4027プライム

テイカ

TAYCA CORPORATION

最終更新日: 2026年3月27日

ROE4.1%
BPS2578.4円
自己資本比率56.5%
FY2025/3 有報データ

100年超の歴史を誇る酸化チタンの力で、暮らしと未来を美しく彩る化学メーカー

独自の技術と創造力で社会に新しい価値を提供し、全てのステークホルダーと共に成長することで、世界から信頼されるブランドを確立します。

この会社ってなに?

あなたが普段、日差しから肌を守るために使っている日焼け止めや、ファンデーションなどの化粧品。その白さや紫外線をカットする機能の裏側で、テイカの「酸化チタン」という素材が活躍しています。実はこの素材、化粧品だけでなく、街で見かける自動車や建物の白いペンキ、プラスチック製品の色付けにも欠かせない存在です。さらに、電子部品の材料など、目に見えない最先端の分野でも同社の技術が使われており、私たちの快適で便利な生活を陰から支えています。

酸化チタン大手の化学メーカー。FY2025は売上高557.4億円(前期比5.2%増)、営業利益35.25億円(同51.6%増)と増収増益を達成しました。長らくPBR1倍割れ(現在0.64倍)が課題でしたが、2026年3月期には年間配当を60円へ大幅増配する計画を発表し、株主還元を強化しています。新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」では、成長投資と株主還元の両立を掲げ、2027年3月期に売上高680億円を目指します。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
大阪市中央区谷町4丁目11番6号 中央日土地谷町ビル
公式
www.tayca.co.jp

社長プロフィール

出井 俊治
代表取締役社長執行役員
堅実派
新中期経営計画『MOVING-10 STAGE2』を通じて、持続的な成長と企業価値向上に邁進します。経営基盤の強化、成長分野への投資、そして積極的な株主還元のバランスを取りながら、全てのステークホルダーの皆様と共に未来を創造していくことを目指します。

この会社のストーリー

1919
帝国人造肥料株式会社として創立

大阪にて、化学肥料の製造・販売を目的として会社を設立。日本の近代化と共に歩み始める。

1938
酸化チタンの工業生産を開始

白色顔料として優れた特性を持つ酸化チタンの製造を開始。これが現在の主力事業の礎となる。

1949
東京・大阪証券取引所に上場

戦後の復興期に株式を上場。社会からの信頼を得て、さらなる成長への基盤を固める。

1971
社名を「テイカ株式会社」に変更

事業の多角化と国際化を見据え、帝国人造肥料から現在の「テイカ」へと社名を変更し、新たなスタートを切る。

1980s
高機能材料への挑戦

酸化チタンの微粒子化技術を応用し、化粧品用UVカット素材や電子材料など、高付加価値分野へ事業を拡大。

2024
新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」策定

長期経営ビジョン「MOVING-10」の実現に向け、成長投資と株主還元の両立を目指す新たな中期経営計画をスタート。

2026
大幅増配を発表し株主還元を強化

中期経営計画の見直しに伴い、大幅な増配を発表。株主還元方針を強化し、市場からの評価を高める。

2027
売上高680億円を目指す未来へ

「MOVING-10 STAGE2」の最終年度目標として売上高680億円を掲げ、既存事業の深化と新規事業の創出で持続的成長を目指す。

注目ポイント

実は身近な高機能素材メーカー

日焼け止めなどの化粧品から塗料、電子部品まで、テイカの主力製品「酸化チタン」は様々な場面で活躍。100年以上の歴史で培った技術で私たちの暮らしを支えています。

積極的な株主還元!大幅増配を発表

中期経営計画を見直し、大幅な増配を発表。配当利回りは3%台後半と高く、株主への利益還元を重視する姿勢が魅力です。

成長戦略で未来へ投資

新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」では、2027年3月期に売上高680億円を目指す意欲的な目標を設定。安定した基盤事業に加え、成長分野への投資で企業価値向上を目指します。

サービスの実績は?

557.4億円
連結売上高
FY2025実績
+5.2% YoY
35.25億円
連結営業利益
FY2025実績
+51.6% YoY
38
1株当たり配当金
FY2025実績
FY2026予想は60円へ増配
6.3%
営業利益率
FY2025実績
+1.9pt YoY
36.0%
配当性向
FY2025実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
安定
自己資本比率 56.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
38
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/31014.8%
FY2017/31213.9%
FY2019/33218.8%
FY2020/34024.4%
FY2021/33643.3%
FY2022/33629.3%
FY2023/33627.9%
FY2024/33847.1%
FY2025/33836.0%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当については、業績に応じた利益還元を基本方針としており、安定的な配当の維持と向上を重視しています。近年は増配を実施するなど、株主還元への意識を高めています。今後は配当性向の目標設定を軸に、さらなる株主還元策の充実に努めていく方針です。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.1%
業界平均
9.7%
営業利益率下回る
この会社
6.3%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
56.5%
業界平均
49.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3464億円
FY2023/3548億円
FY2024/3530億円
FY2025/3557億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/323.3億円
FY2025/335.3億円

当社の売上高は、酸化チタンや界面活性剤等の化成品事業が堅調に推移し、FY2023/3には547億円規模まで拡大しました。FY2024/3には一時的な減収減益となったものの、FY2025/3には557億円の売上を達成し、回復基調にあります。今後は生成AI関連銘柄としての成長も期待される中、FY2026/3には590億円の売上高を見込むなど、継続的な事業拡大を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.1%2.8%-
FY2022/35.2%3.9%-
FY2023/35.8%3.9%-
FY2024/35.0%2.3%4.4%
FY2025/34.1%2.7%6.3%

営業利益率は概ね4〜8%の間で推移しており、FY2025/3には6.3%まで改善が見られます。ROE(自己資本利益率)は低水準にとどまっていますが、高付加価値製品へのシフトと事業効率化を通じて、収益性向上を図る戦略をとっています。今後は製品ミックスの最適化により、持続的な利益創出能力の強化が重要となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率56.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
307億円
会社の純資産
594億円

財務基盤は強固であり、長期にわたり自己資本比率は60%台後半から70%超を維持しています。FY2024/3以降、有利子負債を導入して投資を加速させていますが、潤沢な純資産を背景とした安定感のある財務体質は依然として保たれています。この盤石な財務基盤を活かし、将来の成長に向けた積極的な戦略投資を継続していく方針です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+50.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-70.8億円
投資CF
借入・返済など
+16.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-20.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/349.5億円-49.0億円25.2億円4,800万円
FY2022/348.4億円-28.1億円-23.6億円20.3億円
FY2023/35.8億円-29.8億円8.3億円-24.0億円
FY2024/349.8億円-39.5億円14.5億円10.3億円
FY2025/350.6億円-70.8億円16.8億円-20.2億円

営業キャッシュフローは毎期安定して50億円規模を創出しており、本業での高いキャッシュ創出能力を示しています。一方で、投資キャッシュフローは設備投資の拡大に伴いマイナス幅が拡大しており、成長のための積極的な資金投入が続いています。フリーキャッシュフローは変動しているものの、財務の健全性を維持しながら将来に向けた基盤構築を優先しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外事業におけるカントリーリスク 当社グループは、タイ、ベトナム、アメリカにおいての生産拠点設立など、海外への事業展開を拡大しております
2固定資産の減損に関するリスク 当社グループは、企業買収等により取得したのれんをはじめ、事業用の設備、不動産等の様々な無形固定資産・有形固定資産を所有しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/327.4億円8.1億円29.7%
FY2022/341.6億円13.1億円31.5%
FY2023/347.2億円17.3億円36.7%
FY2024/328.0億円9.4億円33.4%
FY2025/337.5億円13.3億円35.4%

法人税等の実効税率は、税務上の控除項目や税制改正の影響により、概ね30%から36%の間で推移しています。FY2023/3に税負担率が一時的に上昇しましたが、基本的には法定税率に近い水準で安定的な納税が行われています。FY2026/3予想では27.3%を見込んでおり、税コストのコントロールに留意しながら業績目標の達成を追求しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
652万円
従業員数
838
平均年齢
41.2歳
平均年収従業員数前年比
当期652万円838-

従業員平均年収は652万円で、化学業界における中堅メーカーとしては堅実かつ安定的な給与水準を維持しています。長年の業績積み重ねに加え、中期経営計画での増配方針などが示す通り、企業成長を還元する姿勢が賃金水準の維持にも一定のプラス影響を与えていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主64.3%
浮動株35.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.8%
事業法人等45.6%
外国法人等13.9%
個人その他20.8%
証券会社1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三井物産・三菱商事・山田産業。

CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(2,116,000株)9.27%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,812,000株)7.94%
三井物産株式会社(1,784,000株)7.81%
三菱商事株式会社(1,630,000株)7.14%
山田産業株式会社(1,470,000株)6.44%
みずほ信託銀行株式会社退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(1,009,000株)4.42%
テイカグループ持株会(877,000株)3.84%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(747,000株)3.27%
中央日本土地建物株式会社(694,000株)3.04%
光通信株式会社(634,000株)2.78%

テイカの株主構成は、三井物産や三菱商事といった大手商社が上位株主に名を連ねており、安定した事業基盤の背景にはこれらのパートナーとの強固な協力関係が見て取れます。また、金融機関の信託口が一定割合を占める一方、テイカグループ持株会も存在しており、経営の安定性と従業員の帰属意識がバランスよく維持されている構造です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,300万円
取締役5名の合計

EDINET情報によれば、主力である酸化チタン事業のほか、化成品や電子材料など多角的な事業展開が同社の収益を支えています。原材料価格の変動や市場競争の激化を主要な事業リスクとして認識しており、子会社の吸収合併を通じた経営効率化や新製品の開発に注力している点が特徴です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
2,900万円
連結子会社数
8
設備投資額
86.9億円
平均勤続年数(従業員)
19.1

女性役員比率が22.2%に達しており、多様性を尊重した経営体制への移行が着実に進んでいることがわかります。監査等委員会設置会社として監査体制を強化し、連結子会社8社を束ねる規模感に見合った透明性の高いガバナンスが構築されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
新中計は始まったばかりだが、過去の予想乖離を見ると目標達成には保守的な見方が必要か。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 680億円 順調 (557.4億円)
82%
営業利益: 目標 50億円 順調 (35.25億円)
70.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025590億円557億円-5.5%
FY2024620億円530億円-14.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202533億円35億円+6.8%
FY202448億円23億円-51.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」では、2027年3月期に売上高680億円、営業利益50億円を目標に掲げています。FY2025実績ベースでの進捗率は売上高82.0%、営業利益70.5%と、利益面でややビハインドからのスタートです。過去の業績予想は市況変動の影響を受けやすく、特にFY2024は売上・利益ともに大幅な未達となりました。計画達成には、成長投資と収益性改善を着実に実行できるかが鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、当社のTSRはほぼ一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、株価が市場全体の成長に比べて伸び悩んできたことや、従来の配当水準が市場平均に対して魅力的でなかったことが背景にあります。この状況を打破すべく、会社側は大幅な増配を伴う株主還元方針の変更を打ち出しており、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+5.6%
100万円 →105.6万円
5.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021106.0万円+6.0万円6.0%
FY202294.9万円-5.1万円-5.1%
FY202389.2万円-10.8万円-10.8%
FY2024116.0万円+16.0万円16.0%
FY2025105.6万円+5.6万円5.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,143,500株
売り残169,900株
信用倍率6.73倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

信用倍率は6.73倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い状況ですが、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。業界平均と比較すると、PERは同程度ですがPBRは0.64倍と著しく割安な水準です。これは、資産価値に対して株価が評価されていないことを意味し、今後の株主還元強化策が評価されれば見直される可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
株探, 日経電子版, 日本M&Aセンター, みんかぶ ほか
業界内ランキング
上位 30%
化学業界 200社中 58位
報道のトーン
55%
好意的
25%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
株主還元・増配30%
M&A・組織再編20%
その他10%

最近の出来事

2025年12月子会社吸収合併

完全子会社であるTFT株式会社を吸収合併し、経営資源の効率化とグループ一体経営を推進。

2026年2月大幅増配

業績修正に伴い配当予想を大幅増配へ変更し、積極的な株主還元方針を打ち出した。

2026年3月大量保有報告

植島幹九郎氏がテイカ株式の保有比率を5.03%まで引き上げ、大量保有報告書を提出した。

テイカ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
安定
自己資本比率 56.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「創業100年超えの『白い粉』の老舗が、化粧品から電子材料まで支えつつ、大幅増配でPBR1倍割れからの脱却を目指す」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU