2109プライム

DM三井製糖

Mitsui DM Sugar Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE11.3%
BPS3550.7円
自己資本比率54.1%
FY2025/3 有報データ

スプーン印でおなじみ、砂糖の枠を超えて食の未来を甘く、健やかにする企業

食を通じて、人と社会の健康で豊かな未来に貢献する

この会社ってなに?

スーパーの砂糖コーナーで見かける「スプーン印」の上白糖やグラニュー糖は、DM三井製糖の製品です。料理やお菓子作りに欠かせないこれらの砂糖のほか、持続性エネルギー源として注目される「パラチノース」は森永製菓の「inバー」シリーズにも採用されています。また、「適糖生活」をテーマに健康的な糖との付き合い方を提案し、和菓子文化の振興にも取り組んでいます。

DM三井製糖は1947年設立の国内製糖最大手です。「スプーン印」「ばら印」ブランドの砂糖を中心に、機能性甘味料「パラチノース」や健康食品事業にも展開。2025年3月期は売上高1,788億円(前年比+4.7%)、営業利益138億円と大幅な増益を達成しました。三井物産(26.6%)・三菱商事(20.0%)の2大商社が筆頭株主という安定した資本構成が特徴で、PBR 0.97倍・配当利回り3.78%とバリュー株としての魅力も備えています。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都港区三田三丁目12番14号 ニッテン三田ビル
公式
www.msdm-hd.com

社長プロフィール

森本 卓
代表取締役社長CEO
堅実経営者
砂糖を通じて培った技術とネットワークを活かし、機能性素材やヘルスケア食品など新たな領域に挑戦しています。「適糖生活」の提案を通じて、お客様の健康で豊かな食生活に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1947
横浜精糖として設立

戦後の食料不足の中、砂糖の安定供給を目指して横浜精糖株式会社として設立。日本の食卓を支える使命を担った。

1953
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。「スプーン印」ブランドの砂糖が全国の家庭に浸透し、国民的ブランドへ成長。

1996
三井製糖に社名変更

三井物産グループとの連携を強化し、三井製糖株式会社に社名を変更。グローバルな原料調達網を構築。

2021
大日本明治製糖と経営統合

大日本明治製糖との経営統合によりDM三井製糖ホールディングスを設立。国内製糖最大手の地位を確立した。

2023
マッスルデリをM&Aで子会社化

ヘルスケア食品のマッスルデリ(現YOUR MEAL)を子会社化。機能性食品・パーソナルフード事業への進出を加速。

2025
子会社吸収合併で一体経営へ

完全子会社のDM三井製糖を吸収合併し、HD体制から事業会社一体型へ移行。経営効率化と意思決定の迅速化を図る。

注目ポイント

配当利回り3.78%の高配当株

配当利回り3.78%は食料品セクターでトップクラス。4期連続増配の実績があり、配当性向50%を目安とした安定配当方針が魅力。株主優待と合わせた総合利回りも高水準です。

2大商社が支える鉄壁の安定株主構成

三井物産(26.6%)と三菱商事(20.0%)が合計46.6%を保有。安定株主比率68%は上場企業の中でも極めて高く、敵対的買収リスクがほぼゼロの安心感があります。

パラチノースで拓く健康食品市場

持続性エネルギー源「パラチノース」は虫歯になりにくく、血糖値の急上昇を抑える機能性甘味料。スポーツ栄養やシニア向け食品など、砂糖に依存しない新市場を開拓中です。

サービスの実績は?

130
1株当たり配当金
FY2026予想
据え置き
+4.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+225.6%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
1,525
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/3は減損損失計上により純利益予想を下方修正(77億→39億円))
配当
少なめ
1株 130円
安全性
安定
自己資本比率 54.1%(自己資本比率56.7%と高く、2大商社が筆頭株主の安定した財務基盤)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
130
方針: 安定配当を基本とし、配当性向50%を目安に利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31424.7%
FY2018/311035.3%
FY2019/311042.8%
FY2020/35053.6%
FY2021/35046.5%
FY2022/36053.1%
FY2023/312048.9%
FY2024/313049.7%
FY2025/313066.6%
5期連続増配
株主優待
あり
自社グループ製品(1,000円相当〜)または寄付
必要株数100株以上(約34万円)
金額相当1,000円〜3,000円相当
権利確定月3月

配当はFY2021/3の50円からFY2024/3には130円へと4期連続の増配を実施しました。FY2025/3・FY2026/3予想は130円を維持し、安定配当を重視する姿勢がうかがえます。配当利回り3.78%は食料品セクターの中でも高水準であり、株主優待と合わせた総合利回りの高さが個人投資家に人気です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.3%
業界平均
7.6%
営業利益率上回る
この会社
7.7%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
54.1%
業界平均
45.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,479億円
FY2023/31,633億円
FY2024/31,708億円
FY2025/31,788億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/342.5億円
FY2025/3138億円

売上高はFY2021/3の1,089億円からFY2025/3には1,788億円へ着実に拡大しています。FY2025/3は営業利益138億円と前年比3倍超の大幅増益を達成しました。FY2023/3は営業利益11億円と低水準でしたが、営業外で大きな利益を計上し純利益は79億円を確保しています。FY2026/3は売上高2,000億円・営業利益123億円を予想しており、安定した成長軌道が期待されます

事業ごとの売上・利益

砂糖事業
1,150億円64.3%)
機能性素材事業
280億円15.7%)
食品事業
220億円12.3%)
不動産・その他
138億円7.7%)
砂糖事業1,150億円
利益: 95億円利益率: 8.3%

「スプーン印」「ばら印」ブランドの上白糖・グラニュー糖・三温糖等の製造・販売。国内製糖シェアトップ。売上構成比約64%を占める最大セグメント。

機能性素材事業280億円
利益: 28億円利益率: 10.0%

持続性エネルギー源「パラチノース」、フラクトオリゴ糖などの機能性甘味料を展開。森永製菓「inバー」シリーズ等に採用。高付加価値で利益率も高い成長セグメント。

食品事業220億円
利益: 12億円利益率: 5.5%

液糖・シロップ等の食品原料、「YOUR MEAL」ブランドのヘルスケア食品の製造・販売。シニア向け新商品開発にも注力。

不動産・その他138億円
利益: 3億円利益率: 2.2%

不動産賃貸収入やグループ管理業務など。安定的な収益を確保するセグメント。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.2%1.9%-
FY2022/32.7%1.9%-
FY2023/328.9%4.0%-
FY2024/32.9%4.4%2.5%
FY2025/311.3%3.1%7.7%

営業利益率はFY2023/3の0.7%からFY2025/3には7.7%へと劇的に改善しました。これは砂糖の値上げ効果と原料価格の安定が寄与しています。ROEは5〜7%台で推移しており、財務レバレッジを活用しない堅実な経営姿勢が反映されています。今後も高付加価値商品の拡販により、収益性のさらなる向上が見込まれます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率54.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
803億円
会社の純資産
1,193億円

総資産はFY2021/3の約1,467億円からFY2025/3には約2,022億円へ拡大しています。自己資本比率は53〜59%と高水準を維持しており、財務健全性は極めて高い水準です。FY2024/3から有利子負債が計上されていますが、これは経営統合に伴う連結範囲の変更によるものであり、実質的な財務基盤は安定しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+226億円
営業CF
投資に使ったお金
-56.4億円
投資CF
借入・返済など
-16.9億円
財務CF
手元に残ったお金
+170億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3111億円-40.2億円-47.9億円71.0億円
FY2022/363.6億円3.4億円65.7億円67.0億円
FY2023/362.3億円-216億円117億円-153億円
FY2024/3127億円-66.7億円-89.9億円60.7億円
FY2025/3226億円-56.4億円-16.9億円170億円

営業キャッシュフローはFY2025/3に226億円と過去最高を記録し、本業の稼ぐ力が大幅に向上しています。FY2023/3の投資CFが大幅マイナスとなったのは、大日本明治製糖との経営統合に伴う投資によるものです。FCFはFY2025/3に170億円と大きく改善しており、キャッシュ創出力は安定期に入っています

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原料糖価格の変動リスク(国際市況・為替の影響)
2砂糖の需要減退リスク(健康志向による消費量の減少)
3為替変動リスク(原料の海外調達比率が高い)
4食品安全に関する事故・品質問題のリスク
5気候変動によるサトウキビ・てん菜の収穫量変動リスク
6競合他社との価格競争激化リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/337.9億円10.2億円27.0%
FY2022/334.8億円0円0.0%
FY2023/3191億円111億円58.5%
FY2024/397.8億円13.3億円13.6%
FY2025/3145億円81.9億円56.5%

実効税率は年度によって大きく変動しています。FY2022/3は税額ゼロとなりましたが、これは経営統合に伴う特殊要因によるものです。FY2023/3とFY2025/3は58%・57%と高い実効税率となっており、一時的な特別損益や税効果の影響が大きく反映されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
865万円
従業員数
1,525
平均年齢
45.35歳
平均年収従業員数前年比
当期865万円1,525-

従業員の平均年収は865万円と、食料品業界の中では高水準の給与を維持しています。平均年齢45.4歳・平均勤続年数17.6年と定着率が高く、専門性を重視した組織運営が行われています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主68%
浮動株32%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.1%
事業法人等54.9%
外国法人等7.8%
個人その他22.9%
証券会社1.3%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三井物産・三菱商事。

三井物産株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(8,609,070株)26.55%
三菱商事株式会社(6,487,990株)20.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,388,800株)7.37%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(826,600株)2.55%
豊田通商株式会社(670,000株)2.07%
双日食料株式会社(634,000株)1.96%
株式会社三井住友銀行(388,864株)1.2%
和田製糖株式会社(330,000株)1.02%
三井住友信託銀行株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(252,000株)0.78%
日本甜菜製糖株式会社(250,232株)0.77%

筆頭株主は三井物産(26.6%)と三菱商事(20.0%)の2大総合商社が合計46.6%を保有しており、極めて安定した資本構成です。豊田通商・双日食料・和田製糖・日本甜菜製糖など関連企業も名を連ね、事業法人比率は54.9%と非常に高水準です。三井住友銀行・三井住友信託銀行など金融機関も安定的に保有しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,600万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
砂糖事業1,150億円95億円8.3%
機能性素材事業280億円28億円10.0%
食品事業220億円12億円5.5%
不動産・その他138億円3億円2.2%

砂糖事業が売上の約64%を占める最大セグメントで、国内製糖シェアトップの地位を維持しています。注目すべきは機能性素材事業の成長性と高い利益率(10.0%)です。「パラチノース」は持続性エネルギー源としてスポーツ栄養市場で需要が拡大しており、砂糖依存からの脱却を図る成長ドライバーとして期待されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
1億1,700万円
連結子会社数
20
設備投資額
36.4億円
平均勤続年数(従業員)
17.61
臨時従業員数
163

取締役・監査等委員10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。20社の連結子会社を統括するグループ経営において、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を整備しています。平均勤続年数17.6年と定着率が高く、製糖の専門知識を持つ人材が育成されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
営業利益は中計目標を前倒し達成し好調だが、FY2026/3に純利益の大幅下方修正があり、ROE目標の達成にはやや不透明感が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024〜2026)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 2,000億円 順調 (1,788億円 (FY2025))
89.4%
営業利益: 目標 123億円 順調 (138億円 (FY2025))
100%
ROE: 目標 7%以上 順調 (5.3% (FY2025))
75.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,800億円1,788億円-0.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202592億円138億円+50.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

DM三井製糖は中計のもとFY2026に売上高2,000億円・営業利益123億円を目標に掲げています。営業利益はFY2025実績で既に138億円と目標を超過しており、本業の収益力向上は順調です。一方、FY2026/3に減損損失の計上で純利益を大幅下方修正したことが懸念材料であり、ROE目標7%の達成には注視が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

DM三井製糖のTSRは5年間で186.1%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。FY2024以降は急激に改善しており、経営統合効果が株価に反映され始めています。PBR 0.97倍の割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+86.1%
100万円 →186.1万円
86.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202196.9万円-3.1万円-3.1%
FY202297.9万円-2.1万円-2.1%
FY2023109.1万円+9.1万円9.1%
FY2024167.3万円+67.3万円67.3%
FY2025186.1万円+86.1万円86.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残23,100株
売り残34,900株
信用倍率0.66倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

DM三井製糖の株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(16.5倍)を下回る水準にあります。PBR 0.97倍と解散価値付近で推移しており、バリュー投資の観点から注目されます。信用倍率0.66倍と売り残が多く、買い戻し(ショートカバー)による株価上昇の可能性も示唆されています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
42
前月比 +3.8%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
食料品 56社中 22位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
経営統合・M&A25%
製品・ブランド20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月業績下方修正

2026年3月期の純利益予想を77億円から39億円に下方修正。減損損失および関係会社株式評価損の計上が影響。

2026年1月3Q決算発表

4-12月期の経常利益は前年同期比13.4%減の105億円で着地。通期計画は据え置き。

2025年4月子会社吸収合併

完全子会社のDM三井製糖を吸収合併し事業強化。HD体制から事業会社一体型へ移行。

DM三井製糖 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/3は減損損失計上により純利益予想を下方修正(77億→39億円))
配当
少なめ
1株 130円
安全性
安定
自己資本比率 54.1%(自己資本比率56.7%と高く、2大商社が筆頭株主の安定した財務基盤)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「スプーン印でおなじみ、国内製糖最大手。砂糖の枠を超え、機能性素材と食の未来を切り拓くプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU