ラクスル4384
RAKSUL INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが学園祭やイベントで使うチラシやポスターを、ネットで安く手軽に注文したことはありませんか?そのサービスを提供しているのがラクスルです。全国の印刷会社の空いている機械と時間をうまくマッチングさせることで、高品質な印刷物を低価格で届けてくれます。また、普段あなたが目にするテレビCMの制作や、荷物を運ぶトラックの手配など、企業のビジネス活動の裏側でもラクスルの仕組みが活躍しています。印刷や広告、物流といった伝統的な業界をITの力で便利に変えている会社です。
ラクスルは2025期に売上高619.5億円(前年同期比21.2%増)、営業利益38.19億円(同51.4%増)と大幅な成長を見込んでいます。主力の印刷EC「ラクスル」に加え、M&Aで取得した広告事業「ノバセル」や物流プラットフォーム「ハコベル」も成長を牽引し、多角的な収益基盤を構築しています。2024期には初の配当(1.7円)を実施するなど、成長投資と並行して株主還元も開始しました。ただし、直近ではMBO(経営陣による買収)の動きがあり、株式の非公開化を目指している点が最大の注目点です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都港区麻布台1丁目3番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2018/07期 | 0.2% | 0.2% | 0.8% |
| 2019/07期 | 1.0% | 0.8% | 0.8% |
| 2020/07期 | 7.3% | 3.5% | 1.1% |
| 2021/07期 | 2.2% | 0.8% | 0.7% |
| 2022/07期 | 11.8% | 4.0% | 1.4% |
| 2023/07期 | 11.4% | 4.3% | 4.3% |
| 2024/07期 | 14.3% | 5.5% | 4.9% |
| 2025/07期 | 17.1% | 6.1% | 6.2% |
| 2Q FY2026/7 | 15.3%(累計) | 4.7%(累計) | 6.0% |
売上高の拡大に伴い、営業利益率も2021/03期の0.7%から2025/03期には6.2%まで着実に改善しており、プラットフォームビジネスとしての規模の経済が働いていることが分かります。ROE(自己資本利益率)は2025/03期時点で16.9%まで向上しており、資本を効率的に活用した利益創出体制が整ってきました。効率的な広告宣伝費の運用やオペレーション改善が、利益率向上に大きく寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/07期 | 303億円 | 2.2億円 | 1.6億円 | 2.6円 | +40.8% |
| 2022/07期 | 340億円 | 4.6億円 | 10.2億円 | 16.9円 | +12.3% |
| 2023/07期 | 410億円 | 17.6億円 | 13.3億円 | 22.9円 | +20.7% |
| 2024/07期 | 511億円 | 25.2億円 | 21.2億円 | 36.3円 | +24.6% |
| 2025/07期 | 620億円 | 38.2億円 | 27.0億円 | 46.6円 | +21.2% |
ラクスルは、印刷通販プラットフォームを中心に、物流のハコベルや広告のノバセルなどの事業を多角的に展開し、売上高は2021/03期の約302億円から2025/03期には約619億円まで順調に成長を遂げました。一方で、2026/03期の予想では売上高約507億円、純利益21億円を見込んでおり、積極的な事業再編や投資のフェーズにあることがうかがえます。デジタル化の進展による業務効率化需要を取り込み、高い増収率を維持してきた点が同社の成長の原動力です。 【2Q 2026/07期実績】売上357億円(通期予想比71%)、営業利益22億円(同94%)、純利益22億円(同103%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
主力である印刷事業に加え、広告支援のノバセルや金融プラットフォーム事業へ多角化を図っており、M&Aを通じた連続的な成長戦略が有価証券報告書等の開示からも読み取れます。事業環境の変化に対するリスク対応として、収益性の高いプラットフォームへの集中を掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 23億円 | — | 38.19億円 (会社予想) | +66.0% |
| 2024期 | 未公表 | — | 25億円 | N/A |
| 2022期 | 3億円 | — | 5億円 | +84.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 507億円 | — | 619.5億円 (会社予想) | +22.2% |
| 2022期 | 394億円 | — | 340億円 | -13.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2021年に発表した中期財務ポリシーでは、2025期の売上高507億円、営業利益23億円を目標としていましたが、2025期の会社予想は売上高619.5億円、営業利益38.19億円と、目標を大幅に上回る見込みです。主力のラクスル事業のオーガニック成長に加え、M&Aによる事業拡大が奏功し、計画を前倒しで達成する見通しです。業績予想は保守的に出す傾向がありましたが、近年は大幅なポジティブサプライズが続いており、マネジメントの実行力が高く評価されます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年7月期第2四半期決算にて売上高357.48億円を達成し、増収増益の成長を維持。
