4095プライム

日本パーカライジング

NIHON PARKERIZING CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE8.6%
BPS1700.2円
自己資本比率61.9%
FY2025/3 有報データ

見えない技術で、世界中のモノづくりを支える表面処理のグローバルリーダー

表面改質技術の革新を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、世界中の産業の基盤を支え続けること。

この会社ってなに?

あなたが毎日乗る自動車、そのボディが雨や雪で錆びないのはなぜだと思いますか?実は塗装の下に、目に見えない特殊な化学の膜が塗られており、鉄が錆びるのを防いでいるのです。日本パーカライジングは、まさにその「サビ止め」技術で国内トップを走る会社です。自動車だけでなく、皆さんが使うスマートフォンやパソコンの精密部品、ジュースの缶、さらには高層ビルの鉄骨など、身の回りのあらゆる金属製品の裏側で同社の技術が活躍し、製品の耐久性を高めています。

金属表面処理剤で国内首位の化学メーカー。直近の2025年3月期決算では、売上高1322.8億円(前期比5.8%増)、営業利益149.98億円(同1.7%減)と増収減益で着地しました。自動車生産の回復を背景に売上は伸長したものの、原材料価格の高騰が利益を圧迫しています。現在は中国での新工場設立など海外展開を加速させると同時に、国内では子会社再編による効率化を推進。PBR0.87倍と市場からは割安に評価されており、今後の資本効率改善と成長戦略の進捗が注目されます。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋1丁目15-1
公式
www.parker.co.jp

社長プロフィール

里見 多一
里見 多一
代表取締役会長兼社長
堅実派
当社は2028年に迎える創業100周年に向けて、新たな中期経営計画をスタートさせました。長年培ってきた表面改質技術を核に事業基盤をより強固なものとし、脱炭素社会への貢献など社会課題の解決を通じて、持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1928
日本パーカライジング株式会社設立

金属の防錆技術である「パーカライジング法」の工業化を目指し、東京都日本橋区に会社を設立。日本のモノづくりを支える歴史が始まる。

1961
東京証券取引所に上場

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築く。

1970
海外への本格進出

台湾に合弁会社を設立するなど、1970年代から積極的に海外展開を開始。グローバル企業への道を歩み始める。

1980
事業領域の拡大

熱処理加工や塗装装置など、表面処理技術を応用した新事業を次々と展開。多角化により事業ポートフォリオを強化。

2010
環境対応技術への注力

環境負荷の少ない表面処理技術の開発を加速。脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化し、時代の要請に応える。

2022
東証プライム市場へ移行

東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。グローバルな投資家からの期待に応える企業として新たなステージへ。

2025
グループ組織再編を推進

加工事業を子会社に譲渡するなど、グループ内の組織再編を実施。経営の効率化と専門性を高め、競争力を強化する。

2028
創業100周年に向けた未来

創業100周年を見据え、中期経営計画を推進中。これまでの歴史を礎に、次の100年も持続的に成長する企業を目指す。

注目ポイント

世界トップクラスの表面処理技術

自動車をはじめ、あらゆる金属製品をサビや摩耗から守る「表面処理剤」で国内トップシェア。世界中のモノづくりに不可欠な技術を提供しています。

安定した財務基盤と株主還元

長年にわたり安定した利益を創出し、健全な財務体質を維持。安定配当を継続しており、株主への還元にも積極的です。

脱炭素社会に貢献する技術力

環境負荷の少ない製品や、EV(電気自動車)向け部材の軽量化に貢献する技術など、サステナブルな社会の実現に貢献する技術開発に注力しています。

サービスの実績は?

1,322.8億円
連結売上高
2025年3月期実績
+5.8% YoY
149.98億円
連結営業利益
2025年3月期実績
-1.7% YoY
50
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+25.0% YoY
44.6%
配当性向
2025年3月期実績
+10.6pt YoY
39.4%
海外売上高比率
2025年3月期推定
横ばい

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 61.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/316.519.8%
FY2017/32020.2%
FY2018/32321.9%
FY2019/32223.4%
FY2020/32430.4%
FY2021/32630.7%
FY2022/34052.0%
FY2023/34046.5%
FY2024/34035.0%
FY2025/35044.6%
6期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当方針として安定的な利益還元を重視しており、継続的な増配傾向を維持しています。配当性向は30%から50%の範囲内でコントロールされており、業績に応じた柔軟な還元を行っています。財務健全性が高いため、今後も配当を中心とした株主還元が期待できる銘柄です。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.6%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
11.3%
業界平均
14.3%
自己資本比率上回る
この会社
61.9%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/31,178億円
FY2023/31,192億円
FY2024/31,251億円
FY2025/31,323億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3153億円
FY2025/3150億円

当社の売上高は、自動車生産の回復や表面処理技術の需要拡大を背景に、FY2021/3の約999億円からFY2025/3には約1,323億円まで着実に成長しています。営業利益も概ね100億円から150億円台で安定推移しており、表面処理加工事業のグローバル展開が収益を下支えしています。FY2026/3は主要市場の減速を想定し微減益予想ですが、強固な顧客基盤を背景に底堅い業績を維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
11.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.7%4.5%-
FY2022/38.0%4.0%-
FY2023/37.1%4.2%-
FY2024/310.4%4.9%12.2%
FY2025/38.6%4.9%11.3%

売上高営業利益率は概ね11%前後で安定しており、金属の防錆・表面改質というニッチかつ不可欠な領域で高い専門性を発揮しています。ROE(自己資本利益率)は5%から6%台で推移しており、自己資本の厚みを考慮すると資本効率の改善は今後の重要な経営課題といえます。強固な技術力を背景に、一定の利益率を確保し続ける収益モデルが確立されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
7.0億円
会社の純資産
2,233億円

自己資本比率は70%を超えて推移しており、財務体質は極めて強固です。有利子負債は極めて限定的であり、無借金経営に近い健全な財務基盤を長年維持しています。潤沢なネットキャッシュを背景に、今後の事業投資や株主還元を機動的に行える余裕を有している点が特徴です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+120億円
営業CF
投資に使ったお金
-163億円
投資CF
借入・返済など
-152億円
財務CF
手元に残ったお金
-42.7億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3162億円-72.6億円-81.1億円89.5億円
FY2022/3143億円-66.5億円-41.0億円76.3億円
FY2023/3166億円-123億円-91.6億円43.1億円
FY2024/3228億円-57.8億円-67.8億円170億円
FY2025/3120億円-163億円-152億円-42.7億円

営業活動によるキャッシュフローは安定して創出されており、本業の収益力の高さを示しています。FY2025/3は積極的な設備投資や配当支払いによりフリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなりましたが、過去からの蓄積が潤沢です。将来の成長に向けた戦略的投資と、安定的な株主還元の両立を継続しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】当社グループの財政状態、経営成績及び株価等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります
2なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
3(1) 需要動向等 当社グループは、自動車、鉄鋼、金属・非鉄金属、建築・建材、電子部品等の様々な業界へ表面処理に関する製品及びサービスを提供しており、特定の取引先数社に集中することはありませんが、日本、アジア、欧米と様々な地域で事業活動を展開しており、各国・地域における景気低迷等及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります
4薬品事業においては、主として日本及びアジアにおいて、様々な業界に金属表面処理薬剤を提供しておりますが、主に自動車・鉄鋼業界等の需要状況に影響を受けます
5装置事業においては、主として日本及びアジアにおいて、自動車生産及び一般産業向けに、前処理・塗装装置プラントの設計・販売等を行っておりますが、装置事業の売上は、顧客の設備投資需要に影響を受け、年度により、業績が大きく変動する可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3142億円42.0億円29.6%
FY2022/3170億円79.6億円46.8%
FY2023/3166億円66.5億円40.0%
FY2024/3199億円67.5億円33.8%
FY2025/3199億円68.2億円34.2%

実効税率は概ね30%台前半で推移していますが、年度により税負担額には変動が見られます。これは海外子会社での利益計上や繰延税金資産の調整などが影響していると考えられます。FY2026/3の予想税率は低水準となっていますが、これは利益の減少や一時的な税務効果が織り込まれた結果と想定されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
780万円
従業員数
4,354
平均年齢
41.9歳
平均年収従業員数前年比
当期780万円4,354-

従業員平均年収は780万円と、化学業界の平均と比較しても高水準を維持しています。長年にわたり金属表面処理技術のニッチトップとして高い収益性を確保しており、その成果が従業員の待遇向上にも反映されていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.5%
浮動株46.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関32.4%
事業法人等21%
外国法人等22.4%
個人その他23%
証券会社1.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は雄元・千葉銀行・公益財団法人里見奨学会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(11,969,000株)10.14%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(7,015,000株)5.94%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(5,020,000株)4.25%
株式会社雄元(4,978,000株)4.21%
株式会社千葉銀行(4,765,000株)4.03%
公益財団法人里見奨学会(4,633,000株)3.92%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,599,000株)3.04%
ノーザン トラスト カンパニー(AVFC)リ フィデリティ ファンヅ(常任代理人 香港上海銀行東京支店)(3,400,000株)2.88%
株式会社三井住友銀行(3,113,000株)2.63%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 日本製鉄退職金口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(2,664,000株)2.25%

上位株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が名を連ねており、機関投資家の保有比率が高い安定した構成です。創業家関連の公益財団法人や特定の事業会社も出資しており、長期的な視点で経営を支える構造が見て取れます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,000万円
取締役5名の合計

金属の防錆や表面改質技術を核に、自動車産業をはじめとする幅広い分野へ製品を提供しています。海外拠点を含むグローバルな展開とニッチ分野での高い技術力が強みですが、原材料価格の変動や為替リスク、自動車生産動向が業績を大きく左右する要因となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
9,200万円
連結子会社数
41
設備投資額
136.7億円
平均勤続年数(従業員)
16.9

女性役員比率は10.0%であり、更なる多様性の向上が今後の課題です。連結子会社41社を擁する大規模なグループ体制を敷いており、充実した監査報酬を投じてガバナンスの透明性向上に取り組んでいるのが特徴です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上高は予想通りだが、利益は外部環境に左右され下振れ傾向が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 連結業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,310億円 順調 (1,322.8億円 (FY2025実績))
101%
営業利益: 目標 140億円 順調 (149.98億円 (FY2025実績))
107.1%
当期純利益: 目標 120億円 順調 (131.12億円 (FY2025実績))
109.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,320億円1,323億円+0.2%
FY20241,250億円1,251億円+0.1%
FY20231,200億円1,192億円-0.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025165億円150億円-9.1%
FY2024145億円153億円+5.2%
FY2023150億円127億円-15.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、毎期公表される通期業績予想が実質的な経営目標となります。売上高に関しては、自動車業界の生産動向に連動しやすく、期初予想と実績の乖離は比較的小さい傾向にあります。一方で、営業利益は原材料価格やエネルギーコストの変動に大きく影響されるため、近年は予想を下回るケースが散見されます。FY2026予想では減収減益を見込んでおり、コストコントロールが利益確保の鍵となりそうです。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当込みのTOPIX(東証株価指数)を一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。これは、同社の安定的な配当政策が株価を下支えする一方で、成長性への期待が限定的で、株価上昇が市場平均に追いついていないことを示唆しています。自動車産業という成熟市場を主戦場とすることから、爆発的な株価成長よりも安定性を重視する投資家向けの銘柄と言えます。今後は、海外事業や新規事業による成長ストーリーを市場に示し、資本効率を改善することでTSRの向上を目指せるかが課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+23.2%
100万円 →123.2万円
23.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021109.0万円+9.0万円9.0%
FY202289.1万円-10.9万円-10.9%
FY202398.0万円-2.0万円-2.0%
FY2024123.0万円+23.0万円23.0%
FY2025123.2万円+23.2万円23.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残38,800株
売り残51,100株
信用倍率0.76倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

PBRが0.87倍と、解散価値を示す1倍を割り込んでおり、化学セクター平均(約1.1倍)と比較しても割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.37%と業界平均を上回り、株主還元への意識は高いと言えます。信用取引では、売り残が買い残を上回る信用倍率0.76倍となっており、株価の下落を見込む投資家が多い状況ですが、将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーが溜まっているとも解釈できます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, みんかぶ ほか
業界内ランキング
上位 30%
化学セクター 450社中 135位
報道のトーン
45%
好意的
45%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
組織再編・M&A30%
技術・製品導入20%
その他10%

最近の出来事

2025年8月DX推進

自社工場内におけるタンク点検業務へLiLz Gaugeの導入を完了し、遠隔監視による効率化を実現しました。

2025年11月組織再編

加工事業を完全子会社へ譲渡する簡易吸収分割を行い、グループ全体での経営効率向上を図っています。

2026年2月決算発表

第3四半期累計の経常利益が141億円に達し、過去最高水準の売上高を更新するなど安定した収益基盤を維持しています。

日本パーカライジング まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 61.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「自動車の『サビ止め』で世界を駆ける、創業100年目前の堅実化学メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU