エムアップホールディングス
m-up holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
「推し活」をDXで支える、FanTech分野のリーディングカンパニー
最高のエンターテインメントを最高のテクノロジーで提供し、世界中の人々の毎日を、もっと豊かにする。
この会社ってなに?
あなたが好きなアーティストのライブに行くとき、スマホに表示される電子チケットは、エムアップの技術かもしれません。公式サイトでファンクラブに入会して限定コンテンツを楽しんだり、ライブグッズをオンラインで購入する際も、その裏側でエムアップのシステムが動いています。さらに、人気アニメのLINEスタンプやVRライブなど、あなたの『推し活』を支える様々な場面で、実はエムアップのサービスに触れているのです。
FY2025決算は売上高257.8億円(前期比+38.8%)、営業利益40.65億円(前期比+43.9%)と大幅な増収増益を達成。主力のコンテンツ事業(ファンクラブ運営等)と電子チケット事業が「推し活」需要を的確に捉え、成長を牽引しています。M&Aにより事業ポートフォリオを拡大し、ファンとアーティストのエンゲージメントを高めるサービスを包括的に提供する戦略が奏功。FY2026も売上高280.0億円、営業利益47.00億円の強気な会社予想を掲げ、継続的な成長を目指します。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル10階
- 公式
- m-upholdings.co.jp
社長プロフィール

最高のエンターテインメントを最高のテクノロジーで提供し、世界中の人々の毎日を豊かにすることを目指しています。ファンとアーティスト、クリエイターの架け橋となることで、皆様に喜びと感動、そして夢を与えられるようなサービスを提供し続けます。
この会社のストーリー
携帯電話やPC向けの有料コンテンツ提供を目的として、美藤宏一郎氏が株式会社エムアップを設立。エンタメコンテンツ事業を開始した。
コンテンツ事業において、アーティストのファンクラブサイト運営を開始。現在の主力事業の基盤を築き、成長の礎となる。
設立から約7年で東京証券取引所マザーズ市場(当時)へ上場。事業拡大に向けた資金調達と社会的な信用の獲得を果たす。
電子チケットサービス大手のEMTG株式会社(現: 株式会社Fanplus)を子会社化。ファンクラブ運営とのシナジーを創出し、事業の柱を強化する大きな転換点となった。
チケット販売大手のイープラスと資本業務提携を締結。電子チケットの普及や不正転売対策で協力し、業界全体の課題解決に挑む。
事業の多角化とM&Aによるグループ拡大を受け、持株会社体制へ移行。「株式会社エムアップホールディングス」に商号変更し、新たな成長ステージへと歩みを進める。
QUOカードの株主優待を廃止し、配当による利益還元に注力する方針へ変更。株主への公平な利益還元を重視する姿勢を明確にした。
Mrs. GREEN APPLEやあいみょん等、人気アーティストのファンビジネスを支え、業績は高い成長トレンドを維持。今後もエンタメ業界のDXを推進し、新たな価値創造を目指す。
注目ポイント
ファンクラブ運営や電子チケットを主力に、売上高は3年で年平均37%の高い成長を達成。「推し活」市場の拡大を追い風に、今後も安定した成長が期待される事業を展開している。
電子チケットのFanplus(旧EMTG)など、シナジーが見込める企業を積極的にM&A。既存事業との連携でサービスを強化し、エンタメ業界での存在感を急速に高めている。
株主優待を廃止した一方、配当による利益還元を重視。業績拡大に伴い、2023年3月期、2024年3月期と連続で大幅な増配を実施しており、株主を大切にする姿勢が見られる。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.5円 | 72.6% |
| FY2017/3 | 4.5円 | 52.9% |
| FY2018/3 | 4.5円 | 169.1% |
| FY2019/3 | 5.4円 | 0.3% |
| FY2020/3 | 5.5円 | 42.6% |
| FY2021/3 | 5.7円 | 32.8% |
| FY2022/3 | 7円 | 25.9% |
| FY2023/3 | 10円 | 33.1% |
| FY2024/3 | 13.5円 | 32.9% |
| FY2025/3 | 18円 | 38.6% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施されていません。
同社は株主への利益還元を重視しており、成長投資と並行しながら安定的な配当の維持・向上を目指しています。配当性向を指標とした適正な利益還元を基本方針としており、業績向上に合わせて配当額を増額させる傾向があります。現在は株主優待を廃止し、配当金による直接的な還元に注力しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エムアップホールディングスは、ファンクラブ運営や電子チケット販売といったエンターテインメント関連事業が成長を牽引し、売上高および営業利益が5期連続で右肩上がりの力強い成長を遂げています。特にFY2025/3には売上高が約258億円、営業利益が約41億円に達し、推し活ブームを背景とした高い収益力を証明しました。FY2026/3の予想においても、引き続き売上高280億円、純利益25億円を見込むなど、成長軌道は維持されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.6% | 5.4% | 11.7% |
| FY2022/3 | 23.7% | 6.9% | 12.3% |
| FY2023/3 | 4.8% | 6.6% | 5.5% |
| FY2024/3 | 5.8% | 7.6% | 5.6% |
| FY2025/3 | 25.0% | 6.7% | 9.3% |
収益性は非常に高く、営業利益率はFY2021/3の9.0%からFY2025/3には15.8%まで着実に向上しており、ビジネスモデルの効率化が進んでいることが分かります。自己資本利益率(ROE)も20%前後の高い水準を維持しており、株主資本を効率的に運用して利益を生み出せています。今後もコア事業であるファンエンゲージメントサービスの拡充を通じ、高い収益性を維持できるかが焦点となります。
財務は安全?
