ドリームインキュベータ4310
Dream Incubator Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う製品やサービスを提供している大企業。その会社が新しい事業を始めたり、海外に進出したりするとき、その裏側で成功への道筋を描くお手伝いをしているのがドリームインキュベータです。例えば、日本の有名メーカーがベトナムやインドで新しい商品を売ろうとするとき、現地の市場を調査し、どうすれば成功するかという戦略を一緒に考えます。また、これから大きく成長しそうなスタートアップ企業を見つけ出して投資し、その会社の成長をサポートすることもあります。あなたが将来使うことになるかもしれない画期的なサービスは、もしかしたら彼らが育てた会社から生まれるかもしれません。
ドリームインキュベータは、大企業向け戦略コンサルティング(ビジネスプロデュース)とベンチャー投資(インキュベーション)を手掛ける企業です。2025年3月期の業績予想は売上高61.8億円、営業利益2.57億円と黒字転換を見込んでいます。前期はアイペットホールディングス売却のような大型案件がなく、売上高が53.8億円へ大幅に減少し、19.66億円の営業赤字を計上しました。現在は事業ポートフォリオの変革期にあり、ボラティリティの高い投資事業から安定収益のコンサル事業へ軸足を移しつつ、電通グループや山口フィナンシャルグループとの連携強化で新たな成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区霞が関三丁目2番6号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 16.0% | 7.1% | - |
| 2022/03期 | 0.1% | 0.0% | - |
| 2023/03期 | 67.2% | 35.6% | - |
| 2024/03期 | 10.0% | 7.6% | 36.6% |
| 2025/03期 | 1.2% | 1.0% | 4.2% |
| 3Q FY2026/3 | 7.8%(累計) | 5.8%(累計) | 17.1% |
収益性は投資先の売却タイミングに大きく左右される構造です。2023年3月期は大型案件の売却により営業利益率3.9%、ROE(自己資本利益率)52.7%という極めて高い収益性を実現しました。一方、投資活動がない年度は利益率が低下する傾向にあり、持続的な高収益体制の構築が今後の課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 278億円 | — | 21.1億円 | -215.2円 | - |
| 2022/03期 | 356億円 | — | 700万円 | 0.8円 | +28.0% |
| 2023/03期 | 301億円 | — | 116億円 | 1183.9円 | -15.3% |
| 2024/03期 | 53.8億円 | 19.7億円 | 18.5億円 | -202.3円 | -82.2% |
| 2025/03期 | 61.8億円 | 2.6億円 | 1.7億円 | 19.4円 | +15.0% |
当社は経営コンサルティングおよび投資事業を展開しており、近年はポートフォリオの構造改革を推進しています。2023年3月期には投資先売却益が寄与し純利益が約115.5億円と過去最高水準を記録しましたが、翌期以降はその反動で減益となりました。直近の2025年3月期は構造改革が一巡し、事業収益の安定化と成長に向けた体制整備が図られています。 【3Q 2026/03期実績】売上56億円(前年同期比22.6%)、営業利益9.5億円、純利益8.7億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の構造改革を推進しており、かつてのボラタイルな(変動の激しい)投資アセット売却等を通じて事業ポートフォリオを整理し、安定的な経営基盤への移行を図っています。現在は戦略コンサルティングと新規事業開発支援を中核としており、特定の投資先リスクを低減しつつ、持続的な成長に向けたソリューション提供に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 62億円 | — | 62億円 | ±0% |
| 2024期 | 60億円 | — | 54億円 | -10.3% |
| 2023期 | 320億円 | — | 301億円 | -5.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3億円 | — | 3億円 | ±0% |
| 2024期 | -2億円 | — | -20億円 | 大幅未達 |
| 2023期 | 12億円 | — | 12億円 | -0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年3月期からの旧中期経営計画は、アイペット売却益を原資とした総額100億円の株主還元を達成した点が最大の成果です。一方で、本業であるビジネスプロデュース事業の利益目標は未達となり、事業構造改革が道半ばであることを示しました。業績予想は投資事業の成否に大きく左右され、2024期は売上・利益ともに期初予想を大幅に下回りました。今後はコンサルティング事業を主軸とした安定成長軌道に乗せられるかが問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
電通と連携しベトナム市場進出支援サービスを開始。
電通と共同でインド市場特化型の新規事業支援を開始。
2025年3月期決算にて経常利益の黒字転換を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、構造改革による投資有価証券の売却が進んだことで大きく改善しました。2024年3月期以降は自己資本比率が80%を超える高水準で推移しており、極めて強固な財務基盤を維持しています。無借金経営に近い状態を保ちつつ、成長に向けた投資余力と株主還元の原資を十分に確保しているのが特徴です。 【3Q 2026/03期】総資産141億円、純資産110億円、自己資本比率71.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.0億円 | 15.1億円 | 18.2億円 | 22.1億円 |
| 2022/03期 | 78.2億円 | 3.2億円 | 9.6億円 | 81.4億円 |
| 2023/03期 | 36.7億円 | 51.5億円 | 13.9億円 | 14.8億円 |
| 2024/03期 | 74.6億円 | 81.6億円 | 47.5億円 | 7.0億円 |
| 2025/03期 | 12.3億円 | 3.5億円 | 22.7億円 | 15.8億円 |
キャッシュフローは投資事業の成果が大きく反映される動きを見せています。2022年3月期および2024年3月期には投資先株式の売却による多額の投資キャッシュ・インフロー(現金収入)が経営を支えました。一方で営業キャッシュフローは年度ごとの事業収益に応じて変動しており、安定的なフリーキャッシュ・フローを創出できる体制への転換を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%であり、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。監査体制は適切に整備され、専門性の高いコンサルティング業として堅実な運営を行っており、従業員約200名規模の組織として、機動的な意思決定と透明性の高い情報開示を両立させています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,217万円 | 214人 | - |
従業員平均年収は1,217万円(平均年齢34.81歳)と、コンサルティング業界の水準に照らしても非常に高水準です。これは、少人数のプロフェッショナルによる高度な知見提供と、企業価値を創出するインキュベーション事業による高付加価値な収益体質が、個々の社員の報酬に強く反映されているためです。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期以降、TOPIXを一貫してアウトパフォームしています。これは、ペット保険大手アイペットホールディングスの株式売却に伴う大規模な特別配当が主な要因です。特に2025期は巨額の配当実施により、株価が調整局面にあってもTSRはTOPIXを大きく上回りました。ただし、この高いTSRは一過性のイベントによるものであり、今後は事業本体の成長による持続的な株主価値向上が求められます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 27.9% |
| 2017/03期 | 3円 | 29.1% |
| 2018/03期 | 26円 | 28.1% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 191.11円 | 16.1% |
| 2024/03期 | 128円 | - |
| 2025/03期 | 423円 | 2181.5% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針は、投資先売却による資金を原資とした積極的な株主還元を重視する姿勢を打ち出しています。2025年3月期には大型の利益還元を実施し、高い配当利回りを記録しました。今後も中長期的な資本効率の向上と、安定的な還元のバランスを考慮した経営を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 119.4万円 | 19.4万円 | 19.4% |
| 2022期 | 258.1万円 | 158.1万円 | 158.1% |
| 2023期 | 301.9万円 | 201.9万円 | 201.9% |
| 2024期 | 307.5万円 | 207.5万円 | 207.5% |
| 2025期 | 356.8万円 | 256.8万円 | 256.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
2025年3月期の特別配当により配当利回りが14.64%と極めて高い水準にあるため、PERも149.0倍と異常値になっています。これは一過性の要因であり、来期以降の配当水準が正常化すれば各指標も大きく変化する点に注意が必要です。信用倍率は1.05倍と拮抗しており、短期的な値動きに対する見方が分かれている状態です。PBRは1.95倍と、業界平均と比較するとやや割安な水準にあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -9.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 4,400万円 | 3,700万円 | 84.1% |
| 2023/03期 | 12.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | -19.9億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | 3.0億円 | 1.3億円 | 42.8% |
納税状況は、連結納税制度や過去の繰越欠損金の活用、ならびに投資に伴う税務上の特例等により年度ごとに大きく変動しています。利益が出た期でも、繰越欠損金の控除によって実効税率が低くなるケースや、逆に一時的な税負担が発生するケースが見られます。業績のボラティリティに合わせた、極めて特殊な納税構造となっています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
ドリームインキュベータ まとめ
「コンサルと投資の二刀流から、電通と組み大企業の『事業創造』に軸足移す変革期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。