4390プライム

アイ・ピー・エス

IPS,Inc.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE5.2%
BPS1175.7円
自己資本比率30.9%
FY2025/3 有報データ

フィリピンの通信インフラを支え、アジアと日本を繋ぐ成長企業

グローバルな情報通信サービスを通じて、世界の人々の生活をより豊かにし、社会の発展に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが海外、特にフィリピンの友人とビデオ通話をしたり、現地のニュースをインターネットで見たりするとき、その通信を裏側で支えているのがアイ・ピー・エスかもしれません。同社はフィリピンの通信会社に、国と国をつなぐ『光ファイバー海底ケーブル』という、いわば情報の通り道を提供しています。これにより、現地の多くの人々が快適にインターネットやケーブルテレビを利用できるのです。日本国内でも、企業のコールセンターが使う電話システムなど、私たちの生活に欠かせない通信サービスを提供している会社です。

アイ・ピー・エスは、フィリピンでの国際通信事業を核に7期連続の増収増益を達成している成長企業です。2025年3月期は売上高152.6億円、営業利益44.13億円と過去最高を更新。来期(2026年3月期)も売上高180.0億円、営業利益52.5億円と2桁成長を見込んでいます。主力のフィリピン事業における海底ケーブルへの積極投資が成長を牽引しており、約29%という高い営業利益率が特徴です。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル 10階
公式
ipsism.co.jp

社長プロフィール

宮下 幸治
宮下 幸治
代表取締役
挑戦者
当社は創業以来、フィリピンにおける通信インフラの構築に注力し、人々の生活を豊かにすることを目指してきました。今後も既存事業の成長を加速させるとともに、新たな事業領域にも挑戦し、持続的な企業価値の向上を通じて株主の皆様のご期待に応えてまいります。

この会社のストーリー

1991
創業前史:フィリピンでの出会い

創業者である宮下幸治氏がフィリピンを訪れ、現地でのビジネスの可能性を見出す。これが後の事業の原点となる。

1998
フィリピンでの通信事業開始

フィリピンにおいて、日系企業向けに国際電話サービスを提供開始。現地での通信インフラビジネスの第一歩を踏み出す。

2008
データセンター事業への進出

フィリピン国内に自社のデータセンターを開設。インターネットサービスの基盤を強化し、事業の多角化を推進する。

2013
国内MVNO事業の開始

日本国内においてMVNO(仮想移動体通信事業者)支援事業を開始。海外だけでなく国内市場にも本格的に参入し、事業の柱を増やす。

2018
東証マザーズへの上場

東京証券取引所マザーズ市場に上場。公開価格を71%上回る初値をつけ、市場から高い期待を集める。

2020
東証一部へ市場変更

創業から約22年、上場からわずか2年で東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ市場変更。企業の信頼性と成長性が認められる。

2024
国際海底ケーブル共同建設へ参画

フィリピンとアジア・北米を結ぶ大規模な国際海底ケーブルの共同建設に参画。将来の通信需要増大に対応し、さらなる成長基盤を築く。

2026
中期経営計画の推進

中期経営計画2026を掲げ、フィリピン事業の深耕と国内事業の拡大を両輪で推進。ROE20%以上を目標に、企業価値の最大化を目指す。

注目ポイント

成長市場フィリピンでの圧倒的基盤

経済成長が著しいフィリピンで、国際通信回線やデータセンター事業を展開。現地の通信インフラを支える重要な役割を担い、高成長を続けています。

連続最高益更新と安定した株主還元

創業以来の安定した事業運営により、6期連続で過去最高益を更新する見込みです。安定した配当も実施しており、成長と還元のバランスが魅力です。

海底ケーブルへの投資で未来を創る

アジアと北米を結ぶ国際海底ケーブル建設へ参画。増大する世界のデータ通信量を支えるインフラ事業への投資で、長期的な成長ポテンシャルを高めています。

サービスの実績は?

152.6億円
連結売上高
2025年3月期実績
+8.1% YoY
44.13億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+15.8% YoY
29.0%
営業利益率
2025年3月期実績
改善
40.0
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+8.1% YoY
197.1
1株当たり純利益 (EPS)
2025年3月期実績
-11.8% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 30.9%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 安定配当と業績連動
1株配当配当性向
FY2019/300.0%
FY2020/300.0%
FY2021/3108.3%
FY2022/32516.4%
FY2023/33519.0%
FY2024/33716.4%
FY2025/34020.3%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、事業成長のための投資を優先しつつ、利益成長に見合った継続的な配当の向上を目指しています。配当性向は20%程度を維持しており、成長投資による利益の最大化と株主還元のバランスを考慮した経営を行っています。今後も業績拡大を通じた増配と配当性向の向上を、長期的な株主還元の重要な柱として位置づけています。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.2%
業界平均
11.2%
営業利益率上回る
この会社
28.9%
業界平均
28.5%
自己資本比率下回る
この会社
30.9%
業界平均
55.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3107億円
FY2023/3123億円
FY2024/3141億円
FY2025/3153億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/338.9億円
FY2025/344.1億円

アイ・ピー・エスは、フィリピンにおける通信回線の卸売事業が成長を牽引し、5期連続で増収を達成する安定した成長を続けています。2025年3月期には売上高が約152億円に達し、国内のコールセンター向けサービス等の需要も取り込み、業績を拡大させました。2026年3月期には売上高180億円、営業利益52.5億円を見込むなど、積極的な投資と事業拡大により最高益更新の継続を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
28.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/322.8%12.6%-
FY2022/320.7%10.2%-
FY2023/315.9%9.1%-
FY2024/322.7%8.5%27.6%
FY2025/35.2%6.1%28.9%

当社の収益性は非常に高く、営業利益率は過去数年間で20%台後半という極めて高い水準を維持しています。通信インフラという装置産業としての側面を持ちながら、効率的な設備運用と付加価値の高いサービス提供により、安定的な利益創出を実現してきました。2025年3月期にはROEが12.1%に低下しましたが、これは財務基盤の拡大に伴う一時的なものであり、引き続き高い資本効率と収益性を両立させています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率30.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
221億円
会社の純資産
210億円

総資産は成長に向けたインフラ投資の継続により、FY2021/3の約118億円からFY2025/3には約420億円まで大幅に拡大しました。これに伴い有利子負債も増加していますが、自己資本比率は36.3%を確保しており、中長期的な成長投資を賄うための財務基盤は健全に保たれています。蓄積された利益によって純資産も着実に積み上がっており、事業規模の拡大に合わせた筋肉質な財務体質を構築しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+7.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-25.4億円
投資CF
借入・返済など
+13.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-18.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/316.4億円-18.9億円13.3億円-2.5億円
FY2022/335.8億円-26.6億円10.7億円9.2億円
FY2023/326.4億円-55.1億円35.8億円-28.7億円
FY2024/3-5.7億円-47.4億円23.1億円-53.1億円
FY2025/37.0億円-25.4億円13.8億円-18.4億円

営業キャッシュフローは事業の成長とともに変動していますが、通信インフラへの先行的な設備投資を継続しているため、フリーキャッシュフローはマイナスとなる期間が多くなっています。この投資は将来の収益基盤を強化するためのものであり、財務活動による資金調達を通じて成長を加速させています。今後は投資フェーズから収益回収フェーズへ移行することで、営業キャッシュフローの拡大を通じた自己資金での成長サイクルを目指しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1経済動向について 当社グループと共に、当社グループの取引先も日本国内に留まらず海外においても事業を展開しております
2当社によるフィリピンと香港・シンガポール等を結ぶ国際通信サービスの提供と
3InfiniVANによるマニラ首都圏を中心とした地域内での法人向けインターネット接続サービスの提供及びフィリピン国内通信回線の提供になります
4は、当社が、フィリピンと香港、シンガポール、東京、北米との間の国際通信回線(フィリピン国内区間を含みます)の長期使用権(IRU)(注1)又は賃借権を、実質的な所有者である通信回線事業者から取得し小口化して、フィリピンでインターネット接続サービスを提供しているCATV事業者等に対して提供しております
5Telstra International Limited(香港)、
6Telekom Malaysia Berhad(マレーシア)、
7PLDT, Inc.(フィリピン)及び
8InfiniVANによる通信事業について E 地方へのネットワークの拡大について」に記載のとおり、競合他社においても競争力の強化策を進めており、競争の激化が当社グループの財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/321.9億円7.0億円32.0%
FY2022/329.0億円10.1億円34.8%
FY2023/334.6億円11.7億円33.8%
FY2024/344.3億円15.9億円36.0%
FY2025/340.7億円15.3億円37.5%

法人税等の支払いは、連結業績の向上に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね30%台前半から後半で推移しており、事業展開するフィリピンと日本の税務環境を反映した数値となっています。将来的な業績拡大を前提として、税負担を適切に管理しながら納税義務を果たしています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
900万円
従業員数
822
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期900万円822-

従業員の平均年収は900万円と、情報・通信業界の中でも高い水準にあります。フィリピンでの通信ネットワーク事業という高利益率な成長分野が収益を支えており、業績の好調さが従業員への高い還元に直結していると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主19.7%
浮動株80.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15.1%
事業法人等4.6%
外国法人等2.5%
個人その他75%
証券会社2.8%

浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

宮下 幸治(5,355,000株)41.31%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,014,600株)7.83%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(646,700株)4.99%
田中 正勝(382,800株)2.95%
丸本 桂三(373,000株)2.88%
丸谷 和徳(353,000株)2.72%
上田八木短資株式会社(266,800株)2.06%
佐々木 嶺一(239,600株)1.85%
日本テクノロジーベンチャーパートナーズi-S2号投資事業有限責任組合 無限責任組合員 村口 和孝(225,000株)1.74%
株式会社ストレッチ(204,100株)1.57%

創業者である宮下幸治氏が41.31%の株式を保有しており、極めて強固な支配体制を築いています。次いで信託銀行等の機関投資家が名を連ねていますが、創業者による安定株主比率が高く、経営方針が長期的な視点で一貫しやすい構造です。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,900万円
取締役4名の合計

主力はフィリピンでの通信インフラ構築およびCATV回線提供事業であり、営業利益率約29%という高い収益性を誇ります。グローバルな事業展開に伴う為替リスクや地政学的リスクはありますが、6期連続の最高益更新など極めて順調に成長しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 3名(33.3% 男性 6
33%
67%
監査報酬
3,800万円
連結子会社数
8
設備投資額
34.5億円
平均勤続年数(従業員)
5.6
臨時従業員数
5

女性役員比率が33.3%と日本企業としては高い水準に達しており、多様性を重視した経営体制を整えています。8社の連結子会社を統括する中で、監査報酬3,800万円を投じてガバナンス体制を強化しており、成長期にある企業として適切な管理体制を構築しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
売上高はやや未達ながら、利益目標は前倒しで達成する可能性が高い。全体的に計画は順調。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2026
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 180.0億円 順調 (152.6億円)
84.78%
営業利益: 目標 52.5億円 順調 (44.13億円)
84.06%
ROE: 目標 20.0%以上 順調 (27.5%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025165億円153億円-7.5%
FY2024140億円141億円+0.9%
FY2023120億円124億円+2.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202543億円44億円+2.9%
FY202438億円39億円+2.5%
FY202329億円33億円+13.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度である2026年3月期に売上高180億円、営業利益52.5億円を目標に掲げています。2025年3月期実績は売上高が152.6億円、営業利益が44.13億円と、利益面では計画を上回るペースで推移しており、ROEも目標の20%を大幅に超える27.5%を達成しています。業績予想の精度も高く、特に利益面では期初予想を上回る着地が多く見られ、経営の安定性がうかがえます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。アイ・ピー・エスは過去5年間、継続してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に2025年3月期は自社TSRが281.3%に対しTOPIXは213.4%と、67.9ポイント上回りました。これは、安定した増配を続けながら、フィリピン事業の成長を背景に株価が堅調に推移したことが要因であり、株主へのトータルリターンが非常に高い水準で創出されていることを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+181.3%
100万円 →281.3万円
181.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021351.6万円+251.6万円251.6%
FY2022262.2万円+162.2万円162.2%
FY2023309.2万円+209.2万円209.2%
FY2024320.3万円+220.3万円220.3%
FY2025281.3万円+181.3万円181.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残659,900株
売り残24,100株
信用倍率27.38倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

信用倍率は27.38倍と高く、信用買い残が積み上がっている状況で、将来的な売り圧力への警戒が必要です。一方、同業種(情報・通信業)の平均PERが24.9倍であるのに対し、当社のPERは13.3倍と業界平均に比べて割安な水準にあると考えられます。今後の業績成長が市場に評価されれば、株価水準の是正が期待されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
28
株探, 日本経済新聞, 会社四季報オンライン, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 15%
情報・通信業 500社中 72位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
通信インフラ事業25%
DX・ITサービス15%
その他10%

最近の出来事

2026年2月3Q決算好調

第3四半期累計経常利益が前年同期比15%増を達成し、堅調な成長を維持しています。

2025年11月上期大幅増益

上期経常利益が前年同期比45.7%増となり、通期計画に対する進捗率が高まりました。

2024年5月SAPパートナー

「GROW with SAP認定パートナー制度」において国内第一号として承認されました。

アイ・ピー・エス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 30.9%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「フィリピンの通信インフラを押さえ、高利益率で安定成長を続ける国際通信の黒子」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

情報・通信業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU