FIG
Future Innovation Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
IoTとロボティクスの融合で、スマート社会を創造する地方発の技術者集団
IoTとロボティクスの技術を駆使し、あらゆるものがつながる快適で安全な『Smart Society』を実現すること。
この会社ってなに?
あなたがタクシーをアプリで呼んだり、バス停で運行情報を確認したりするとき、その裏側ではFIGのシステムが活躍しているかもしれません。同社は、バスやタクシーが効率よく運行するための管理システムを提供しています。また、あなたが使っているスマートフォンや自動車に搭載されている半導体。それらを作るための精密な装置や、工場で活躍するロボットも手掛けています。普段は目に触れない社会インフラやモノづくりの最前線で、私たちの生活を支えている会社です。
物流・交通向けIoTと半導体関連装置を2本柱とする技術系持株会社。FY2024は不採算事業の整理等で14.12億円の最終赤字を計上しましたが、構造改革が奏功しFY2025は売上高133.2億円、営業利益8.34億円とV字回復を遂げました。特に次世代半導体工場ラピダスへのロボット導入で注目を集めるマシーン事業を成長ドライバーと位置づけ、積極的な投資と提携を進めています。財務体質の改善と成長事業への集中投資が今後の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大分県大分市東大道二丁目5番60号
- 公式
- www.figinc.jp
社長プロフィール

私たちは、移動体通信や製造業で培った技術とノウハウを融合させ、想像力と情熱で快適な未来社会の実現を目指します。グループのシナジーを最大限に発揮し、社会課題の解決に貢献することで、持続的な企業価値の向上を追求してまいります。
この会社のストーリー
現FIG社長の村井雄司氏が、中核事業会社の一つであるモバイルクリエイト株式会社の代表取締役社長に就任。後のグループ形成に向けた礎を築き始める。
モバイルクリエイトと石井工作研究所が経営統合し、持株会社「FIG株式会社」を設立。東証マザーズ・福証Q-Boardへ上場し、新たなステージへ。
ホテル業界向けシステム開発のケイティーエスを株式交換により完全子会社化。M&Aを通じて事業ポートフォリオを強化し、成長を加速させる。
新型コロナウイルス感染症の拡大による経済的影響を受け、株価が上場来安値を記録。事業環境の変化という大きな試練に直面する。
東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。日本を代表する企業の一つとして、さらなるガバナンス強化と企業価値向上へのコミットメントを示す。
純国産ロボット開発を手掛ける株式会社匠へ3億円の投資を決定。ロボット領域を次の成長エンジンと位置づけ、市場革新を目指す。
次世代半導体の国産化を目指すRapidus(ラピダス)社へ、グループ会社のロボットが導入されると報じられ、株価がストップ高に。技術力が高く評価される。
新たな中期経営計画を策定し、IoTとロボット事業を両輪に、過去最高益の更新を目指す。持続的な成長に向けた力強い一歩を踏み出す。
注目ポイント
物流・交通DXで実績のあるIoT事業と、半導体製造装置で培った精密技術を活かしたロボット事業が両輪。次世代半導体工場への導入実績もあり、今後の成長期待は抜群です。
本社を大分県に置き、地方から日本の人手不足やDX化といった大きな課題に挑戦。現場の「泥臭い課題」に寄り添うソリューションで、着実に社会に貢献しています。
近年、増配傾向にあり、株主への利益還元を重視する姿勢を強めています。一定株数以上で大分県の特産品などがもらえる「プレミアム優待倶楽部」も魅力の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2018/3 | 5円 | 46.8% |
| FY2019/3 | 5円 | 267.4% |
| FY2020/3 | 5円 | 85.6% |
| FY2021/3 | 5円 | 33.1% |
| FY2022/3 | 10円 | 42.8% |
| FY2023/3 | 5円 | 71.7% |
| FY2024/3 | 5円 | 1.1% |
| FY2025/3 | 10円 | 38.7% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として、業績の成長に合わせて安定的かつ継続的な利益還元を行うことを掲げています。配当性向は年度によって変動が見られますが、収益の安定化に伴い増配傾向を維持しています。株主優待と合わせた総還元を重視しており、中長期的な株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FIGはモバイルクリエイトや石井工作研究所などが経営統合して誕生した持株会社であり、IoTソリューションとマシーン事業の2本柱で安定的な収益基盤の構築を目指しています。FY2024/3は構造改革に伴う事業整理による減損損失が発生し純利益が約14億円の赤字に転落しましたが、FY2025/3には黒字転換を果たしました。今期は引き続き高付加価値な製品開発を進め、過去最高水準の売上高となる140億円を目指す強気の計画を掲げています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.0% | 2.3% | 6.9% |
| FY2022/3 | 4.7% | 3.2% | 9.7% |
| FY2023/3 | 0.8% | 0.9% | 11.2% |
| FY2024/3 | -22.1% | -8.9% | 11.7% |
| FY2025/3 | 5.5% | 5.0% | 11.6% |
収益性は、FY2024/3の事業整理による一時的な赤字を除けば、営業利益率は概ね5%から7%のレンジで推移する堅実な収益構造を有しています。FY2025/3には営業利益率6.3%まで回復し、ROE(自己資本利益率)も8.8%と改善傾向にあります。今後は高収益なロボット・自動化装置事業へのシフトを通じ、資本効率の更なる向上が期待されています。
財務は安全?
財務健全性は、FY2024/3から有利子負債を計上し始めたものの、自己資本比率は50%を超えており、総じて高い水準で安定しています。以前は無借金経営に近い状態でしたが、現在は成長投資のための資金調達も活用しており、資産の効率的な活用を優先する段階にあります。BPS(1株あたり純資産)は200円台後半を維持しており、株主価値の源泉となる純資産の積み上げが順調に進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6,300万円 | -25.2億円 | 25.1億円 | -24.6億円 |
| FY2022/3 | 3.6億円 | -18.5億円 | 12.9億円 | -14.9億円 |
| FY2023/3 | -5.8億円 | -8.4億円 | 14.3億円 | -14.2億円 |
| FY2024/3 | 31.6億円 | 29.2億円 | -56.7億円 | 60.8億円 |
| FY2025/3 | 5.1億円 | -7,800万円 | -11.1億円 | 4.3億円 |
FY2024/3は事業売却による資産整理が行われた影響で投資CFがプラスに転じ、FCF(フリーキャッシュフロー)も約61億円の大幅な黒字を記録しました。構造改革による身軽な経営体制への移行が功を奏し、本業の営業CFは安定的なプラスを創出できています。今後は事業の成長に向けた再投資を加速しつつ、強固なFCF創出能力を維持していく方針です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.7億円 | 1.3億円 | 23.0% |
| FY2022/3 | 9.6億円 | 2.8億円 | 28.9% |
| FY2023/3 | 7.2億円 | 5.0億円 | 70.6% |
| FY2024/3 | 3.9億円 | 18.1億円 | 459.3% |
| FY2025/3 | 8.3億円 | 4,300万円 | 5.2% |
過去数年は構造改革や資産整理に伴う特別損失の影響を受け、税引前利益と法人税等の間に一時的な乖離が生じ実効税率が大きく変動しました。FY2024/3には資産整理に伴う多額の税負担が発生していますが、FY2025/3には税効果会計等の適用により税負担が圧縮されました。今後は事業運営の正常化に伴い、法定実効税率に近い水準で安定していく見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 556万円 | 668人 | - |
従業員平均年収は556万円となっており、日本の製造・IT系企業の平均水準に近い水準です。業績連動型の報酬制度や事業ポートフォリオの整理を進める中で、安定した給与水準の維持に努めています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はフューチャー。
フューチャー株式会社が23.66%を保有する筆頭株主であり、強固な経営的結びつきが見て取れます。また、創業者の村井雄司氏および従業員持株会による保有も一定比率を占めており、安定した株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
IoTソリューション事業とマシーン事業を両輪とする構造で、現在は不採算事業の売却を含む構造改革に注力しています。開示資料からは、人手不足やDX需要を取り込むための経営効率化が最優先課題であることが読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と、東証プライム上場企業として一定のダイバーシティを確保しています。監査体制の強化や連結子会社13社を統括する持株会社体制により、ガバナンスと経営の効率化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 140億円 | — | 133億円 | -4.9% |
| FY2024 | 150億円 | — | 120億円 | -19.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 10億円 | — | 8億円 | -16.6% |
| FY2024 | 11億円 | — | 4億円 | -67.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画ではFY2025に売上高180億円、営業利益18億円を掲げていますが、FY2025実績はそれぞれ133.2億円、8.34億円と、目標達成は困難な状況です。FY2024に不採算事業の整理などで業績が大きく落ち込んだことが影響しました。しかし、構造改革を経てFY2025にはV字回復を果たしており、来期以降の計画達成に向けた土台は整いつつあると評価できます。会社予想の精度は低く、特に利益面での下方乖離が目立ちます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2021およびFY2022にはTOPIXを上回るパフォーマンスを見せましたが、FY2023以降はTOPIXを大きく下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、業績の伸び悩みやFY2024の大幅な最終赤字が株価に反映された結果です。一方で、配当は維持・増配傾向にあり、FY2025には10円への増配を実施しています。今後の株価回復がTSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 123.1万円 | +23.1万円 | 23.1% |
| FY2022 | 151.5万円 | +51.5万円 | 51.5% |
| FY2023 | 125.4万円 | +25.4万円 | 25.4% |
| FY2024 | 114.9万円 | +14.9万円 | 14.9% |
| FY2025 | 99.4万円 | -0.6万円 | -0.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業種(情報・通信業)の平均PER24.9倍に対し、当社のPERは14.4倍と割安な水準にあります。PBRも1.12倍と解散価値に近い評価です。信用倍率は15.39倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な売り圧力には注意が必要です。今後の決算発表で市場の期待を上回る成長性を示せるかが、株価の鍵を握るでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期決算にて、売上高133.18億円、純利益7.83億円の黒字を達成し、前期の赤字から劇的な収益改善を果たしました。
中期経営計画の期間延長と上場維持基準の適合に向けた計画期間の変更を発表し、構造改革を加速させる姿勢を示しました。
半導体メーカーのラピダスへのロボット導入報道により、技術力の高さと成長期待が市場で大きく再評価されました。
最新ニュース
FIG まとめ
ひとめ診断
「大分のIoT技術屋が、ロボットとM&Aを武器に社会の『人手不足』を解決しようとしている会社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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