ディップ(株)2379
dip Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
アルバイトを探すときに使う「バイトル」や、派遣の仕事探しで使う「はたらこねっと」はディップが運営しています。最近では「スポットバイトル」で単発バイトのマッチングにも進出。また、飲食店や中小企業の面接日程調整やシフト管理を自動化する「コボット」シリーズも展開しており、働く人と企業の双方をテクノロジーでつないでいます。
ディップは1997年創業、求人情報サイト「バイトル」「はたらこねっと」を主力とする人材サービス大手です。2025年2月期は売上高564億円・営業利益134億円と過去最高を更新。近年はDX事業にも注力し、営業DXサービス「コボット」シリーズで中小企業のデジタル化を支援しています。PER 13.6倍・配当利回り4.58%と成長性と高還元を両立する銘柄です。大谷翔平選手をブランドアンバサダーに起用するなど、積極的なマーケティング戦略も特徴的です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
「バイトル」「はたらこねっと」「バイトルNEXT」「スポットバイトル」等の求人情報サイトを運営。アルバイト・派遣・正社員の求人広告が主力。売上構成比約92%を占める中核事業。
営業DXサービス「コボット」シリーズを展開。面接コボット・HRコボット等で中小企業のDX化を支援。利益率57%超と極めて高い収益性が特徴。売上構成比約8%ながら成長ドライバー。
稼ぐ力はどのくらい?
2026/02期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 45.0% | 30.5% | 26.7% |
| 2017/02期 | 48.2% | 33.8% | 27.5% |
| 2018/02期 | 41.6% | 30.6% | 28.4% |
| 2019/02期 | 38.2% | 29.0% | 30.2% |
| 2020/02期 | 35.0% | 26.8% | 30.9% |
| 2021/02期 | 1.9% | 1.6% | 22.5% |
| 2022/02期 | 10.9% | 8.9% | 14.2% |
| 2023/02期 | 22.3% | 17.1% | 23.4% |
| 2024/02期 | 23.2% | 17.9% | 23.7% |
| 2025/02期 | 23.6% | 17.7% | 23.8% |
| 2026/02期 | 16.5% | 11.9% | 16.6% |
営業利益率は20%超の高水準を安定的に維持しており、人材サービス業界でもトップクラスの収益力を誇ります。ROEは2025/02期に24.7%と極めて高い水準に到達し、中計目標のROE 30%に向けて着実に改善しています。2022/02期に一時的に営業利益率が低下したのは、コロナ禍後の積極的な広告投資によるものです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 325億円 | 73.1億円 | 6.1億円 | 11.1円 | -30.0% |
| 2022/02期 | 395億円 | 56.0億円 | 34.9億円 | 62.8円 | +21.6% |
| 2023/02期 | 494億円 | 115億円 | 79.3億円 | 142.0円 | +24.9% |
| 2024/02期 | 538億円 | 128億円 | 90.5億円 | 163.4円 | +9.0% |
| 2025/02期 | 564億円 | 134億円 | 89.5億円 | 168.4円 | +4.8% |
ディップの業績は2021/02期から2025/02期にかけて売上高が約1.7倍に拡大しました。特に2023/02期は求人市場の回復を追い風に+24.9%の大幅増収を達成。営業利益率は20%超を維持する高収益体質です。2026/02期は売上高600億円を計画する一方、DX事業への先行投資により営業利益は120億円と一時的な減益予想となっています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 人材サービス事業 | 517億円 | 115億円 | 22.2% |
| DX事業 | 47億円 | 27億円 | 57.4% |
人材サービス事業が売上の約92%を占める主力事業で、DX事業(約8%)が成長の第二の柱として急拡大しています。注目すべきはDX事業の営業利益率57.4%という圧倒的な収益性です。人材サービス事業も22%超の利益率を維持しており、両事業のバランスが全社の高収益体質を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/02期 | 576億円 | — | 564億円 | -2.1% |
| 2024/02期 | 563億円 | — | 538億円 | -4.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ディップは中期経営計画「dip30th」のもと、2027/02期にROE 30%・売上高700億円超を目標に掲げています。2025/02期はROE 24.7%と順調に改善していますが、DX事業の売上は目標の半分弱にとどまっており、残り2年での急拡大が必要です。人材サービス事業の安定成長とDX事業のスケールアップが中計達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
代表取締役の異動を発表。組織変更を実施し、新体制でのさらなる成長を目指す。
D&I認定制度で最高評価「ベストワークプレイス」に初認定。多様性推進が高く評価された。
2026/02期上期の経常利益が27%減益。DX事業への先行投資と広告費増が影響。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2026/02期末時点
有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は71〜84%と極めて健全です。2025/02期に純資産が減少したのは、自己株式取得や配当による株主還元の積極化が主因です。BPSは685円と堅実な資産基盤を維持しています。 【2026/02期】総資産500億円、純資産372億円、自己資本比率73.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 49.9億円 | ▲8.0億円 | ▲11.1億円 | 41.9億円 |
| 2017/02期 | 81.0億円 | ▲23.1億円 | ▲17.0億円 | 58.0億円 |
| 2018/02期 | 97.3億円 | ▲43.6億円 | ▲19.6億円 | 53.6億円 |
| 2019/02期 | 109億円 | ▲63.6億円 | ▲43.6億円 | 45.7億円 |
| 2020/02期 | 124億円 | ▲33.8億円 | ▲45.1億円 | 90.2億円 |
| 2021/02期 | 59.0億円 | ▲96.4億円 | ▲30.4億円 | ▲37.4億円 |
| 2022/02期 | 105億円 | ▲38.5億円 | ▲25.2億円 | 66.3億円 |
| 2023/02期 | 132億円 | ▲41.2億円 | ▲36.8億円 | 90.8億円 |
| 2024/02期 | 95.3億円 | ▲73.6億円 | ▲80.2億円 | 21.6億円 |
| 2025/02期 | 165億円 | ▲52.5億円 | ▲122億円 | 112億円 |
営業キャッシュフローは2025/02期に165億円と過去最高を記録。高い利益率を背景に安定的なキャッシュ創出力を持っています。2025/02期の財務CFが-122億円と大きいのは、自己株式取得と積極的な配当支払いによるもので、株主還元への強い姿勢を示しています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中、女性が3名(33.3%と高い女性比率)を確保しています。D&I認定制度で最高評価の「ベストワークプレイス」に認定されるなど、ダイバーシティ経営を推進。連結子会社は1社とシンプルなグループ構造で、経営の意思決定スピードの速さが強みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 531万円 | 2,663人 | - |
平均年収525万円、平均年齢30.3歳と非常に若い組織が特徴です。平均勤続年数5.6年と人材の流動性が高い業界ですが、新卒採用を年間1,000名規模に拡大するなど積極的な人材投資を行っています。若い組織ならではの活力と成長意欲が業績を牽引しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ディップのTSRは5年間で95.9%とマイナスリターン(株価下落分を配当で補填しきれず)に転じ、TOPIX(200.2%)を大幅に下回っています。2023期のピーク(141.9%)から下落トレンドが続いており、DX事業への投資フェーズにおける減益懸念が株価に織り込まれています。ただし、PER 13.6倍・配当利回り4.58%は反転のポテンシャルを示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/02期 | 36円 | 32.4% |
| 2018/02期 | 43円 | 31.8% |
| 2019/02期 | 50円 | 31.1% |
| 2020/02期 | 56円 | 30.5% |
| 2021/02期 | 56円 | 505.0% |
| 2022/02期 | 61円 | 97.2% |
| 2023/02期 | 72円 | 50.7% |
| 2024/02期 | 88円 | 53.8% |
| 2025/02期 | 95円 | 56.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約21万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当は4期連続で増配を実現しており、2025/02期は1株95円・利回り4.58%と高配当銘柄の水準です。2021/02期の配当性向505%は純利益が一時的に落ち込んだ中でも減配せずに配当を維持した結果であり、株主還元への強いコミットメントを示しています。加えて年2回のQUOカード優待があり、配当+優待の総合利回り5%超が個人投資家に人気です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 113.1万円 | 13.1万円 | 13.1% |
| 2022期 | 134.2万円 | 34.2万円 | 34.2% |
| 2023期 | 141.9万円 | 41.9万円 | 41.9% |
| 2024期 | 110.8万円 | 10.8万円 | 10.8% |
| 2025期 | 95.9万円 | ▲4.1万円 | -4.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 13.6倍はサービス業セクター平均(22.5倍)を大きく下回る割安水準です。配当利回り4.58%はセクター平均の2倍以上であり、高配当株としての魅力が際立ちます。信用倍率2.75倍は買い残がやや多いものの、過度な偏りではなく、現在の株価水準での割安感を示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 71.7億円 | 24.9億円 | 34.8% |
| 2017/02期 | 91.4億円 | 29.7億円 | 32.5% |
| 2018/02期 | 108億円 | 32.6億円 | 30.2% |
| 2019/02期 | 126億円 | 36.7億円 | 29.2% |
| 2020/02期 | 144億円 | 43.8億円 | 30.4% |
| 2021/02期 | 65.0億円 | 58.9億円 | 90.7% |
| 2022/02期 | 53.2億円 | 18.3億円 | 34.5% |
| 2023/02期 | 116億円 | 36.6億円 | 31.6% |
| 2024/02期 | 126億円 | 35.7億円 | 28.3% |
| 2025/02期 | 133億円 | 43.1億円 | 32.5% |
2021/02期の実効税率90.7%は、減損損失等の一時費用に伴う税効果の影響によるもので、翌期以降は30%前後の通常水準に戻っています。税引前利益は2025/02期に133億円と堅調に推移しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
ディップ(株) まとめ
「バイトルで日本の働き方を変えた、HR×DXのプライム企業。創業者が37%超を握る攻めの経営」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。