4461プライム

第一工業製薬

DKS Co.Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE6.6%
BPS4044.5円
自己資本比率36.3%
FY2025/3 有報データ

AI時代の黒子役!100年超の歴史を持つ工業用薬剤トップの技術力で未来を創る化学メーカー

化学の力で社会課題を解決し、人々が健康で笑顔あふれる社会を実現することを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うシャンプーや洗剤、その泡立ちを良くしたり汚れを落としたりする主成分『界面活性剤』を作っているのが第一工業製薬です。それだけでなく、あなたが普段使っているスマートフォンのバッテリー性能を長持ちさせるための特殊な材料も手掛けています。さらに、建物のコンクリートを強くしたり、紙おむつの吸水性を高めたりと、目には見えないけれど暮らしの様々なシーンで同社の技術が活躍しています。普段の生活をより快適で安全にするための『縁の下の力持ち』、それがこの会社です。

第一工業製薬は、FY2023に純損失4.07億円の赤字に陥るも、翌FY2024には純利益11.74億円と黒字転換。続くFY2025には売上高732.5億円(前年度比16.0%増)、営業利益53.51億円(同157.6%増)と急回復を達成しました。このV字回復は、生成AIの普及に伴うサーバーやスマートフォンの高性能化を背景に、電池材料や半導体関連の化学品の需要が急増したことが主因です。会社はFY2026に売上高800億円、営業利益60億円と更なる成長を見込んでおり、高付加価値製品へのシフトが収益性を大きく改善させています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
京都府京都市下京区西七条東久保町105
公式
www.dks-web.co.jp

社長プロフィール

山路 直貴
山路 直貴
代表取締役社長
挑戦者
当社は中期経営計画『SMART 2030』を掲げ、変化する社会課題の解決に貢献していきます。長年培った合成・評価技術を基盤に、既存事業の強化はもちろん、ライフサイエンスなどの新領域にも果敢に挑戦し、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1909
創業の灯火

創業者 小野徳三郎が京都にて「大和屋」の屋号で油脂製品の製造販売を開始。これが第一工業製薬の始まりとなる。

1918
法人設立と事業拡大

第一工業製薬株式会社を設立。日本で初めてマルセル石鹸の工業生産に成功し、事業の礎を築く。

1949
証券取引所への上場

東京証券取引所および大阪証券取引所に株式を上場。企業としての社会的信頼を高め、さらなる成長への基盤を固めた。

2018
ヘルスケア分野への本格参入

医薬・健康食品関連企業を買収し、機能性表示食品やジェネリック医薬品市場への参入を表明。新たな成長領域への挑戦を開始した。

2023
中期経営計画「SMART 2030」始動

事業ポートフォリオの見直しを経て、新たな中期経営計画を策定。サステナビリティと成長を両立させる戦略を推進する。

2025
株価急伸と市場の注目

生成AIの普及を背景に、サーバーやスマホ電池の性能を支える化学品が好調。業績の上方修正が続き、株価は1年で2倍以上に伸びた。

2026
技術革新で未来を拓く

300度の高温下でも機能するトレハロース由来の樹脂添加剤を開発。最先端技術でエレクトロニクス分野の進化に貢献する。

注目ポイント

AI・半導体ブームの隠れた主役

生成AIの普及で需要が急増する高性能サーバーやスマホの電池。その性能を支える特殊な化学品で高い技術力を持ち、業績を大きく伸ばしています。

ヘルスケア分野への積極展開

長年の化学技術を応用し、機能性食品や医薬品などのライフサイエンス事業を育成中。M&Aも活用し、次の成長の柱を着々と築いています。

魅力的な株主優待制度

保有株数に応じてもらえるポイントで、5,000点以上の商品から好きなものを選べる「プレミアム優待倶楽部」を導入。個人投資家にも嬉しい還元策です。

サービスの実績は?

