亀田製菓(株)2220
KAMEDA SEIKA CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで手に取る「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「ハイハイン」は亀田製菓の代表商品。おやつや晩酌のお供として日本人なら誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。海外では米国・タイ・ベトナムなどでもライスクラッカーを販売し、日本のお米文化を世界に届けています。傘下の尾西食品はアルファ米など保存食で知られ、防災備蓄の分野でも存在感を発揮しています。
亀田製菓は1957年創業の米菓メーカーで、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」など国民的ブランドを展開しています。国内米菓市場でシェア約33%を誇るトップ企業で、海外売上高比率は38%に達します。2025/03期は売上高1,033億円・営業利益55億円と回復基調。インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ会長CEOのもと「ライスイノベーションカンパニー」を掲げ、北米・東南アジアを中心にグローバル展開を加速しています。PER 23.2倍と成長期待が織り込まれた水準ですが、4期連続増配など株主還元も着実に拡充中です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「ハイハイン」など国民的ブランドを展開。国内米菓市場シェア約33%で首位。売上構成比67%を占める最大セグメント。
北米(THフーズ)、東南アジア(タイ・ベトナム・カンボジア)、中国、インドで展開。売上構成比17%。利益率は低いが成長投資フェーズ。
傘下の尾西食品によるアルファ米・保存食や、プラントベースフード事業。売上構成比9%。防災備蓄需要の高まりが追い風。
物流サービスや不動産賃貸等。売上構成比7%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.9% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 7.0% | 4.5% | - |
| 2023/03期 | 2.8% | 1.8% | - |
| 2024/03期 | 3.2% | 1.9% | 4.7% |
| 2025/03期 | 7.1% | 4.4% | 5.3% |
| 3Q 2026/03期 | 32.3%(累計) | 16.5%(累計) | 5.9% |
営業利益率は2023/03期に3.8%まで低下しましたが、価格改定やコスト管理の効果により2025/03期には5.3%まで回復しています。ROEも2023/03期の2.8%から2025/03期には6.9%へと改善。食品業界の中では標準的な水準ですが、海外事業の利益率改善が今後の収益性向上の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,033億円 | — | 47.6億円 | 225.6円 | — |
| 2022/03期 | 852億円 | — | 44.2億円 | 209.6円 | -17.6% |
| 2023/03期 | 950億円 | 35.6億円 | 18.9億円 | 89.8円 | +11.5% |
| 2024/03期 | 955億円 | 44.7億円 | 22.6億円 | 107.1円 | +0.6% |
| 2025/03期 | 1,033億円 | 55.0億円 | 54.2億円 | 257.0円 | +8.1% |
亀田製菓の業績は、2022/03期に事業年度変更の影響で一時的に減収となった後、2025/03期で売上高1,033億円と過去最高水準を回復しました。営業利益も2025/03期に55億円と回復し、純利益は54億円と大幅増益を達成しています。2026/03期は売上高1,010億円・営業利益55億円を予想しており、海外事業の拡大と国内米菓の価格改定効果が収益を下支えする見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上1043億円(通期予想比103%)、営業利益62億円(同112%)、純利益249億円(同623%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内米菓事業 | 692億円 | 41.5億円 | 6.0% |
| 海外事業 | 176億円 | 1.8億円 | 1.0% |
| 食品事業 | 93億円 | 6.5億円 | 7.0% |
| その他 | 72億円 | 1.4億円 | 2.0% |
国内米菓事業が売上の67%を占める最大セグメントで、安定した利益率6.0%を確保しています。海外事業は売上構成比17%で成長の柱と位置づけられていますが、利益率は1.0%と投資回収フェーズにあります。食品事業は利益率7.0%と最も高く、尾西食品の保存食が防災備蓄市場で成長しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,000億円 | — | 1,033億円 | +3.3% |
| 2024期 | 975億円 | — | 955億円 | -2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
亀田製菓は2025年に「中長期成長戦略2030」を発表し、2031期に売上高1,600億円・営業利益率8%以上を最終目標に掲げています。2025期実績は売上高1,033億円と目標の約65%に到達。特に北米市場でのTHフーズ完全子会社化は海外売上比率50%達成に向けた重要な一手です。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中長期成長戦略2030アップデートを発表。2031年3月期に売上高1,600億円・営業利益率8%以上を目指す。
2026/03期 3Q累計の経常利益は7%増益で着地。海外事業の回復が寄与。
カルビーとの協働プロジェクトを開始。「ポテトチップス ハッピーターン味」などコラボ商品を展開。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産は2021/03期の約929億円から2025/03期の約1,239億円へ拡大しており、海外子会社の拡大に伴う資産増加が反映されています。2024/03期から有利子負債が計上されていますが、自己資本比率は61%と高水準を維持しており、財務基盤は非常に健全です。 【3Q 2026/03期】総資産1772億円、純資産1036億円、自己資本比率50.2%、有利子負債462億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 86.7億円 | ▲63.4億円 | ▲2.6億円 | 23.3億円 |
| 2022/03期 | 83.0億円 | ▲98.4億円 | 12.0億円 | ▲15.4億円 |
| 2023/03期 | 82.8億円 | ▲84.4億円 | 9.7億円 | ▲1.6億円 |
| 2024/03期 | 97.3億円 | ▲81.4億円 | ▲12.6億円 | 15.9億円 |
| 2025/03期 | 94.4億円 | ▲78.3億円 | ▲12.2億円 | 16.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期80〜97億円と安定した現金創出力を示しています。投資キャッシュフローは海外工場の新設・増強を中心に年間60〜98億円の投資を継続。2024/03期以降はフリーキャッシュフローがプラスに転じており、成長投資と資金効率のバランスが改善しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.4%)を占めています。インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏を会長CEOに据え、グローバルな視点でのガバナンス体制を構築しています。社外取締役比率55%と独立性も確保されており、17社の連結子会社を統括するグループ経営を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 564万円 | 4,090人 | - |
従業員の平均年収は564万円で、食品メーカーとしては標準的な給与水準です。平均年齢41.3歳・平均勤続年数18.4年と定着率が高く、長期的な技術・ノウハウの蓄積が企業の強みとなっています。連結従業員数4,090名に加え、臨時従業員1,270名が生産を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
亀田製菓のTSRは5年間で84.5%とTOPIXの213.4%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。原材料高や海外事業の先行投資が業績を圧迫した時期があり、株価は低迷しました。しかし、2026年2月の中長期戦略アップデート発表後に株価は反発しており、構造改革の成果が今後のTSR改善につながるかが注目されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 36円 | 18.8% |
| 2017/03期 | 42円 | 32.8% |
| 2018/03期 | 49円 | 25.1% |
| 2019/03期 | 51円 | 24.4% |
| 2020/03期 | 52円 | 24.6% |
| 2021/03期 | 53円 | 23.5% |
| 2022/03期 | 54円 | 25.7% |
| 2023/03期 | 55円 | 61.3% |
| 2024/03期 | 56円 | 52.3% |
| 2025/03期 | 57円 | 22.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約44万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当は4期連続増配を達成しており、2026/03期は1株58円(予想)を計画しています。配当利回りは1.3%と控えめですが、配当性向30%前後と余力があり、業績回復に伴う増配の継続が期待されます。株主優待として自社商品クーポンがもらえる点も個人投資家にとって魅力的です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 98.5万円 | ▲1.5万円 | -1.5% |
| 2022期 | 82.5万円 | ▲17.5万円 | -17.5% |
| 2023期 | 92.2万円 | ▲7.8万円 | -7.8% |
| 2024期 | 90.8万円 | ▲9.2万円 | -9.2% |
| 2025期 | 84.5万円 | ▲15.5万円 | -15.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
亀田製菓のPERは23.2倍と食料品セクター平均(18.5倍)をやや上回る水準で、海外展開への成長期待が織り込まれています。PBRは1.23倍と解散価値を上回り、ブランド価値が評価されています。信用倍率3.88倍と買い残が多く、短期的には上値の重さも意識されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.9億円 | 21.3億円 | 30.9% |
| 2022/03期 | 60.7億円 | 16.5億円 | 27.2% |
| 2023/03期 | 52.1億円 | 33.2億円 | 63.7% |
| 2024/03期 | 68.0億円 | 45.4億円 | 66.8% |
| 2025/03期 | 69.2億円 | 15.0億円 | 21.7% |
実効税率は2023期〜2024に60%超と異常に高い水準となりましたが、これは海外子会社関連の税務調整や繰延税金資産の影響によるものです。2025/03期には21.7%と正常化し、2026/03期も27%台を見込んでいます。
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