財務状況は、積極的な事業拡大に伴い資産規模をFY2021/3の約118億円からFY2025/3には約260億円まで拡大させています。以前は無借金経営でしたが、事業投資を目的とした有利子負債の活用を開始し、FY2025/3末時点では約50億円の負債があります。自己資本比率は約30%前後で推移しており、負債を適切にコントロールしつつ成長投資を継続する財務体質を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.8億円 | -16.6億円 | -4.0億円 | 3.2億円 |
| FY2022/3 | 25.7億円 | -4.6億円 | -1.9億円 | 21.1億円 |
| FY2023/3 | 14.6億円 | -10.7億円 | -1.5億円 | 3.9億円 |
| FY2024/3 | 29.9億円 | -6.0億円 | -5.9億円 | 23.9億円 |
| FY2025/3 | 54.8億円 | -11.5億円 | -7.8億円 | 43.3億円 |
営業活動によるキャッシュフローは順調に増加しており、FY2025/3には約55億円のプラスを創出するなど本業の稼ぐ力が大幅に向上しています。投資活動には年間10億円超の資金を投じ、成長に向けたシステム開発やM&Aなどを実施しています。これらによりフリーキャッシュフロー(FCF)も安定的にプラスを維持しており、経営の安定性が高まっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.7億円 | 5.3億円 | 45.8% |
| FY2022/3 | 17.2億円 | 7.4億円 | 43.2% |
| FY2023/3 | 20.7億円 | 9.8億円 | 47.1% |
| FY2024/3 | 28.7億円 | 13.9億円 | 48.3% |
| FY2025/3 | 41.1億円 | 24.5億円 | 59.5% |
法人税等の支払額は利益の拡大に伴って増加しており、FY2025/3には約24.5億円を計上しました。実効税率が法定税率よりも高く推移している年度が見られますが、これは主に税務上の特有の調整項目や繰延税金資産の取り崩し等が影響していると考えられます。今後は利益成長に合わせて納税額も高水準で推移する見込みです。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
同社は創業者である美藤宏一郎氏が主要株主(12.96%)として経営に関与しており、安定したガバナンス体制が維持されています。また、日本カストディ銀行や日本マスタートラスト信託銀行といった信託銀行の信託口が上位を占めており、機関投資家からも一定の注目を集めている構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定のエンターテインメントIP(知的財産)への依存や、急速なデジタル化と技術革新に伴う競争激化が挙げられます。電子チケット事業およびコンテンツ配信の売上が収益の柱であり、市場環境の変化に柔軟に対応できる体制を構築しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は17.0%であり、取締役会における多様性確保に取り組んでいます。監査体制については監査報酬1億200万円を投じて強化されており、連結子会社10社を抱えるグループ経営を適切に監視する体制が整備されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 200億円 | — | 258億円 | +28.9% |
| FY2024 | 175億円 | — | 186億円 | +6.1% |
| FY2023 | 150億円 | — | 159億円 | +6.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 34億円 | — | 41億円 | +19.6% |
| FY2024 | 25億円 | — | 28億円 | +13.0% |
| FY2023 | 22億円 | — | 21億円 | -5.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期発表される業績予想が実質的な経営目標となります。過去の業績を見ると、期初に保守的な予想を出し、期末にかけて上振れ着地する傾向が見られます。特にFY2025は売上高・営業利益ともに期初予想を大幅に超過しており、事業環境の良さと経営の実行力を示しています。投資家としては、会社予想をベースとしつつも、ポジティブなサプライズを期待できる状況です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間で継続的にTOPIXをアウトパフォームしています。特にFY2025には339.6%とTOPIX(213.4%)を大きく上回りました。この背景には、安定した増配実績と、コロナ禍以降のライブ・エンタメ市場の回復を背景とした業績の急拡大が株価に反映されたことがあります。M&Aによる事業領域の拡大戦略が株主価値の向上に直結していることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 139.2万円 | +39.2万円 | 39.2% |
| FY2022 | 196.8万円 | +96.8万円 | 96.8% |
| FY2023 | 218.5万円 | +118.5万円 | 118.5% |
| FY2024 | 240.4万円 | +140.4万円 | 140.4% |
| FY2025 | 339.6万円 | +239.6万円 | 239.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は23.74倍と高く、信用買い残が積み上がっている状況で、将来的な需給悪化への警戒が必要です。株価評価指標を見ると、PERは業界平均より割安ですが、PBRは割高となっており、資産価値よりも今後の成長性が評価されていることがうかがえます。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も示されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株価が1,308.5円の上場来高値を記録し、投資家からの注目度が高まった。
TVアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』のLINEスタンプなど、IP活用コンテンツを拡充。
2026年3月期第3四半期決算を発表し、売上高234.62億円、営業利益40.13億円と高水準な成長を維持。
最新ニュース
エムアップホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『推し活』経済の黒子、ファンクラブ運営から電子チケットまでM&Aで垂直統合するエンタメテック企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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