ドリームインキュベータ
Dream Incubator Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
大企業の事業創造をプロデュースし、社会の未来を描く変革の仕掛人
挑戦者が称賛され、挑戦のサイクルが大きなうねりとなる『挑戦の時代の、ど真ん中へ』という未来を目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使う製品やサービスを提供している大企業。その会社が新しい事業を始めたり、海外に進出したりするとき、その裏側で成功への道筋を描くお手伝いをしているのがドリームインキュベータです。例えば、日本の有名メーカーがベトナムやインドで新しい商品を売ろうとするとき、現地の市場を調査し、どうすれば成功するかという戦略を一緒に考えます。また、これから大きく成長しそうなスタートアップ企業を見つけ出して投資し、その会社の成長をサポートすることもあります。あなたが将来使うことになるかもしれない画期的なサービスは、もしかしたら彼らが育てた会社から生まれるかもしれません。
ドリームインキュベータは、大企業向け戦略コンサルティング(ビジネスプロデュース)とベンチャー投資(インキュベーション)を手掛ける企業です。2025年3月期の業績予想は売上高61.8億円、営業利益2.57億円と黒字転換を見込んでいます。前期はアイペットホールディングス売却のような大型案件がなく、売上高が53.8億円へ大幅に減少し、19.66億円の営業赤字を計上しました。現在は事業ポートフォリオの変革期にあり、ボラティリティの高い投資事業から安定収益のコンサル事業へ軸足を移しつつ、電通グループや山口フィナンシャルグループとの連携強化で新たな成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区霞が関三丁目2番6号
- 公式
- www.dreamincubator.co.jp
社長プロフィール

日本企業が直面する新規事業創出の課題に対し、私たちは『小さく生んで、大きく育てる』という発想の転換を提唱します。戦略コンサルティングとインキュベーションの知見を融合させ、社会を変えるほどの大きな事業を創出し、日本の再創造に貢献することに挑戦し続けます。
この会社のストーリー
元BCG日本代表の堀紘一氏らが「日本経済の活性化に貢献する」という志のもと、戦略コンサルティングとベンチャー投資を融合したビジネスモデルで創業。
創業からわずか2年で東京証券取引所マザーズ市場に上場。社会からの高い期待を集め、新たな成長ステージへ。
マザーズ上場から3年で市場第一部(現在のプライム市場)へとステップアップし、日本を代表する企業としての地位を固める。
ビジネス環境の変化に対応するため、一部事業の売却を開始。より強固な収益基盤の構築を目指し、事業構造改革に着手する。
電通グループと資本業務提携を締結。事業戦略立案から実行支援までを一気通貫で提供する体制を構築し、企業の変革支援を加速させる。
中期経営計画に基づき、投資資産の売却を進め事業構造改革を推進。その利益を原資に、100億円規模の大規模な株主還元策を発表し注目を集める。
山口フィナンシャルグループと資本提携。地方創生や地域企業の事業承継、新事業創出といった社会課題解決に向けた取り組みを強化する。
構造改革を完了させ、ビジネスプロデュース事業を中核とした新たな成長モデルを確立。企業の変革を支援し、社会全体のイノベーションを牽引していく。
注目ポイント
戦略コンサルティングとベンチャー投資のノウハウを融合。大企業の新規事業立ち上げや変革(BX)を一気通貫で支援し、社会に新たな価値を生み出します。
投資先の売却益などを原資に、2025年3月期には1株あたり423円という高額配当を実施。株主への利益還元に積極的な姿勢が魅力です。
筆頭株主である電通グループや山口FGなど、有力企業との提携を強化。各社の強みを活かし、ベトナムやインドなど海外展開も積極的に進めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12円 | 27.9% |
| FY2017/3 | 3円 | 29.1% |
| FY2018/3 | 26円 | 28.1% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 191.11円 | 16.1% |
| FY2024/3 | 128円 | 0.2% |
| FY2025/3 | 423円 | 2181.5% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針は、投資先売却による資金を原資とした積極的な株主還元を重視する姿勢を打ち出しています。2025年3月期には大型の利益還元を実施し、高い配当利回りを記録しました。今後も中長期的な資本効率の向上と、安定的な還元のバランスを考慮した経営を目指しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社は経営コンサルティングおよび投資事業を展開しており、近年はポートフォリオの構造改革を推進しています。2023年3月期には投資先売却益が寄与し純利益が約115.5億円と過去最高水準を記録しましたが、翌期以降はその反動で減益となりました。直近の2025年3月期は構造改革が一巡し、事業収益の安定化と成長に向けた体制整備が図られています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -16.0% | -7.1% | - |
| FY2022/3 | 0.1% | 0.0% | - |
| FY2023/3 | 75.0% | 36.9% | - |
| FY2024/3 | -13.0% | -10.6% | -36.6% |
| FY2025/3 | 2.2% | 1.1% | 4.2% |
収益性は投資先の売却タイミングに大きく左右される構造です。2023年3月期は大型案件の売却により営業利益率3.9%、ROE(自己資本利益率)52.7%という極めて高い収益性を実現しました。一方、投資活動がない年度は利益率が低下する傾向にあり、持続的な高収益体制の構築が今後の課題となります。
財務は安全?
財務健全性は、構造改革による投資有価証券の売却が進んだことで大きく改善しました。2024年3月期以降は自己資本比率が80%を超える高水準で推移しており、極めて強固な財務基盤を維持しています。無借金経営に近い状態を保ちつつ、成長に向けた投資余力と株主還元の原資を十分に確保しているのが特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -7.0億円 | -15.1億円 | 18.2億円 | -22.1億円 |
| FY2022/3 | 78.2億円 | 3.2億円 | 9.6億円 | 81.4億円 |
| FY2023/3 | 36.7億円 | -51.5億円 | -13.9億円 | -14.8億円 |
| FY2024/3 | -74.6億円 | 81.6億円 | -47.5億円 | 7.0億円 |
| FY2025/3 | 12.3億円 | 3.5億円 | -22.7億円 | 15.8億円 |
キャッシュフローは投資事業の成果が大きく反映される動きを見せています。2022年3月期および2024年3月期には投資先株式の売却による多額の投資キャッシュ・インフロー(現金収入)が経営を支えました。一方で営業キャッシュフローは年度ごとの事業収益に応じて変動しており、安定的なフリーキャッシュ・フローを創出できる体制への転換を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -9.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 4,400万円 | 3,700万円 | 84.1% |
| FY2023/3 | 12.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | -19.9億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 3.0億円 | 1.3億円 | 42.8% |
納税状況は、連結納税制度や過去の繰越欠損金の活用、ならびに投資に伴う税務上の特例等により年度ごとに大きく変動しています。利益が出た期でも、繰越欠損金の控除によって実効税率が低くなるケースや、逆に一時的な税負担が発生するケースが見られます。業績のボラティリティに合わせた、極めて特殊な納税構造となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,217万円 | 214人 | - |
従業員平均年収は1,217万円(平均年齢34.81歳)と、コンサルティング業界の水準に照らしても非常に高水準です。これは、少人数のプロフェッショナルによる高度な知見提供と、企業価値を創出するインキュベーション事業による高付加価値な収益体質が、個々の社員の報酬に強く反映されているためです。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は電通グループ・山口フィナンシャルグループ。
主要株主に株式会社電通グループ(23.17%)と株式会社山口フィナンシャルグループ(22.19%)が名を連ねており、両社との資本業務提携を通じた戦略的なパートナーシップが経営の安定性と事業機会の拡大に大きく寄与しています。特定の創業家や経営陣への過度な集中は見られず、機関投資家による保有比率も一定数存在することから、中立的なコーポレートガバナンスが期待される構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の構造改革を推進しており、かつてのボラタイルな(変動の激しい)投資アセット売却等を通じて事業ポートフォリオを整理し、安定的な経営基盤への移行を図っています。現在は戦略コンサルティングと新規事業開発支援を中核としており、特定の投資先リスクを低減しつつ、持続的な成長に向けたソリューション提供に注力しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%であり、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。監査体制は適切に整備され、専門性の高いコンサルティング業として堅実な運営を行っており、従業員約200名規模の組織として、機動的な意思決定と透明性の高い情報開示を両立させています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 62億円 | — | 62億円 | ±0% |
| FY2024 | 60億円 | — | 54億円 | -10.3% |
| FY2023 | 320億円 | — | 301億円 | -5.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3億円 | — | 3億円 | ±0% |
| FY2024 | -2億円 | — | -20億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 12億円 | — | 12億円 | -0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年3月期からの旧中期経営計画は、アイペット売却益を原資とした総額100億円の株主還元を達成した点が最大の成果です。一方で、本業であるビジネスプロデュース事業の利益目標は未達となり、事業構造改革が道半ばであることを示しました。業績予想は投資事業の成否に大きく左右され、FY2024は売上・利益ともに期初予想を大幅に下回りました。今後はコンサルティング事業を主軸とした安定成長軌道に乗せられるかが問われます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2022以降、TOPIXを一貫してアウトパフォームしています。これは、ペット保険大手アイペットホールディングスの株式売却に伴う大規模な特別配当が主な要因です。特にFY2025は巨額の配当実施により、株価が調整局面にあってもTSRはTOPIXを大きく上回りました。ただし、この高いTSRは一過性のイベントによるものであり、今後は事業本体の成長による持続的な株主価値向上が求められます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.4万円 | +19.4万円 | 19.4% |
| FY2022 | 258.1万円 | +158.1万円 | 158.1% |
| FY2023 | 301.9万円 | +201.9万円 | 201.9% |
| FY2024 | 307.5万円 | +207.5万円 | 207.5% |
| FY2025 | 356.8万円 | +256.8万円 | 256.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
2025年3月期の特別配当により配当利回りが14.64%と極めて高い水準にあるため、PERも149.0倍と異常値になっています。これは一過性の要因であり、来期以降の配当水準が正常化すれば各指標も大きく変化する点に注意が必要です。信用倍率は1.05倍と拮抗しており、短期的な値動きに対する見方が分かれている状態です。PBRは1.95倍と、業界平均と比較するとやや割安な水準にあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
電通と連携しベトナム市場進出支援サービスを開始。
電通と共同でインド市場特化型の新規事業支援を開始。
2025年3月期決算にて経常利益の黒字転換を達成。
最新ニュース
ドリームインキュベータ まとめ
ひとめ診断
「コンサルと投資の二刀流から、電通と組み大企業の『事業創造』に軸足移す変革期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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