ROS株式会社の全株式を取得し、中小企業向けホームページ制作・運用事業へ本格参入。
他行宛振込手数料を抑えた金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を正式リリース。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社は有利子負債を持たない実質無借金経営を継続しており、高い財務健全性を保っています。総資産は2021/03期の約219億円から2025/03期には約443億円へと拡大し、事業規模の拡大と並行して財務基盤を強固に構築してきました。自己資本比率は30%台で推移しており、成長投資のための十分な内部留保と資金調達余力を確保しています。 【2Q 2026/07期】総資産476億円、純資産202億円、自己資本比率35.6%、有利子負債158億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2018/07期 | 1.4億円 | 1.4億円 | 33.4億円 | 200万円 |
| 2019/07期 | 1,100万円 | 2.7億円 | 2.1億円 | 2.5億円 |
| 2020/07期 | 1.3億円 | 2.8億円 | 99.6億円 | 4.1億円 |
| 2021/07期 | 15.4億円 | 36.2億円 | 7,500万円 | 20.8億円 |
| 2022/07期 | 8.4億円 | 28.1億円 | 22.1億円 | 19.7億円 |
| 2023/07期 | 29.0億円 | 3.0億円 | 22.4億円 | 32.0億円 |
| 2024/07期 | 27.1億円 | 69.3億円 | 56.7億円 | 42.3億円 |
| 2025/07期 | 49.9億円 | 21.8億円 | 42.6億円 | 28.1億円 |
営業キャッシュフローは、中核事業の拡大により2025/03期には約50億円を創出する安定した収益源へと成長しました。投資キャッシュフローはM&Aやプラットフォーム強化のための支出が断続的に発生していますが、本業で稼いだ資金を成長分野へ再投資する好循環が確立されています。過去には大規模投資でフリーキャッシュフローがマイナスになる年度もありましたが、直近では自己資金で成長を賄える体質へと進化しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2018/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/07期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/07期 | 1.7円 | 4.7% |
| 2025/07期 | 3円 | 6.4% |
2026年3月現在、株主優待制度は実施していません。
ラクスルは成長投資を優先する方針のため、配当は開始されたばかりの段階です。利益成長に合わせて株主還元を検討する姿勢を示しており、2025/03期期は1株あたり3円の配当を実施しました。現状の配当性向は低水準ですが、今後の事業拡大によるキャッシュ創出能力の向上に伴い、段階的な還元強化が期待されます。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに情報・通信業の平均を上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で配当利回りは平均より低く、成長投資を優先するグロース株としての側面が強いです。信用倍率は5.93倍と比較的高水準ですが、現在進行中のMBOによりTOB価格(1,900円)が意識されているため、通常の需給分析とは異なる視点が必要です。今後の株価は、MBOの動向に大きく左右されるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2018/07期 | 4,300万円 | 2,800万円 | 65.1% |
| 2019/07期 | 1.3億円 | 6,100万円 | 46.9% |
| 2020/07期 | -3.7億円 | 0円 | - |
| 2021/07期 | 1.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/07期 | -1.7億円 | 0円 | - |
| 2023/07期 | 11.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/07期 | 20.4億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/07期 | 34.6億円 | 7.6億円 | 22.0% |
2024/03期期までは過去の損失繰越や税務上の調整により実効税率が0%でしたが、2025/03期期より本格的な納税フェーズに入りました。約34.6億円の税引前利益に対して約7.6億円の法人税等を計上しており、業績の黒字定着が鮮明です。今後は安定した利益水準に応じて、法定実効税率に近い水準での納税が継続する見込みです。
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ラクスル まとめ
「ネット印刷の風雲児が、物流・広告へと触手を伸ばす『産業DXのデパート』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。