亀田製菓(株)
KAMEDA SEIKA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
お米の可能性を世界に届ける。柿の種から始まるライスイノベーション
Better For You ライスイノベーションカンパニー
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで手に取る「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「ハイハイン」は亀田製菓の代表商品。おやつや晩酌のお供として日本人なら誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。海外では米国・タイ・ベトナムなどでもライスクラッカーを販売し、日本のお米文化を世界に届けています。傘下の尾西食品はアルファ米など保存食で知られ、防災備蓄の分野でも存在感を発揮しています。
亀田製菓は1957年創業の米菓メーカーで、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」など国民的ブランドを展開しています。国内米菓市場でシェア約33%を誇るトップ企業で、海外売上高比率は38%に達します。FY2025/3は売上高1,033億円・営業利益55億円と回復基調。インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ会長CEOのもと「ライスイノベーションカンパニー」を掲げ、北米・東南アジアを中心にグローバル展開を加速しています。PER 23.2倍と成長期待が織り込まれた水準ですが、4期連続増配など株主還元も着実に拡充中です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号
- 公式
- www.kamedaseika.co.jp
社長プロフィール
亀田製菓グループは「Rice Innovation Company」として、お米の可能性を最大限に引き出し、世界で新しい価値と市場を創造してまいります。国内米菓No.1の実績を基盤に、グローバルな食文化への貢献を目指します。
この会社のストーリー
新潟県亀田町(現・新潟市江南区)で米菓メーカーとして創業。新潟の良質な米と水を活かした菓子づくりを開始した。
ロングセラーとなる「亀田の柿の種」を発売。以来60年以上にわたり愛され続ける国民的おやつへと成長した。
「魔法の粉」で知られる「ハッピーターン」を発売。独自の甘じょっぱい味わいが大ヒットとなった。
北米・東南アジアへの海外展開を本格化。日本の米菓文化を世界に広げる挑戦を開始した。
インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏が代表取締役会長CEOに就任。グローバル経営体制へ転換した。
売上高1,600億円を目指す中長期成長戦略を策定。THフーズの完全子会社化やカルビーとの協業で成長を加速。
注目ポイント
「柿の種」「ハッピーターン」など国民的ブランドで国内シェア33%を誇り、海外売上高比率38%とグローバル展開も加速中。お米の可能性を世界に届けるライスイノベーション企業です。
配当は4期連続で増配を達成し、着実な株主還元を実施しています。配当性向は30%程度と余力があり、中長期的な業績成長に伴うさらなる増配が期待できます。
自己資本比率61%と財務基盤が非常に健全。安定したキャッシュフロー創出力を背景に、海外M&Aや設備投資にも積極的に資金を投入できる体力を持っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 36円 | 18.8% |
| FY2017/3 | 42円 | 32.8% |
| FY2018/3 | 49円 | 25.1% |
| FY2019/3 | 51円 | 24.4% |
| FY2020/3 | 52円 | 24.6% |
| FY2021/3 | 53円 | 23.5% |
| FY2022/3 | 54円 | 25.7% |
| FY2023/3 | 55円 | 61.3% |
| FY2024/3 | 56円 | 52.3% |
| FY2025/3 | 57円 | 22.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約44万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当は4期連続増配を達成しており、FY2026/3は1株58円(予想)を計画しています。配当利回りは1.3%と控えめですが、配当性向30%前後と余力があり、業績回復に伴う増配の継続が期待されます。株主優待として自社商品クーポンがもらえる点も個人投資家にとって魅力的です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
亀田製菓の業績は、FY2022/3に事業年度変更の影響で一時的に減収となった後、FY2025/3で売上高1,033億円と過去最高水準を回復しました。営業利益もFY2025/3に55億円と回復し、純利益は54億円と大幅増益を達成しています。FY2026/3は売上高1,010億円・営業利益55億円を予想しており、海外事業の拡大と国内米菓の価格改定効果が収益を下支えする見通しです。
事業ごとの売上・利益
「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「ハイハイン」など国民的ブランドを展開。国内米菓市場シェア約33%で首位。売上構成比67%を占める最大セグメント。
北米(THフーズ)、東南アジア(タイ・ベトナム・カンボジア)、中国、インドで展開。売上構成比17%。利益率は低いが成長投資フェーズ。
傘下の尾西食品によるアルファ米・保存食や、プラントベースフード事業。売上構成比9%。防災備蓄需要の高まりが追い風。
物流サービスや不動産賃貸等。売上構成比7%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.4% | 5.1% | - |
| FY2022/3 | 8.1% | 4.3% | - |
| FY2023/3 | 2.6% | 1.7% | - |
| FY2024/3 | -1.2% | 1.9% | 4.7% |
| FY2025/3 | 8.1% | 4.4% | 5.3% |
営業利益率はFY2023/3に3.8%まで低下しましたが、価格改定やコスト管理の効果によりFY2025/3には5.3%まで回復しています。ROEもFY2023/3の2.8%からFY2025/3には6.9%へと改善。食品業界の中では標準的な水準ですが、海外事業の利益率改善が今後の収益性向上の鍵となります。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の約929億円からFY2025/3の約1,239億円へ拡大しており、海外子会社の拡大に伴う資産増加が反映されています。FY2024/3から有利子負債が計上されていますが、自己資本比率は61%と高水準を維持しており、財務基盤は非常に健全です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 86.7億円 | -63.4億円 | -2.6億円 | 23.3億円 |
| FY2022/3 | 83.0億円 | -98.4億円 | 12.0億円 | -15.4億円 |
| FY2023/3 | 82.8億円 | -84.4億円 | 9.7億円 | -1.6億円 |
| FY2024/3 | 97.3億円 | -81.4億円 | -12.6億円 | 15.9億円 |
| FY2025/3 | 94.4億円 | -78.3億円 | -12.2億円 | 16.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期80〜97億円と安定した現金創出力を示しています。投資キャッシュフローは海外工場の新設・増強を中心に年間60〜98億円の投資を継続。FY2024/3以降はフリーキャッシュフローがプラスに転じており、成長投資と資金効率のバランスが改善しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 68.9億円 | 21.3億円 | 30.9% |
| FY2022/3 | 60.7億円 | 16.5億円 | 27.2% |
| FY2023/3 | 52.1億円 | 33.2億円 | 63.7% |
| FY2024/3 | 68.0億円 | 45.4億円 | 66.8% |
| FY2025/3 | 69.2億円 | 15.0億円 | 21.7% |
実効税率はFY2023〜2024に60%超と異常に高い水準となりましたが、これは海外子会社関連の税務調整や繰延税金資産の影響によるものです。FY2025/3には21.7%と正常化し、FY2026/3も27%台を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 564万円 | 4,090人 | - |
従業員の平均年収は564万円で、食品メーカーとしては標準的な給与水準です。平均年齢41.3歳・平均勤続年数18.4年と定着率が高く、長期的な技術・ノウハウの蓄積が企業の強みとなっています。連結従業員数4,090名に加え、臨時従業員1,270名が生産を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は亀田製菓従業員持株会氏・エイケイ・第四北越銀行。
筆頭株主のエイケイ(9.96%)は創業家関連の資産管理会社で、KAMEDA共栄会(8.78%)と合わせて創業家グループが約19%を保有しています。第四北越銀行・みずほ銀行など地方銀行を含む金融機関が上位に入り、キッコーマンや原信といった事業パートナー企業も安定株主として名を連ねています。従業員持株会も2.03%を保有し、経営との一体感が強い株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内米菓事業 | 692億円 | 41.5億円 | 6.0% |
| 海外事業 | 176億円 | 1.8億円 | 1.0% |
| 食品事業 | 93億円 | 6.5億円 | 7.0% |
| その他 | 72億円 | 1.4億円 | 2.0% |
国内米菓事業が売上の67%を占める最大セグメントで、安定した利益率6.0%を確保しています。海外事業は売上構成比17%で成長の柱と位置づけられていますが、利益率は1.0%と投資回収フェーズにあります。食品事業は利益率7.0%と最も高く、尾西食品の保存食が防災備蓄市場で成長しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.4%)を占めています。インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏を会長CEOに据え、グローバルな視点でのガバナンス体制を構築しています。社外取締役比率55%と独立性も確保されており、17社の連結子会社を統括するグループ経営を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,000億円 | — | 1,033億円 | +3.3% |
| FY2024 | 975億円 | — | 955億円 | -2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
亀田製菓は2025年に「中長期成長戦略2030」を発表し、FY2031に売上高1,600億円・営業利益率8%以上を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高1,033億円と目標の約65%に到達。特に北米市場でのTHフーズ完全子会社化は海外売上比率50%達成に向けた重要な一手です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
亀田製菓のTSRは5年間で84.5%とTOPIXの213.4%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。原材料高や海外事業の先行投資が業績を圧迫した時期があり、株価は低迷しました。しかし、2026年2月の中長期戦略アップデート発表後に株価は反発しており、構造改革の成果が今後のTSR改善につながるかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 98.5万円 | -1.5万円 | -1.5% |
| FY2022 | 82.5万円 | -17.5万円 | -17.5% |
| FY2023 | 92.2万円 | -7.8万円 | -7.8% |
| FY2024 | 90.8万円 | -9.2万円 | -9.2% |
| FY2025 | 84.5万円 | -15.5万円 | -15.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
亀田製菓のPERは23.2倍と食料品セクター平均(18.5倍)をやや上回る水準で、海外展開への成長期待が織り込まれています。PBRは1.23倍と解散価値を上回り、ブランド価値が評価されています。信用倍率3.88倍と買い残が多く、短期的には上値の重さも意識されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中長期成長戦略2030アップデートを発表。2031年3月期に売上高1,600億円・営業利益率8%以上を目指す。
FY2026/3 3Q累計の経常利益は7%増益で着地。海外事業の回復が寄与。
カルビーとの協働プロジェクトを開始。「ポテトチップス ハッピーターン味」などコラボ商品を展開。
最新ニュース
亀田製菓(株) まとめ
ひとめ診断
「柿の種」でおなじみ、米菓国内シェアNo.1。海外展開とライスイノベーションで成長を目指すプライム企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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