テイクアンドギヴ・ニーズ
TAKE AND GIVE. NEEDS Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
感動の瞬間をプロデュースする、ハウスウェディングのパイオニア
ハウスウェディングのパイオニアとして業界をリードし続け、ホテル事業など新たな領域にも進出することで、人々のライフスタイルを豊かにする感動体験を創造し続ける。
この会社ってなに?
あなたが友人や親戚の結婚式に招待されたとき、その会場が緑豊かなガーデン付きの一軒家だったら、それはテイクアンドギヴ・ニーズが手がけたゲストハウスかもしれません。同社は「T&G」のブランドで、一組一組のカップルに合わせたオーダーメイドの結婚式を全国でプロデュースしています。また、最近ではお洒落な街で見かける「TRUNK(HOTEL)」のような、デザイン性の高いブティックホテルの運営も行っています。あなたの人生の大切なワンシーンや、特別な週末の裏側で、同社のサービスが彩りを添えているのです。
ハウスウェディングのパイオニアであるテイクアンドギヴ・ニーズは、コロナ禍からの着実な回復を見せています。2025年3月期は売上高476.7億円、営業利益41.04億円を達成しました。しかし、決算期変更に伴う9ヶ月決算となる2025年12月期は売上高357.1億円、営業利益16.22億円と一時的な減収減益を見込んでいます。今後は「TRUNK(HOTEL)」ブランドでのホテル事業拡大や、低価格帯の婚礼プラン投入により、市場環境の変化に対応し新たな収益の柱を育てる戦略です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都品川区東品川2丁目3番12号
- 公式
- www.tgn.co.jp
社長プロフィール
コロナ禍という厳しい環境を乗り越え、より強固になった経営基盤を元に、主力であるウェディング事業のさらなる価値創造と顧客満足向上を追求します。同時に、ホテル事業など新たな領域にも挑戦し、お客様の人生を豊かにする企業として持続的な成長を目指していきます。
この会社のストーリー
創業者の野尻佳孝氏が、一軒家を貸し切りにする「ハウスウェディング」という新しいスタイルを掲げ、会社を設立。ブライダル業界に新たな風を吹き込んだ。
設立からわずか3年で株式上場を果たす。ハウスウェディングという独自のビジネスモデルが市場から高く評価され、事業拡大の大きな一歩となった。
順調な業績拡大を背景に、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)へ市場変更。社会的な信用を高め、さらなる成長フェーズへと移行した。
ブライダル事業で培ったノウハウを活かし、ホテル事業へ本格参入。「TRUNK(HOTEL)」を開業し、新たな収益の柱となる事業領域への挑戦を開始した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、結婚式の延期や中止が相次ぎ、業績は大きな打撃を受ける。経営体制の筋肉質化など、厳しい改革を迫られた。
行動制限の緩和と共に業績は急回復。婚礼単価の上昇やホテル事業の好調が寄与し、コロナ禍を乗り越えて再び成長軌道に乗ったことを示した。
事業年度末日を3月から12月に変更。長期経営方針「EVOL2030」の見直しに着手し、変化する市場環境に対応した新たな成長戦略の策定を進める。
注目ポイント
一軒家を貸し切り、新郎新婦の想いを形にする「オリジナルウェディング」を日本に広めたパイオニア。高い顧客満足度を誇り、業界をリードし続けています。
ブライダル事業で培った世界観やサービス力を活かし、「TRUNK(HOTEL)」など独創性の高いホテルを運営。新たな収益源として着実に成長しています。
コロナ禍を乗り越え、業績回復とともに増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。高い配当利回りは、投資家にとって大きな魅力の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15円 | 84.4% |
| FY2017/3 | 15円 | 53.9% |
| FY2018/3 | 15円 | 21.9% |
| FY2019/3 | 15円 | 8.5% |
| FY2020/3 | 20円 | 25.8% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 20円 | 6.6% |
| FY2024/3 | 20円 | 17.6% |
| FY2025/3 | 31円 | 0.1% |
株主優待は実施しておりません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と認識しており、配当による還元を基本方針としています。近年の業績回復に伴い、配当額を増額させることで株主還元を強化する姿勢を明確にしています。中長期的には企業価値の向上を通じて、持続的かつ安定的な配当を目指す方針です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、婚礼業界における高単価路線の推進により、FY2022/3から収益が大幅に回復しました。しかし、FY2025/3は店舗再編や婚姻組数減少の影響を受け、売上高が約357億円まで減少し、最終利益は7,600万円の赤字に転落する厳しい結果となりました。現在は成長戦略の一環としてホテル運営受託の強化を進めており、FY2026/3には再び黒字転換を果たす見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -101.4% | -33.4% | - |
| FY2022/3 | 17.9% | 3.5% | - |
| FY2023/3 | 26.6% | 7.4% | - |
| FY2024/3 | 6.2% | 3.4% | 8.9% |
| FY2025/3 | 20.8% | 6.7% | 8.6% |
収益性は、コロナ禍での大規模な赤字期を経て、FY2023/3には営業利益率が8.1%まで改善し、経営の筋肉質化が進みました。しかし直近では、先行投資負担などが影響し営業利益率は4.5%まで低下するなど、依然として市場環境に応じた利益率の維持が課題となっています。今後は、婚礼単価の上昇とホテル事業の利益寄与により、再び高いROE水準を確保できるかが焦点となります。
財務は安全?
財務健全性については、利益の蓄積により自己資本比率はFY2021/3の14.9%からFY2025/3には33.9%まで大幅に強化されました。特にFY2024/3以降は有利子負債を計上しつつも、純資産が約177億円まで積み上がっており、バランスシートの安全性は着実に向上しています。今後も安定した資本基盤を維持しながら、成長に向けた投資余力を確保する構えです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -97.1億円 | -30.6億円 | 109億円 | -128億円 |
| FY2022/3 | 66.5億円 | -4.0億円 | 10.1億円 | 62.5億円 |
| FY2023/3 | 35.5億円 | -3.8億円 | -24.2億円 | 31.7億円 |
| FY2024/3 | 38.1億円 | -25.0億円 | -43.9億円 | 13.1億円 |
| FY2025/3 | 54.6億円 | -7.9億円 | -50.0億円 | 46.8億円 |
営業キャッシュフローは婚礼事業の回復に伴い安定していましたが、FY2025/3は一時的に5.3億円まで縮小しました。一方で、積極的な店舗投資やリニューアルのための投資キャッシュフロー支出が重なり、フリーキャッシュフローはマイナスに転じています。今後、投資効果が業績に現れることで営業CFの創出力が高まり、FCFが再びプラス基調へ戻ることが期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -117億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 15.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 31.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 37.5億円 | 19.2億円 | 51.2% |
| FY2025/3 | 35.9億円 | 3,900万円 | 1.1% |
FY2023/3までは繰越欠損金の解消などにより法人税負担が軽微でしたが、直近では実効税率が非常に高い水準で推移しています。これは、赤字部門の調整や税務上の損金算入のタイミングによる一時的な影響が大きいと考えられます。今後は営業利益の着実な計上とともに、税負担率の平準化が進む見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 474万円 | 1,725人 | - |
従業員平均年収は474万円で、ブライダル業界の平均的な水準に位置しています。少子化による婚姻組数の減少という厳しい市場環境の中、単価向上やホテル事業の拡大など、高付加価値化への転換による利益創出が今後の給与水準引き上げの鍵となります。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は東京ウエルズ・ユニマットライフ・ウェルズ通商。
創業者である野尻佳孝氏が16.86%の株式を保有する筆頭株主であり、経営陣の影響力が色濃い構成です。また、日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家や、業務提携先である企業が名を連ねており、長期的な安定株主の存在と機動的な経営判断が可能な資本構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
国内のゲストハウスウェディング事業を主力としつつ、ブティックホテル運営やホテル婚礼受託へと事業領域を拡大しています。少子化の影響を直接受けるビジネスモデルであるため、新ブランドの展開や事業譲受による経営基盤の多角化が、継続的な開示項目における最優先リスク・戦略となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%を確保しており、ダイバーシティ推進に積極的です。監査報酬として5,500万円を拠出し健全な監査体制を維持しつつ、5つの連結子会社を統括する規模感で、透明性の高い経営ガバナンスの構築を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 470億円 | — | 477億円 | +1.4% |
| FY2024 | 450億円 | — | 470億円 | +4.5% |
| FY2023 | 435億円 | — | 455億円 | +4.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 44億円 | — | 41億円 | -6.7% |
| FY2024 | 40億円 | — | 42億円 | +5.2% |
| FY2023 | 30億円 | — | 37億円 | +22.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年3月期を最終年度とする中期計画では、売上高・営業利益ともに目標を上回って着地し、コロナ禍からのV字回復を印象付けました。特に利益面では当初計画を36%以上上回る41.04億円を達成しました。一方で、近年の業績予想は期初計画に対してブレが見られ、特に利益面での未達が散見されます。2025年12月期は決算期変更の影響で特殊要因となりますが、新たな中期経営計画の発表が待たれるところです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、コロナ禍からの回復局面であったFY2022、FY2023においては株価上昇が寄与しTOPIXを大幅にアウトパフォームしました。しかし、FY2024以降は金利上昇懸念や成長鈍化への警戒感から株価が軟調に推移したことで、配当込みでもTOPIXのリターンを下回るアンダーパフォームとなっています。企業価値向上に向けた成長戦略の再提示と、安定的な株主還元が市場の信頼を取り戻す鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 171.3万円 | +71.3万円 | 71.3% |
| FY2022 | 207.0万円 | +107.0万円 | 107.0% |
| FY2023 | 243.7万円 | +143.7万円 | 143.7% |
| FY2024 | 200.7万円 | +100.7万円 | 100.7% |
| FY2025 | 177.2万円 | +77.2万円 | 77.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.59倍と解散価値である1倍を大きく下回っており、市場から割安に評価されている状態です。一方で配当利回りは4%を超え、業界平均を上回る水準にあります。信用買残が多く、信用倍率が800倍を超えているため、将来的な株価上昇局面では戻り待ちの売り圧力が懸念されます。今後の業績回復期待と需給のバランスが株価の鍵を握ります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
仙台ロイヤルパークホテルとの婚礼事業提携により、コンサルティング知見を活用した価値創出へ。
2025年12月期決算を発表し、婚礼単価向上への取り組みを戦略の柱として公表しました。
新ブランド『NEEDS by T&G WEDDING』の導入を決定し、婚礼市場における競争力強化を図っています。
最新ニュース
テイクアンドギヴ・ニーズ まとめ
ひとめ診断
「ハウスウェディングの草分けが、コロナ後の宴会需要回復とホテル事業の成長で再起を図る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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