(株)エスクリ
ESCRIT INC.
最終更新日: 2026年3月25日
コロナ禍を乗り越え、ノバレーゼとの統合で新たなページへ。ブライダルの未来をつくる企業
結婚式を通じて、人生に感動と幸せを届ける
この会社ってなに?
結婚式を挙げるなら、エスクリの名前に出会うかもしれません。東京・大阪・名古屋など大都市のターミナル駅直結のゲストハウスやホテルで、オリジナルウェディングを提供しています。「ラグナヴェール」「アヴァンセ リアン」など、おしゃれな式場ブランドを29拠点展開。最近では建築・不動産事業にも進出し、式場の内装リノベーションなども手がけています。
エスクリは2003年に設立され、都市部を中心にホテルやゲストハウスで挙式・披露宴の企画・運営を手がけるブライダル企業です。2025年11月にTKPホールディングスの子会社となり、2026年4月にはノバレーゼとの経営統合により「オンザページ」として新たなスタートを切ります。コロナ禍で大幅な赤字を経験しましたが、FY2024/3には営業利益9.3億円まで回復。建築不動産関連事業も展開し、事業の多角化を進めています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町6-1 山万ビル
- 公式
- www.escrit.jp
社長プロフィール
お客様の人生で最も大切な一日を、最高の形でお届けしたい。エスクリは都市部の駅直結型施設を強みに、ブライダル業界に新しい価値を提供してまいりました。2026年4月のノバレーゼとの経営統合を通じて、国内最大級のブライダル企業として、すべてのカップルに感動の結婚式を届けてまいります。
この会社のストーリー
岩本博氏が株式会社エスクリを設立。都市部でのオリジナルウェディング事業をスタートした。
2010年3月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。資金調達により式場展開を加速。
渋谷を子会社化し、式場の内装工事・リノベーション事業を開始。ブライダルと建築の相乗効果を追求。
新型コロナウイルスの影響で結婚式が激減。FY2021/3は営業赤字64億円と創業以来最大の危機に直面した。
売上高266億円・営業利益9.3億円とコロナ前水準に接近。3期連続の営業黒字を達成した。
「オンザページ」として新たなスタート。全国68拠点・年間売上高450億円の国内最大級ブライダル企業が誕生。
注目ポイント
2026年4月にノバレーゼと合併し「オンザページ」として新会社が発足。全国68拠点・年間売上高450億円規模の国内最大級ブライダル企業が誕生します。都市型×地方型の相互補完で全国をカバーします。
FY2021/3の営業赤字64億円から、わずか2年で黒字転換を果たしました。従業員数の適正化やコスト構造の見直しにより、筋肉質な経営体制を構築。逆境を乗り越える経営力が光ります。
東京・大阪・名古屋など大都市のターミナル駅直結のゲストハウスが強み。ゲストのアクセスが良く、若いカップルから高い支持を得ています。建築不動産事業との連携で施設価値を最大化しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12円 | 39.5% |
| FY2017/3 | 12円 | 20.0% |
| FY2018/3 | 12円 | 21.5% |
| FY2019/3 | 12円 | 13.3% |
| FY2020/3 | 16円 | 41.2% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
2025年9月権利分をもって株主優待制度を廃止。現在は優待制度なし。
エスクリはコロナ禍以降、無配が続いています。業績はFY2023/3に黒字転換したものの、利益水準が低く配当原資が十分でないことから、配当再開には至っていません。株主優待も2025年9月権利分をもって廃止されました。2026年4月のノバレーゼとの経営統合後、新会社での配当方針が注目されます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エスクリの業績は、コロナ禍のFY2021/3に売上高129億円・営業赤字64億円と大きな打撃を受けましたが、その後は回復基調をたどりFY2024/3には売上高266億円・営業利益9.3億円まで持ち直しました。しかしFY2025/3以降は再び減収傾向にあり、FY2026/3は売上高250億円・営業利益3.8億円の予想と利益水準の低下が続く見通しです。2026年4月のノバレーゼとの経営統合により、新たな成長フェーズに入ることが期待されます。
事業ごとの売上・利益
都市部を中心にホテル・ゲストハウスで挙式披露宴の企画・運営。「ラグナヴェール」等のブランドで29拠点を展開。売上構成比約80%を占める主力事業。
式場の内装工事・リノベーション等を手がける建築不動産事業。子会社の渋谷が担当。売上構成比約20%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -93.1% | -20.7% | - |
| FY2022/3 | 12.9% | 1.9% | - |
| FY2023/3 | 6.9% | 0.7% | - |
| FY2024/3 | 7.2% | 2.7% | 3.5% |
| FY2025/3 | 2.0% | 1.5% | 3.1% |
コロナ禍のFY2021/3は営業利益率-49.5%・ROE-97.3%と壊滅的でしたが、FY2024/3にはROE 9.9%・営業利益率3.5%まで回復しました。FY2025/3はROE 5.0%・営業利益率3.1%とやや後退しており、ブライダル市場の構造変化への対応が課題です。業界全体で婚姻件数の減少が続く中、統合による規模の経済が収益性改善の鍵となります。
財務は安全?
総資産はコロナ前の261億円からFY2025/3には213億円へ縮小しましたが、自己資本比率は21.3%から29.4%へ着実に改善しています。FY2024/3から有利子負債が計上されていますが(リース負債の影響)、FY2025/3には166億円へ減少しており、財務健全性は改善傾向にあります。BPSは231円と現在の株価157円を大きく上回っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -44.9億円 | -4.0億円 | 74.9億円 | -48.9億円 |
| FY2022/3 | -2.5億円 | 1.3億円 | -4.9億円 | -1.1億円 |
| FY2023/3 | 11.0億円 | -5.0億円 | -13.2億円 | 6.0億円 |
| FY2024/3 | 12.2億円 | -5.9億円 | -9.2億円 | 6.3億円 |
| FY2025/3 | 9.3億円 | -2.0億円 | -13.1億円 | 7.3億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/3の-45億円からFY2023/3以降はプラスに転じ、3期連続で営業CF黒字を維持しています。FY2025/3のFCFは7.3億円と安定しており、キャッシュ創出力は着実に回復しています。財務CFのマイナスは借入金の返済を反映しており、財務体質の改善が進んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -66.8億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -4.6億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 4.5億円 | 2.9億円 | 62.9% |
| FY2024/3 | 8.4億円 | 2.2億円 | 25.9% |
| FY2025/3 | 7.0億円 | 3.9億円 | 55.1% |
FY2021〜2022は税引前損失のため法人税の負担はありませんでした。黒字転換後の実効税率は26〜63%と年度によってばらつきがあり、繰越欠損金の活用状況や税務調整の影響を受けています。FY2026/3予想では実効税率68.4%と高水準ですが、これは経営統合に伴う一時的な税務コストの影響と考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 408万円 | 755人 | - |
従業員の平均年収は408万円で、平均年齢34歳と若い組織構成が特徴です。ブライダル・サービス業界としては標準的な水準ですが、従業員数はコロナ前の1,068名から755名へ減少しており、事業規模の適正化が進んでいます。平均勤続年数は6.8年です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はエスクリ従業員持株会氏・渋谷氏・SBIファイナンシャルサービシーズ。
筆頭株主はSBIファイナンシャルサービシーズ(13.32%)、次いでTKP(12.6%)と事業法人が上位を占める構成です。創業者の岩本博氏(取締役会長)が7.62%、代表取締役CEOの渋谷守浩氏が5.87%を保有しており、経営陣の持株比率が高い点が特徴です。2025年11月にTKPの子会社となり、2026年4月のノバレーゼとの統合に向けて株主構成は大きく変わる見通しです。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ブライダル関連事業 | 209億円 | 12.5億円 | 6.0% |
| 建築不動産関連事業 | 52億円 | 3.1億円 | 6.0% |
ブライダル関連事業が売上の約80%を占める主力セグメントで、建築不動産関連事業(約20%)が補完しています。ブライダル事業は都市型の駅近立地を強みに展開しており、ノバレーゼの地方都市中心の施設ネットワークと相互補完が期待されます。建築不動産事業は安定した利益率で事業ポートフォリオの多角化に寄与しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。連結子会社は2社(建築不動産の渋谷、台湾現地法人)で比較的コンパクトなグループ構成です。平均勤続年数6.8年はブライダル業界では標準的な水準ですが、人材の定着が経営課題の一つとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
エスクリのTSRは5年間で53%とTOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスです。コロナ禍による業績悪化と婚礼市場の構造変化が株価を圧迫し、投資家にとっては厳しいリターンとなっています。経営統合によるシナジー効果の発現が、今後のTSR改善の鍵を握ります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 122.0万円 | +22.0万円 | 22.0% |
| FY2022 | 112.2万円 | +12.2万円 | 12.2% |
| FY2023 | 89.4万円 | -10.6万円 | -10.6% |
| FY2024 | 80.7万円 | -19.3万円 | -19.3% |
| FY2025 | 53.0万円 | -47.0万円 | -47.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 260.1倍は業界平均を大幅に上回る高水準ですが、これはFY2025/3のEPSが1.0円と極端に低いためです。PBR 1.17倍は業界平均並みの水準。信用買残が44万株超と多く、信用倍率70.57倍と大幅な買い長となっています。経営統合を控え投機的な取引が増加している状況です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ノバレーゼとの経営統合を発表。2026年4月に合併し「オンザページ」として国内最大級のブライダル企業が誕生。
タメニーと業務提携契約を締結。ブライダル業界の活性化に向けた同業他社との連携を強化。
SBIとの資本業務提携契約を終了。TKPグループへの移行に伴い株主構成が変化。
最新ニュース
(株)エスクリ まとめ
ひとめ診断
「都市型ブライダルの先駆者。ノバレーゼとの経営統合で国内最大級の婚礼企業へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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