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クレハ4023

KUREHA CORPORATION

プライムUpdated 2026/03/27
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 86.7円
安全性
安定
自己資本比率 50.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが料理をするときに使う食品用ラップ「NEWクレラップ」、実はクレハの製品です。箱の刃が特徴的で、スパッと切れるあの使い心地を支えています。また、普段あなたが使っているスマートフォンや、今後ますます普及する電気自動車(EV)にも、クレハの技術が隠されています。これらの製品に欠かせない高性能バッテリーの重要な部品(バインダー)を製造しており、目に見えないところで現代社会の最先端技術を支えている会社なのです。

クレハは、家庭用ラップ「NEWクレラップ」で知られる一方、リチウムイオン電池向けフッ化ビニリデン(PVDF)など高機能化学製品を主力とする企業です。直近の2025期決算では売上高1620.2億円、営業利益94.28億円と、中国の景気減速などの影響で前年比減収減益となりました。しかし、2030年度に営業利益350億円以上を目指す長期計画を掲げ、EV市場の拡大を追い風にPVDFへの設備投資を継続しています。近年は大幅な増配や大規模な自己株取得など、株主還元への積極姿勢も市場から注目されています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋浜町3丁目3番2号

サービスの実績は?

1,620億円
連結売上高
2025期実績
-9.0% YoY
94.28億円
連結営業利益
2025期実績
-26.3% YoY
86.7
1株当たり配当金
2025期実績
+2.5倍(FY2024比)
438億円
設備投資額
2025期見込み
350億円以上
長期目標営業利益
2031期目標
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%(累計)
株主資本の利回り
ROA
2.9%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
11.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期7.3%5.3%-
2022/03期7.4%5.3%-
2023/03期8.1%5.8%-
2024/03期4.5%3.1%7.2%
2025/03期3.6%2.3%5.8%
3Q FY2026/35.2%(累計)2.9%(累計)11.3%

収益性は、2023/03期まで営業利益率が11%台後半と安定して推移していましたが、直近では需要減退に伴う稼働率低下が響き、営業利益率は5.8%まで低下しています。ROE(自己資本利益率)についても、利益水準の低下により2023/03期の7.8%から2025/03期には3.7%まで縮小しました。今後は高付加価値製品へのシフトを通じ、資本効率と収益力の両面での再強化が経営の重要課題となっています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期1,446億円135億円230.4円-
2022/03期1,683億円142億円241.9円+16.4%
2023/03期1,913億円169億円288.1円+13.6%
2024/03期1,780億円128億円97.3億円173.0円-7.0%
2025/03期1,620億円94.3億円78.0億円149.7円-9.0%

クレハの業績は、高機能素材分野におけるPVDF樹脂などの好調や原材料価格の安定により、2023年3月期まで順調に売上高・利益ともに拡大してきました。しかし、2024年3月期以降は、世界的な需要調整や原材料市況の変動影響を受け、当期純利益は2023/03期の約169億円から2025/03期には約78億円まで減益傾向にあります。2026年3月期は、製品ミックスの改善とコスト削減策の徹底により、純利益約100億円への回復を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1178億円(通期予想比71%)、営業利益133億円(同95%)、純利益102億円(同102%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.2%(累計)
業界平均
7.8%
営業利益率上回る
この会社
11.3%
業界平均
9.8%
自己資本比率下回る
この会社
50.7%
業界平均
56.3%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億5,700万円
取締役7名の合計

EDINET開示情報によると、売上高は「機能製品」「化学製品」の2本柱で安定しており、特にリチウムイオン電池向けPVDF樹脂などの高機能素材が成長を牽引しています。事業リスクには原材料価格の変動や為替リスクが挙げられますが、多角的なポートフォリオにより安定した経営基盤を構築しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
直近の業績予想は未達が目立つが、長期的な成長戦略と株主還元は評価できる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中長期経営計画(FY2031目標)
〜2031期
営業利益: 目標 350億円以上 大幅遅れ (94.28億円)
26.9%
PBR: 目標 1倍以上 前倒し達成 (1.02倍)
102%
FY2026 業績予想
2026期
売上高: 目標 1650億円 順調 (1620.2億円)
98.2%
営業利益: 目標 140億円 やや遅れ (94.28億円)
67.3%
純利益: 目標 100億円 順調 (78.00億円)
78%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期1,700億円1,620億円-4.7%
2024期1,900億円1,780億円-6.3%
2023期1,800億円1,913億円+6.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期140億円94億円-32.7%
2024期220億円128億円-41.8%
2023期220億円224億円+1.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

クレハは2030年度に営業利益350億円以上という長期目標を掲げ、EV向け電池材料(PVDF)への集中投資を進めています。短期的な業績は、中国市場の減速や市況の悪化により2024期、2025期と期初予想を大幅に下回る結果となりました。しかし、株価を意識した経営にシフトしており、PBR1倍超えを前倒しで達成するなど、資本効率改善への取り組みが見られます。足元の業績は厳しいものの、将来の成長に向けた布石を着実に打っている段階と評価できます。

どんな話題が多い?

