ウイングアーク1st
WingArc1st Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
データ活用で社会のミライをデザインする、情報革新カンパニー
データを通じて、すべての人の意思決定を支援し、より良い未来を創造することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段受け取る携帯電話の請求書や、ネットショッピングの明細書、その裏側ではウイングアーク1stの技術が活躍しているかもしれません。同社は、企業が大量の請求書や帳票を正確に作成し、電子データとして配信するシステムを提供しています。また、コンビニやスーパーが「どの商品がよく売れているか」を分析し、最適な品揃えを考える際に使う、売上データをグラフなどで可視化するツールも手掛けています。私たちの目に直接触れることは少なくても、社会の様々な企業の活動をデータという側面から支えている、縁の下の力持ちのような存在です。
帳票・データ活用SaaSの国内大手。2025年2月期は売上高287.1億円(前期比11.5%増)、営業利益82.16億円(同12.4%増)と安定成長を継続しています。特に、請求書発行や文書管理といった企業のバックオフィス業務を効率化するソリューションが収益の柱であり、28%を超える高い営業利益率を誇ります。近年はM&Aや提携も積極化しており、既存事業の深耕と新規領域への進出で、企業のデータ活用パートナーとしての地位を固めつつあります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都港区六本木3丁目2番1号
- 公式
- corp.wingarc.com
社長プロフィール

当社は、データという無限の可能性を秘めた資産を最大限に活用し、企業の意思決定を支援することで社会に貢献します。お客様と共に未来を創造し、データドリブンな社会の実現を目指して挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
帳票基盤ソリューション「SVF」を中心に事業を開始し、企業の帳票業務の電子化・効率化を支援するパイオニアとしてスタートしました。
マネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、より迅速な意思決定と成長戦略を推進する体制を構築。ウイングアーク1st株式会社として新たな一歩を踏み出しました。
競合に先駆けて独自のユーザーコミュニティを設立。顧客との関係性を深化させ、カスタマーサクセスを重視する文化を醸成しました。
複数回の延期を経て、待望の新規上場(IPO)を達成。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大に向けた資金調達と基盤強化を実現しました。
自治体DXの推進を加速させるため、スマートバリュー社と資本業務提携。両社の強みを活かし、公共分野でのサービス展開を強化しました。
電子請求書サービスの垣根を越え、インフォマート社と協業。インボイス制度や電子帳簿保存法に対応し、企業のバックオフィス業務の効率化を共に推進します。
ヤンマー建機が生成AIを搭載した「MotionBoard」を導入し、生産計画策定時間を50%削減するなど、最新技術で顧客の課題解決に貢献しています。
注目ポイント
売上の大部分を占めるリカーリング(継続)収益モデルにより、安定した事業基盤を構築。営業利益率は約29%と非常に高く、効率的な経営を実現しています。
帳票・文書管理ソフトとBI(データ活用)ツールを主力とし、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援。あらゆる業界のデータ活用ニーズに応え、市場をリードしています。
配当利回りは3%後半と高く、安定した配当を実施しています。株主への利益還元に積極的であり、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 24円 | 30.2% |
| FY2022/3 | 42.6円 | 32.2% |
| FY2023/3 | 43.1円 | 33.3% |
| FY2024/3 | 78.7円 | 49.8% |
| FY2025/3 | 104円 | 60.5% |
株主優待制度は実施していません。
当社は成長投資と株主還元のバランスを重視しており、配当性向の引き上げを通じて積極的な利益還元を行っています。近年の配当額は業績拡大とともに急速に増加しており、株主を強く意識した姿勢が明確です。今後も安定したキャッシュフローを原資に、持続的な配当成長を目指す方針が維持されています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、帳票・文書管理ソフトおよびデータ活用支援事業が牽引し、5期連続で増収を達成する力強い成長軌道を描いています。特にFY2025/3には売上収益が約287億円、営業利益が約82億円に達するなど、高付加価値な製品提供による収益拡大が顕著です。今後もDX需要を背景にしたクラウドシフトの加速により、更なる事業規模の拡大が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.8% | 5.6% | - |
| FY2022/3 | 12.4% | 10.0% | - |
| FY2023/3 | 11.8% | 9.4% | - |
| FY2024/3 | 16.5% | 11.1% | 0.1% |
| FY2025/3 | 16.7% | 12.1% | 0.1% |
収益性は極めて高く、営業利益率はFY2022/3以降、25%を超える安定した水準を維持しています。効率的な運営体制の構築とソフトウェアビジネス特有の利益率の高さにより、ROE(自己資本利益率)は14%前後で推移しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す能力が証明されています。これは、高いシェアを誇る製品群が安定的な収益基盤となっている成果といえます。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率はFY2025/3時点で60%を超える盤石な財務基盤を築いています。有利子負債については一時的に増加が見られるものの、潤沢な現預金と高いキャッシュ創出力により適切に管理されており、懸念すべきレベルではありません。強固なBSを背景に、さらなる成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 78.4億円 | -16.0億円 | -44.6億円 | 62.4億円 |
| FY2025/3 | 82.0億円 | -16.6億円 | -48.0億円 | 65.4億円 |
営業キャッシュフローは堅調な利益成長を背景に増加傾向にあり、安定的なフリー・キャッシュフロー創出能力を有しています。投資活動によるキャッシュアウトは成長に向けた開発投資やM&Aを反映していますが、営業CFの範囲内で十分に賄えている状態です。財務キャッシュフローのマイナスは主に積極的な株主還元や借入の返済によるものであり、健全な資金循環が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 35.0億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 34.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 49.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 58.4億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の着実な増加に伴い右肩上がりで推移しています。実効税率は概ね26%から28%程度のレンジで推移しており、日本の標準的な税率水準と整合的です。適正な納税を通じて社会貢献を果たすとともに、収益性の高い事業構造により安定した納税余力を維持しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 756万円 | 1,002人 | - |
従業員平均年収は756万円であり、IT・ソフトウェア業界の中でも競争力のある水準です。リカーリングモデル(継続課金型)の堅調な売上成長が、高い報酬水準を支える要因となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はIW.DXパートナーズ・東芝デジタルソリューションズ。
大株主には投資ファンドや事業会社が名を連ねており、安定した株主構成が見受けられます。特にDX推進を担うパートナー企業が上位に位置し、経営の安定と成長戦略の継続性が期待される体制です。
会社の公式開示情報
役員報酬
帳票・文書管理およびデータ活用支援を軸とするSaaS・クラウド事業が収益の柱であり、DX市場の拡大を背景に高い利益率を維持しています。一方で、急速な技術進化や競合環境の変化が中長期的な事業リスクとして開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%であり、ダイバーシティ推進が図られています。指名・報酬委員会を設置するなど透明性の高い監査体制を構築しており、プライム上場企業として強固なガバナンスを備えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 276億円 | — | 287億円 | +4.0% |
| FY2024 | 238億円 | — | 258億円 | +8.2% |
| FY2023 | 210億円 | — | 224億円 | +6.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 80億円 | — | 82億円 | +2.7% |
| FY2024 | 64億円 | — | 73億円 | +15.1% |
| FY2023 | 48億円 | — | 59億円 | +25.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画の開示はありませんが、毎期の業績予想に対する達成度は非常に高いです。過去3期にわたり、売上高・営業利益ともに期初予想を大幅に上回って着地しており、特に利益面での上振れが顕著です。これは、主力のSaaS事業が安定したリカーリング収益を生み出し、企業のDX需要を的確に捉えていることを示しています。保守的な業績予想を出しつつも、それを超える実績を出す経営スタイルは、投資家からの信頼獲得に繋がっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
開示されたTSR(株主総利回り)データによると、ウイングアーク1stはFY2023からFY2025までの3年間、継続してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。これは、安定した業績成長を背景とした株価上昇に加え、配当金の着実な増加が株主への総リターン向上に大きく貢献したことを示しています。特に、高い配当性向を維持しながら増配を続けている点が、資本市場から高く評価されている要因と考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 147.6万円 | +47.6万円 | 47.6% |
| FY2024 | 251.5万円 | +151.5万円 | 151.5% |
| FY2025 | 297.7万円 | +197.7万円 | 197.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(15.0倍)およびPBR(2.14倍)は、情報・通信業の業界平均と比較して割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4.02%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への意識の高さが伺えます。信用倍率は25.47倍と高く、将来の株価上昇を見込んだ買い需要が強い状況ですが、需給の緩みには注意が必要です。次の決算発表は4月9日に予定されており、新年度の業績予想が株価の方向性を左右するでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
インフォマートとの協業を開始し、電子請求書サービス間の連携強化によるバックオフィス効率化を推進。
第3四半期決算にて最終利益が前年同期比34%増益を達成し、成長性の高さを示した。
ヤンマー建機にて生成AI搭載のMotionBoardが採用され、生産計画策定時間を50%削減する成果を上げた。
「健康経営銘柄2026」に2年連続で選定され、人的資本経営への取り組みが外部から高く評価された。
最新ニュース
ウイングアーク1st まとめ
ひとめ診断
「請求書DXの黒子役が、AIデータ分析で企業の『頭脳』へと進化する高収益SaaS企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
『カード決済の黒子』が、サイバーセキュリティ分野で表舞台を狙うキャッシュリッチ企業
ゲームの『門番』が事業再編の激痛を経て、サイバーセキュリティとAIの新たな戦場へ向かう過渡期
独立系SIerの雄。自動車・モバイル・クラウドの三本柱で高成長を続けるIT企業
AI音声ロボットとクラウド電話で、コールセンターDXを推進するグロース企業
スパコンからAI、量子まで、最先端の計算処理を高速化する『黒子』の技術者集団
中古車価値算定の黒子、ビッグデータで自動車ファイナンス業界を支えるニッチトップ企業
電子書籍の『問屋』最大手が、M&Aを駆使して海外へ日本のマンガを届ける版権ビジネスの主役に躍り出ようとしている
中小企業の販売・在庫管理という"守り"のDXで、高利益率を叩き出すシステム職人集団