DM三井製糖
Mitsui DM Sugar Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
スプーン印でおなじみ、砂糖の枠を超えて食の未来を甘く、健やかにする企業
食を通じて、人と社会の健康で豊かな未来に貢献する
この会社ってなに?
スーパーの砂糖コーナーで見かける「スプーン印」の上白糖やグラニュー糖は、DM三井製糖の製品です。料理やお菓子作りに欠かせないこれらの砂糖のほか、持続性エネルギー源として注目される「パラチノース」は森永製菓の「inバー」シリーズにも採用されています。また、「適糖生活」をテーマに健康的な糖との付き合い方を提案し、和菓子文化の振興にも取り組んでいます。
DM三井製糖は1947年設立の国内製糖最大手です。「スプーン印」「ばら印」ブランドの砂糖を中心に、機能性甘味料「パラチノース」や健康食品事業にも展開。2025年3月期は売上高1,788億円(前年比+4.7%)、営業利益138億円と大幅な増益を達成しました。三井物産(26.6%)・三菱商事(20.0%)の2大商社が筆頭株主という安定した資本構成が特徴で、PBR 0.97倍・配当利回り3.78%とバリュー株としての魅力も備えています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区三田三丁目12番14号 ニッテン三田ビル
- 公式
- www.msdm-hd.com
社長プロフィール
砂糖を通じて培った技術とネットワークを活かし、機能性素材やヘルスケア食品など新たな領域に挑戦しています。「適糖生活」の提案を通じて、お客様の健康で豊かな食生活に貢献してまいります。
この会社のストーリー
戦後の食料不足の中、砂糖の安定供給を目指して横浜精糖株式会社として設立。日本の食卓を支える使命を担った。
東京証券取引所に株式を上場。「スプーン印」ブランドの砂糖が全国の家庭に浸透し、国民的ブランドへ成長。
三井物産グループとの連携を強化し、三井製糖株式会社に社名を変更。グローバルな原料調達網を構築。
大日本明治製糖との経営統合によりDM三井製糖ホールディングスを設立。国内製糖最大手の地位を確立した。
ヘルスケア食品のマッスルデリ(現YOUR MEAL)を子会社化。機能性食品・パーソナルフード事業への進出を加速。
完全子会社のDM三井製糖を吸収合併し、HD体制から事業会社一体型へ移行。経営効率化と意思決定の迅速化を図る。
注目ポイント
配当利回り3.78%は食料品セクターでトップクラス。4期連続増配の実績があり、配当性向50%を目安とした安定配当方針が魅力。株主優待と合わせた総合利回りも高水準です。
三井物産(26.6%)と三菱商事(20.0%)が合計46.6%を保有。安定株主比率68%は上場企業の中でも極めて高く、敵対的買収リスクがほぼゼロの安心感があります。
持続性エネルギー源「パラチノース」は虫歯になりにくく、血糖値の急上昇を抑える機能性甘味料。スポーツ栄養やシニア向け食品など、砂糖に依存しない新市場を開拓中です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 24.7% |
| FY2018/3 | 110円 | 35.3% |
| FY2019/3 | 110円 | 42.8% |
| FY2020/3 | 50円 | 53.6% |
| FY2021/3 | 50円 | 46.5% |
| FY2022/3 | 60円 | 53.1% |
| FY2023/3 | 120円 | 48.9% |
| FY2024/3 | 130円 | 49.7% |
| FY2025/3 | 130円 | 66.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約34万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当はFY2021/3の50円からFY2024/3には130円へと4期連続の増配を実施しました。FY2025/3・FY2026/3予想は130円を維持し、安定配当を重視する姿勢がうかがえます。配当利回り3.78%は食料品セクターの中でも高水準であり、株主優待と合わせた総合利回りの高さが個人投資家に人気です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の1,089億円からFY2025/3には1,788億円へ着実に拡大しています。FY2025/3は営業利益138億円と前年比3倍超の大幅増益を達成しました。FY2023/3は営業利益11億円と低水準でしたが、営業外で大きな利益を計上し純利益は79億円を確保しています。FY2026/3は売上高2,000億円・営業利益123億円を予想しており、安定した成長軌道が期待されます。
事業ごとの売上・利益
「スプーン印」「ばら印」ブランドの上白糖・グラニュー糖・三温糖等の製造・販売。国内製糖シェアトップ。売上構成比約64%を占める最大セグメント。
持続性エネルギー源「パラチノース」、フラクトオリゴ糖などの機能性甘味料を展開。森永製菓「inバー」シリーズ等に採用。高付加価値で利益率も高い成長セグメント。
液糖・シロップ等の食品原料、「YOUR MEAL」ブランドのヘルスケア食品の製造・販売。シニア向け新商品開発にも注力。
不動産賃貸収入やグループ管理業務など。安定的な収益を確保するセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.2% | 1.9% | - |
| FY2022/3 | 2.7% | 1.9% | - |
| FY2023/3 | 28.9% | 4.0% | - |
| FY2024/3 | 2.9% | 4.4% | 2.5% |
| FY2025/3 | 11.3% | 3.1% | 7.7% |
営業利益率はFY2023/3の0.7%からFY2025/3には7.7%へと劇的に改善しました。これは砂糖の値上げ効果と原料価格の安定が寄与しています。ROEは5〜7%台で推移しており、財務レバレッジを活用しない堅実な経営姿勢が反映されています。今後も高付加価値商品の拡販により、収益性のさらなる向上が見込まれます。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の約1,467億円からFY2025/3には約2,022億円へ拡大しています。自己資本比率は53〜59%と高水準を維持しており、財務健全性は極めて高い水準です。FY2024/3から有利子負債が計上されていますが、これは経営統合に伴う連結範囲の変更によるものであり、実質的な財務基盤は安定しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 111億円 | -40.2億円 | -47.9億円 | 71.0億円 |
| FY2022/3 | 63.6億円 | 3.4億円 | 65.7億円 | 67.0億円 |
| FY2023/3 | 62.3億円 | -216億円 | 117億円 | -153億円 |
| FY2024/3 | 127億円 | -66.7億円 | -89.9億円 | 60.7億円 |
| FY2025/3 | 226億円 | -56.4億円 | -16.9億円 | 170億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に226億円と過去最高を記録し、本業の稼ぐ力が大幅に向上しています。FY2023/3の投資CFが大幅マイナスとなったのは、大日本明治製糖との経営統合に伴う投資によるものです。FCFはFY2025/3に170億円と大きく改善しており、キャッシュ創出力は安定期に入っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 37.9億円 | 10.2億円 | 27.0% |
| FY2022/3 | 34.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 191億円 | 111億円 | 58.5% |
| FY2024/3 | 97.8億円 | 13.3億円 | 13.6% |
| FY2025/3 | 145億円 | 81.9億円 | 56.5% |
実効税率は年度によって大きく変動しています。FY2022/3は税額ゼロとなりましたが、これは経営統合に伴う特殊要因によるものです。FY2023/3とFY2025/3は58%・57%と高い実効税率となっており、一時的な特別損益や税効果の影響が大きく反映されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 865万円 | 1,525人 | - |
従業員の平均年収は865万円と、食料品業界の中では高水準の給与を維持しています。平均年齢45.4歳・平均勤続年数17.6年と定着率が高く、専門性を重視した組織運営が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三井物産・三菱商事。
筆頭株主は三井物産(26.6%)と三菱商事(20.0%)の2大総合商社が合計46.6%を保有しており、極めて安定した資本構成です。豊田通商・双日食料・和田製糖・日本甜菜製糖など関連企業も名を連ね、事業法人比率は54.9%と非常に高水準です。三井住友銀行・三井住友信託銀行など金融機関も安定的に保有しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 砂糖事業 | 1,150億円 | 95億円 | 8.3% |
| 機能性素材事業 | 280億円 | 28億円 | 10.0% |
| 食品事業 | 220億円 | 12億円 | 5.5% |
| 不動産・その他 | 138億円 | 3億円 | 2.2% |
砂糖事業が売上の約64%を占める最大セグメントで、国内製糖シェアトップの地位を維持しています。注目すべきは機能性素材事業の成長性と高い利益率(10.0%)です。「パラチノース」は持続性エネルギー源としてスポーツ栄養市場で需要が拡大しており、砂糖依存からの脱却を図る成長ドライバーとして期待されています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。20社の連結子会社を統括するグループ経営において、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を整備しています。平均勤続年数17.6年と定着率が高く、製糖の専門知識を持つ人材が育成されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,800億円 | — | 1,788億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 92億円 | — | 138億円 | +50.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
DM三井製糖は中計のもとFY2026に売上高2,000億円・営業利益123億円を目標に掲げています。営業利益はFY2025実績で既に138億円と目標を超過しており、本業の収益力向上は順調です。一方、FY2026/3に減損損失の計上で純利益を大幅下方修正したことが懸念材料であり、ROE目標7%の達成には注視が必要です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
DM三井製糖のTSRは5年間で186.1%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。FY2024以降は急激に改善しており、経営統合効果が株価に反映され始めています。PBR 0.97倍の割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 96.9万円 | -3.1万円 | -3.1% |
| FY2022 | 97.9万円 | -2.1万円 | -2.1% |
| FY2023 | 109.1万円 | +9.1万円 | 9.1% |
| FY2024 | 167.3万円 | +67.3万円 | 67.3% |
| FY2025 | 186.1万円 | +86.1万円 | 86.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
DM三井製糖の株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(16.5倍)を下回る水準にあります。PBR 0.97倍と解散価値付近で推移しており、バリュー投資の観点から注目されます。信用倍率0.66倍と売り残が多く、買い戻し(ショートカバー)による株価上昇の可能性も示唆されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期の純利益予想を77億円から39億円に下方修正。減損損失および関係会社株式評価損の計上が影響。
4-12月期の経常利益は前年同期比13.4%減の105億円で着地。通期計画は据え置き。
完全子会社のDM三井製糖を吸収合併し事業強化。HD体制から事業会社一体型へ移行。
最新ニュース
DM三井製糖 まとめ
ひとめ診断
「スプーン印でおなじみ、国内製糖最大手。砂糖の枠を超え、機能性素材と食の未来を切り拓くプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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