732.5億円
連結売上高
FY2025実績
+16.0% YoY
53.51億円
連結営業利益
FY2025実績
+157.6% YoY
25.85億円
連結純利益
FY2025実績
黒字転換
100
1株当たり配当金
FY2025実績
+35円 YoY
6,437万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース
+16.0% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 36.3%
稼ぐ力
普通
ROE 6.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
100
方針: 配当性向30%以上を目途とした利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31024.0%
FY2017/31225.3%
FY2018/31421.2%
FY2019/37027.5%
FY2020/37035.3%
FY2021/37027.8%
FY2022/38032.7%
FY2023/3800.3%
FY2024/36552.9%
FY2025/310037.0%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として利益成長に応じた持続的な還元を重視しており、FY2025/3期には年間100円への増配を実施しました。配当性向の目標を定めつつ、安定的な配当維持と成長投資のバランスを取る経営を行っています。今後もキャッシュフローの創出力を背景に、株主への還元強化が期待される姿勢を維持しています。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.6%
業界平均
9.7%
営業利益率下回る
この会社
7.3%
業界平均
14.4%
自己資本比率下回る
この会社
36.3%
業界平均
49.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3627億円
FY2023/3651億円
FY2024/3631億円
FY2025/3733億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/320.8億円
FY2025/353.5億円

当社の業績は、高付加価値な工業用薬剤の需要拡大を背景に、FY2025/3期には売上高732億円、営業利益53億円を達成し大幅な増益を記録しました。FY2023/3期には一時的なコスト増や市場の冷え込みにより最終赤字を計上しましたが、以降は事業ポートフォリオの見直しや採算管理の徹底が奏功しています。次期FY2026/3期についても、サーバーやスマートフォン向け電池材料等の成長により、売上高800億円を目指す強固な成長トレンドにあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.3%3.0%-
FY2022/36.2%2.9%-
FY2023/3-4.4%-0.5%-
FY2024/34.1%1.2%3.3%
FY2025/36.6%2.7%7.3%

収益性については、FY2023/3期の不調を底として営業利益率が7.3%まで急速に回復しており、技術力を活かした高収益体質への転換が進んでいます。ROEやROAなどの資本効率指標も、業績の改善に伴い再び上昇基調にあります。今後も付加価値の高い製品開発を通じて、効率的な利益創出を目指す方針です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率36.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
595億円
会社の純資産
445億円

財務健全性は安定しており、自己資本比率は約40%の水準を維持しています。FY2024/3期より有利子負債が増加していますが、これは将来の成長に向けた積極的な投資戦略によるものであり、資産拡大に伴う健全な財務構造を保っています。十分な純資産を有しており、事業継続に必要な財務基盤は強固であると判断されます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+75.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-21.4億円
投資CF
借入・返済など
-50.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+53.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/349.5億円-38.0億円2.5億円11.5億円
FY2022/355.2億円-27.0億円-23.4億円28.2億円
FY2023/37.2億円-28.8億円-10.3億円-21.6億円
FY2024/370.9億円-20.1億円16.5億円50.8億円
FY2025/375.3億円-21.4億円-50.5億円53.9億円

営業キャッシュフローはFY2024/3期以降、70億円を超える安定した創出能力を取り戻しており、本業の稼ぐ力が向上しています。一方で投資キャッシュフローは、将来成長に向けた研究開発や設備増強に継続的に資金を投入しているため、マイナス圏で推移しています。フリーキャッシュフローも黒字化しており、健全な成長サイクルを確立できていると言えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料の市況変動(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、主に石油化学製品系の原材料を使用しております
2競争の激化(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、顧客との関係を密にしたソリューション提案や製品のカスタマイズ化などによる差別化戦略の推進により競争優位性の維持・向上に努めておりますが、競合他社の技術水準や生産力の向上による他社安価品への置き換え等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります
3特有の法的規制等に係る課題(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 法規制あるいは当局の法令解釈が従来よりも厳しくなること等により、当社グループの事業が規制を受ける可能性またはこれらの法規制に適合するために当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります
4知的財産(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 事業活動に関わる知的財産権の取得に努める一方、第三者の知的財産権侵害を防ぐため、第三者の知的財産等の調査を行っています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/343.1億円17.5億円40.6%
FY2022/341.9億円17.0億円40.6%
FY2023/312.0億円16.1億円133.9%
FY2024/320.6億円8.9億円43.0%
FY2025/357.4億円31.5億円54.9%

法人税等の支払額は、経常利益の変動に合わせて推移しています。FY2023/3期の実効税率が急上昇したのは、税引前利益が約12億円と低水準であった一方で、税務上の損金算入できない項目などの影響が相対的に大きく働いたためです。基本的には利益成長に応じた適切な納税が行われており、税務リスクは限定的と考えられます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
734万円
従業員数
1,138
平均年齢
41.5歳
平均年収従業員数前年比
当期734万円1,138-

平均年収は734万円と、日本の製造業における化学業界の平均水準と比較しても堅調な推移を見せています。これは工業用薬剤の国内首位としての高い技術力と利益率が、従業員の処遇に反映されているものと考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.9%
浮動株55.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.7%
事業法人等7.3%
外国法人等10.3%
個人その他39.5%
証券会社5.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は第一生命保険・みずほ銀行・京都銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,007,000株)10.52%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(632,000株)6.6%
第一生命保険株式会社(552,000株)5.77%
株式会社みずほ銀行(427,000株)4.46%
株式会社京都銀行(417,000株)4.35%
DKS取引先持株会(397,000株)4.15%
朝日生命保険相互会社(339,000株)3.54%
第一工業製薬従業員持株会(303,000株)3.16%
野村證券株式会社自己振替口(160,000株)1.68%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(149,000株)1.56%

主要株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占め、機関投資家による保有が中心の構成です。また、第一生命保険やみずほ銀行などの金融機関、および自社の取引先持株会や従業員持株会が名を連ねており、安定株主による強固な経営基盤が形成されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,700万円
取締役4名の合計

EDINET開示情報によると、界面活性剤や工業用薬剤を軸とした安定した事業ポートフォリオを有していますが、原材料価格の変動や為替リスクを主要な事業リスクとして特定しています。連結子会社12社体制でグローバルな研究開発を展開し、成長分野である機能性食品・健康関連事業へのシフトを加速させています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
5,000万円
連結子会社数
12
設備投資額
21.5億円
平均勤続年数(従業員)
15.9
臨時従業員数
264

女性役員比率は10.0%であり、今後さらなる登用が期待されます。監査役会設置会社として5,000万円規模の監査報酬を投じるなど、適正な監査体制の構築に努めています。連結従業員数1,000名を超える中堅化学メーカーとして、ガバナンスと透明性の高い経営を維持しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2023の大幅未達から一転、AI関連特需を捉え計画を上回るペースで回復中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「SMART 2030」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 800億円 順調 (732.5億円)
91.6%
営業利益: 目標 60億円 順調 (53.51億円)
89.2%
純利益: 目標 32億円 順調 (25.85億円)
80.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025700億円733億円+4.6%
FY2024680億円631億円-7.2%
FY2023650億円651億円+0.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202540億円54億円+33.8%
FY202425億円21億円-16.9%
FY202347億円12億円-74.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2023は原材料価格の高騰などで営業利益予想を大幅に下回りましたが、その後の業績回復は目覚ましいものがあります。特にFY2025は期初予想を大幅に上回る着地となり、生成AIブームを追い風に半導体や電池材料などの高付加価値製品が業績を牽引していることを示しています。現在の計画達成に向けた進捗は順調であり、市場環境の変化を的確に捉え、収益機会に転換する力が高く評価されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果でした。これは、FY2023の赤字転落など業績が不安定だった時期の株価低迷が主な要因と考えられます。しかし、FY2024以降の急激な業績回復と株価上昇はこのTSRデータに完全には反映されておらず、足元の力強い回復を考慮すれば、今後のTSRは改善する可能性が高いと評価できます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-16.1%
100万円 →83.9万円
-16.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY202277.6万円-22.4万円-22.4%
FY202356.4万円-43.6万円-43.6%
FY2024105.7万円+5.7万円5.7%
FY202583.9万円-16.1万円-16.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残376,800株
売り残15,100株
信用倍率24.95倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
第162期定時株主総会2026年6月下旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬

PER・PBRともに化学業界の平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれています。一方で信用買い残が多く、信用倍率が24.95倍と高水準であるため、短期的な株価の需給悪化には注意が必要です。今後の決算で市場の高い期待に応え続けられるかが、株価を維持・上昇させる上での鍵となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 25%
化学業種 480社中 118位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
技術・新製品30%
IR・ガバナンス20%
その他10%

最近の出来事

2026年1月決算好調

第3四半期連結経常利益が前年同期比79.5%増の69.2億円を記録。

2025年11月株主還元

株主優待制度を変更し、プレミアム優待倶楽部を導入。

2025年10月技術開発

合成・評価技術を活用した新規治療薬創出に向けた京都大学との共同研究を発表。

最新ニュース

ポジティブ
みずほ銀行が第一工業製薬の保有割合を増加したと報告
3/25 · 株探
ポジティブ
12/16 · 第一工業製薬
中立
株主優待を「プレミアム優待倶楽部」へ変更
11/27 · ダイヤモンドZai

第一工業製薬 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 36.3%
稼ぐ力
普通
ROE 6.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「京都の老舗化学メーカーが、生成AI時代の半導体・電池需要を支える『黒子役』としてV字回復を遂げている状態」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU