DM三井製糖2109
Mitsui DM Sugar Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーの砂糖コーナーで見かける「スプーン印」の上白糖やグラニュー糖は、DM三井製糖の製品です。料理やお菓子作りに欠かせないこれらの砂糖のほか、持続性エネルギー源として注目される「パラチノース」は森永製菓の「inバー」シリーズにも採用されています。また、「適糖生活」をテーマに健康的な糖との付き合い方を提案し、和菓子文化の振興にも取り組んでいます。
DM三井製糖は1947年設立の国内製糖最大手です。「スプーン印」「ばら印」ブランドの砂糖を中心に、機能性甘味料「パラチノース」や健康食品事業にも展開。2025年3月期は売上高1,788億円(前年比+4.7%)、営業利益138億円と大幅な増益を達成しました。三井物産(26.6%)・三菱商事(20.0%)の2大商社が筆頭株主という安定した資本構成が特徴で、PBR 0.97倍・配当利回り3.78%とバリュー株としての魅力も備えています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区三田三丁目12番14号 ニッテン三田ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
「スプーン印」「ばら印」ブランドの上白糖・グラニュー糖・三温糖等の製造・販売。国内製糖シェアトップ。売上構成比約64%を占める最大セグメント。
持続性エネルギー源「パラチノース」、フラクトオリゴ糖などの機能性甘味料を展開。森永製菓「inバー」シリーズ等に採用。高付加価値で利益率も高い成長セグメント。
液糖・シロップ等の食品原料、「YOUR MEAL」ブランドのヘルスケア食品の製造・販売。シニア向け新商品開発にも注力。
不動産賃貸収入やグループ管理業務など。安定的な収益を確保するセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.0% | 1.9% | - |
| 2022/03期 | 3.6% | 2.2% | - |
| 2023/03期 | 7.1% | 4.1% | - |
| 2024/03期 | 7.3% | 4.4% | 2.5% |
| 2025/03期 | 5.3% | 3.2% | 7.7% |
| 3Q FY2026/3 | 6.7%(累計) | 3.7%(累計) | 7.5% |
営業利益率は2023/03期の0.7%から2025/03期には7.7%へと劇的に改善しました。これは砂糖の値上げ効果と原料価格の安定が寄与しています。ROEは5〜7%台で推移しており、財務レバレッジを活用しない堅実な経営姿勢が反映されています。今後も高付加価値商品の拡販により、収益性のさらなる向上が見込まれます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,089億円 | — | 27.6億円 | 107.6円 | — |
| 2022/03期 | 1,479億円 | — | 36.6億円 | 112.9円 | +35.8% |
| 2023/03期 | 1,633億円 | — | 79.1億円 | 245.2円 | +10.4% |
| 2024/03期 | 1,708億円 | 42.5億円 | 84.5億円 | 261.7円 | +4.6% |
| 2025/03期 | 1,788億円 | 138億円 | 63.0億円 | 195.1円 | +4.7% |
売上高は2021/03期の1,089億円から2025/03期には1,788億円へ着実に拡大しています。2025/03期は営業利益138億円と前年比3倍超の大幅増益を達成しました。2023/03期は営業利益11億円と低水準でしたが、営業外で大きな利益を計上し純利益は79億円を確保しています。2026/03期は売上高2,000億円・営業利益123億円を予想しており、安定した成長軌道が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上1389億円(通期予想比69%)、営業利益105億円(同85%)、純利益73億円(同94%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 砂糖事業 | 1,150億円 | 95億円 | 8.3% |
| 機能性素材事業 | 280億円 | 28億円 | 10.0% |
| 食品事業 | 220億円 | 12億円 | 5.5% |
| 不動産・その他 | 138億円 | 3億円 | 2.2% |
砂糖事業が売上の約64%を占める最大セグメントで、国内製糖シェアトップの地位を維持しています。注目すべきは機能性素材事業の成長性と高い利益率(10.0%)です。「パラチノース」は持続性エネルギー源としてスポーツ栄養市場で需要が拡大しており、砂糖依存からの脱却を図る成長ドライバーとして期待されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,800億円 | — | 1,788億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 92億円 | — | 138億円 | +50.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
DM三井製糖は中計のもと2026期に売上高2,000億円・営業利益123億円を目標に掲げています。営業利益は2025期実績で既に138億円と目標を超過しており、本業の収益力向上は順調です。一方、2026/03期に減損損失の計上で純利益を大幅下方修正したことが懸念材料であり、ROE目標7%の達成には注視が必要です。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の純利益予想を77億円から39億円に下方修正。減損損失および関係会社株式評価損の計上が影響。
4-12月期の経常利益は前年同期比13.4%減の105億円で着地。通期計画は据え置き。
完全子会社のDM三井製糖を吸収合併し事業強化。HD体制から事業会社一体型へ移行。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は2021/03期の約1,467億円から2025/03期には約2,022億円へ拡大しています。自己資本比率は53〜59%と高水準を維持しており、財務健全性は極めて高い水準です。2024/03期から有利子負債が計上されていますが、これは経営統合に伴う連結範囲の変更によるものであり、実質的な財務基盤は安定しています。 【3Q 2026/03期】総資産1899億円、純資産1181億円、自己資本比率57.2%、有利子負債380億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 111億円 | ▲40.2億円 | ▲47.9億円 | 71.0億円 |
| 2022/03期 | 63.6億円 | 3.4億円 | 65.7億円 | 67.0億円 |
| 2023/03期 | 62.3億円 | ▲216億円 | 117億円 | ▲153億円 |
| 2024/03期 | 127億円 | ▲66.7億円 | ▲89.9億円 | 60.7億円 |
| 2025/03期 | 226億円 | ▲56.4億円 | ▲16.9億円 | 170億円 |
営業キャッシュフローは2025/03期に226億円と過去最高を記録し、本業の稼ぐ力が大幅に向上しています。2023/03期の投資CFが大幅マイナスとなったのは、大日本明治製糖との経営統合に伴う投資によるものです。FCFは2025/03期に170億円と大きく改善しており、キャッシュ創出力は安定期に入っています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。20社の連結子会社を統括するグループ経営において、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を整備しています。平均勤続年数17.6年と定着率が高く、製糖の専門知識を持つ人材が育成されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 865万円 | 1,525人 | - |
従業員の平均年収は865万円と、食料品業界の中では高水準の給与を維持しています。平均年齢45.4歳・平均勤続年数17.6年と定着率が高く、専門性を重視した組織運営が行われています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
DM三井製糖のTSRは5年間で186.1%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。2024期以降は急激に改善しており、経営統合効果が株価に反映され始めています。PBR 0.97倍の割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 24.7% |
| 2018/03期 | 110円 | 35.3% |
| 2019/03期 | 110円 | 42.8% |
| 2020/03期 | 50円 | 53.6% |
| 2021/03期 | 50円 | 46.5% |
| 2022/03期 | 60円 | 53.1% |
| 2023/03期 | 120円 | 48.9% |
| 2024/03期 | 130円 | 49.7% |
| 2025/03期 | 130円 | 66.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約34万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は2021/03期の50円から2024/03期には130円へと4期連続の増配を実施しました。2025/03期・2026/03期予想は130円を維持し、安定配当を重視する姿勢がうかがえます。配当利回り3.78%は食料品セクターの中でも高水準であり、株主優待と合わせた総合利回りの高さが個人投資家に人気です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 96.9万円 | ▲3.1万円 | -3.1% |
| 2022期 | 97.9万円 | ▲2.1万円 | -2.1% |
| 2023期 | 109.1万円 | 9.1万円 | 9.1% |
| 2024期 | 167.3万円 | 67.3万円 | 67.3% |
| 2025期 | 186.1万円 | 86.1万円 | 86.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
DM三井製糖の株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(16.5倍)を下回る水準にあります。PBR 0.97倍と解散価値付近で推移しており、バリュー投資の観点から注目されます。信用倍率0.66倍と売り残が多く、買い戻し(ショートカバー)による株価上昇の可能性も示唆されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.9億円 | 10.2億円 | 27.0% |
| 2022/03期 | 34.8億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 191億円 | 111億円 | 58.5% |
| 2024/03期 | 97.8億円 | 13.3億円 | 13.6% |
| 2025/03期 | 145億円 | 81.9億円 | 56.5% |
実効税率は年度によって大きく変動しています。2022/03期は税額ゼロとなりましたが、これは経営統合に伴う特殊要因によるものです。2023/03期と2025/03期は58%・57%と高い実効税率となっており、一時的な特別損益や税効果の影響が大きく反映されています。
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DM三井製糖 まとめ
「スプーン印でおなじみ、国内製糖最大手。砂糖の枠を超え、機能性素材と食の未来を切り拓くプライム企業」
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