4526プライム

理研ビタミン

RIKEN VITAMIN CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE16.5%
BPS2649.9円
自己資本比率60.0%
FY2025/3 有報データ

食卓の定番から食品産業の未来まで支える、隠れた技術力企業

天然物の持つ可能性を最大限に引き出し、世界の人々の健康と豊かな食生活に貢献する。

この会社ってなに?

あなたが普段スーパーで手にする『ふえるわかめちゃん®』や『リケンのノンオイル』ドレッシング、実はこれらを作っているのが理研ビタミンです。お味噌汁にわかめを入れたり、サラダにドレッシングをかけたりする時、あなたも同社の製品に触れているかもしれません。それだけではありません。あなたがコンビニで買うパンやお惣菜、お菓子などが、より美味しく、長持ちするように、その裏側で理研ビタミンの食品改良剤が活躍しているのです。私たちの食生活を、見えないところから幅広く支えている会社と言えるでしょう。

家庭用食品の「リケンのわかめスープ」と業務用の食品改良剤などを二本柱とする食品化学メーカー。FY2025は売上高955.8億円、営業利益87.24億円と増収減益で着地しましたが、原料価格高騰の影響を価格転嫁で吸収し、安定した収益基盤を維持しています。株主還元にも積極的で、FY2025の1株配当は94円と増配を継続。2027年度を最終年度とする新中期経営計画では、ROE10%以上を掲げ、海外展開とヘルスケアなどの新領域が今後の成長を牽引する見込みです。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都新宿区四谷1丁目6番1号
公式
www.rikenvitamin.jp

社長プロフィール

山木 一彦
山木 一彦
代表取締役社長
堅実派
当社は「天然物の有効利用」と「独創と工夫」という創業以来の理念を胸に、事業活動を通じて社会的課題の解決と企業価値の向上に努めています。今後もコア事業である食品と改良剤、ヘルスケアの分野でスペシャリティを創出し、グローバルに事業を拡大することで持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1949
理化学研究所からの独立、創業

理化学研究所の研究成果を事業化するため、理研栄養薬品(株)から分離独立し、理研ビタミン油(株)として設立。ビタミンA油の製造販売を開始した。

1961
株式上場と事業の多角化

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。食品用改良剤や化成品など、ビタミン以外の事業へも進出し、多角化の礎を築いた。

1975
「ふえるわかめちゃん」誕生

家庭用食品事業の大きな柱となる「ふえるわかめちゃん®」を発売。乾燥わかめ市場を開拓し、ロングセラー商品となる。

1980
社名変更とグローバル展開の加速

事業の多様化を反映し、社名を「理研ビタミン株式会社」に変更。海外にも拠点を設け、グローバル市場への展開を本格化させた。

1989
「リケンのノンオイル」発売

青じそ風味のノンオイルドレッシング「リケンのノンオイル」を発売。健康志向の高まりを捉え、家庭用ドレッシング市場に新たな風を吹き込んだ。

2020
コロナ禍という試練

新型コロナウイルス感染症の拡大により、業務用食品の需要が減少。一方で巣ごもり需要により家庭用食品は堅調に推移し、事業ポートフォリオの強さが示された。

2025
「中期経営計画2027」策定

「国内の深掘りと新領域への挑戦」「アジア・北米での展開加速」を掲げ、持続的な企業価値向上を目指す新中期経営計画をスタートさせた。

注目ポイント

天然物由来の独創的技術力

理化学研究所をルーツに持ち、天然物の有効利用を追求。家庭でおなじみのわかめやドレッシングから、パンや化粧品の品質を向上させる改良剤まで、幅広い分野で独創的な製品を開発しています。

BtoCとBtoBの両輪で成長

「リケンのノンオイル」など一般消費者向け(BtoC)のヒット商品を持つ一方、食品メーカーや化成品メーカー向けの原料・改良剤(BtoB)事業が収益の柱。安定した事業基盤で国内外に展開しています。

安定した株主還元

配当性向30%以上を目安とする安定した配当に加え、自社製品詰め合わせの株主優待も魅力的。長期保有で優待内容がグレードアップする制度もあり、株主を大切にする姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

94
1株当たり年間配当金
FY2025実績
+16.0% YoY
30.3%
配当性向
FY2025実績
+4.5%
売上高成長率
FY2025 (YoY)
-6.9%
営業利益成長率
FY2025 (YoY)
1,100円相当
株主優待内容
100株保有・3年未満

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 94円
安全性
安定
自己資本比率 60.0%
稼ぐ力
高い
ROE 16.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
94
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
FY2016/36635.2%
FY2017/343.724.4%
FY2018/347.120.6%
FY2019/353.733.6%
FY2020/355.70.1%
FY2021/3420.1%
FY2022/3467.0%
FY2023/35930.2%
FY2024/38130.2%
FY2025/39430.3%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は株主還元を重視しており、配当性向30%以上を目安とした安定的かつ継続的な増配を目指しています。近年では利益成長に伴い、FY2021/3以降、着実に配当水準を引き上げてきました。今後も強固な財務基盤を背景に、適正な資本還元と中長期的な企業価値向上の両立を図る方針です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
16.5%
業界平均
7.5%
営業利益率上回る
この会社
9.1%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
60.0%
業界平均
45.5%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3792億円
FY2023/3888億円
FY2024/3915億円
FY2025/3956億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/393.7億円
FY2025/387.2億円

理研ビタミンの業績は、FY2021/3の赤字から着実な回復基調を辿っており、FY2025/3には売上高955.8億円、当期純利益93.9億円を達成しました。主力である家庭用・業務用食品事業の安定的な成長が寄与しており、FY2026/3期には売上高1,000億円の大台到達を見込んでいます。コロナ禍等の外部環境変化を乗り越え、利益率の改善とともに強固な収益基盤を確立しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
16.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-3.5%-1.5%-
FY2022/349.0%21.0%-
FY2023/38.1%6.1%-
FY2024/314.9%7.4%10.2%
FY2025/316.5%8.3%9.1%

収益性指標は、FY2021/3の厳しい状況から大幅に改善しました。FY2025/3にはROE 11.9%、営業利益率 9.1%を記録しており、資本効率と本業の稼ぐ力の向上が鮮明です。これは付加価値の高い製品への傾注や、コスト管理の徹底によって高収益体質へと転換できた結果と言えます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
235億円
会社の純資産
792億円

財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率はFY2025/3時点で70.1%と高い水準を維持しています。FY2024/3には有利子負債が346.5億円まで一時増加しましたが、翌期には235.1億円まで圧縮されており、強固な財務体質と機動的な資金管理が両立されています。手元流動性も十分に確保されており、成長投資と株主還元を支える安定した貸借対照表です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+78.9億円
営業CF
投資に使ったお金
+3.5億円
投資CF
借入・返済など
-99.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+82.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/376.3億円-22.9億円-1.8億円53.4億円
FY2022/368.2億円-36.6億円-75.7億円31.6億円
FY2023/378.3億円-20.3億円-45.8億円58.0億円
FY2024/3105億円-5.5億円-70.8億円99.0億円
FY2025/378.9億円3.5億円-99.7億円82.5億円

営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業で稼ぐ力の強さを示しています。FY2024/3には営業CFが過去最高水準の104.5億円を記録し、創出した資金で積極的に財務キャッシュフローのマイナス(借入返済や株主還元)を賄っています。投資キャッシュフローも適切にコントロールされており、持続可能なフリーキャッシュフロー創出が実現できています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
3(1)市況変動のリスクについて 当社グループは国内外で事業を展開しておりますが、中でも食品事業は消費動向や販売先の業界の需要動向の影響を受けやすい傾向にあります
4特に国内食品事業においては、人口減少、少子高齢化による市場縮小が進み、競合他社による新商品の投入や販売促進活動によりますます競争が激しくなっております
5今後、更に市場の縮小が深刻になった場合や、経済状況及び業界の需要動向に想定外の変動があった場合には当社グループの業績と財政状態に悪影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/316.5億円32.7億円197.9%
FY2022/361.8億円0円0.0%
FY2023/377.2億円13.1億円16.9%
FY2024/3103億円15.4億円15.0%
FY2025/394.2億円2,900万円0.3%

法人税等の支払額は年度により大きな変動が見られます。これは過年度の繰越欠損金の利用や税効果会計による繰延税金資産の取り崩し、あるいは特定の会計事象による一時的な差異が影響しています。そのため、実効税率が法定税率と大きく乖離する期が発生しており、キャッシュフロー計算書上の税引前当期純利益との調整内容を確認する必要があります。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
824万円
従業員数
1,858
平均年齢
39.4歳
平均年収従業員数前年比
当期824万円1,858-

従業員平均年収は824万円と、食料品業界の中では非常に高い水準を維持しています。これは同社が海藻類やドレッシング等の高付加価値な製品群において強固なブランド力を持ち、安定した収益基盤を築いていることが給与水準を支えている背景にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.2%
浮動株52.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関26.2%
事業法人等21%
外国法人等11.6%
個人その他39.5%
証券会社1.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は理研ビタミン取引先持株会・みずほ銀行。

理研ビタミン取引先持株会(3,250,000株)10.8%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,098,000株)6.97%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・ミヨシ油脂株式会社口) *みなし保有株式(1,080,000株)3.59%
株式会社みずほ銀行(1,039,000株)3.45%
理研ビタミン社員持株会(750,000株)2.49%
住友生命保険相互会社 (常任代理人株式会社日本カストディ銀行)(726,000株)2.41%
三菱UFJ信託銀行株式会社 (常任代理人日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(504,000株)1.67%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(487,000株)1.61%
株式会社三菱UFJ銀行(442,000株)1.47%
朝日生命保険相互会社 (常任代理人株式会社日本カストディ銀行)(438,000株)1.45%

同社は取引先持株会や大手金融機関の信託口が安定株主として上位に名を連ねる構成であり、長期的な視点での経営を重視する傾向が強いです。一方で、持株会が筆頭株主である点は社内の結束力を示す反面、浮動株比率には一定の制限があることが示唆されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,300万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、売上高の主要セグメントは国内食品事業と化成品等の海外展開であり、事業ポートフォリオの多角化を進めています。一方で、原材料価格の高騰や為替変動を主要な経営リスクと認識しており、グローバル展開に伴うコスト管理が今後の成長の鍵を握ります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
1億1,500万円
連結子会社数
12
設備投資額
51.7億円
平均勤続年数(従業員)
15.6
臨時従業員数
862

取締役の女性比率は18.2%と一定の多様性を確保しつつあり、コーポレート・ガバナンスの強化を経営優先課題に掲げています。監査報酬に1億1,500万円を投じ、連結子会社12社を抱える企業グループとしての厳格な監査体制の構築に努めています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は上振れ傾向にあるが、中計目標達成には更なる成長加速が求められる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2027
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 1200億円 順調 (955.8億円)
79.7%
営業利益: 目標 120億円 順調 (87.24億円)
72.7%
ROE: 目標 10.0%以上 順調 (8.1%)
81%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025925億円956億円+3.3%
FY2024920億円915億円-0.6%
FY2023860億円888億円+3.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202585億円87億円+2.6%
FY202468億円94億円+37.8%
FY202354億円72億円+32.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2025年5月に発表された新中期経営計画「中期経営計画2027」では、最終年度の2028年3月期に売上高1200億円、営業利益120億円、ROE10%以上という挑戦的な目標を掲げています。直近の業績予想は上振れで着地することが多く、経営の安定感は評価できます。しかし、過去の計画達成状況を見ると、目標に対してやや未達で終わる傾向もあり、今回の高い目標を達成できるかが今後の焦点となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の安定した業績や増配傾向にもかかわらず、市場全体の成長率と比較すると株価の上昇が緩やかであったことを示しています。株価が長らくレンジ相場にあることが主な要因と考えられ、今後の成長戦略が市場に評価され、株価水準が切り上がることがTSR向上の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+25.1%
100万円 →125.1万円
25.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202164.2万円-35.8万円-35.8%
FY202280.6万円-19.4万円-19.4%
FY202394.5万円-5.5万円-5.5%
FY2024128.1万円+28.1万円28.1%
FY2025125.1万円+25.1万円25.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残26,300株
売り残114,400株
信用倍率0.23倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

同業他社比較ではPER・PBR共に割安な水準にあり、配当利回りは業界平均を大きく上回っており魅力的です。一方で、信用倍率は0.23倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは、短期的な株価上昇局面で売り方の買い戻し(踏み上げ)を誘発する可能性も秘めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +5.2%
メディア数
48
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報
業界内ランキング
上位 32%
食料品 122社中 39位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算発表40%
商品開発・キャンペーン30%
経営戦略・中計20%
その他10%

最近の出来事

2025年5月中計策定

「中期経営計画2027」を策定し、EBITDAやROE目標を新たに導入して成長の道筋を明確化しました。

2025年9月コラボ実施

アーティスト「Ado」との大規模コラボキャンペーンを実施し、若年層へのブランド認知向上に注力しました。

2026年2月決算減益

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比22.3%減の64億円となり、原材料コスト増などが影響しました。

理研ビタミン まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 94円
安全性
安定
自己資本比率 60.0%
稼ぐ力
高い
ROE 16.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「『わかめスープ』の食卓の顔と、食品・化成品の『縁の下の力持ち』を両立する化学の老舗」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU