テイカ4027
TAYCA CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、日差しから肌を守るために使っている日焼け止めや、ファンデーションなどの化粧品。その白さや紫外線をカットする機能の裏側で、テイカの「酸化チタン」という素材が活躍しています。実はこの素材、化粧品だけでなく、街で見かける自動車や建物の白いペンキ、プラスチック製品の色付けにも欠かせない存在です。さらに、電子部品の材料など、目に見えない最先端の分野でも同社の技術が使われており、私たちの快適で便利な生活を陰から支えています。
酸化チタン大手の化学メーカー。2025期は売上高557.4億円(前期比5.2%増)、営業利益35.25億円(同51.6%増)と増収増益を達成しました。長らくPBR1倍割れ(現在0.64倍)が課題でしたが、2026年3月期には年間配当を60円へ大幅増配する計画を発表し、株主還元を強化しています。新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」では、成長投資と株主還元の両立を掲げ、2027年3月期に売上高680億円を目指します。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市中央区谷町4丁目11番6号 中央日土地谷町ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.8% | 2.8% | - |
| 2022/03期 | 5.6% | 4.0% | - |
| 2023/03期 | 5.7% | 4.0% | - |
| 2024/03期 | 3.3% | 2.4% | 4.4% |
| 2025/03期 | 4.1% | 2.8% | 6.3% |
| 3Q FY2026/3 | 2.5%(累計) | 1.4%(累計) | 3.5% |
営業利益率は概ね4〜8%の間で推移しており、2025/03期には6.3%まで改善が見られます。ROE(自己資本利益率)は低水準にとどまっていますが、高付加価値製品へのシフトと事業効率化を通じて、収益性向上を図る戦略をとっています。今後は製品ミックスの最適化により、持続的な利益創出能力の強化が重要となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 384億円 | — | 19.3億円 | 83.2円 | - |
| 2022/03期 | 464億円 | — | 28.4億円 | 122.8円 | +20.7% |
| 2023/03期 | 548億円 | — | 29.9億円 | 128.9円 | +18.1% |
| 2024/03期 | 530億円 | 23.3億円 | 18.7億円 | 80.6円 | -3.2% |
| 2025/03期 | 557億円 | 35.3億円 | 24.2億円 | 105.5円 | +5.2% |
当社の売上高は、酸化チタンや界面活性剤等の化成品事業が堅調に推移し、2023/03期には547億円規模まで拡大しました。2024/03期には一時的な減収減益となったものの、2025/03期には557億円の売上を達成し、回復基調にあります。今後は生成AI関連銘柄としての成長も期待される中、2026/03期には590億円の売上高を見込むなど、継続的な事業拡大を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上419億円(通期予想比71%)、営業利益15億円(同44%)、純利益12億円(同52%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET情報によれば、主力である酸化チタン事業のほか、化成品や電子材料など多角的な事業展開が同社の収益を支えています。原材料価格の変動や市場競争の激化を主要な事業リスクとして認識しており、子会社の吸収合併を通じた経営効率化や新製品の開発に注力している点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 590億円 | — | 557億円 | -5.5% |
| 2024期 | 620億円 | — | 530億円 | -14.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 33億円 | — | 35億円 | +6.8% |
| 2024期 | 48億円 | — | 23億円 | -51.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」では、2027年3月期に売上高680億円、営業利益50億円を目標に掲げています。2025期実績ベースでの進捗率は売上高82.0%、営業利益70.5%と、利益面でややビハインドからのスタートです。過去の業績予想は市況変動の影響を受けやすく、特に2024期は売上・利益ともに大幅な未達となりました。計画達成には、成長投資と収益性改善を着実に実行できるかが鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
完全子会社であるTFT株式会社を吸収合併し、経営資源の効率化とグループ一体経営を推進。
業績修正に伴い配当予想を大幅増配へ変更し、積極的な株主還元方針を打ち出した。
植島幹九郎氏がテイカ株式の保有比率を5.03%まで引き上げ、大量保有報告書を提出した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は強固であり、長期にわたり自己資本比率は60%台後半から70%超を維持しています。2024/03期以降、有利子負債を導入して投資を加速させていますが、潤沢な純資産を背景とした安定感のある財務体質は依然として保たれています。この盤石な財務基盤を活かし、将来の成長に向けた積極的な戦略投資を継続していく方針です。 【3Q 2026/03期】総資産913億円、純資産617億円、自己資本比率55.0%、有利子負債117億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 49.5億円 | 49.0億円 | 25.2億円 | 4,800万円 |
| 2022/03期 | 48.4億円 | 28.1億円 | 23.6億円 | 20.3億円 |
| 2023/03期 | 5.8億円 | 29.8億円 | 8.3億円 | 24.0億円 |
| 2024/03期 | 49.8億円 | 39.5億円 | 14.5億円 | 10.3億円 |
| 2025/03期 | 50.6億円 | 70.8億円 | 16.8億円 | 20.2億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定して50億円規模を創出しており、本業での高いキャッシュ創出能力を示しています。一方で、投資キャッシュフローは設備投資の拡大に伴いマイナス幅が拡大しており、成長のための積極的な資金投入が続いています。フリーキャッシュフローは変動しているものの、財務の健全性を維持しながら将来に向けた基盤構築を優先しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%に達しており、多様性を尊重した経営体制への移行が着実に進んでいることがわかります。監査等委員会設置会社として監査体制を強化し、連結子会社8社を束ねる規模感に見合った透明性の高いガバナンスが構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 652万円 | 838人 | - |
従業員平均年収は652万円で、化学業界における中堅メーカーとしては堅実かつ安定的な給与水準を維持しています。長年の業績積み重ねに加え、中期経営計画での増配方針などが示す通り、企業成長を還元する姿勢が賃金水準の維持にも一定のプラス影響を与えていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、当社のTSRはほぼ一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、株価が市場全体の成長に比べて伸び悩んできたことや、従来の配当水準が市場平均に対して魅力的でなかったことが背景にあります。この状況を打破すべく、会社側は大幅な増配を伴う株主還元方針の変更を打ち出しており、今後のTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 14.8% |
| 2017/03期 | 12円 | 13.9% |
| 2019/03期 | 32円 | 18.8% |
| 2020/03期 | 40円 | 24.4% |
| 2021/03期 | 36円 | 43.3% |
| 2022/03期 | 36円 | 29.3% |
| 2023/03期 | 36円 | 27.9% |
| 2024/03期 | 38円 | 47.1% |
| 2025/03期 | 38円 | 36.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当については、業績に応じた利益還元を基本方針としており、安定的な配当の維持と向上を重視しています。近年は増配を実施するなど、株主還元への意識を高めています。今後は配当性向の目標設定を軸に、さらなる株主還元策の充実に努めていく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 106.0万円 | 6.0万円 | 6.0% |
| 2022期 | 94.9万円 | 5.1万円 | -5.1% |
| 2023期 | 89.2万円 | 10.8万円 | -10.8% |
| 2024期 | 116.0万円 | 16.0万円 | 16.0% |
| 2025期 | 105.6万円 | 5.6万円 | 5.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は6.73倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い状況ですが、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。業界平均と比較すると、PERは同程度ですがPBRは0.64倍と著しく割安な水準です。これは、資産価値に対して株価が評価されていないことを意味し、今後の株主還元強化策が評価されれば見直される可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.4億円 | 8.1億円 | 29.7% |
| 2022/03期 | 41.6億円 | 13.1億円 | 31.5% |
| 2023/03期 | 47.2億円 | 17.3億円 | 36.7% |
| 2024/03期 | 28.0億円 | 9.4億円 | 33.4% |
| 2025/03期 | 37.5億円 | 13.3億円 | 35.4% |
法人税等の実効税率は、税務上の控除項目や税制改正の影響により、概ね30%から36%の間で推移しています。2023/03期に税負担率が一時的に上昇しましたが、基本的には法定税率に近い水準で安定的な納税が行われています。2026/03期予想では27.3%を見込んでおり、税コストのコントロールに留意しながら業績目標の達成を追求しています。
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テイカ まとめ
「創業100年超えの『白い粉』の老舗が、化粧品から電子材料まで支えつつ、大幅増配でPBR1倍割れからの脱却を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。