4337プライム

ぴあ

PIA CORPORATION

最終更新日: 2026年3月27日

ROE23.0%
BPS472.5円
自己資本比率7.1%
FY2025/3 有報データ

ライブの感動を未来へつなぐ、エンタメ界の総合プロデューサー

すべてのエンタテインメントを愛する人々の心の満足に貢献し、ライブ・エンタテインメント市場の未来を創造する。

この会社ってなに?

あなたが好きなアーティストのコンサートや、応援しているスポーツチームの試合のチケットを手に入れようとするとき、おそらく「チケットぴあ」を利用したことがあるのではないでしょうか。ぴあは、そのチケット販売システムを運営している会社です。普段何気なく使っているチケット購入サイトの裏側で、ぴあが大規模なイベントを支えています。さらに、ぴあは雑誌「ぴあ」の出版や、横浜にある「ぴあアリーナMM」といった大規模なイベント会場の運営も手がけており、私たちのエンタメ体験を様々な形でプロデュースしている会社なのです。

チケット販売最大手のぴあは、コロナ禍での大幅な赤字から劇的なV字回復を遂げています。2025年3月期決算では、売上高453.6億円(前期比14.6%増)、営業利益は26.36億円(同118.0%増)と大幅な増益を達成しました。音楽ライブやスポーツイベントの活況を背景に、主力のチケット販売事業が好調に推移しています。今後は横浜に保有するアリーナ運営や、三菱地所との提携によるエンタメ街づくりなど、チケット販売に留まらない総合エンターテイメント企業としての成長を目指しています。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
東京都渋谷区東1丁目2番20号
公式
corporate.pia.jp

社長プロフィール

矢内 廣
矢内 廣
代表取締役社長
ビジョナリー
コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、当社は変革の時を迎えています。単なるチケット販売会社から脱却し、エンタメ文化そのものを創造する企業へと進化することで、持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1972
情報誌「ぴあ」創刊

中央大学の学生だった矢内廣氏らが、映画やコンサートなどの情報を網羅した月刊情報誌「ぴあ」を創刊。若者文化の象徴となる。

1984
日本初のオンラインチケット販売開始

コンピュータと電話回線を結んだ日本初のオンライン・チケット販売システム「チケットぴあ」をスタート。チケット購入の常識を覆す。

2002
東京証券取引所市場第二部に上場

創業30周年を迎え、社会的信用とさらなる事業拡大を目指し、株式を上場。エンタメ業界のリーディングカンパニーとしての地位を固める。

2011
雑誌「ぴあ」が休刊

インターネットの普及という時代の変化を受け、39年の歴史を持つ情報誌の定期刊行を終了。事業の主軸を完全にオンラインへ移行する大きな転換点となる。

2020
コロナ禍による未曾有の危機

新型コロナウイルスの感染拡大によりライブやイベントが軒並み中止・延期となり、売上が8割減を記録するなど、経営的に大きな打撃を受ける。

2022
三菱地所との資本業務提携

不動産大手の三菱地所と資本業務提携を締結。「エンタテインメント×街づくり」をテーマに、新たな価値創造を目指す挑戦を開始。

2024
コロナ禍からのV字回復と最高益更新

エンタメ需要の急回復を捉え、66億円の大赤字からわずか4年で過去最高益を更新する見込み。逆境を乗り越える力強さを証明した。

2026
未来へ:雑誌「ぴあ」復刊と総合エンタメ企業への進化

情報誌「ぴあ」を15年ぶりに紙媒体で復刊。チケット事業に依存しない、イベント主催やアリーナ運営なども手掛ける総合エンタメ企業として新たな未来を描く。

注目ポイント

コロナ禍からの驚異的なV字回復力

エンタメ業界が大打撃を受けたコロナ禍で売上が8割減となりましたが、そこからわずか4年で過去最高益を更新する見込みです。逆境を乗り越える経営力と事業の底堅さが魅力です。

チケット販売に留まらない事業の進化

横浜に1万人規模のアリーナを自社で運営するほか、三菱地所と提携し「エンタメ×街づくり」にも挑戦。チケット販売の枠を超え、感動体験そのものを創造する企業へと進化中です。

株主への感謝を忘れない還元姿勢

株主優待として、映画鑑賞に使えるギフトカードや図書カードなどを贈呈。1年以上の長期保有で優待額がアップするなど、ファンを大切にする姿勢が株主還元にも表れています。

サービスの実績は?

453.6億円
連結売上高
2025年3月期実績
+14.6% YoY
26.36億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+118.0% YoY
104.0
EPS(1株当たり利益)
2025年3月期実績
+42.1% YoY
2,500円相当
株主優待(100株保有時)
ギフトカード(1年未満保有)
1年以上で5,000円相当に拡充
8
連結子会社数
2025年時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 7.1%
稼ぐ力
高い
ROE 23.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
1株配当配当性向
FY2016/31618.7%
FY2017/31623.6%
FY2018/31631.8%
FY2019/32033.8%
FY2020/3555.9%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は現在は無配を継続しており、利益の内部留保を優先して成長投資や財務体質の改善に充てる配当方針を採っています。株主還元については配当よりも株主優待の提供を通じた還元に注力しており、投資家に対して実質的な利益を還元しています。今後は業績がさらに安定した段階で、配当の実施を含めた検討が進むことが期待されます。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
23.0%
業界平均
12.3%
営業利益率下回る
この会社
5.8%
業界平均
11.9%
自己資本比率下回る
この会社
7.1%
業界平均
51.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3258億円
FY2023/3328億円
FY2024/3396億円
FY2025/3454億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/312.1億円
FY2025/326.4億円

コロナ禍の外出自粛による打撃でFY2021/3期には約66億円の大幅な最終赤字を記録しましたが、その後はライブエンタテインメント市場の回復に伴い順調に業績を回復させました。特に大型公演の増加やチケット販売プラットフォームの強化が奏功し、FY2025/3期には売上高が約454億円まで拡大しています。FY2026/3期もさらなる増収増益が見込まれており、コロナ前の水準を超えた成長局面に入っています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
23.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-348.9%-12.6%-
FY2022/3-40.0%-1.7%-
FY2023/337.2%1.9%-
FY2024/316.0%1.2%3.1%
FY2025/323.0%1.6%5.8%

過去の赤字期には営業利益率がマイナスに沈みましたが、FY2023/3期以降は事業構造の変革が実を結び、利益率が着実に改善しています。最新のFY2025/3期には営業利益率が5.8%まで向上しており、効率的な運営体制の構築により収益体質が強化されました。ROE(自己資本利益率)も20%超を維持しており、株主資本を効率的に活用して利益を稼ぎ出す企業へと生まれ変わりました。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率7.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
348億円
会社の純資産
72.4億円

FY2021/3期には自己資本比率が3.5%と非常に低い水準にありましたが、利益剰余金の積み上げによりFY2025/3期には7.1%まで改善しています。有利子負債は一部存在しますが、成長投資に必要な資金を確保しつつ、純資産を着実に増加させることで財務基盤を強固にしています。BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで推移しており、長期的な企業価値の向上が見て取れます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+153億円
営業CF
投資に使ったお金
-19.3億円
投資CF
借入・返済など
-10.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+134億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-219億円-41.6億円173億円-260億円
FY2022/3131億円-27.0億円-11.3億円104億円
FY2023/393.5億円-35.6億円-38.0億円57.9億円
FY2024/3124億円-22.2億円-26.0億円102億円
FY2025/3153億円-19.3億円-10.2億円134億円

FY2021/3期はコロナ禍によるイベント中止で営業キャッシュフローが約219億円の赤字となりましたが、以後は事業の正常化に伴い、毎期100億円を超える営業キャッシュフローを安定的に創出しています。投資活動を抑えつつ、営業活動で稼いだ資金で借入金の返済を行うことで、財務の健全化を進めています。結果としてフリーキャッシュフローは安定して黒字を維持しており、将来の成長投資や株主還元に向けた余力を着実に蓄えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1感染症発生の影響について 新型コロナウイルス感染症のような世界的な感染の拡大や新たな感染症が発生する場合は、当社グループが事業基盤とする国内レジャー・エンタテインメント市場においてイベントの中止・延期など、当社グループの事業活動が制限され、業績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-60.1億円0円-
FY2022/3-8.4億円0円-
FY2023/36.0億円0円0.0%
FY2024/39.2億円0円0.0%
FY2025/323.8億円7.9億円33.1%

過去の赤字局面では繰越欠損金の活用により法人税等の支払いは発生していませんでした。FY2025/3期から黒字が定着したことで、法定実効税率に近い水準の納税を開始しています。今後も安定した利益計上により、適切な納税を行う体制となっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
791万円
従業員数
517
平均年齢
39.4歳
平均年収従業員数前年比
当期791万円517-

従業員平均年収は791万円と、国内のサービス業やエンタメ関連企業と比較しても高い給与水準を維持しています。イベント制作やデジタル事業といった成長領域での人材確保が、好待遇の背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主40.8%
浮動株59.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関6.3%
事業法人等34.5%
外国法人等2.4%
個人その他55.3%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はセブン&アイ・ホールディングス・TOPPAN・セブン&アイ・ネットメディア。

矢内廣(3,055,000株)19.56%
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(1,409,000株)9.02%
TOPPAN株式会社(1,087,000株)6.97%
きらぼしキャピタル東京Sparkle投資事業有限責任組合(816,000株)5.23%
株式会社セブン&アイ・ネットメディア(704,000株)4.51%
株式会社セブン-イレブン・ジャパン(704,000株)4.51%
三菱地所株式会社(680,000株)4.36%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(605,000株)3.88%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(303,000株)1.94%
矢内アセットマネジメント株式会社(200,000株)1.28%

創業者の矢内廣氏が19.56%を保有する筆頭株主であり、創業家による経営への強い影響力が継続しています。その他、セブン&アイ・ホールディングス傘下企業やTOPPAN、三菱地所など、大手事業会社との資本提携を通じた戦略的な株主構成が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

5,300万円
取締役7名の合計

EDINET開示情報によれば、チケット販売の流通事業を中核としつつ、イベント制作やソリューション事業など多角的な収益モデルを構築しています。事業リスクには、大規模イベントの開催制限やチケット販売市場の競争激化等が挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 16名)
女性 2名(12.5% 男性 14
13%
88%
監査報酬
4,900万円
連結子会社数
8
設備投資額
24.1億円
平均勤続年数(従業員)
9
臨時従業員数
514

女性役員比率は12.5%であり、今後さらなる登用が期待される水準です。監査体制については監査報酬4,900万円を投じ、連結子会社8社を擁するグループ全体の適正なリスク管理とコンプライアンス遵守に努めています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
中期計画は未達に終わったが、コロナ禍からの回復基調は明確。予想精度に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2023〜FY2025
連結売上高: 目標 500億円 未達 (453.6億円)
90.7%
連結営業利益: 目標 42億円 未達 (26.36億円)
62.8%
連結当期純利益: 目標 27億円 未達 (15.91億円)
58.9%
FY2026 会社業績予想
FY2026
連結売上高: 目標 470億円 順調
96.5%
連結営業利益: 目標 34億円 順調
77.5%
連結当期純利益: 目標 23億円 やや遅れ
69.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025470億円454億円-3.5%
FY2024400億円396億円-1.0%
FY2023330億円328億円-0.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202534億円26億円-22.5%
FY202414億円12億円-13.6%
FY202312億円8億円-31.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2025を最終年度とする中期経営計画は、売上高・利益ともに目標未達で終了しました。これはコロナ禍の影響からの回復ペースが想定より緩やかだったことが主因です。一方、直近のFY2026の会社予想は増収増益を見込んでおり、回復トレンドは継続していると評価できます。ただし、過去3期連続で期初予想を下回る実績となっており、ガイダンスの信頼性には注意が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2022を除き、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍による業績悪化と、それに伴う株価の低迷、そして長期にわたる無配が主な要因です。特にTOPIXが大きく上昇したFY2024やFY2025ではその差が顕著になっています。今後は業績回復を株価上昇と株主還元に繋げ、市場平均を上回るリターンを創出できるかが課題となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+18.7%
100万円 →118.7万円
18.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021137.4万円+37.4万円37.4%
FY2022148.2万円+48.2万円48.2%
FY2023143.9万円+43.9万円43.9%
FY2024144.8万円+44.8万円44.8%
FY2025118.7万円+18.7万円18.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残623,600株
売り残1,326,809株
信用倍率0.47倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2026年8月中旬(予定)
第52回定時株主総会2026年6月下旬(予定)

業界平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRは7.09倍と著しく割高な水準です。これは、コロナ禍からのV字回復と将来の成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。信用倍率は0.47倍と売り残が多く、株価の下落を見込む投資家が多い状況です。配当は長らく無配が続いており、株主還元よりも成長投資を優先するフェーズにあると見られます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 12%
サービス業 2450社中 294位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
事業展開・提携30%
株価・市況15%
新サービス・出版10%

最近の出来事

2025年5月業務提携

三菱地所と共同で新会社MECぴあクリエイティブを設立し、エンタメによる街づくりを加速。

2026年2月好決算

第3四半期累計で営業利益39億4100万円を達成し、前期比で大幅な増収増益を記録。

2026年4月雑誌復刊

かつての主力事業であった情報誌「ぴあ」を、デジタル融合型の月刊誌として15年ぶりに紙で復刊。

最新ニュース

ポジティブ
ぴあ、26年3月期第3四半期は営業利益39億4100万円で大幅増収増益
2/12 · Yahoo!ファイナンス
ポジティブ
コロナ禍の66億円赤字から4年で最高益へ、ぴあのV字回復要因
3/23 · 産経新聞
ポジティブ
雑誌「ぴあ」が15年ぶりに紙で復刊、4月から月刊誌として展開
3/10 · 日本経済新聞
ネガティブ
ぴあが後場急落、通期予想増額も好材料出尽くし感で売り先行
2/12 · 会社四季報オンライン
中立
ぴあスポーツビジネスプログラム第6期募集開始
1/15 · PR TIMES

ぴあ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 7.1%
稼ぐ力
高い
ROE 23.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「チケット販売の巨人が、コロナ禍の逆境をバネにリアルエンタメ体験の創造主へと変貌中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU