ぴあ4337
PIA CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが好きなアーティストのコンサートや、応援しているスポーツチームの試合のチケットを手に入れようとするとき、おそらく「チケットぴあ」を利用したことがあるのではないでしょうか。ぴあは、そのチケット販売システムを運営している会社です。普段何気なく使っているチケット購入サイトの裏側で、ぴあが大規模なイベントを支えています。さらに、ぴあは雑誌「ぴあ」の出版や、横浜にある「ぴあアリーナMM」といった大規模なイベント会場の運営も手がけており、私たちのエンタメ体験を様々な形でプロデュースしている会社なのです。
チケット販売最大手のぴあは、コロナ禍での大幅な赤字から劇的なV字回復を遂げています。2025年3月期決算では、売上高453.6億円(前期比14.6%増)、営業利益は26.36億円(同118.0%増)と大幅な増益を達成しました。音楽ライブやスポーツイベントの活況を背景に、主力のチケット販売事業が好調に推移しています。今後は横浜に保有するアリーナ運営や、三菱地所との提携によるエンタメ街づくりなど、チケット販売に留まらない総合エンターテイメント企業としての成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区東1丁目2番20号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 348.9% | 12.6% | - |
| 2022/03期 | 47.6% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 39.5% | 2.0% | - |
| 2024/03期 | 22.6% | 1.4% | 3.1% |
| 2025/03期 | 24.9% | 1.7% | 5.8% |
| 3Q FY2026/3 | 29.7%(累計) | 2.5%(累計) | 10.0% |
過去の赤字期には営業利益率がマイナスに沈みましたが、2023/03期期以降は事業構造の変革が実を結び、利益率が着実に改善しています。最新の2025/03期期には営業利益率が5.8%まで向上しており、効率的な運営体制の構築により収益体質が強化されました。ROE(自己資本利益率)も20%超を維持しており、株主資本を効率的に活用して利益を稼ぎ出す企業へと生まれ変わりました。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 674億円 | — | 66.6億円 | -479.0円 | - |
| 2022/03期 | 258億円 | — | 11.2億円 | -74.2円 | -61.7% |
| 2023/03期 | 328億円 | — | 14.2億円 | 92.8円 | +26.8% |
| 2024/03期 | 396億円 | 12.1億円 | 11.2億円 | 73.2円 | +20.8% |
| 2025/03期 | 454億円 | 26.4億円 | 15.9億円 | 104.0円 | +14.6% |
コロナ禍の外出自粛による打撃で2021/03期期には約66億円の大幅な最終赤字を記録しましたが、その後はライブエンタテインメント市場の回復に伴い順調に業績を回復させました。特に大型公演の増加やチケット販売プラットフォームの強化が奏功し、2025/03期期には売上高が約454億円まで拡大しています。2026/03期期もさらなる増収増益が見込まれており、コロナ前の水準を超えた成長局面に入っています。 【3Q 2026/03期実績】売上395億円(通期予想比84%)、営業利益39億円(同116%)、純利益25億円(同110%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、チケット販売の流通事業を中核としつつ、イベント制作やソリューション事業など多角的な収益モデルを構築しています。事業リスクには、大規模イベントの開催制限やチケット販売市場の競争激化等が挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 470億円 | — | 454億円 | -3.5% |
| 2024期 | 400億円 | — | 396億円 | -1.0% |
| 2023期 | 330億円 | — | 328億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 34億円 | — | 26億円 | -22.5% |
| 2024期 | 14億円 | — | 12億円 | -13.6% |
| 2023期 | 12億円 | — | 8億円 | -31.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025期を最終年度とする中期経営計画は、売上高・利益ともに目標未達で終了しました。これはコロナ禍の影響からの回復ペースが想定より緩やかだったことが主因です。一方、直近の2026期の会社予想は増収増益を見込んでおり、回復トレンドは継続していると評価できます。ただし、過去3期連続で期初予想を下回る実績となっており、ガイダンスの信頼性には注意が必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
三菱地所と共同で新会社MECぴあクリエイティブを設立し、エンタメによる街づくりを加速。
第3四半期累計で営業利益39億4100万円を達成し、前期比で大幅な増収増益を記録。
かつての主力事業であった情報誌「ぴあ」を、デジタル融合型の月刊誌として15年ぶりに紙で復刊。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2021/03期期には自己資本比率が3.5%と非常に低い水準にありましたが、利益剰余金の積み上げにより2025/03期期には7.1%まで改善しています。有利子負債は一部存在しますが、成長投資に必要な資金を確保しつつ、純資産を着実に増加させることで財務基盤を強固にしています。BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで推移しており、長期的な企業価値の向上が見て取れます。 【3Q 2026/03期】総資産1026億円、純資産98億円、自己資本比率9.6%、有利子負債169億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 219億円 | 41.6億円 | 173億円 | 260億円 |
| 2022/03期 | 131億円 | 27.0億円 | 11.3億円 | 104億円 |
| 2023/03期 | 93.5億円 | 35.6億円 | 38.0億円 | 57.9億円 |
| 2024/03期 | 124億円 | 22.2億円 | 26.0億円 | 102億円 |
| 2025/03期 | 153億円 | 19.3億円 | 10.2億円 | 134億円 |
2021/03期期はコロナ禍によるイベント中止で営業キャッシュフローが約219億円の赤字となりましたが、以後は事業の正常化に伴い、毎期100億円を超える営業キャッシュフローを安定的に創出しています。投資活動を抑えつつ、営業活動で稼いだ資金で借入金の返済を行うことで、財務の健全化を進めています。結果としてフリーキャッシュフローは安定して黒字を維持しており、将来の成長投資や株主還元に向けた余力を着実に蓄えています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、今後さらなる登用が期待される水準です。監査体制については監査報酬4,900万円を投じ、連結子会社8社を擁するグループ全体の適正なリスク管理とコンプライアンス遵守に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 791万円 | 517人 | - |
従業員平均年収は791万円と、国内のサービス業やエンタメ関連企業と比較しても高い給与水準を維持しています。イベント制作やデジタル事業といった成長領域での人材確保が、好待遇の背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2022期を除き、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍による業績悪化と、それに伴う株価の低迷、そして長期にわたる無配が主な要因です。特にTOPIXが大きく上昇した2024期や2025期ではその差が顕著になっています。今後は業績回復を株価上昇と株主還元に繋げ、市場平均を上回るリターンを創出できるかが課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 16円 | 18.7% |
| 2017/03期 | 16円 | 23.6% |
| 2018/03期 | 16円 | 31.8% |
| 2019/03期 | 20円 | 33.8% |
| 2020/03期 | 5円 | 55.9% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は現在は無配を継続しており、利益の内部留保を優先して成長投資や財務体質の改善に充てる配当方針を採っています。株主還元については配当よりも株主優待の提供を通じた還元に注力しており、投資家に対して実質的な利益を還元しています。今後は業績がさらに安定した段階で、配当の実施を含めた検討が進むことが期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 137.4万円 | 37.4万円 | 37.4% |
| 2022期 | 148.2万円 | 48.2万円 | 48.2% |
| 2023期 | 143.9万円 | 43.9万円 | 43.9% |
| 2024期 | 144.8万円 | 44.8万円 | 44.8% |
| 2025期 | 118.7万円 | 18.7万円 | 18.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRは7.09倍と著しく割高な水準です。これは、コロナ禍からのV字回復と将来の成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。信用倍率は0.47倍と売り残が多く、株価の下落を見込む投資家が多い状況です。配当は長らく無配が続いており、株主還元よりも成長投資を優先するフェーズにあると見られます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -60.1億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -8.4億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 6.0億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 9.2億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 23.8億円 | 7.9億円 | 33.1% |
過去の赤字局面では繰越欠損金の活用により法人税等の支払いは発生していませんでした。2025/03期期から黒字が定着したことで、法定実効税率に近い水準の納税を開始しています。今後も安定した利益計上により、適切な納税を行う体制となっています。
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ぴあ まとめ
「チケット販売の巨人が、コロナ禍の逆境をバネにリアルエンタメ体験の創造主へと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。