決算・業績40%
株主還元30%
製品・事業20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 15%
化学業界 200社中 30位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年5月業績上方修正

前期経常利益の一転黒字・最高益への上方修正および上限11.26%の大規模自社株買いを発表しました。

2025年9月ブランド刷新

家庭用品ブランド「パチック」および「ダストマン」のブランドリニューアルを実施しました。

2026年4月会社合併

クレハサービスを存続会社とするクレハ分析センターとの吸収合併を予定しています。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
1,180億円
借金(有利子負債)
Net Assets
1,840億円
会社の純資産

財務健全性は、自己資本比率が60%を超えており、強固な基盤を維持しています。2024/03期以降、戦略的投資に伴い有利子負債が増加し、2025/03期には約849億円の借入がありますが、総資産に対する財務余力は依然として十分です。今後も成長投資と手元流動性のバランスを図りながら、PBR1倍超に向けた資本政策を推進する方針です。 【3Q 2026/03期】総資産3592億円、純資産1840億円、自己資本比率50.7%、有利子負債1180億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+295億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-394億円
投資に使ったお金
Financing CF
+84.4億円
借入・返済など
Free CF
-99.1億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期0円0円0円0円
2022/03期0円0円0円0円
2023/03期0円0円0円0円
2024/03期116億円343億円121億円227億円
2025/03期295億円394億円84.4億円99.1億円

営業キャッシュフローは安定して創出されていますが、成長分野への積極的な設備投資を継続しているため、フリーキャッシュフローは直近でマイナス圏で推移しています。2024/03期以降は投資支出が拡大しており、これらを賄うために調達活動も実施されました。将来的な収益拡大を目指し、足元ではキャッシュの流出を伴う投資を優先する戦略をとっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
7,400万円
設備投資額
466.2億円
平均勤続年数(従業員)
19.9
臨時従業員数
366

女性役員比率は11.1%であり、更なる登用が求められる段階です。監査体制については7,400万円の報酬を支払うなど強固な監督機能を維持しており、中長期経営計画ではPBR1倍超を目標に掲げるなど、資本効率を意識した経営ガバナンスに注力しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主58.2%
浮動株41.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関36.4%
事業法人等21.8%
外国法人等18.3%
個人その他22.8%
証券会社0.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はレノ・明治安田生命保険相互会社・エスグラントコーポレーション。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(5,457,000株)10.97%
株式会社レノ(4,919,000株)9.89%
明治安田生命保険相互会社(4,123,000株)8.29%
株式会社エスグラントコーポレーション(4,036,000株)8.11%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)(3,151,000株)6.34%
東京海上日動火災保険株式会社(1,650,000株)3.32%
株式会社みずほ銀行(1,200,000株)2.41%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,070,000株)2.15%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(986,000株)1.98%
株式会社日本カストディ銀行(信託口4)(953,000株)1.92%

クレハの株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が大半を占め、機関投資家による保有割合が高いのが特徴です。また、アクティビストとして知られる株式会社レノやエスグラントコーポレーションも上位株主として名を連ねており、経営陣に対する資本効率改善への圧力が高まりやすい環境にあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1製造物責任・製品品質当社グループの生産品に重大な品質問題が発生した場合等には、製品回収や交換、賠償請求、ブランドイメージの低下などが生じ、当社グループの経営成績等が影響を受ける可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
749万円
従業員数
4,017
平均年齢
43.5歳
平均年収従業員数前年比
当期749万円4,017-

従業員平均年収は749万円となっており、化学業界の平均と比較しても高水準に位置しています。これは高機能素材や医薬品といった高付加価値製品を安定的に提供し、高い営業利益率を維持できている収益構造が従業員への適正な還元を支えているためです。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、2021期から2023期にかけてTOPIXを大きく上回るパフォーマンスを示しました。これは、EV向けリチウムイオン電池材料の需要拡大期待を背景とした株価上昇と、安定した配当が要因です。しかし、2024期には市況悪化による業績下方修正が響き、TSRはTOPIXを下回りました。2025期には大幅な増配と自社株買いが発表され、再びTOPIXをアウトパフォームしており、株主還元強化策がTSR向上に直結していることがわかります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
86.7
方針: 配当性向目標およびDOE(株主資本配当率)を重視する方針
1株配当配当性向
2016/03期1125.7%
2018/03期12524.6%
2019/03期16524.3%
2020/03期17024.5%
2021/03期17024.6%
2022/03期21028.9%
2023/03期101.331.2%
2025/03期86.757.9%
株主優待
なし

株主優待制度は設けておりません。

配当方針として持続的な利益還元と資本効率の向上を掲げており、業績に応じた適正な分配を重視しています。直近では利益水準の変動に伴い配当額を見直していますが、中長期的には株主還元を強化する姿勢を堅持しています。今後は資本収益性の指標を意識した経営により、配当水準の安定的かつ前向きな維持を目指します。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 214.4万円 になりました (114.4万円)
+114.4%
年度末時点評価額損益TSR
2021期177.3万円77.3万円77.3%
2022期231.3万円131.3万円131.3%
2023期206.6万円106.6万円106.6%
2024期205.7万円105.7万円105.7%
2025期214.4万円114.4万円114.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残652,500株
売り残1,096,000株
信用倍率0.60倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
第2四半期決算発表2026年11月上旬(予定)
株主総会2026年6月下旬(予定)

PER・PBRともに化学業界の平均とほぼ同水準にあり、市場からは標準的な評価を受けていると言えます。一方、信用倍率は1倍を切り売り残が買い残を上回る「売り長」の状態が続いており、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは短期的な業績懸念を反映している可能性がありますが、逆に株価上昇時には買い戻し(ショートカバー)による急騰要因ともなり得ます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期177億円42.5億円24.0%
2022/03期204億円62.3億円30.6%
2023/03期230億円61.2億円26.6%
2024/03期139億円41.8億円30.0%
2025/03期102億円24.2億円23.7%

法人税等の支払いは税引前利益の変動に連動しています。2025/03期は利益の減少により税額が一時的に低下し、実効税率も低水準となりました。次期以降は業績回復に伴い、標準的な税率水準へ戻る見通しです。

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もっと知る

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クレハ まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 86.7円
安全性
安定
自己資本比率 50.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「『クレラップ』の会社が、実はEV電池のキープレイヤーという二刀流経営」

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU