ソースネクスト
SOURCENEXT CORPORATION
最終更新日: 2026年3月27日
AI通訳機「ポケトーク」で、言葉の壁なき世界を目指すソフトウェアメーカー
AI通訳機「ポケトーク」を中心に、ソフトウェアやIoT製品を通じて言葉の壁をなくし、世界中の人々がスムーズにコミュニケーションできる社会を実現する。
この会社ってなに?
あなたが年末に年賀状を作るとき、「筆まめ」や「筆ぐるめ」といったソフトを使ったことはありませんか?実はあれ、ソースネクストが販売している製品です。また、パソコンを守るためのセキュリティソフト「ZEROスーパーセキュリティ」なども手掛けています。最近では、海外旅行先で言葉の壁をなくしてくれるAI通訳機「ポケトーク」が有名になりました。あなたが海外のレストランやお店で、店員さんが使っているのを目にしたことがあるかもしれません。このように、ソースネクストはあなたのデジタルライフや海外とのコミュニケーションを、身近なところで支えている会社なのです。
ソースネクストはFY2025決算で売上高92.7億円、営業損失13.08億円と5期連続の赤字を計上。AI通訳機「ポケトーク」事業への先行投資が重荷となり、財務体質は悪化が続いています。FY2026は売上高115.9億円、営業損失23.92億円の予想で、依然として黒字化の目処は立っていません。今後の焦点は、成長ドライバーである子会社ポケトークの単独上場による資金調達と、本体事業の収益性改善が実現できるか否かに集約されます。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル4階
- 公式
- www.sourcenext.com
社長プロフィール
私たちは「製品を通じて、喜びと感動を、世界中の人々に広げる」という理念のもと、革新的な製品を創造しています。主力製品であるAI通訳機「ポケトーク」は、言葉の壁をなくすという大きなビジョンを掲げ、日本から世界へと展開を加速させています。これからもお客様の期待を超える製品とサービスを提供し続けます。
この会社のストーリー
松田憲幸氏が創業。当初は海外製ソフトウェアの日本語版パッケージ販売を中心に事業を開始した。
数千円から数万円が常識だったPCソフトを1,980円均一で販売開始。「ソースネクストの乱」と呼ばれ、業界に価格破壊をもたらし急成長を遂げる。
創業から10年、事業の成長を背景に株式を上場。さらなる事業拡大と社会的信用の獲得に向けた大きな一歩を踏み出した。
ソフトウェア事業で培ったノウハウを活かし、ハードウェア事業へ本格参入。後の主力事業となるAI通訳機の初代モデルを発売し、新たな市場を切り拓く。
急成長するポケトーク事業の意思決定を迅速化し、さらなる飛躍を目指すため子会社として分社化。専門性を高め、グローバル展開を加速させる体制を整えた。
子会社ポケトークが25億円の資金調達を実施。米国市場など海外展開を本格化させ、将来的な大型上場(IPO)への期待が高まっている。
次世代AIエージェント「Genspark」の日本初の公式代理店として取り扱いを開始。AI技術を活用した新サービスの展開で、事業ポートフォリオを拡大する。
注目ポイント
主力製品のAI通訳機「ポケトーク」は、インバウンド需要の回復や海外渡航の活発化を追い風に急成長。将来的な子会社上場への期待も高く、企業価値向上へのポテンシャルを秘めています。
100株以上の保有で、自社サイトで使える2,000円相当のクーポンがもらえます。「ポケトーク」本体や最新のソフトウェアなど、多彩な製品の購入に利用できる個人投資家に嬉しい制度です。
かつて高価だったPCソフトを1,980円で販売し、業界に革命を起こした歴史を持つ企業です。その挑戦者精神は「ポケトーク」開発にも受け継がれ、常に新しい価値を創造し続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.1円 | 15.4% |
| FY2017/3 | 1.4円 | 17.9% |
| FY2018/3 | 1.4円 | 15.1% |
| FY2019/3 | 0.68円 | 14.7% |
| FY2020/3 | 0.25円 | 15.2% |
| FY2021/3 | 0.21円 | 15.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 権利確定月 | 12月 |
同社は業績の低迷を背景に、長期間にわたり無配が継続しています。現時点では配当を通じた株主還元は行われておらず、将来的な復配の目処も不透明な状況です。現在は配当金ではなく、自社製品購入に利用できる株主優待制度が、唯一の直接的な還元手段となっています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ソースネクストの業績は、近年20億円規模の営業赤字が継続する厳しい状況が続いています。かつて主力だったPCソフトや通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」の販売動向に左右され、売上高は100億円前後で停滞しています。2026年3月期も赤字継続を予想しており、収益基盤の再構築が喫緊の課題となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.0% | 0.9% | - |
| FY2022/3 | -30.8% | -17.5% | - |
| FY2023/3 | -4.2% | -11.7% | - |
| FY2024/3 | -1.3% | -12.9% | -20.0% |
| FY2025/3 | -27.1% | -22.6% | -30.4% |
収益性指標は、営業損失の慢性化に伴い売上高営業利益率が大幅なマイナス圏で推移しています。自己資本利益率(ROE)も赤字によりマイナスが定着しており、資本効率の悪化が鮮明です。黒字化に向けた販管費の抑制や、高収益体質への転換が強く求められる局面です。
財務は安全?
財務健全性は、赤字の累積により純資産が減少傾向にあり、自己資本比率も低下しています。特に2024年3月期以降は有利子負債が100億円規模に増加しており、財務レバレッジの活用に伴う利払い負担が経営の重荷となりかねません。今後の事業成長によるキャッシュ創出と負債圧縮の両立が重要です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -6.4億円 | -27.6億円 | 42.7億円 | -33.9億円 |
| FY2022/3 | -3.3億円 | -29.4億円 | 38.2億円 | -32.7億円 |
| FY2023/3 | 1.7億円 | -10.0億円 | 16.1億円 | -8.3億円 |
| FY2024/3 | -7.7億円 | -15.0億円 | -11.6億円 | -22.7億円 |
| FY2025/3 | -18.6億円 | -12.2億円 | 57.8億円 | -30.7億円 |
営業キャッシュフローは、継続的な赤字の影響でプラスとマイナスを不安定に行き来する脆弱な状況です。投資キャッシュフローは主に製品開発や関連会社投資に向けられていますが、営業活動によるキャッシュが十分に賄えておらず、フリーキャッシュフローは常にマイナスで推移しています。現状は外部調達に頼らざるを得ない構造となっており、早期の自律的なキャッシュ創出が不可欠です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.5億円 | 2.6億円 | 57.8% |
| FY2022/3 | -21.3億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -25.4億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -22.4億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | -39.3億円 | 0円 | - |
2021年3月期以降、営業損益および経常損益が赤字を継続しているため、法人税等の支払いは発生していません。当期純損失が続いていることで、税引前利益がマイナスとなり、実効税率も算出不可の状態です。今後、通期での黒字化を実現するまでは納税義務が生じない見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 797万円 | 161人 | - |
従業員の平均年収は797万円となっており、情報・通信業界の平均水準と比較しても高い報酬体系を実現しています。製品開発や翻訳機「ポケトーク」などの先端プロジェクトに注力する中で、専門人材の確保と維持を目的とした競争力のある水準が維持されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はヨドバシカメラ。
創業者の松田憲幸氏が26.34%の株式を保有する筆頭株主であり、創業家としての強力な支配力を維持しています。次いで株式会社ヨドバシカメラが10.43%を保有する大株主であり、事業パートナーとして密接な関係にあります。機関投資家や信託口の保有比率も一定数存在し、創業家と主要取引先を中心とした安定株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
単一セグメントで展開し、ソフトウェアおよびIoT製品の開発・販売を主軸としています。直近の決算では連結最終損益が赤字を計上しており、新規事業への投資や市場の変化による収益性の改善が喫緊の課題となっています。特にポケトーク事業のグローバル展開に伴う先行投資コストが、業績全体に与える影響が注視されるポイントです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.0%と、上場企業の中でも比較的進んだ多様性確保が見られます。取締役会は4名体制で構成され、監査報酬は約8,178万円を投じるなど適正なガバナンス体制の維持に努めています。中堅規模のIT企業として、迅速な意思決定と経営の透明性確保の両立が図られています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 115億円 | — | 93億円 | -19.0% |
| FY2024 | 167億円 | — | 113億円 | -31.9% |
| FY2023 | 128億円 | — | 104億円 | -19.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | -35億円 | — | -13億円 | +62.4% |
| FY2024 | 1億円 | — | -23億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | -9億円 | — | -26億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想を公表するに留まっています。しかし、その単年度予想ですら過去数年にわたり大幅な未達が続いており、特に利益計画の乖離が著しい状況です。AI通訳機「ポケトーク」への先行投資が想定以上に収益を圧迫し続けていることが背景にあり、計画の精度と達成能力の両面に大きな疑問符がついています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回るアンダーパフォームが続いています。これは、長期にわたる株価の低迷と、FY2022以降の無配転落が直接的な原因です。特にFY2024以降はTOPIXが大きく上昇する中で同社株価は下落を続け、パフォーマンスの差が拡大しています。事業の先行投資が株主価値に結びついていない現状を如実に示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.1万円 | +25.1万円 | 25.1% |
| FY2022 | 59.0万円 | -41.0万円 | -41.0% |
| FY2023 | 75.1万円 | -24.9万円 | -24.9% |
| FY2024 | 79.5万円 | -20.5万円 | -20.5% |
| FY2025 | 74.4万円 | -25.6万円 | -25.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは3.10倍と、業界平均(3.9倍)をやや下回る水準ですが、赤字企業としては割高感も否めません。信用買い残が売り残の約2.86倍と高く、将来の売り圧力となる可能性が懸念されます。需給面では上値が重い展開が想定され、まずは業績改善によって市場の評価を回復させることが急務です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
年賀状ソフト4ブランドの最新版を一斉に投入し、個人向けソフト事業の強化を図りました。
次世代AIエージェント「Genspark」の公式代理店として取り扱いを開始し、AI領域の事業拡大を進めています。
経営体制の刷新を目的として、代表取締役の役職変更およびストックオプションの発行を実施しました。
最新ニュース
ソースネクスト まとめ
ひとめ診断
「老舗PCソフト屋が、AI通訳機『ポケトーク』で起死回生を狙うも、赤字沼から抜け出せない苦闘の真っ只中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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