JUMP

日本酸素ホールディングス4091

NIPPON SANSO HOLDINGS CORPORATION

プライムUpdated 2026/07/10
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2026/3は営業利益1,978億円と前期比+19.3%増益で過去最高。欧州の価格改定と半導体材料が牽引。)
配当
少なめ
1株 62円(年62円でFY2015/3から12期連続増配。配当性向20〜30%目安の低利回りだが着実に増配継続。)
安全性
普通
自己資本比率 44.0%(FY2026/3末時点)(親会社所有者帰属持分比率44.0%へ改善。有利子負債8,820億円もストック型収益で返済力は堅固。)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%(FY2026/3実績)(ROE有報公式11.3%、コア営業利益率14.9%。欧州20%・サーモス20%と地域別で高収益。)
話題性
好評
ポジ 55%

この会社ってなに?

あなたのスマホやPCの半導体、病院の酸素吸入、食品の鮮度保持、溶接・切断、そしてサーモスの水筒まで――日本酸素HDは目に見えない「空気」を分離・精製し、暮らしと産業を支える国内首位・世界4強の産業ガス企業です。酸素・窒素から半導体向け特殊ガスまで、長期契約に基づくストック型の安定収益が強み。2026/03期は営業利益・純利益ともに過去最高を更新し、2015/03期から12期連続増配を続ける優良企業です。

日本酸素ホールディングスは1910年創業、酸素・窒素・アルゴンなどの産業ガスで国内シェア約40%と首位、グローバルでもLinde・Air Liquide・Air Productsに次ぐ世界4強の産業ガス最大手です。三菱ケミカルグループが発行済株式の50.59%を保有する親子上場企業で、地域別に「日本」「米国」「欧州」「アジア・オセアニア」と消費財ブランド「サーモス」の5セグメントを展開します。2026/03期(IFRS)は売上収益1兆3,596億円(+3.9%)、営業利益1,978億円(+19.3%)、親会社帰属当期利益1,238億円(+25.4%)と、営業利益・純利益ともに過去最高を更新。欧州(利益率約20%)と半導体向け電子材料の価格改定・数量回復が牽引しました。2026年4月には日本事業会社を「日本酸素」に社名変更しブランドを統一。新中計「Next Innovation 2030」(2027/03期〜2030/03期)では2030期にコア営業利益2,500〜2,750億円(利益率17%超)を掲げます。配当は2015/03期から12期連続増配(2026/03期は年62円)、親会社所有者帰属持分比率44.0%と財務も改善しています。

化学プライム市場

注目ポイント

産業ガスで国内首位・世界4強

酸素・窒素・アルゴンなどの産業ガスで国内シェア約40%と圧倒的首位。グローバルではLinde・Air Liquide・Air Productsに次ぐ世界4位で、4大陸に拠点を持ち約2万人の従業員が「空気のインフラ」を支えています。

半導体材料・電子ガスの成長ドライバー

半導体製造に不可欠な特殊ガスやケミカル材料を供給。新中計ではエレクトロニクス事業をグローバル成長の柱に据え、つくば開発センターを核にAI・半導体需要の構造的拡大を取り込みます。

ストック型収益で12期連続増配

産業ガスはオンサイト供給(長期契約)とバルク供給の安定収益モデル。2026/03期の営業CFは2,725億円と過去最高で、2015/03期から12期連続増配と大型成長投資を両立する強固なキャッシュ創出力が魅力です。

地域分散したグローバル収益基盤

日本・米国・欧州・アジア・オセアニアの地域別セグメントに事業を分散。2026/03期は欧州(利益率約20%)が最大の利益源となるなど、地域ポートフォリオが市況変動への耐性を高めています。

会社概要

業種
化学
決算期
3月
公式
jp.nipponsanso.com

サービスの実績は?

世界4強
産業ガス市場ポジション
Linde/Air Liquide/Air Productsに次ぐ
1.36兆円
年間売上収益
2026年3月期
5期連続増収
12
連続増配
2015/03期から継続
FY2027予も増配
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

日本
約406,296百万円29.9%)
米国
約360,557百万円26.5%)
欧州
約350,978百万円25.8%)
アジア・オセアニア
約208,452百万円15.3%)
サーモス
約33,263百万円2.4%)
日本約406,296百万円
利益: 約54,182百万円利益率: 約13.3%

産業ガス(オンサイト・バルク・パッケージ)、医療用ガス、電子材料ガス、機器・工事。国内シェア約40%で首位。2026年4月に「日本酸素」へ社名変更。価格マネジメントとエレクトロニクス工事で増益

米国約360,557百万円
利益: 約52,914百万円利益率: 約14.7%

Matheson等を通じた産業・医療ガス、電子材料。価格改定効果はあるが出荷数量減とコスト上昇で減益(利益△11.5%)

欧州約350,978百万円
利益: 約70,426百万円利益率: 約20.1%

Nippon Gases Europeが英国・イタリア・スペイン等で展開。医療関連やイタリアのプラント会社買収が寄与し増収増益。最大の利益源

アジア・オセアニア約208,452百万円
利益: 約19,746百万円利益率: 約9.5%

中国・東南アジア・豪州で産業・電子ガスを展開。豪LPガス・産業ガス事業の買収と電子材料ガス回復で+18.1%増収・利益+31.2%と最も伸長

サーモス約33,263百万円
利益: 約6,511百万円利益率: 約19.6%

真空断熱技術を活かした水筒・調理器具。猛暑でのスポーツボトル好調と新製品で増収増益。世界120カ国以上で展開するB2Cブランド

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます

FY2026/3実績

ROE
11.3%
株主資本の利回り
ROA
4.8%
総資産の活用度
Op. Margin
14.6%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期11.2%3.2%10.6%
2023/03期10.8%3.5%10.1%
2024/03期12.9%4.6%13.7%
2025/03期10.4%4.1%12.7%
2026/03期11.3%4.8%14.6%

営業利益率は2024/03期の13.7%から一時12.7%へ低下した後、2026/03期は14.6%へ改善(コア営業利益率は14.9%)。ROEは有報公式ベースで10〜13%(2026/03期は11.3%)で推移し、新中計では税引後ROCE8%以上・コア営業利益率17%以上を目標に資本効率の向上を進めます。地域別では欧州(利益率約20%)が最も高収益です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期9,572億円1,012億円641億円148.1円
2023/03期1.2兆円1,195億円731億円168.8円+24.0%
2024/03期1.3兆円1,720億円1,059億円244.7円+5.8%
2025/03期1.3兆円1,659億円988億円228.2円+4.2%
2026/03期1.4兆円1,979億円1,239億円286.2円+3.9%

売上収益は増収基調が続き、2026/03期は1兆3,596億円(+3.9%)と過去最高。営業利益は1,978億円(+19.3%)、親会社帰属当期利益は1,238億円(+25.4%)で、いずれも過去最高を更新しました。前期2025/03期は米国の一時費用等で営業利益が微減(△3.6%)でしたが、2026/03期は欧州・アジアの価格改定と半導体材料の数量回復、コア営業利益2,030億円(+7.4%)が牽引。2027/03期会社予想は売上1兆3,800億円・営業利益2,150億円(+8.7%)と一段の増益を見込みます。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2026/3上回る
この会社
11.3%
他社平均
7.7%
営業利益率(自社 FY2026/3上回る
この会社
14.6%
他社平均
9.7%
自己資本比率(自社 FY2026/3末下回る
この会社
44.0%
他社平均
56.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,200万円
5名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(5名分)の合計値。全取締役9名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
日本約406,296百万円約54,182百万円約13.3%
米国約360,557百万円約52,914百万円約14.7%
欧州約350,978百万円約70,426百万円約20.1%
アジア・オセアニア約208,452百万円約19,746百万円約9.5%
サーモス約33,263百万円約6,511百万円約19.6%

セグメント利益はコア営業利益ベースです(全社費用・消去前)。2026/03期は欧州の利益率が約20.1%と最も高く、価格改定と医療関連が寄与。サーモスも19.6%と高収益です。米国は出荷数量減とコスト増で減益(利益率14.7%)、日本は価格マネジメントとエレクトロニクス工事で増益(13.3%)。アジア・オセアニアは豪LPガス等の買収効果で利益+31.2%と最も伸びましたが、利益率9.5%と改善余地があります。最大の売上セグメントは日本(4,063億円)、最大の利益源は欧州(704億円)です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
前中計を完遂し2026年3月に新中計へ移行。産業ガスの安定収益を基盤に半導体材料で成長を狙う

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026/03期は計画開始前の基準年。半導体材料の拡大と欧米の価格改定持続が中計達成のカギ
中期経営計画「Next Innovation 2030 ~Evolving for the Future~」
2026年4月〜2030年3月
売上収益: 目標 1兆5,000〜1兆5,750億円(FY2030/3) 基準値 (1兆3,596億円(FY2026/3=計画開始前の基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
コア営業利益: 目標 2,500〜2,750億円(FY2030/3) 基準値 (2,030億円(FY2026/3=基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
コア営業利益率: 目標 17%以上(FY2030/3) 基準値 (14.9%(FY2026/3=基準値))
計画開始前の基準値
期首実績待ち
EBITDA: 目標 4,000〜4,400億円(FY2030/3) 期初前 (非開示)
期首実績待ち

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上収益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/03期1兆3,000億円1兆3,080億円+0.6%
2026/03期1兆2,900億円1兆3,300億円1兆3,596億円+5.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期1,910億円1,943億円1,978億円+3.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2026年3月に策定した新中計「Next Innovation 2030」は2027年3月期〜2030年3月期の4か年計画で、2030/03期にコア営業利益2,500〜2,750億円(コア営業利益率17%以上)、EBITDA4,000〜4,400億円、税引後ROCE8%以上を掲げます。3つの重点戦略は①産業ガス事業の収益力強化、②エレクトロニクス事業の拡大、③将来の成長ドライバー創出。直近の2026/03期は計画開始前年(基準年)にあたり、下表の実績値は達成率でなく基準値です。初年度2027/03期の会社予想はコア営業利益2,080億円で、計画の初動を占います。

最新ニュース

ポジティブ
2026/03期本決算。売上収益1兆3,596億円で過去最高、営業利益+19.3%。年間配当は62円(+11円)
05/11 · 決算短信
ポジティブ
日本事業会社「大陽日酸」を「日本酸素」に社名変更。グローバルブランド統一を完了
04/01 · プレスリリース
ポジティブ
新中計「Next Innovation 2030」を策定。2030期にコア営業利益2,500〜2,750億円を目標
03/24 · TDnet
ポジティブ
2026/03期 第3四半期決算。通期業績予想を上方修正(営業利益1,943億円)
02/04 · 決算短信
ポジティブ
豪コアガスグループの買収完了。オーストラリア・NZの産業ガス事業を拡充(2025年7月)
2025/07 · 日経新聞

どんな話題が多い?

中期経営計画30%
半導体/電子材料25%
海外M&A20%
決算15%
ブランド統一10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや強気
報道件数(30日)
42
前月比 +25%
メディア数
16
日経新聞, 東洋経済, Bloomberg, ロイター
業界内ランキング
上位 10%
化学 200社中 12位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1910
明治43年に創業、酸素製造をスタート

東京で日本酸素株式会社を設立。日本で初めて酸素の工業的製造を開始し、産業ガスの国産化に先鞭をつけました。

1960年代
高度成長期に鉄鋼向けで急拡大

鉄鋼業の急成長に伴い大型酸素プラント(オンサイト供給)を次々建設。産業ガス国内首位の地位を確立しました。

2004
大陽東洋酸素と統合、大陽日酸に

日本酸素と大陽東洋酸素が経営統合し「大陽日酸」を発足。国内シェアを圧倒的に拡大しました。

2020
純粋持株会社体制へ移行

日本酸素ホールディングスを設立し純粋持株会社体制に移行。三菱ケミカルグループ傘下でグローバル経営を加速しました。

2026
「NIPPON SANSO」へブランド統一・新中計始動

日本事業会社を「日本酸素」に社名変更し全世界で「NIPPON SANSO」ブランドに統一。新中計「Next Innovation 2030」を掲げ、半導体材料と電子ガスを成長ドライバーに世界4強からの躍進を目指します。

出来事の年表

2026年6月人事

定時株主総会後に社長交代渡邉忠治氏が代表取締役社長CEOに就任(濱田敏彦前社長は顧問に退任)

2026年5月決算

2026/03期本決算。売上収益1兆3,596億円(+3.9%)、営業利益1,978億円(+19.3%)と過去最高。年間配当62円(12期連続増配)、2027期予66円を発表

2026年4月ブランド

日本事業会社を「日本酸素」に社名変更。グローバルで「NIPPON SANSO」ブランドに統一

2026年3月戦略

新中計「Next Innovation 2030」(2027/03期〜2030/03期)を策定。2030期にコア営業利益2,500〜2,750億円を目標

2026年2月決算

2026/03期 第3四半期決算。通期業績予想を上方修正(営業利益1,943億円へ引き上げ)

2025年7月M&A

豪コアガスグループの買収を完了。オセアニア市場の産業ガス事業基盤を強化

代表者プロフィール

渡邉 忠治
渡邉 忠治
代表取締役社長 CEO
グローバル戦略家
空気の持つ無限の可能性を追求し、産業ガスのグローバルリーダーとして社会と産業の発展に貢献する。Next Innovation 2030で新たな成長ステージへ挑みます。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率FY2026/3末時点)44.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/3末時点

Interest-bearing Debt
8,821億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1.2兆円
会社の純資産

親会社所有者帰属持分比率は2022/03期の31.8%から2026/03期の44.0%へ着実に改善。BPSも1,452円→2,812円へ拡大しています。有利子負債は2026/03期で約8,820億円ですが、ハイブリッド社債の資本性を考慮した調整後ネットD/Eレシオは0.59倍と目標(0.7倍以下)を達成。産業ガスのストック型収益が返済能力を支えています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+2,726億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-2,028億円
投資に使ったお金
Financing CF
-592億円
借入・返済など
Free CF
+698億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2024/03期2,160億円▲1,247億円▲1,101億円913億円
2025/03期2,351億円▲1,429億円▲733億円922億円
2026/03期2,726億円▲2,028億円▲592億円698億円

営業CFは2026/03期に2,725億円(+15.9%)と過去最高。産業ガスの長期供給契約による安定的なキャッシュ創出力が強みです。投資CFは設備投資と企業買収で2,027億円の支出。FCFは698億円を確保し、有利子負債の計画的返済と12期連続増配を両立しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
2億5,100万円
設備投資額
1,331.7億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
2373

取締役9名中女性2名(22.2%)を登用し、社外取締役5名を含む多様な経営体制を構築しています(監査役会設置会社・別に監査役4名)。監査報酬2億5,100万円の適切な監査体制を整備しつつ、設備投資1,331.7億円を投じてグローバル規模の成長投資を実行。平均勤続年数16年と安定した人材基盤を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主72.9%
浮動株27.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関14.2%
事業法人等55.2%
外国法人等21.6%
個人その他8.6%
証券会社0.4%

三菱ケミカルG50.6%+金融機関14.2%+大陽日酸取引先持株会3.5%。親会社主導の超安定構造

三菱ケミカルグループ㈱(218,996,000株)50.59%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(31,272,000株)7.22%
大陽日酸取引先持株会(15,091,000株)3.49%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(11,155,000株)2.58%
JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(9,076,000株)2.1%
明治安田生命保険(相)(9,006,000株)2.08%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(8,114,000株)1.87%
STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 505002 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(4,387,000株)1.01%
㈱みずほ銀行(4,332,000株)1%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(4,001,000株)0.92%

筆頭株主は親会社の三菱ケミカルグループ(50.59%)で、発行済株式の過半数を保有します。信託銀行経由の機関投資家(日本マスタートラスト信託7.22%・日本カストディ2.58%)や明治安田生命(2.08%)、大陽日酸取引先持株会(3.49%)が安定株主層を形成。外国法人比率は約21.6%で、JP MorganやState Streetなど海外カストディアンが名を連ねます。三菱ケミカルGの持株方針が最大の不確実要因ですが、現時点で売却方針は示されていません。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1親会社リスク。三菱ケミカルグループが50.59%を保有する親子上場企業であり、親会社の経営方針変更(持分売却や事業再編)が株価・経営戦略に大きな影響を及ぼす可能性があります。親会社の財務状況悪化時に配当方針が影響を受けるリスクもあります
2エネルギーコストの変動リスク。空気分離装置の稼働には大量の電力を消費するため、電力料金の高騰が直接的に利益を圧迫します。特に欧州では再エネ賦課金やカーボンプライシングの影響が拡大しており、コスト転嫁の遅れが収益性に影響します
3為替変動リスク。海外売上比率が約7割に達しており、円高局面では米国・欧州・アジア子会社の業績が目減りします。特に米ドル・ユーロ・豪ドルの変動は連結業績に直接影響を与えます
4地政学・貿易規制リスク。米中対立の深刻化や各国の輸出規制強化により、半導体向け特殊ガスの供給に制約が生じる可能性があります。また米国関税政策の変化がグローバルなガス流通コストを押し上げるリスクがあります
5M&A統合リスク。グローバル4大陸に事業会社を擁する中、買収先の統合が計画通り進まない場合、のれんの減損や期待したシナジーが実現しないリスクがあります。豪コアガス等の統合進捗が重要です
6競争環境の変化リスク。Linde・Air Liquide・Air Productsの上位3社はいずれも日本酸素HDより数倍の売上規模を持ち、規模の経済で優位に立っています。半導体材料分野では新興プレイヤーの参入も進んでおり、技術競争と価格競争が激化する可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,064万円
従業員数
20,411
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期1,064万円20,411-

平均年間給与は約1,064万円と高水準です(提出会社・単体ベース、平均年齢43歳前後)。純粋持株会社のため提出会社(単体)の従業員は少数ですが、連結では世界4大陸で約2万400名を擁するグローバル企業です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

直近5年間のTSR(配当込み株主総利回り、2021/03期末=100)は279.5%とTOPIX(201.0%)を上回るアウトパフォームです。2024/03期末には235.9とTOPIX(152.1)を大きく上回り、市況調整で2025/03期末に225.6へ小幅に低下したものの、2026/03期末は279.5へ再上昇しました。産業ガスの安定収益と欧米の価格改定・半導体材料の成長が株価を押し上げています。なお、この指数は2026年3月末時点であり、その後の株価上昇(2026年7月時点で約6,100円台)は反映されていません。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
62
方針: 連結配当性向20〜30%を目安に、業績連動を考慮した安定的・継続的な配当(累進配当・DOEは非採用)
1株配当配当性向
2017/03期2024.9%
2018/03期2320.3%
2019/03期2526.2%
2020/03期2822.7%
2021/03期3023.5%
2022/03期3423.0%
2023/03期3822.5%
2024/03期4418.0%
2025/03期5122.3%
2026/03期6221.7%
2027/03期(予想)6621.8%
12期連続増配
株主優待
なし

なし

12期連続増配(2015/03期以降)を継続中で、年間配当は2021/03期の30円から2026/03期の62円へ倍増。2026/03期は前期比+11円の62円(中間29円・期末33円)で、配当性向は21.7%と20%台で増配余力は十分です。次期2027/03期は年66円(13期連続増配見込み)を予定。中計では連結配当性向20〜30%を目安とし、累進配当は掲げないものの安定的・継続的な還元方針です。株主優待はありません。

もし5年前に投資していたら?

+
2022/03期初めに100万円を投資した場合
100万円が 279.5万円 になりました (179.5万円)
+179.5%
年度末時点評価額損益TSR
2022/03期112.2万円12.2万円12.2%
2023/03期116.6万円16.6万円16.6%
2024/03期235.9万円135.9万円135.9%
2025/03期225.6万円125.6万円125.6%
2026/03期279.5万円179.5万円179.5%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残184,300株
売り残50,200株
信用倍率3.67倍
2026/6時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算2026年11月上旬

PERは約21倍で化学業界平均(約14倍)を上回り、グローバル産業ガス企業としてのプレミアムが乗った評価です。PBR2.16倍も高水準ですが、安定的なキャッシュ創出力と過去最高益・新中計への期待が支えています。信用倍率は3.67倍と買い長で、半導体材料と成長戦略への期待から個人投資家の買いが集まっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2022/03期916億円250億円27.3%
2023/03期1,055億円295億円28.0%
2024/03期1,507億円414億円27.4%
2025/03期1,453億円433億円29.8%
2026/03期1,768億円489億円27.7%

IFRSのため経常利益はなく、税引前利益に対する法人所得税費用で実効税率を算出しています。2026/03期は税引前利益1,767億円に対し法人所得税費用489億円、実効税率27.7%。グローバル4地域で事業を展開するため、各国の法人税率差やGloBE(国際最低税率15%)ルールが今後の税負担に影響します。

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日本酸素ホールディングス まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2026/3は営業利益1,978億円と前期比+19.3%増益で過去最高。欧州の価格改定と半導体材料が牽引。)
配当
少なめ
1株 62円(年62円でFY2015/3から12期連続増配。配当性向20〜30%目安の低利回りだが着実に増配継続。)
安全性
普通
自己資本比率 44.0%(FY2026/3末時点)(親会社所有者帰属持分比率44.0%へ改善。有利子負債8,820億円もストック型収益で返済力は堅固。)
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%(FY2026/3実績)(ROE有報公式11.3%、コア営業利益率14.9%。欧州20%・サーモス20%と地域別で高収益。)
話題性
好評
ポジ 55%

産業ガスで国内首位・世界4強。2026/03期は営業利益・純利益とも過去最高、新中計で成長を加速する三菱ケミカルG傘下の「空気の巨人」

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU