2204スタンダード

(株)中村屋

NAKAMURAYA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE3.3%
BPS4680.9円
自己資本比率55.7%
FY2025/3 有報データ

新宿から124年。インドカリーと中華まんで日本の食卓を彩る老舗の挑戦

おいしさで人と社会をつなぎ、食文化の未来を創造する

この会社ってなに?

コンビニやスーパーで見かける「新宿中村屋」ブランドの中華まんやレトルトカレー。特に「インドカリー」はカレーの元祖として長年愛されるロングセラーです。新宿本店のレストランでは本格インドカリーやケーキを楽しめます。また、「月餅」や「カリーあられ」などのお菓子も人気商品。最近ではオフィス向け社食サービス「Office Stand By You」にも参入し、新たな食のかたちを提案しています。

中村屋は1901年に創業し、インドカリーや中華まんじゅうなど日本の食文化を支えてきた老舗食品メーカーです。2025年3月期は売上高372億円・営業利益10.7億円と3期ぶりの営業黒字定着を実現。2026年3月期は業績予想を上方修正し、営業利益12億円・経常利益14.5億円と大幅増益を見込みます。PBR 0.73倍と割安水準にあり、「中期経営計画 中村屋2027ビジョン」のもと収益体質の強化を推進しています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
東京都新宿区新宿三丁目26番13号
公式
www.nakamuraya.co.jp

社長プロフィール

鈴木 達也
代表取締役社長
伝統と革新の融合型リーダー
「おいしい」を大切にしてきた創業124年の中村屋は、伝統を守りながら新しい食の価値を創造し続けます。中華まんやインドカリーの技術を活かし、オフィス食など新分野への挑戦を通じて、皆さまの食生活をより豊かにしてまいります。

この会社のストーリー

1901
本郷でパン屋として創業

相馬愛蔵・黒光夫妻が東京・本郷でパン屋「中村屋」を創業。文化人が集うサロンとしても知られた。

1927
純印度式カリーの誕生

インド独立運動家ラス・ビハリ・ボースの協力で、日本初の本格インドカリーを新宿中村屋で発売。日本のカレー文化の原点。

1957
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場。中華まんじゅうやお菓子の製造販売を拡大し、全国展開の基盤を構築。

2014
新宿本店ビル「中村屋ビル」竣工

新宿三丁目に地上10階建ての新本店ビルが竣工。レストラン・物販・不動産賃貸の複合施設として運営開始。

2020
コロナ禍で業績悪化

外食需要の減少とインバウンド消失により業績が大幅に悪化。3期連続の営業赤字という試練の時期に。

2024
中計「中村屋2027ビジョン」始動

営業黒字転換を足がかりに、中期経営計画をスタート。収益体質の強化と事業拡大の基盤構築を目指す。

注目ポイント

PBR 0.73倍の資産バリュー株

BPS 4,681円に対し株価3,425円とPBR 0.73倍の割安水準。自己資本比率62%・無借金経営で財務は盤石。新宿本店ビルなど不動産資産も含め、資産価値の見直し余地が大きい銘柄です。

V字回復の真っ只中

3期連続営業赤字からFY2024に黒字転換。FY2026は上方修正で営業利益12億円へ。業績回復のモメンタムが加速しており、株価への織り込みはこれからです。

老舗ブランドの優待が魅力

100株保有で自社商品3,000円相当がもらえる株主優待。インドカリーや月餅など「新宿中村屋」ブランドの商品が届きます。配当と合わせた総合利回りは約3%と魅力的です。

サービスの実績は?

75
1株当たり配当金
FY2026予想(修正後)
+7.1% YoY
+28.9%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
62.1%
自己資本比率
FY2025実績
793
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(コロナ禍からの業績回復途上であり、PERが高いのは利益水準がまだ低いため)
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 55.7%(自己資本比率62%・実質無借金で財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 3.3%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31079.7%
FY2017/311517.7%
FY2018/38569.3%
FY2019/38565.9%
FY2020/385248.0%
FY2021/3501.3%
FY2022/350128.1%
FY2023/3501.3%
FY2024/36087.9%
FY2025/37045.9%
4期連続増配
株主優待
あり
自社商品3,000円相当(選択制)
必要株数100株以上(約34万円)
金額相当3,000円〜5,000円相当
権利確定月3月

赤字期間中も1株50円の安定配当を維持した姿勢は株主重視の表れです。FY2024/3から増配に転じ、FY2026/3は上方修正に伴い75円(当初予想70円)へ増額。3期連続増配を達成見込みです。株主優待は自社商品・食事券・寄付から選択でき、実質利回りは配当と合わせて約3%に達します。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.3%
業界平均
7.7%
営業利益率下回る
この会社
2.9%
業界平均
7.2%
自己資本比率上回る
この会社
55.7%
業界平均
45.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3331億円
FY2023/3356億円
FY2024/3378億円
FY2025/3372億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/38.3億円
FY2025/310.7億円

中村屋はコロナ禍の影響でFY2021〜2023の3期連続で営業赤字が続きましたが、FY2024/3に830百万円の営業黒字に転換。FY2025/3は営業利益10.7億円と黒字定着を果たしました。FY2026/3は当初予想の6.6億円から12億円へ大幅上方修正し、収益体質の改善が着実に進んでいます。

事業ごとの売上・利益

菓子・食品事業
330億円88.7%)
不動産関連事業
42億円11.3%)
菓子・食品事業330億円
利益: 8.5億円利益率: 2.6%

中華まんじゅう、レトルトカレー、菓子類の製造販売が主力。「インドカリー」「月餅」「カリーあられ」など老舗ブランドの商品群を展開。売上構成比約89%を占める中核事業。

不動産関連事業42億円
利益: 3.9億円利益率: 9.3%

新宿本店ビルを中心とした不動産賃貸事業。高い利益率で安定収益を確保し、菓子・食品事業を下支え。売上構成比約11%ながら利益貢献度が高い。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-1.1%-0.6%-
FY2022/30.9%0.6%-
FY2023/3-0.1%-0.1%-
FY2024/31.6%0.9%2.2%
FY2025/33.3%2.0%2.9%

営業利益率はFY2021/3の-5.0%からFY2025/3には2.9%へと大幅に改善しています。ROEも3.3%まで回復しましたが、食品業界平均と比較するとまだ改善余地があります。中期経営計画のもと、収益体質の強化が最重要課題として取り組まれています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
270億円

自己資本比率は60%超と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性は極めて高い企業です。FY2024/3に一時的に25億円の有利子負債が発生しましたが、FY2025/3にはゼロに戻しています。BPSは4,680円と株価3,425円を上回り、PBR 0.73倍の割安さを裏付けています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+51.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-6.5億円
投資CF
借入・返済など
-30.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+45.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-1.7億円6.0億円-10.9億円4.2億円
FY2022/35.0億円-2.5億円-2.1億円2.5億円
FY2023/36.6億円-6.0億円-1,700万円5,300万円
FY2024/347.1億円-1.1億円-46.8億円46.0億円
FY2025/351.6億円-6.5億円-30.3億円45.1億円

営業キャッシュフローはFY2024/3以降に大幅に改善し、47億円・52億円と力強い回復を見せています。FY2021/3のマイナスからの回復は業績改善の実質を示しています。フリーキャッシュフローも直近2期で45億円超と潤沢で、財務の柔軟性が高まっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格の高騰リスク(小麦粉・油脂・砂糖等の原材料費上昇)
2消費者の節約志向による販売低迷リスク
3コンビニ・スーパーとの取引条件変更リスク
4食品安全に関する事故・異物混入リスク
5新宿本店ビル等の不動産価値変動リスク
6人手不足・人件費上昇リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-13.8億円0円-
FY2022/36,300万円0円0.0%
FY2023/3-7,800万円0円-
FY2024/310.0億円5.9億円59.3%
FY2025/312.8億円3.9億円30.7%

FY2021〜2023は赤字のため法人税の負担はありませんでした。FY2024/3は繰延税金資産の計上により実効税率が59.3%と高くなりましたが、FY2025/3には30.7%と正常な水準に戻っています。業績回復に伴い、今後は安定した税負担が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
579万円
従業員数
793
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期579万円793-

従業員の平均年収は579万円で、食品業界の中では標準的な水準です。平均年齢43歳・平均勤続年数18年と定着率が高く、老舗企業らしい安定した雇用環境が特徴です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.7%
浮動株46.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19.5%
事業法人等21.1%
外国法人等1.2%
個人その他56.7%
証券会社1.6%

経営者・創業家が13.1%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は中村屋従業員持株会氏・中村屋取引先持株会・みずほ銀行。

中村屋取引先持株会(656,000株)11.4%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(420,000株)7.3%
株式会社みずほ銀行(279,000株)4.8%
三井不動産株式会社(180,000株)3.1%
日本カストディ銀行(信託口)(139,000株)2.4%
株式会社ニップン(130,000株)2.3%
日東富士製粉株式会社(124,000株)2.1%
株式会社三菱UFJ銀行(115,000株)2%
中村屋従業員持株会(98,000株)1.7%
株式会社セブン-イレブン・ジャパン(70,000株)1.2%

筆頭株主は中村屋取引先持株会(11.4%)で、取引先企業が安定株主として同社を支えています。みずほ銀行(4.8%)、三井不動産(3.1%)、ニップン(2.3%)など事業パートナーが上位に並び、取引先との強固な信頼関係が株主構成に反映されています。従業員持株会(1.7%)やセブン-イレブン(1.2%)の保有も注目されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,516万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
菓子・食品事業330億円8.5億円2.6%
不動産関連事業42億円3.9億円9.3%

菓子・食品事業が売上の約89%を占める中核事業で、中華まんやレトルトカレーを中心に展開しています。注目すべきは不動産関連事業の高い利益率(9.3%)で、新宿本店ビルの賃貸収入が安定的な収益基盤を提供しています。食品事業の利益率改善が全社業績向上の鍵です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
設備投資額
7.4億円
平均勤続年数(従業員)
18
臨時従業員数
528

取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。平均勤続年数18年と長く、老舗企業として従業員の定着率が高い点が特徴です。設備投資は7.4億円と着実に生産設備の維持・更新を行っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
営業赤字からの黒字転換を達成し、FY2026は大幅上方修正。中計目標に向けて着実に前進しているが、売上高の伸びがやや課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「中村屋2027ビジョン」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 410億円 順調 (373億円 (FY2026予想))
91.8%
営業利益: 目標 黒字定着・拡大 順調 (12億円 (FY2026予想))
75%
収益体質の強化: 目標 営業利益率3%以上 順調 (3.2% (FY2026予想))
80%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20267億円12億円+81.8%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025380億円372億円-2.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中村屋は「中村屋2027ビジョン」のもと、収益体質の強化と事業拡大の基盤構築を推進しています。FY2026/3は営業利益予想を6.6億円→12億円へ大幅上方修正し、中計初年度として力強いスタートを切りました。売上高410億円の最終目標に向けて、新規事業や高付加価値商品の拡販が鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

中村屋のTSRは5年間で87.2%と元本割れの状態が続いており、TOPIX(213.4%)を大きく下回っています。コロナ禍での業績悪化が主因ですが、足元の業績回復と大幅上方修正により、今後のTSR改善が期待されます。PBR 0.73倍の割安さが解消される過程でリターンの回復が見込めます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-12.8%
100万円 →87.2万円
-12.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.6万円+0.6万円0.6%
FY202282.9万円-17.1万円-17.1%
FY202383.0万円-17.0万円-17.0%
FY202484.4万円-15.6万円-15.6%
FY202587.2万円-12.8万円-12.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残5,700株
売り残32,000株
信用倍率0.18倍
3/21時点
今後の予定
2026年3月期 決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは38.0倍と業界平均を上回っていますが、これは業績回復途上で利益水準がまだ低いためです。一方、PBR 0.73倍は業界平均(1.2倍)を大きく下回り、資産面では明確に割安です。信用売残が買残の5倍以上あり、売り方の買い戻しが今後の株価上昇要因となる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
食料品 50社中 25位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
商品・ブランド25%
株主優待・配当20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月業績上方修正

FY2026/3の営業利益予想を6.6億円→12億円へ大幅上方修正。配当も5円増額し75円に。

2026年2月3Q決算発表

第3四半期累計で経常利益41%増益。収益体質の改善が順調に進む。

2025年11月新規事業

オフィス常設型社食サービス「Office Stand By You」が本格始動。創業124年の老舗がオフィス食に挑戦。

(株)中村屋 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(コロナ禍からの業績回復途上であり、PERが高いのは利益水準がまだ低いため)
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 55.7%(自己資本比率62%・実質無借金で財務安全性は極めて高い)
稼ぐ力
普通
ROE 3.3%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「新宿の老舗が届ける本格インドカリーと中華まん。創業124年、食文化を紡ぐスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU