JUMP

第一工業製薬4461

DKS Co.Ltd.

プライムUpdated 2026/03/28
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 39.9%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが毎日使うシャンプーや洗剤、その泡立ちを良くしたり汚れを落としたりする主成分『界面活性剤』を作っているのが第一工業製薬です。それだけでなく、あなたが普段使っているスマートフォンのバッテリー性能を長持ちさせるための特殊な材料も手掛けています。さらに、建物のコンクリートを強くしたり、紙おむつの吸水性を高めたりと、目には見えないけれど暮らしの様々なシーンで同社の技術が活躍しています。普段の生活をより快適で安全にするための『縁の下の力持ち』、それがこの会社です。

第一工業製薬は、2023期に純損失4.07億円の赤字に陥るも、翌2024期には純利益11.74億円と黒字転換。続く2025期には売上高732.5億円(前年度比16.0%増)、営業利益53.51億円(同157.6%増)と急回復を達成しました。このV字回復は、生成AIの普及に伴うサーバーやスマートフォンの高性能化を背景に、電池材料や半導体関連の化学品の需要が急増したことが主因です。会社は2026期に売上高800億円、営業利益60億円と更なる成長を見込んでおり、高付加価値製品へのシフトが収益性を大きく改善させています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
京都府京都市下京区西七条東久保町105

サービスの実績は?

732.5億円
連結売上高
2025期実績
+16.0% YoY
53.51億円
連結営業利益
2025期実績
+157.6% YoY
25.85億円
連結純利益
2025期実績
黒字転換
100
1株当たり配当金
2025期実績
+35円 YoY
6,437万円
従業員一人当たり売上高
2025期実績ベース
+16.0% YoY
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.7%(累計)
株主資本の利回り
ROA
4.1%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
11.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期6.9%3.0%-
2022/03期6.4%2.9%-
2023/03期1.0%0.5%-
2024/03期3.0%1.3%3.3%
2025/03期6.0%2.7%7.3%
3Q FY2026/310.7%(累計)4.1%(累計)11.7%

収益性については、2023/03期期の不調を底として営業利益率が7.3%まで急速に回復しており、技術力を活かした高収益体質への転換が進んでいます。ROEやROAなどの資本効率指標も、業績の改善に伴い再び上昇基調にあります。今後も付加価値の高い製品開発を通じて、効率的な利益創出を目指す方針です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期591億円25.6億円252.0円-
2022/03期627億円24.9億円244.8円+6.0%
2023/03期651億円4.1億円-41.9円+3.8%
2024/03期631億円20.8億円11.7億円122.8円-3.0%
2025/03期733億円53.5億円25.9億円270.1円+16.1%

当社の業績は、高付加価値な工業用薬剤の需要拡大を背景に、2025/03期期には売上高732億円、営業利益53億円を達成し大幅な増益を記録しました。2023/03期期には一時的なコスト増や市場の冷え込みにより最終赤字を計上しましたが、以降は事業ポートフォリオの見直しや採算管理の徹底が奏功しています。次期2026/03期期についても、サーバーやスマートフォン向け電池材料等の成長により、売上高800億円を目指す強固な成長トレンドにあります。 【3Q 2026/03期実績】売上602億円(通期予想比75%)、営業利益71億円(同118%)、純利益42億円(同132%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.7%(累計)
業界平均
7.7%
営業利益率上回る
この会社
11.7%
業界平均
9.8%
自己資本比率下回る
この会社
39.9%
業界平均
56.5%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,700万円
取締役4名の合計

EDINET開示情報によると、界面活性剤や工業用薬剤を軸とした安定した事業ポートフォリオを有していますが、原材料価格の変動や為替リスクを主要な事業リスクとして特定しています。連結子会社12社体制でグローバルな研究開発を展開し、成長分野である機能性食品・健康関連事業へのシフトを加速させています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2023の大幅未達から一転、AI関連特需を捉え計画を上回るペースで回復中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「SMART 2030」
2024期〜2026期
売上高: 目標 800億円 順調 (732.5億円)
91.6%
営業利益: 目標 60億円 順調 (53.51億円)
89.2%
純利益: 目標 32億円 順調 (25.85億円)
80.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期700億円733億円+4.6%
2024期680億円631億円-7.2%
2023期650億円651億円+0.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期40億円54億円+33.8%
2024期25億円21億円-16.9%
2023期47億円12億円-74.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2023期は原材料価格の高騰などで営業利益予想を大幅に下回りましたが、その後の業績回復は目覚ましいものがあります。特に2025期は期初予想を大幅に上回る着地となり、生成AIブームを追い風に半導体や電池材料などの高付加価値製品が業績を牽引していることを示しています。現在の計画達成に向けた進捗は順調であり、市場環境の変化を的確に捉え、収益機会に転換する力が高く評価されます。

最新ニュース

ポジティブ
みずほ銀行が第一工業製薬の保有割合を増加したと報告
3/25 · 株探
ポジティブ
12/16 · 第一工業製薬
中立
株主優待を「プレミアム優待倶楽部」へ変更
11/27 · ダイヤモンドZai

どんな話題が多い?

業績・決算40%
技術・新製品30%
IR・ガバナンス20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 25%
化学業種 480社中 118位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年1月決算好調

第3四半期連結経常利益が前年同期比79.5%増の69.2億円を記録。

2025年11月株主還元

株主優待制度を変更し、プレミアム優待倶楽部を導入。

2025年10月技術開発

合成・評価技術を活用した新規治療薬創出に向けた京都大学との共同研究を発表。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率39.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
259億円
借金(有利子負債)
Net Assets
543億円
会社の純資産

財務健全性は安定しており、自己資本比率は約40%の水準を維持しています。2024/03期期より有利子負債が増加していますが、これは将来の成長に向けた積極的な投資戦略によるものであり、資産拡大に伴う健全な財務構造を保っています。十分な純資産を有しており、事業継続に必要な財務基盤は強固であると判断されます。 【3Q 2026/03期】総資産1095億円、純資産543億円、自己資本比率39.9%、有利子負債259億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+75.3億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-21.4億円
投資に使ったお金
Financing CF
-50.5億円
借入・返済など
Free CF
+53.9億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期49.5億円38.0億円2.5億円11.5億円
2022/03期55.2億円27.0億円23.4億円28.2億円
2023/03期7.2億円28.8億円10.3億円21.6億円
2024/03期70.9億円20.1億円16.5億円50.8億円
2025/03期75.3億円21.4億円50.5億円53.9億円

営業キャッシュフローは2024/03期期以降、70億円を超える安定した創出能力を取り戻しており、本業の稼ぐ力が向上しています。一方で投資キャッシュフローは、将来成長に向けた研究開発や設備増強に継続的に資金を投入しているため、マイナス圏で推移しています。フリーキャッシュフローも黒字化しており、健全な成長サイクルを確立できていると言えます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
5,000万円
連結子会社数
12
設備投資額
21.5億円
平均勤続年数(従業員)
15.9
臨時従業員数
264

女性役員比率は10.0%であり、今後さらなる登用が期待されます。監査役会設置会社として5,000万円規模の監査報酬を投じるなど、適正な監査体制の構築に努めています。連結従業員数1,000名を超える中堅化学メーカーとして、ガバナンスと透明性の高い経営を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.9%
浮動株55.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.7%
事業法人等7.3%
外国法人等10.3%
個人その他39.5%
証券会社5.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は第一生命保険・みずほ銀行・京都銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,007,000株)10.52%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(632,000株)6.6%
第一生命保険株式会社(552,000株)5.77%
株式会社みずほ銀行(427,000株)4.46%
株式会社京都銀行(417,000株)4.35%
DKS取引先持株会(397,000株)4.15%
朝日生命保険相互会社(339,000株)3.54%
第一工業製薬従業員持株会(303,000株)3.16%
野村證券株式会社自己振替口(160,000株)1.68%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(149,000株)1.56%

主要株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占め、機関投資家による保有が中心の構成です。また、第一生命保険やみずほ銀行などの金融機関、および自社の取引先持株会や従業員持株会が名を連ねており、安定株主による強固な経営基盤が形成されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料の市況変動(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、主に石油化学製品系の原材料を使用しております
2競争の激化(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、顧客との関係を密にしたソリューション提案や製品のカスタマイズ化などによる差別化戦略の推進により競争優位性の維持・向上に努めておりますが、競合他社の技術水準や生産力の向上による他社安価品への置き換え等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります
3特有の法的規制等に係る課題(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 法規制あるいは当局の法令解釈が従来よりも厳しくなること等により、当社グループの事業が規制を受ける可能性またはこれらの法規制に適合するために当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります
4知的財産(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 事業活動に関わる知的財産権の取得に努める一方、第三者の知的財産権侵害を防ぐため、第三者の知的財産等の調査を行っています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
734万円
従業員数
1,138
平均年齢
41.5歳
平均年収従業員数前年比
当期734万円1,138-

平均年収は734万円と、日本の製造業における化学業界の平均水準と比較しても堅調な推移を見せています。これは工業用薬剤の国内首位としての高い技術力と利益率が、従業員の処遇に反映されているものと考えられます。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果でした。これは、2023期の赤字転落など業績が不安定だった時期の株価低迷が主な要因と考えられます。しかし、2024期以降の急激な業績回復と株価上昇はこのTSRデータに完全には反映されておらず、足元の力強い回復を考慮すれば、今後のTSRは改善する可能性が高いと評価できます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
100
方針: 配当性向30%以上を目途とした利益還元
1株配当配当性向
2016/03期1024.0%
2017/03期1225.3%
2018/03期1421.2%
2019/03期7027.5%
2020/03期7035.3%
2021/03期7027.8%
2022/03期8032.7%
2023/03期80-
2024/03期6552.9%
2025/03期10037.0%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として利益成長に応じた持続的な還元を重視しており、2025/03期期には年間100円への増配を実施しました。配当性向の目標を定めつつ、安定的な配当維持と成長投資のバランスを取る経営を行っています。今後もキャッシュフローの創出力を背景に、株主への還元強化が期待される姿勢を維持しています。

もし5年前に投資していたら?

2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 83.9万円 になりました (-16.1万円)
-16.1%
年度末時点評価額損益TSR
2021期100.0万円0.0万円0.0%
2022期77.6万円22.4万円-22.4%
2023期56.4万円43.6万円-43.6%
2024期105.7万円5.7万円5.7%
2025期83.9万円16.1万円-16.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残376,800株
売り残15,100株
信用倍率24.95倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
第162期定時株主総会2026年6月下旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬

PER・PBRともに化学業界の平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれています。一方で信用買い残が多く、信用倍率が24.95倍と高水準であるため、短期的な株価の需給悪化には注意が必要です。今後の決算で市場の高い期待に応え続けられるかが、株価を維持・上昇させる上での鍵となります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期43.1億円17.5億円40.6%
2022/03期41.9億円17.0億円40.6%
2023/03期12.0億円16.1億円133.9%
2024/03期20.6億円8.9億円43.0%
2025/03期57.4億円31.5億円54.9%

法人税等の支払額は、経常利益の変動に合わせて推移しています。2023/03期期の実効税率が急上昇したのは、税引前利益が約12億円と低水準であった一方で、税務上の損金算入できない項目などの影響が相対的に大きく働いたためです。基本的には利益成長に応じた適切な納税が行われており、税務リスクは限定的と考えられます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

第一工業製薬 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 39.9%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「京都の老舗化学メーカーが、生成AI時代の半導体・電池需要を支える『黒子役』としてV字回復を遂げている状態」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU