(株)エスクリ2196
ESCRIT INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
結婚式を挙げるなら、エスクリの名前に出会うかもしれません。東京・大阪・名古屋など大都市のターミナル駅直結のゲストハウスやホテルで、オリジナルウェディングを提供しています。「ラグナヴェール」「アヴァンセ リアン」など、おしゃれな式場ブランドを29拠点展開。最近では建築・不動産事業にも進出し、式場の内装リノベーションなども手がけています。
エスクリは2003年に設立され、都市部を中心にホテルやゲストハウスで挙式・披露宴の企画・運営を手がけるブライダル企業です。2025年11月にTKPホールディングスの子会社となり、2026年4月にはノバレーゼとの経営統合により「オンザページ」として新たなスタートを切ります。コロナ禍で大幅な赤字を経験しましたが、2024/03期には営業利益9.3億円まで回復。建築不動産関連事業も展開し、事業の多角化を進めています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町6-1 山万ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
都市部を中心にホテル・ゲストハウスで挙式披露宴の企画・運営。「ラグナヴェール」等のブランドで29拠点を展開。売上構成比約80%を占める主力事業。
式場の内装工事・リノベーション等を手がける建築不動産事業。子会社の渋谷が担当。売上構成比約20%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲97.3% | ▲20.7% | - |
| 2022/03期 | 8.3% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 2.8% | 0.7% | - |
| 2024/03期 | 10.2% | 2.7% | 3.5% |
| 2025/03期 | 5.0% | 1.4% | 3.1% |
コロナ禍の2021/03期は営業利益率-49.5%・ROE-97.3%と壊滅的でしたが、2024/03期にはROE 9.9%・営業利益率3.5%まで回復しました。2025/03期はROE 5.0%・営業利益率3.1%とやや後退しており、ブライダル市場の構造変化への対応が課題です。業界全体で婚姻件数の減少が続く中、統合による規模の経済が収益性改善の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 129億円 | — | ▲54.2億円 | -420.0円 | — |
| 2022/03期 | 222億円 | — | 4.8億円 | 18.7円 | +71.9% |
| 2023/03期 | 241億円 | — | 1.7億円 | -4.2円 | +8.5% |
| 2024/03期 | 266億円 | 9.3億円 | 6.2億円 | 23.7円 | +10.4% |
| 2025/03期 | 262億円 | 8.0億円 | 3.1億円 | 1.0円 | -1.7% |
エスクリの業績は、コロナ禍の2021/03期に売上高129億円・営業赤字64億円と大きな打撃を受けましたが、その後は回復基調をたどり2024/03期には売上高266億円・営業利益9.3億円まで持ち直しました。しかし2025/03期以降は再び減収傾向にあり、2026/03期は売上高250億円・営業利益3.8億円の予想と利益水準の低下が続く見通しです。2026年4月のノバレーゼとの経営統合により、新たな成長フェーズに入ることが期待されます。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ブライダル関連事業 | 209億円 | 12.5億円 | 6.0% |
| 建築不動産関連事業 | 52億円 | 3.1億円 | 6.0% |
ブライダル関連事業が売上の約80%を占める主力セグメントで、建築不動産関連事業(約20%)が補完しています。ブライダル事業は都市型の駅近立地を強みに展開しており、ノバレーゼの地方都市中心の施設ネットワークと相互補完が期待されます。建築不動産事業は安定した利益率で事業ポートフォリオの多角化に寄与しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ノバレーゼとの経営統合を発表。2026年4月に合併し「オンザページ」として国内最大級のブライダル企業が誕生。
タメニーと業務提携契約を締結。ブライダル業界の活性化に向けた同業他社との連携を強化。
SBIとの資本業務提携契約を終了。TKPグループへの移行に伴い株主構成が変化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/03期末時点
総資産はコロナ前の261億円から2025/03期には213億円へ縮小しましたが、自己資本比率は21.3%から29.4%へ着実に改善しています。2024/03期から有利子負債が計上されていますが(リース負債の影響)、2025/03期には166億円へ減少しており、財務健全性は改善傾向にあります。BPSは231円と現在の株価157円を大きく上回っています。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲44.9億円 | ▲4.0億円 | 74.9億円 | ▲48.9億円 |
| 2022/03期 | ▲2.5億円 | 1.3億円 | ▲4.9億円 | ▲1.1億円 |
| 2023/03期 | 11.0億円 | ▲5.0億円 | ▲13.2億円 | 6.0億円 |
| 2024/03期 | 12.2億円 | ▲5.9億円 | ▲9.2億円 | 6.3億円 |
| 2025/03期 | 9.3億円 | ▲2.0億円 | ▲13.1億円 | 7.3億円 |
営業キャッシュフローは2021/03期の-45億円から2023/03期以降はプラスに転じ、3期連続で営業CF黒字を維持しています。2025/03期のFCFは7.3億円と安定しており、キャッシュ創出力は着実に回復しています。財務CFのマイナスは借入金の返済を反映しており、財務体質の改善が進んでいます。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名中、女性が1名(12.5%)を占めています。連結子会社は2社(建築不動産の渋谷、台湾現地法人)で比較的コンパクトなグループ構成です。平均勤続年数6.8年はブライダル業界では標準的な水準ですが、人材の定着が経営課題の一つとなっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 408万円 | 755人 | - |
従業員の平均年収は408万円で、平均年齢34歳と若い組織構成が特徴です。ブライダル・サービス業界としては標準的な水準ですが、従業員数はコロナ前の1,068名から755名へ減少しており、事業規模の適正化が進んでいます。平均勤続年数は6.8年です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
エスクリのTSRは5年間で53%とTOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスです。コロナ禍による業績悪化と婚礼市場の構造変化が株価を圧迫し、投資家にとっては厳しいリターンとなっています。経営統合によるシナジー効果の発現が、今後のTSR改善の鍵を握ります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 39.5% |
| 2017/03期 | 12円 | 20.0% |
| 2018/03期 | 12円 | 21.5% |
| 2019/03期 | 12円 | 13.3% |
| 2020/03期 | 16円 | 41.2% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
2025年9月権利分をもって株主優待制度を廃止。現在は優待制度なし。
エスクリはコロナ禍以降、無配が続いています。業績は2023/03期に黒字転換したものの、利益水準が低く配当原資が十分でないことから、配当再開には至っていません。株主優待も2025年9月権利分をもって廃止されました。2026年4月のノバレーゼとの経営統合後、新会社での配当方針が注目されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.0万円 | 22.0万円 | 22.0% |
| 2022期 | 112.2万円 | 12.2万円 | 12.2% |
| 2023期 | 89.4万円 | ▲10.6万円 | -10.6% |
| 2024期 | 80.7万円 | ▲19.3万円 | -19.3% |
| 2025期 | 53.0万円 | ▲47.0万円 | -47.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 260.1倍は業界平均を大幅に上回る高水準ですが、これは2025/03期のEPSが1.0円と極端に低いためです。PBR 1.17倍は業界平均並みの水準。信用買残が44万株超と多く、信用倍率70.57倍と大幅な買い長となっています。経営統合を控え投機的な取引が増加している状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -66.8億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -4.6億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 4.5億円 | 2.9億円 | 62.9% |
| 2024/03期 | 8.4億円 | 2.2億円 | 25.9% |
| 2025/03期 | 7.0億円 | 3.9億円 | 55.1% |
2021期〜2022は税引前損失のため法人税の負担はありませんでした。黒字転換後の実効税率は26〜63%と年度によってばらつきがあり、繰越欠損金の活用状況や税務調整の影響を受けています。2026/03期予想では実効税率68.4%と高水準ですが、これは経営統合に伴う一時的な税務コストの影響と考えられます。
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(株)エスクリ まとめ
「都市型ブライダルの先駆者。ノバレーゼとの経営統合で国内最大級の婚礼企業へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。