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花王4452

Kao Corporation

プライムUpdated 2026/07/15
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2023/12に営業利益が600億円台へ急落したが、K27改革でFY2025/12は1,641億円まで回復。2019年ピーク2,117億円の回復途上。)
配当
少なめ
1株 77円(36期連続増配で日本最長。FY2023は配当性向159%でも減配せず。2026年12月期予想で37期連続へ。)
安全性
安定
自己資本比率 56.7%(FY2025/12末時点)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%(FY2025/12実績)
話題性
好評
ポジ 52%

この会社ってなに?

洗濯のとき「アタック」、お風呂で「ビオレ」や「キュレル」、赤ちゃんに「メリーズ」——花王の製品を今日どれか使いませんでしたか? 花王は洗剤・スキンケア・紙おむつといった毎日の必需品を作る、日本を代表する日用品メーカーです。化粧品では「KANEBO」「KATE」「SOFINA」を、企業向けには油脂や機能材料などの化学品事業(ケミカル)も手がけ、海外売上高は約7,252億円と全体の4割超に達します。1887年の花王石鹸創業から続く老舗で、36期連続増配という日本一の記録を持つ「配当貴族」としても有名。あなたの暮らしの何気ない一場面を、この会社が静かに支えています。

2025/12期は売上高1兆6,886億円(前期比+3.7%)、営業利益1,641億円(+11.9%)と3期連続増収・2期連続増益を達成。2023/12期に営業利益が600億円台へ急落した苦境から、中期経営計画「K27」の構造改革によるV字回復を果たしました。2026/12期は営業利益1,820億円(約+11%)を計画しますが、これは2019年の過去最高益2,117億円にはなお届かず、その更新はK27最終年度(2027年)の目標です。配当は36期連続増配(分割前154円)と日本最長を誇り、2026年12月期予想では37期連続(同156円)へ。2026年7月1日には1株→2株の株式分割を実施し、投資単位を約65万円から約33万円へ半減させました。一方、香港のオアシス(議決権比率12.52%の筆頭株主)がサプライチェーンのESG問題で独立調査を要求。4月30日の臨時株主総会で提案は否決(賛成30.3%)されましたが、株主との対話は続いています。

化学プライム市場

注目ポイント

36期連続増配・日本一の株主還元

上場企業で最長の連続増配記録を保有。2023/12期に利益が半減しても減配しなかった実績は、「配当貴族」として長期投資家から圧倒的な信頼を得ています。2025年には800億円(発行済3.2%)の自社株買いと1,230万株消却も実施しました。2026年7月の株式2分割(投資単位 約33万円)で個人投資家も投資しやすくなり、2026年12月期予想では37期連続増配へ。

中計K27で稼ぐ力のV字回復

構造改革による不採算事業の整理と高収益領域への集中投資が奏功。ROICは2023年4.1%→2025年9.7%、営業利益率は3.9%→9.7%へ急回復し、最終年度2027期には2019年の過去最高益(2,117億円)超えを目指しています。

景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄

洗剤・スキンケア・おむつは景気に関係なく毎日使われる生活必需品。営業CFは毎期約2,000億円を安定創出しており、不況耐性の高いビジネスモデルが長期投資に適しています。

会社概要

業種
化学
決算期
12月
本社
東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
公式
www.kao.com

サービスの実績は?

36
連続増配(実績)
2025年12月期・上場企業で最長
2026年12月期予想で37期連続へ
1,820億円
営業利益(今期計画)
2026/12期 会社予想(約+11%)
2019年ピーク2,117億円は途上
31,514
連結従業員数
2025年12月末時点
海外売上比率 約43%
9.7%
ROIC(2025年実績)
K27目標 11%以上(2027年)
2023年4.1%から改善
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

ハイジーンリビングケア
5,493億円32.5%)
ヘルスビューティケア
4,329億円25.6%)
化粧品
2,616億円15.5%)
ビジネスコネクティッド
392億円2.3%)
ケミカル
4,057億円24.0%)
ハイジーンリビングケア5,493億円
利益: 813億円利益率: 14.8%

アタック、ハイター等の衣料用・住居用洗剤。全社営業利益の約半分を稼ぐ最大の主力事業

ヘルスビューティケア4,329億円
利益: 391億円利益率: 9.0%

ビオレ、キュレル、メリーズ等のスキンケア・ヘアケア・サニタリー・ベビー用品

化粧品2,616億円
利益: 104億円利益率: 4.0%

SOFINA、KANEBO、KATE等。日本の固定費削減と中国事業の回復で黒字化・大幅増益

ビジネスコネクティッド392億円
利益: 22億円利益率: 5.6%

業務用・BtoB連携等。2024年の組織再編で新設された小規模セグメント

ケミカル4,057億円
利益: 302億円利益率: 7.4%

油脂製品、機能材料、情報材料等のBtoB化学事業。安定収益源

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます

FY2025/12実績

ROE
11.3%
株主資本の利回り
ROA
6.4%
総資産の活用度
Op. Margin
9.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期11.6%6.4%10.1%
2022/12期8.9%5.0%7.1%
2023/12期4.5%2.5%3.9%
2024/12期10.5%5.9%9.0%
2025/12期11.3%6.4%9.7%

2023/12期に営業利益率3.9%まで落ち込みましたが、構造改革と高付加価値製品へのシフトにより急回復し、2025/12期は営業利益率9.7%・ROE11.3%とコロナ前の水準を回復しました。中計K27ではROIC11%以上を経営目標に掲げ(2025年実績9.7%)、EVAと事業別ROICを軸に資本効率を重視した経営を進めています。低収益事業の見極めが進めば、営業利益率の二桁回復も視野に入ります。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2021/12期1.4兆円1,435億円1,096億円115.3円
2022/12期1.6兆円1,101億円860億円91.6円+9.3%
2023/12期1.5兆円600億円439億円47.2円-1.2%
2024/12期1.6兆円1,466億円1,078億円116.0円+6.3%
2025/12期1.7兆円1,641億円1,201億円130.2円+3.7%

2025/12期は売上高1兆6,886億円、営業利益1,641億円と3期連続増収・2期連続増益を達成しました。2023/12期に営業利益が600億円台へ急落した苦境から、中計K27の構造改革と高収益領域への選択と集中が奏功しV字回復が鮮明です。2026/12期は営業利益1,820億円(約+11%)を計画しますが、2019年の過去最高益2,117億円にはなお届かず、その更新はK27最終年度(2027年)の目標です。なお2026年7月1日に1株→2株の株式分割を実施したため、EPSはすべて分割調整後で表示しています(分割前ベースでは2025/12期のEPSは260.3円)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2025/12上回る
この会社
11.3%
他社平均
7.7%
営業利益率(自社 FY2025/12上回る
この会社
9.7%
他社平均
9.7%
自己資本比率(自社 FY2025/12末上回る
この会社
56.7%
他社平均
56.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

7億6,700万円
10名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(10名分)の合計値。全取締役14名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
ハイジーンリビングケア5,493億円813億円14.8%
ヘルスビューティケア4,329億円391億円9.0%
化粧品2,616億円104億円4.0%
ビジネスコネクティッド392億円22億円5.6%
ケミカル4,057億円302億円7.4%

研究開発費

約600億円
売上比 3.6%

花王は2024年の組織再編を経て、グローバルコンシューマーケア事業部門(ハイジーンリビングケア/ヘルスビューティケア/化粧品/ビジネスコネクティッドの4事業)とケミカル事業部門で構成され、有価証券報告書ではこの5事業を報告セグメントとして各営業利益を開示しています。ハイジーンリビングケアが全社営業利益の約半分を稼ぐ主力で、化粧品は日本の固定費削減と中国事業の回復により黒字化・大幅増益を果たしました。研究開発費は約600億円(売上比3.6%)と業界トップクラスの水準を維持。事業リスクとしてはオアシスとのESG・サプライチェーンを巡る対話が最大の注目点で、臨時株主総会での提案否決後も供給網の独立調査要求など株主の関与は続いています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
K27は各KPIが前進。ただし営業利益は2019年ピーク(2,117億円)回復の途上

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2025/12期は当初予想を上回る増収増益を達成し、ROIC9.7%・EVA411億円・海外売上高7,252億円と各KPIが着実に前進。ただし営業利益1,641億円は2019年ピーク2,117億円の8割弱で、K27目標(2,117億円超)の達成は最終年度2027期の課題です。オアシスの株主提案は否決されたものの、供給網の独立調査要求などESG関連の株主関与は続いており、追加投資が利益計画に影響する可能性には注意が必要です。
中期経営計画「K27」
2023〜2027年
ROIC: 目標 11.0%以上 順調 (FY2025: 9.7%(2023: 4.1% → 2024: 9.2%))
88%
EVA: 目標 700億円以上 やや遅れ (FY2025: 411億円(2023: 149億 → 2024: 332億))
59%
営業利益: 目標 2,117億円超(2019年の過去最高を更新) 順調 (FY2025: 1,641億円 → FY2026予: 1,820億円)
78%
海外売上高: 目標 8,000億円以上 順調 (FY2025: 7,252億円(2024: 7,055億))
91%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/12期1兆6,700億円1兆6,886億円+1.1%
2024/12期1兆5,800億円1兆6,284億円+3.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/12期1,600億円1,641億円+2.6%
2024/12期1,300億円1,466億円+12.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画「K27」ではROIC11%以上・EVA700億円以上・海外売上高8,000億円以上・営業利益で2019年の過去最高(2,117億円)更新を目標に掲げています。2025/12期はROIC9.7%・EVA411億円・営業利益1,641億円と、2期連続で期初予想を上回る着地を実現しました。2026/12期は営業利益1,820億円を計画しますが過去最高更新はなお途上で、最終年度2027期での達成を目指します。

どんな話題が多い?

決算・業績・増配35%
アクティビスト(オアシス)30%
株式分割・株主還元20%
ESG・サプライチェーン15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
520
前月比 +30%
メディア数
160
日本経済新聞, 株探, Bloomberg, WWDJAPAN, ダイヤモンド・オンライン
業界内ランキング
上位 3%
化学セクター 200社中 5位
報道のトーン
52%
好意的
28%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1887
花王石鹸の創業

長瀬富郎が「花王石鹸」を発売。高品質な国産石鹸の製造に挑み、日本の衛生文化を切り開いた。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に上場し、近代的な企業体制を確立。日用品メーカーとしての基盤を築く。

2006
カネボウ化粧品を統合

カネボウ化粧品を傘下に収め、KANEBO・KATEなどの化粧品ブランドを獲得。総合日用品メーカーへと飛躍した。

2023
業績急落と中計K27の始動

原材料高や在庫調整で営業利益が600億円台へ急落。「本気で稼ぐ力を取り戻す」を掲げ中計K27で構造改革に着手した。

2025
V字回復・36期連続増配

2025/12期は営業利益1,641億円とV字回復を実現。36期連続増配(分割前154円)で日本最長の「配当貴族」の看板を守り抜いた。

2026
株式分割とアクティビストとの対話

7月に1→2の株式分割を実施し投資単位を半減。一方、筆頭株主オアシス(12.52%)のサプライチェーン調査提案は4月の臨時総会で否決された。変革と対話の年に。

出来事の年表

2026年7月株式2分割

7月1日を効力発生日として普通株式1株を2株に分割。最低投資額が約65万円から約33万円へ下がり、個人投資家層の拡大を図る。EPS・BPS・配当などの1株指標はすべて分割後ベースへ。

2026年5月Q1決算・好発進

2026/12期 第1四半期は営業利益449億円(前年同期比+45%)と大幅増益で好発進。ただし会社は通期予想(営業利益1,820億円)を据え置き、慎重な姿勢を維持した。

2026年4月臨時株主総会

4月30日の臨時株主総会で、オアシスが求めたサプライチェーンの独立調査人選任の株主提案は否決(賛成30.3%)。花王は「供給網管理への関心の高さ」を認め、開示強化を表明した。

2026年2月通期決算・36期増配

2025/12期は売上高1兆6,886億円(+3.7%)、営業利益1,641億円(+11.9%)と増収増益。36期連続増配(分割前154円)と2026年7月の株式2分割を同時に発表した。

2025年12月自社株買い・消却

2025年8月決議の800億円(発行済株式の3.2%)の自社株買いを11月に前倒しで完遂し、12月に1,230万株を消却。配当と合わせた総還元性向は約125%に達し、強い株主還元姿勢を示した。

代表者プロフィール

長谷部 佳宏
代表取締役 社長執行役員
改革推進リーダー
花王は「持続可能な社会に欠かせない企業になる」ことを基本方針に掲げています。中期経営計画「K27」のもと、投資して強くなる事業への変革と社員活力の最大化を通じて、本気で稼ぐ力を取り戻し、さらなる成長に挑みます。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率FY2025/12末時点)56.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/12末時点

Interest-bearing Debt
2,431億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1.1兆円
会社の純資産

自己資本比率は56〜57%台で安定しており、日用品メーカーとしては極めて健全な財務体質です。有利子負債(IFRS上のリース負債を含む)は約2,431億円(2025/12期)と緩やかに減少しており、現預金3,233億円がこれを上回るネットキャッシュで実質的に無借金に近い状態です。BPS(分割調整後)は1,176円まで上昇し、純資産の質が着実に向上しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+1,997億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-698億円
投資に使ったお金
Financing CF
-1,751億円
借入・返済など
Free CF
+1,299億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期1,755億円▲672億円▲1,416億円1,083億円
2022/12期1,309億円▲749億円▲1,393億円560億円
2023/12期2,025億円▲1,093億円▲800億円932億円
2024/12期2,016億円▲459億円▲1,046億円1,557億円
2025/12期1,997億円▲698億円▲1,751億円1,299億円

営業CFは毎期約2,000億円を安定的に創出しており、日用品事業の強固なキャッシュ生成力を示しています。2025/12期は財務CFで約1,751億円の株主還元(配当+自社株買い800億円)と有利子負債の返済を実施しつつ、FCF約1,299億円を確保。攻守のバランスが取れたキャッシュマネジメントです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 5名(35.7% 男性 9
36%
64%
監査報酬
2億1,800万円
設備投資額
1010.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.7
臨時従業員数
11215

女性役員比率が35.7%と非常に高く、ダイバーシティ経営を強力に推進している点が特徴です。監査体制も強化されており、透明性の高い情報開示とガバナンス評価の向上に取り組んでいます。企業規模が極めて大きいため、効率的な経営体制とリスク管理の両立が常に求められています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主38.6%
浮動株61.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関33.9%
事業法人等4.7%
外国法人等41.6%
個人その他14.2%
証券会社5.6%

創業家や事業法人の安定保有が少なく、大手信託銀行経由の機関投資家と外国人投資家が中心の典型的な大型株です。アクティビストのオアシスが議決権12.52%で筆頭株主となり浮動株比率の高い構造が注目されましたが、2026年4月の臨時株主総会でオアシスの株主提案は否決されました。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(83,702,000株)18.45%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(31,943,000株)7.04%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(7,483,000株)1.65%
ビーエヌワイエム アズ エージーテイ クライアンツ ノン トリーテイー ジヤスデツク(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(7,385,000株)1.63%
日本証券金融株式会社(6,997,000株)1.54%
Oasis Opportunities Fund One SPC - ECHO SP(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)(6,879,000株)1.52%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(6,748,000株)1.49%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(6,691,000株)1.48%
ビービーエイチルクス フイデリテイ フアンズ グローバル デイビデンド プール(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(6,010,000株)1.32%
オアシスジャパンストラテジックファンド リミテッド(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)(5,791,000株)1.28%

実質的な筆頭株主は香港の投資ファンドオアシス・マネジメントで、2026年3月下旬に保有比率を9.93%から12.52%へ引き上げ筆頭株主となりました。名義上の大株主である日本マスタートラスト信託銀行(信託口、18.45%)や日本カストディ銀行(信託口、7.04%)は、年金基金・インデックスファンドの受託分です。オアシスはサプライチェーン(パーム油・紙パルプ調達)のESG問題を指摘し独立調査人の選任を求めて臨時株主総会を請求しましたが、2026年4月30日の総会で提案は否決(賛成30.3%)されました。創業家の持分がなく機関投資家が中心の株主構成のため、アクティビスト活動の影響を受けやすい特徴があります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1アクティビスト(オアシス)との対話継続リスク。オアシスは議決権12.52%の筆頭株主で、2026年4月30日の臨時株主総会でサプライチェーン独立調査人選任の株主提案は否決された(賛成30.3%)ものの、ESG・供給網管理への関心は高く、今後も開示強化や経営への関与圧力が続く可能性がある
2サプライチェーンの人権・環境リスク。パーム油・紙パルプ調達における森林破壊や人権侵害の問題がオアシスに指摘されており、ブランドイメージ毀損や不買運動につながるリスクがある
3原材料(パーム油・油脂・石油化学品)の価格高騰リスク。国際商品市況の変動や地政学リスクにより調達コストが上昇し、利益率を圧迫する恐れがある
4為替変動リスク。海外売上比率が約43%に達しており、円高局面では海外事業の円建て売上・利益が目減りする
5消費者の嗜好変化とブランド競争力の維持。日用品・化粧品市場でP&G、ユニリーバ等のグローバル競合や新興D2Cブランドとの競争が激化。継続的な製品イノベーションが不可欠
6構造改革の実行リスク。中計K27で不採算事業の見直しを進めているが、ブランド整理やリストラに伴う一時費用や組織の混乱が業績に影響する可能性がある

社員の給料はどのくらい?

平均年収
865万円
従業員数
31,514
平均年齢
40.6歳
平均年収従業員数前年比
2025/12期865万円31,514-

平均年間給与は約865万円、平均年齢は40.6歳です(有価証券報告書の提出会社=花王単体ベース)。従業員数31,514人は連結ベースで、うち約4割が海外従業員です(単体の従業員数はこれより大幅に少ない点に留意)。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

花王の5年間のTSR(配当込み株主総利回り)は約97%と、TOPIX(配当込み約207%)を大きくアンダーパフォームしています(2020年末=100として指数化)。2023/12期の業績悪化で株価が大幅下落したことが主因です。ただし2024/12期以降は構造改革の効果で回復基調にあり、中計K27の達成とともにTSRの改善が期待されます。36期連続増配による配当がTSRの下支えとなっている点は見逃せません。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
77
方針: 安定的・継続的な配当(連続増配)による利益還元を重視(配当性向の数値目標や累進配当の明示はなし)
1株配当配当性向
2016/12期4737.1%
2017/12期5536.9%
2018/12期6038.2%
2019/12期6542.4%
2020/12期7053.4%
2021/12期7262.4%
2022/12期7480.8%
2023/12期75158.9%
2024/12期7665.5%
2025/12期7759.2%
2026/12期(予想)7854.3%
36期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は導入しておりません。

花王は36期連続増配という上場企業で最長の記録を持つ「配当貴族」です。2023/12期には純利益が半減した中でも減配せず配当を維持(配当性向158.9%)し、どんな局面でも株主還元を守る姿勢を貫きました。2026/12期予想は分割前ベースで年156円(前期比+2円)と37期連続増配を計画し、利益回復に伴い配当性向も54%台へ正常化します。なお金額は2026年7月の株式2分割を反映した分割調整後で表示しており(分割前2025期は154円、2026期予想は156円)、分割後では77円・78円となります。株主優待制度はありません。

もし5年前に投資していたら?

2021/12期初めに100万円を投資した場合
100万円が 97.0万円 になりました (-3.0万円)
-3.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021/12期80.0万円▲20.0万円-20.0%
2022/12期73.0万円▲27.0万円-27.0%
2023/12期82.0万円▲18.0万円-18.0%
2024/12期93.0万円▲7.0万円-7.0%
2025/12期97.0万円▲3.0万円-3.0%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残620,000株
売り残165,000株
信用倍率3.76倍
2026年7月上旬時点
今後の予定
2026/12期 第2四半期(中間)決算発表2026年8月上旬
2026/12期 第3四半期決算発表2026年11月上旬

実績PER25倍・PBR2.8倍は化学セクター平均を上回りますが、36期連続増配のディフェンシブ性とK27による利益回復期待がプレミアムの根拠です。2026年7月1日の株式2分割により投資単位が約65万円から約33万円へ半減し、個人投資家の参入増加が期待されます。信用取引は買い残がやや優勢です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期1,500億円404億円26.9%
2022/12期1,158億円298億円25.7%
2023/12期638億円200億円31.3%
2024/12期1,510億円433億円28.6%
2025/12期1,698億円498億円29.3%

花王の実効税率は約29〜30%と国際標準水準で推移しています。海外売上比率が約43%に達しており、各国の税制や外国税額控除の影響を考慮した税務管理を行っています。

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花王 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2023/12に営業利益が600億円台へ急落したが、K27改革でFY2025/12は1,641億円まで回復。2019年ピーク2,117億円の回復途上。)
配当
少なめ
1株 77円(36期連続増配で日本最長。FY2023は配当性向159%でも減配せず。2026年12月期予想で37期連続へ。)
安全性
安定
自己資本比率 56.7%(FY2025/12末時点)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%(FY2025/12実績)
話題性
好評
ポジ 52%

日本最長・36期連続増配の「配当貴族」。中計K27で利益がV字回復し、2026年7月に株式2分割を実施

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU