも、安定的な還元を行うことを基本方針としています。業績の変動が激しいバイオ医薬品セクターにおいて、配当額を維持することで株主への配慮を示している点は特徴的です。配当方針としては、継続的かつ安定的な配当を重視する「安定配当」の姿勢を維持しています。

同業比較(収益性)

医薬品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-9.4%
業界平均
10.6%
営業利益率上回る
この会社
-20.1%
業界平均
-504.5%
自己資本比率上回る
この会社
43.5%
業界平均
32.7%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3511億円
FY2023/3343億円
FY2024/3429億円
FY2025/3331億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/375.3億円
FY2025/3-66.5億円

当社の業績は、特定の製品開発やライセンス契約の進捗に大きく左右される構造にあります。FY2022/3には大型契約等が寄与し過去最高益水準の売上高511億円を記録しましたが、その後の開発投資先行によりFY2025/3には営業赤字へ転落しました。FY2026/3には開発品等の進展に伴う収益改善により、営業黒字への復帰が見込まれています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-9.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-4.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-20.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/320.3%9.3%-
FY2022/332.7%14.9%-
FY2023/37.3%4.0%-
FY2024/311.9%5.4%17.6%
FY2025/3-9.4%-4.5%-20.1%

収益性は、主力製品の販売状況と新規開発案件の進捗によって大きく変動する特徴があります。FY2022/3には売上高営業利益率が39.0%と高い収益性を誇りましたが、FY2025/3には戦略的な研究開発投資の先行と一時的な収益減により、営業利益率が-20.1%と大幅に低下しました。今後は固定費の管理とパイプラインの収益化による収益性の回復が課題となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率43.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
918億円
会社の純資産
474億円

財務健全性は、成長に向けた積極的な投資姿勢が反映されています。総資産はFY2024/3にかけて拡大傾向にありますが、FY2025/3には研究開発資金調達の影響から有利子負債が918億円まで急増し、自己資本比率も44.8%へ低下しました。現在は開発投資と財務のバランスを維持しながら、長期的な安定成長を目指す段階にあります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-54.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-98.7億円
投資CF
借入・返済など
+97.4億円
財務CF
手元に残ったお金
-154億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3103億円-32.9億円83.0億円70.5億円
FY2022/392.9億円-32.5億円-21.8億円60.4億円
FY2023/3-55.0億円-150億円19.5億円-205億円
FY2024/393.1億円-26.9億円-20.3億円66.2億円
FY2025/3-54.9億円-98.7億円97.4億円-154億円

営業キャッシュフローは医薬品事業の収益動向に連動し、FY2023/3やFY2025/3のように開発費用増大でマイナスとなる場面も見られます。投資キャッシュフローは工場の建設や継続的な研究開発への集中投資により、中長期的な成長の源泉となる支出が続いています。資金不足を補うために必要に応じて外部調達を実施しており、財務キャッシュフローはその推移を反映した動きとなっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1競合品に係るリスク 当社グループの製品およびパイプラインには、いずれも競合となりうる他社の開発品目が存在いたします
2自然災害に係るリスク 当社グループの製品に係る原薬、製剤工場は神戸市西区に集中しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/384.9億円16.0億円18.8%
FY2022/3205億円60.0億円29.3%
FY2023/354.2億円16.5億円30.4%
FY2024/372.6億円17.6億円24.2%
FY2025/3-74.8億円0円-

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に正比例する形で推移しています。FY2022/3には税引前利益が約205億円と高く、約60億円の納税がありました。一方でFY2025/3以降は赤字決算に伴い法人税等の負担は発生しておらず、税負担ゼロの状態が続いています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
871万円
従業員数
987
平均年齢
41.1歳
平均年収従業員数前年比
当期871万円987-

従業員平均年収は871万円であり、製薬業界の中堅企業として比較的高い水準を維持しています。希少疾患領域という特化型の高付加価値ビジネスを展開しており、専門性の高い人材を確保するための競争力ある報酬体系となっていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主57.3%
浮動株42.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.3%
事業法人等37%
外国法人等9.7%
個人その他30.8%
証券会社2.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はメディパルホールディングス・フューチャーブレーン・キッセイ薬品工業。

株式会社メディパルホールディングス(29,131,000株)23.86%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(10,409,000株)8.52%
フューチャーブレーン株式会社(8,711,000株)7.13%
野村信託銀行株式会社(A信託口)(6,298,000株)5.15%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(5,366,000株)4.39%
キッセイ薬品工業株式会社(4,918,000株)4.02%
持田製薬株式会社(2,200,000株)1.8%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,545,000株)1.26%
JCRファーマ従業員持株会(1,319,000株)1.08%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,170,000株)0.95%

筆頭株主であるメディパルホールディングスが約23.86%の株式を保有しており、戦略的な提携関係が強固に築かれています。その他、信託銀行系やキッセイ薬品工業などの医薬品企業が名を連ね、安定株主の割合が高い構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億2,200万円
取締役6名の合計

バイオ医薬品の開発・製造受託を柱とし、希少疾患分野において高い成長性を追求しています。主なリスクとして新薬開発の成否や承認状況による収益の変動性が挙げられ、これらを補完するために国内大手医薬品卸との資本提携を通じた安定化を図っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 3名(21.4% 男性 11
21%
79%
監査報酬
5,600万円
連結子会社数
8
設備投資額
80.3億円
平均勤続年数(従業員)
9

女性役員比率が21.0%と、製造業の平均と比較して高い多様性を確保している点が特徴です。連結子会社8社を統括し、監査報酬として5,600万円を計上するなど、バイオ医薬品の開発リスクを適切に管理するための健全な監査体制とコーポレート・ガバナンスの維持に努めています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は達成したものの、近年の業績予想はブレが大きく、安定性に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2023-27年度)
FY2023〜FY2027
売上高(FY2026目標): 目標 378億円 順調 (330.7億円)
87.5%
営業利益(FY2026目標): 目標 26億円 大幅遅れ (-66.50億円)
0%
当期純利益(FY2026目標): 目標 30億円 大幅遅れ (-47.59億円)
0%
(旧)中期経営計画「変革」
FY2020〜FY2022
売上収益: 目標 450億円 達成 (510.8億円)
113.5%
営業利益: 目標 140億円 前倒し達成 (199.33億円)
142.4%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025413億円369億円331億円-19.9%
FY2024369億円429億円+16.2%
FY2023450億円343億円-23.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202554億円-67億円大幅未達
FY202456億円75億円+34.5%
FY2023145億円50億円-65.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画(FY2020-22)は大型契約の一時金収入もあり、目標を前倒しで大幅に達成しました。しかし、現行計画の初年度にあたるFY2025は、研究開発費の先行投資と一時金収入の剥落が響き、大幅な赤字となりました。会社はFY2026にV字回復を見込んでいますが、近年の業績予想は実績との乖離が大きく、計画の信頼性を見極める必要があります。パイプラインの進捗と安定的な収益基盤の構築が今後の課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2021にはTOPIXを上回りましたが、その後の株価下落を反映し、FY2022以降はTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、大型契約による一時的な業績拡大への期待で上昇した株価が、その後の研究開発先行による収益性の悪化を受けて大きく調整したことが主な要因です。株主還元と持続的な成長の両立が、TSR向上のための課題と言えます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-75.5%
100万円 →24.5万円
-75.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021153.9万円+53.9万円53.9%
FY202298.2万円-1.8万円-1.8%
FY202363.0万円-37.0万円-37.0%
FY202440.0万円-60.0万円-60.0%
FY202524.5万円-75.5万円-75.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,648,200株
売り残244,600株
信用倍率10.83倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
第52期 定時株主総会2026年6月下旬(予定)

信用倍率は10.83倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にありますが、これは近年の業績の不安定さが反映されていると考えられます。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン, PR TIMES
業界内ランキング
上位 30%
医薬品業 380社中 114位
報道のトーン
55%
好意的
25%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

新薬開発・提携45%
決算・財務30%
株価動向15%
その他10%

最近の出来事

2025年7月業務提携

米アキュメン・ファーマシューティカルズとアルツハイマー病治療薬の共同開発に向けたライセンス契約を締結。

2026年1月黒字転換

26年3月期第3四半期累計で連結経常損益が7.1億円の黒字に浮上し、収益性の改善を市場に示唆。

2026年3月業績修正

通期業績予想の下方修正を発表し、株価調整の要因となるなど一時的な売り圧力が強まった。

最新ニュース

JCRファーマ まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 20円
安全性
普通
自己資本比率 43.5%
稼ぐ力
低い
ROE -9.4%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「独自の創薬技術で希少疾患の壁に挑むも、業績の振れ幅が投資家の胆力を試す研究開発型企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU