雪印メグミルク(株)
MEGMILK SNOW BRAND Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
日本の食卓に欠かせない乳の力。牛乳・チーズ・バターで100年、これからも
乳(ミルク)にこだわる。乳(ミルク)で社会に貢献する。
この会社ってなに?
冷蔵庫を開けたとき、雪印メグミルクの製品が入っていない家庭は少ないのではないでしょうか。「雪印メグミルク牛乳」「ナチュレ 恵 megumi」などのヨーグルト、市場シェア約9割を誇る「さけるチーズ」、料理に欠かせない「雪印北海道バター」、そして「6Pチーズ」や「とろけるスライス」など、日本の食卓を支えるブランドの数々を展開しています。
雪印メグミルクは、雪印乳業と日本ミルクコミュニティが2011年に統合して誕生した、国内最大級の乳製品メーカーです。牛乳・ヨーグルト・チーズ・バターなど幅広い乳製品を展開し、FY2025/3は売上高6,158億円・営業利益191億円と安定した業績を維持。PER 7.0倍・PBR 0.91倍と割安感があり、4期連続増配中です。2025年5月には新経営計画「Next Design 2030」を策定し、2030年度に営業利益350億円を目指す成長戦略を始動しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区虎ノ門二丁目2番3号 虎ノ門アルセアタワー
- 公式
- www.meg-snow.com
社長プロフィール
雪印メグミルクグループは、創業100周年を迎え、新経営計画「Next Design 2030」のもと、乳の力を活かした新たな価値創造に挑戦してまいります。国内での収益基盤強化と海外展開の加速により、持続的な成長と企業価値向上を実現します。
この会社のストーリー
北海道製酪販売組合として札幌で創業。北海道の酪農家とともに歩み始めた。
戦後の食糧難を乗り越え、雪印バターやチーズが全国に普及。日本の食卓に乳製品を届けた。
大阪工場での食中毒事件が発生。食の安全への取り組みを根本から見直し、信頼回復に全社を挙げて取り組んだ。
雪印乳業と日本ミルクコミュニティが経営統合し、雪印メグミルク株式会社が発足。新たな100年の歴史が始まった。
創業100周年を迎え、「Next Design 2030」を策定。営業利益350億円を目指し、次の100年への飛躍を図る。
注目ポイント
PER 7.0倍・PBR 0.91倍と食品業界の中でも際立つ割安水準。配当利回り3.02%に加え、自社株消却による株主価値向上も進行中。バリュー投資の王道銘柄です。
「さけるチーズ」は市場シェア約9割、「6Pチーズ」「雪印北海道バター」など、日本の食卓に不可欠なブランドを多数保有。ディフェンシブ銘柄としての安定感が魅力です。
新経営計画「Next Design 2030」で現在の191億円から350億円へと営業利益を約1.8倍に拡大する計画。製造拠点の効率化と海外展開の加速が成長の柱です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 13.5% |
| FY2017/3 | 40円 | 20.9% |
| FY2018/3 | 40円 | 20.3% |
| FY2019/3 | 40円 | 25.2% |
| FY2020/3 | 40円 | 22.3% |
| FY2021/3 | 40円 | 18.1% |
| FY2022/3 | 60円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 60円 | 44.4% |
| FY2024/3 | 80円 | 27.8% |
| FY2025/3 | 100円 | 48.6% |
株主優待制度は実施していません。配当による利益還元を重視しています。
配当金はFY2021/3の40円からFY2025/3の100円へと4期連続で増配を実施しており、株主還元を積極的に強化しています。FY2026/3は100円を予想(配当性向21.2%)。同社は株主優待制度を採用せず、配当による公平な利益還元を方針としています。2026年3月には自社株691万6,400株(発行済株数の9.78%)の消却も発表しており、株主価値向上に注力しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
雪印メグミルクの業績は安定しており、FY2025/3は売上高6,158億円・営業利益191億円と堅調な水準を維持しています。FY2022/3は旧セグメント再編の影響で減収となりましたが、その後は価格改定と高付加価値商品の拡販により回復基調にあります。FY2026/3の純利益300億円予想は、本社ビル譲渡益175億円の特別利益を含む点にご注意ください。
事業ごとの売上・利益
チーズ・バター・マーガリン・粉ミルクなどの製造販売。「6Pチーズ」「さけるチーズ」「雪印北海道バター」が主力。売上構成比43%を占める最大セグメント。
牛乳・ヨーグルト・デザート類の製造販売。「雪印メグミルク牛乳」「ナチュレ 恵 megumi」「MBPドリンク」などを展開。売上構成比43%。
家畜用配合飼料・牧草種子の製造販売。酪農家向けの飼料供給を通じて原料乳の安定調達に貢献。売上構成比8%。
不動産事業・物流サービスなど。利益率が高く、安定収益源として機能。売上構成比6%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.9% | 3.7% | - |
| FY2022/3 | 5.8% | 3.0% | - |
| FY2023/3 | 5.2% | 2.2% | - |
| FY2024/3 | 10.2% | 4.5% | 3.0% |
| FY2025/3 | 5.3% | 3.2% | 3.1% |
営業利益率は2〜3%台で推移しており、食品業界としては標準的な水準です。FY2023/3は原材料・エネルギーコスト上昇の影響で利益率が低下しましたが、価格改定効果により改善傾向にあります。ROEは5〜8%台で変動しており、新経営計画「Next Design 2030」では調整後ROE 9%を目標に掲げています。
財務は安全?
自己資本比率は49%から57%へと着実に改善しており、非常に健全な財務体質を維持しています。BPSも2,891円から3,627円へ上昇し、資産の蓄積が進んでいます。FY2024/3以降に有利子負債が計上されていますが、自己資本比率は50%超を維持しており、財務安全性は高い水準にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 266億円 | -271億円 | 67.7億円 | -5.1億円 |
| FY2022/3 | 294億円 | -202億円 | -113億円 | 92.2億円 |
| FY2023/3 | 268億円 | -196億円 | -72.9億円 | 71.8億円 |
| FY2024/3 | 305億円 | -63.1億円 | -156億円 | 242億円 |
| FY2025/3 | 211億円 | -185億円 | -104億円 | 25.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期210〜305億円と安定した現金創出力を示しています。FY2024/3は投資CFのマイナスが小さく、FCFが242億円と大幅に改善しました。投資活動では製造拠点の効率化・更新投資を継続しており、設備投資額は年間175億円規模です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 217億円 | 67.5億円 | 31.2% |
| FY2022/3 | 200億円 | 79.2億円 | 39.6% |
| FY2023/3 | 145億円 | 53.5億円 | 37.0% |
| FY2024/3 | 199億円 | 4.6億円 | 2.3% |
| FY2025/3 | 203億円 | 63.6億円 | 31.4% |
税引前利益は145〜217億円の範囲で推移しています。FY2024/3の実効税率2.3%は、繰延税金資産の計上等による一時的な要因で、通常の実効税率は30〜40%程度です。FY2025/3は通常水準の31.4%に回復しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 766万円 | 5,751人 | - |
従業員の平均年収は766万円で、食品業界の中では良好な水準です。平均年齢41.8歳・平均勤続年数16.1年と定着率が高く、安定した雇用環境が整っています。連結従業員数5,751名に加え、臨時従業員3,438名が事業を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は雪印メグミルク従業員持株会氏。
筆頭株主は全国農業協同組合連合会(全農)が13.64%を保有し、農林中央金庫(9.94%)・ホクレン(1.58%)・全国酪農業協同組合連合会(1.48%)と合わせて農協グループで約27%を占める強固な株主構成です。乳業メーカーとして原料調達先である農協との深い結びつきが反映されています。従業員持株会(1.98%)の保有も従業員の参画意識の高さを示しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 乳製品 | 2,648億円 | 106億円 | 4.0% |
| 飲料・デザート | 2,648億円 | 53億円 | 2.0% |
| 飼料・種苗 | 492億円 | 5億円 | 1.0% |
| その他 | 370億円 | 27億円 | 7.3% |
乳製品と飲料・デザートが各43%ずつで売上の86%を占める、乳業に特化した事業構成です。乳製品セグメントは「さけるチーズ」や「雪印北海道バター」など高ブランド力商品を擁し利益率4%。飲料・デザートは牛乳・ヨーグルトが中心で利益率2%と薄利ですが、安定した需要基盤があります。飼料・種苗事業は酪農家との関係維持に重要な役割を果たしています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性は1名(9.0%)と女性登用の余地がある構成です。26社の連結子会社を持つグループ経営を行い、設備投資額は175億円規模で製造拠点の効率化を推進しています。平均勤続年数16.1年と従業員の定着率が高いのが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,300億円 | — | 6,158億円 | -2.3% |
| FY2024 | 6,160億円 | — | 6,054億円 | -1.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
雪印メグミルクは2025年5月に新経営計画「Next Design 2030」を策定し、2030年度に営業利益350億円・調整後ROE 9%という意欲的な目標を掲げています。前中計「グループ中期経営計画2025」のROE目標6%にはFY2025で5.6%と若干未達でしたが、収益性改善のトレンドは続いています。国内製造拠点の20〜30%削減や海外展開の加速が成長戦略の柱です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
雪印メグミルクのTSRは5年間で118.3%と元本は維持していますが、TOPIX(213.4%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。FY2022〜FY2023にかけて原材料コスト上昇で株価が低迷しましたが、FY2024以降は回復基調にあります。PER 7.0倍の割安さと増配トレンドを考慮すると、今後のキャッチアップの余地があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 93.2万円 | -6.8万円 | -6.8% |
| FY2022 | 84.7万円 | -15.3万円 | -15.3% |
| FY2023 | 78.3万円 | -21.7万円 | -21.7% |
| FY2024 | 120.7万円 | +20.7万円 | 20.7% |
| FY2025 | 118.3万円 | +18.3万円 | 18.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
雪印メグミルクの株価指標は、PER 7.0倍と食品業界平均(18.5倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBR 0.91倍も業界平均を大幅に下回り、解散価値を下回る水準です。配当利回り3.02%は業界平均を上回り、高配当バリュー株としての魅力が際立ちます。信用倍率39.26倍と買い残が多いのは、今後の株価上昇を見込む投資家が多いことを示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
691万6,400株(9.78%)を消却。発行済株式数の削減により1株当たり価値が向上。
10-12月期の経常利益は23%増益と好調。乳製品の価格改定効果が寄与。
本社を四谷から虎ノ門アルセアタワーに移転。旧ビル譲渡益175億円を来期計上予定。
「Next Design 2030」を策定。2030年度に営業利益350億円・調整後ROE 9%を目標。
最新ニュース
雪印メグミルク(株) まとめ
ひとめ診断
「牛乳・乳製品のリーディングカンパニー。雪印ブランドで日本の食卓を100年支え続ける」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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