(株)中村屋2204
NAKAMURAYA CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「新宿中村屋」ブランドの中華まんやレトルトカレー。特に「インドカリー」はカレーの元祖として長年愛されるロングセラーです。新宿本店のレストランでは本格インドカリーやケーキを楽しめます。また、「月餅」や「カリーあられ」などのお菓子も人気商品。最近ではオフィス向け社食サービス「Office Stand By You」にも参入し、新たな食のかたちを提案しています。
中村屋は1901年に創業し、インドカリーや中華まんじゅうなど日本の食文化を支えてきた老舗食品メーカーです。2025年3月期は売上高372億円・営業利益10.7億円と3期ぶりの営業黒字定着を実現。2026年3月期は業績予想を上方修正し、営業利益12億円・経常利益14.5億円と大幅増益を見込みます。PBR 0.73倍と割安水準にあり、「中期経営計画 中村屋2027ビジョン」のもと収益体質の強化を推進しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区新宿三丁目26番13号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
中華まんじゅう、レトルトカレー、菓子類の製造販売が主力。「インドカリー」「月餅」「カリーあられ」など老舗ブランドの商品群を展開。売上構成比約89%を占める中核事業。
新宿本店ビルを中心とした不動産賃貸事業。高い利益率で安定収益を確保し、菓子・食品事業を下支え。売上構成比約11%ながら利益貢献度が高い。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 3.4% | 1.8% | 2.9% |
| 2017/03期 | 16.2% | 9.2% | 3.4% |
| 2018/03期 | 2.8% | 1.7% | 2.0% |
| 2019/03期 | 2.9% | 1.7% | 0.3% |
| 2020/03期 | 0.8% | 0.5% | ▲3.9% |
| 2021/03期 | ▲1.0% | ▲0.6% | ▲5.0% |
| 2022/03期 | 0.9% | 0.6% | ▲0.8% |
| 2023/03期 | ▲0.1% | ▲0.1% | ▲0.7% |
| 2024/03期 | 1.5% | 0.9% | 2.2% |
| 2025/03期 | 3.3% | 2.0% | 2.9% |
| 3Q FY2026/3 | 0.4%(累計) | 0.2%(累計) | 0.4% |
営業利益率は2021/03期の-5.0%から2025/03期には2.9%へと大幅に改善しています。ROEも3.3%まで回復しましたが、食品業界平均と比較するとまだ改善余地があります。中期経営計画のもと、収益体質の強化が最重要課題として取り組まれています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 320億円 | ▲16.1億円 | ▲2.7億円 | -45.9円 | -11.5% |
| 2022/03期 | 331億円 | ▲2.5億円 | 2.3億円 | 39.0円 | +3.5% |
| 2023/03期 | 356億円 | ▲2.5億円 | ▲2,800万円 | -4.7円 | +7.6% |
| 2024/03期 | 378億円 | 8.3億円 | 4.0億円 | 68.2円 | +6.2% |
| 2025/03期 | 372億円 | 10.7億円 | 8.8億円 | 152.5円 | -1.4% |
中村屋はコロナ禍の影響で2021期〜2023の3期連続で営業赤字が続きましたが、2024/03期に830百万円の営業黒字に転換。2025/03期は営業利益10.7億円と黒字定着を果たしました。2026/03期は当初予想の6.6億円から12億円へ大幅上方修正し、収益体質の改善が着実に進んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上259億円(通期予想比69%)、営業利益1.1億円(同17%)、純利益1.1億円(同21%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 菓子・食品事業 | 330億円 | 8.5億円 | 2.6% |
| 不動産関連事業 | 42億円 | 3.9億円 | 9.3% |
菓子・食品事業が売上の約89%を占める中核事業で、中華まんやレトルトカレーを中心に展開しています。注目すべきは不動産関連事業の高い利益率(9.3%)で、新宿本店ビルの賃貸収入が安定的な収益基盤を提供しています。食品事業の利益率改善が全社業績向上の鍵です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 7億円 | 12億円 | — | +81.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 380億円 | — | 372億円 | -2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中村屋は「中村屋2027ビジョン」のもと、収益体質の強化と事業拡大の基盤構築を推進しています。2026/03期は営業利益予想を6.6億円→12億円へ大幅上方修正し、中計初年度として力強いスタートを切りました。売上高410億円の最終目標に向けて、新規事業や高付加価値商品の拡販が鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期の営業利益予想を6.6億円→12億円へ大幅上方修正。配当も5円増額し75円に。
第3四半期累計で経常利益41%増益。収益体質の改善が順調に進む。
オフィス常設型社食サービス「Office Stand By You」が本格始動。創業124年の老舗がオフィス食に挑戦。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は60%超と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性は極めて高い企業です。2024/03期に一時的に25億円の有利子負債が発生しましたが、2025/03期にはゼロに戻しています。BPSは4,680円と株価3,425円を上回り、PBR 0.73倍の割安さを裏付けています。 【3Q 2026/03期】総資産495億円、純資産281億円、自己資本比率48.4%、有利子負債3.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 19.3億円 | ▲4.3億円 | ▲5.6億円 | 14.9億円 |
| 2017/03期 | 17.5億円 | 16.1億円 | ▲26.0億円 | 33.5億円 |
| 2018/03期 | 6.3億円 | 7,900万円 | ▲7.1億円 | 7.1億円 |
| 2019/03期 | 18.8億円 | ▲65.3億円 | 28.9億円 | ▲46.5億円 |
| 2020/03期 | ▲3.1億円 | 14.4億円 | ▲6.1億円 | 11.2億円 |
| 2021/03期 | ▲1.7億円 | 6.0億円 | ▲10.9億円 | 4.2億円 |
| 2022/03期 | 5.0億円 | ▲2.5億円 | ▲2.1億円 | 2.5億円 |
| 2023/03期 | 6.6億円 | ▲6.0億円 | ▲1,700万円 | 5,300万円 |
| 2024/03期 | 47.1億円 | ▲1.1億円 | ▲46.8億円 | 46.0億円 |
| 2025/03期 | 51.6億円 | ▲6.5億円 | ▲30.3億円 | 45.1億円 |
営業キャッシュフローは2024/03期以降に大幅に改善し、47億円・52億円と力強い回復を見せています。2021/03期のマイナスからの回復は業績改善の実質を示しています。フリーキャッシュフローも直近2期で45億円超と潤沢で、財務の柔軟性が高まっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。平均勤続年数18年と長く、老舗企業として従業員の定着率が高い点が特徴です。設備投資は7.4億円と着実に生産設備の維持・更新を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 579万円 | 793人 | - |
従業員の平均年収は579万円で、食品業界の中では標準的な水準です。平均年齢43歳・平均勤続年数18年と定着率が高く、老舗企業らしい安定した雇用環境が特徴です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
中村屋のTSRは5年間で87.2%と元本割れの状態が続いており、TOPIX(213.4%)を大きく下回っています。コロナ禍での業績悪化が主因ですが、足元の業績回復と大幅上方修正により、今後のTSR改善が期待されます。PBR 0.73倍の割安さが解消される過程でリターンの回復が見込めます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 79.7% |
| 2017/03期 | 115円 | 17.7% |
| 2018/03期 | 85円 | 69.3% |
| 2019/03期 | 85円 | 65.9% |
| 2020/03期 | 85円 | 248.0% |
| 2021/03期 | 50円 | - |
| 2022/03期 | 50円 | 128.1% |
| 2023/03期 | 50円 | - |
| 2024/03期 | 60円 | 87.9% |
| 2025/03期 | 70円 | 45.9% |
| 必要株数 | 100株以上(約34万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
赤字期間中も1株50円の安定配当を維持した姿勢は株主重視の表れです。2024/03期から増配に転じ、2026/03期は上方修正に伴い75円(当初予想70円)へ増額。3期連続増配を達成見込みです。株主優待は自社商品・食事券・寄付から選択でき、実質利回りは配当と合わせて約3%に達します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.6万円 | 0.6万円 | 0.6% |
| 2022期 | 82.9万円 | ▲17.1万円 | -17.1% |
| 2023期 | 83.0万円 | ▲17.0万円 | -17.0% |
| 2024期 | 84.4万円 | ▲15.6万円 | -15.6% |
| 2025期 | 87.2万円 | ▲12.8万円 | -12.8% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは38.0倍と業界平均を上回っていますが、これは業績回復途上で利益水準がまだ低いためです。一方、PBR 0.73倍は業界平均(1.2倍)を大きく下回り、資産面では明確に割安です。信用売残が買残の5倍以上あり、売り方の買い戻しが今後の株価上昇要因となる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 12.5億円 | 5.1億円 | 40.6% |
| 2017/03期 | 15.9億円 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 9.7億円 | 2.4億円 | 25.0% |
| 2019/03期 | 2.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | -12.3億円 | 0円 | - |
| 2021/03期 | -13.8億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 6,300万円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | -7,800万円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 10.0億円 | 5.9億円 | 59.3% |
| 2025/03期 | 12.8億円 | 3.9億円 | 30.7% |
2021期〜2023は赤字のため法人税の負担はありませんでした。2024/03期は繰延税金資産の計上により実効税率が59.3%と高くなりましたが、2025/03期には30.7%と正常な水準に戻っています。業績回復に伴い、今後は安定した税負担が見込まれます。
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(株)中村屋 まとめ
「新宿の老舗が届ける本格インドカリーと中華まん。創業124年、食文化を紡ぐスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。