3950プライム

ザ・パック

THE PACK CORPORATION

最終更新日: 2026年3月27日

ROE8.1%
BPS1384.9円
自己資本比率71.2%
FY2025/3 有報データ

紙袋シェアNo.1!あらゆる「包む」を支える総合パッケージの巨人

パッケージの無限の可能性を追求し、人々の暮らしと社会の未来を豊かに彩るリーディングカンパニーを目指します。

この会社ってなに?

あなたが百貨店やアパレルショップで買い物をして、素敵なデザインの紙袋を受け取ったことはありませんか?その紙袋、もしかしたらザ・パックが作っているかもしれません。同社は日本でトップクラスのシェアを誇る紙袋メーカーです。また、スーパーで買うお惣菜のプラスチック容器や、ネット通販で届く段ボール箱など、私たちの生活に欠かせない多種多様な『包む』ものを提供しています。普段何気なく手に取っているパッケージの裏側で、ザ・パックの技術が活躍しているのです。

紙袋国内最大手のザ・パックは、FY2025に売上高1,031.3億円、営業利益72.07億円を達成し、安定した事業基盤を示しています。しかし、利益面では前年比10.0%の減益となり、収益性改善が課題です。2026年12月期は売上高1,060億円、営業利益75億円と増収増益への回帰を目指しています。株主優待制度を2026年12月末で廃止し、「配当性向40%」と「累進配当」を新たな株主還元方針として掲げ、資本効率の向上と株主への利益還元強化の姿勢を明確に打ち出しました。

パルプ・紙プライム市場

会社概要

業種
パルプ・紙
決算期
12月
本社
大阪府大阪市東成区東小橋2丁目9番3号
公式
www.thepack.co.jp

社長プロフィール

仲村 直樹
代表取締役社長
堅実派
お客様の多様なニーズに応える『トータルプロデュース力』を強みとし、環境変化に対応しながらパッケージの新たな価値創造に挑戦しています。株主様をはじめとする全てのステークホルダーと共に、持続可能な社会の実現と未来への成長を目指します。

この会社のストーリー

1878
創業

創業者が紙の卸商を始める。ここからザ・パックの長い歴史がスタートした。

1952
会社設立

森田紙袋工業株式会社として法人化。事業拡大の礎を築いた。

1964
商号変更

ザ・パック株式会社に商号変更。総合パッケージメーカーとしてのアイデンティティを確立した。

1991
大証二部上場

大阪証券取引所市場第二部に上場。社会的な信用を高め、さらなる飛躍への一歩を踏み出した。

2013
東証一部へ

東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)へ指定。日本を代表する企業の一社として認知された。

2024
株主還元方針の変更

株主優待制度の廃止を発表する一方、新たに「配当性向40%」と「累進配当」を導入。株主への利益還元をより強化する姿勢を明確にした。

2026
新中期経営計画スタート

2030年度の売上高1,200億円、営業利益100億円を目標とする新中期経営計画を策定。持続的な成長に向けた新たな挑戦が始まる。

注目ポイント

紙袋シェアNo.1の実績

百貨店や専門店向けの手提げ紙袋で国内トップシェアを誇ります。長年培ってきた信頼と実績が強みです。

トータルプロデュース力

紙袋だけでなく、箱、段ボール、フィルムまで幅広く手掛ける総合力。顧客のあらゆるニーズにワンストップで応えることができます。

安定配当への強い意志

配当を減らさない「累進配当」と「配当性向40%」を新たな株主還元方針として掲げ、投資家に安定した利益還元を目指しています。

サービスの実績は?

1,031億円
連結売上高
2025年12月期実績
+1.6% YoY
72.0億円
連結営業利益
2025年12月期実績
-10.0% YoY
118
1株当たり配当金
2024年12月期実績
+28.3% YoY
862
従業員数
2026年3月時点
1.19億円
従業員一人当たり売上高
2025年12月期実績
40%
目標配当性向
新株主還元方針

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 39.3円
安全性
安定
自己資本比率 71.2%
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
39.3
方針: 配当性向40%目標、累進配当
1株配当配当性向
FY2016/316.721.6%
FY2017/316.718.9%
FY2018/316.719.8%
FY2019/318.322.5%
FY2020/32047.6%
FY2021/316.733.7%
FY2022/321.730.5%
FY2023/33030.3%
FY2024/339.335.4%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月6月・12月

ザ・パックは株主還元を重視しており、新たな配当方針として配当性向40%を目標とした「累進配当」を導入しています。これまでの実績においても増配基調を強めており、株主への利益還元に積極的な姿勢を示しています。なお、従来の株主優待制度については、配当を通じた直接的な還元へ一本化するため、2027年6月末をもって廃止される予定です。

同業比較(収益性)

パルプ・紙の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.1%
業界平均
4.9%
営業利益率上回る
この会社
7.0%
業界平均
3.5%
自己資本比率上回る
この会社
71.2%
業界平均
36.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3891億円
FY2023/3977億円
FY2024/31,015億円
FY2025/31,031億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/380.1億円
FY2025/372.1億円

ザ・パックの業績は、百貨店や専門店向けを中心とするパッケージ事業が堅調に推移し、売上高はFY2021/3の約802億円からFY2025/3には約1,031億円まで継続的に成長しています。営業利益についても商品開発力とトータルプロデュース力を武器に高水準を維持してきましたが、直近では原材料価格の高騰や経営資源の集約といった構造改革費用が重石となり、利益面では調整局面を迎えています。今後は新中期経営計画に基づき、EC・物流市場の拡大を取り込むことで、さらなる収益基盤の強化を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.9%3.2%-
FY2022/35.6%4.3%-
FY2023/37.6%5.7%-
FY2024/38.5%6.1%7.9%
FY2025/38.1%5.8%7.0%

収益性指標であるROE(自己資本利益率)は、FY2021/3の4.6%からFY2024/3には8.5%まで改善し、効率的な経営が浸透してきましたが、FY2025/3には7.8%へやや低下しました。営業利益率は、販売単価の適正化や高付加価値製品へのシフトにより、FY2023/3にはピークとなる7.9%を記録するなど、高い利益体質を構築しています。今後は付加価値の高いパッケージ提案によって、競合との差別化を維持し、安定した収益性を確保できるかが焦点となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4.6億円
会社の純資産
770億円

財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は一貫して70%前後の高い水準を維持しており、盤石な財務基盤を構築しています。有利子負債は長らくゼロまたは極めて少額に留まっており、無借金経営に近い健全な状態です。潤沢な現預金と高い純資産額を背景に、将来的な成長投資やさらなる株主還元に向けた余力を十分に確保できています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+68.6億円
営業CF
投資に使ったお金
+35.1億円
投資CF
借入・返済など
-35.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+104億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/372.2億円-34.6億円-10.3億円37.6億円
FY2022/353.8億円-37.6億円-11.2億円16.2億円
FY2023/344.4億円-39.6億円-14.1億円4.8億円
FY2024/371.0億円-54.4億円-30.4億円16.6億円
FY2025/368.6億円35.1億円-35.5億円104億円

本業で安定して稼ぐ営業キャッシュフローを原資に、成長に向けた投資を継続して実行しています。FY2025/3には投資キャッシュフローがプラスとなりましたが、これは資産の売却や事業整理によるものであり、潤沢なフリーキャッシュフローを創出することで、株主還元の原資を確保しています。堅実な財務体質に基づき、今後も安定的かつ効率的な資金配分が期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1減損会計 保有する固定資産等の使用状況等によっては、損失が発生する場合があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/344.2億円16.0億円36.1%
FY2022/363.5億円22.9億円36.1%
FY2023/380.6億円24.1億円29.9%
FY2024/382.8億円19.7億円23.8%
FY2025/375.3億円15.1億円20.0%

実効税率は年度によって変動があり、過去数年間で20%から36%の範囲で推移しています。これは、税額控除や繰延税金資産の影響を反映した結果です。将来の予測値においては、通常の法人税負担水準に近い約29%を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
709万円
従業員数
1,223
平均年齢
40.4歳
平均年収従業員数前年比
当期709万円1,223-

従業員平均年収は約709万円と、パルプ・紙・パッケージ業界の中では比較的安定した水準を維持しています。長年の事業継続による収益基盤の安定性が、社員の勤続年数や報酬水準に反映されていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.9%
浮動株57.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15.6%
事業法人等27.4%
外国法人等21.4%
個人その他34%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は公益財団法人森田記念福祉財団・ザ・パック取引先持株会・ビービーエイチ フオー フイデリテイ ロープライスド ストック フアンド(プリンシパル オールセクター サブポート フオリオ) (常任代理人 三菱UFJ銀行)。

公益財団法人森田記念福祉財団(6,243,000株)11.24%
ザ・パック取引先持株会(3,837,000株)6.9%
ビービーエイチ フオー フイデリテイ ロープライスド ストック フアンド(プリンシパル オールセクター サブポート フオリオ) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(3,647,000株)6.56%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(その他信託口) (注1)(2,840,000株)5.11%
株式会社日本カストディ銀行(りそな銀行再信託分・北越コーポレーション株式会社退職給付信託口)(2,189,000株)3.94%
大王製紙株式会社(1,720,000株)3.09%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)(1,597,000株)2.87%
NAVF SELECT LLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(1,597,000株)2.87%
七條紙商事株式会社(1,423,000株)2.56%
株式会社日本カストディ銀行(その他信託口)(注2)(1,273,000株)2.29%

同社は公益財団法人森田記念福祉財団が筆頭株主であり、創業家ゆかりの資産管理団体等が安定株主として一定の影響力を保持しています。また、機関投資家や事業会社も上位に名を連ねており、取引先持株会や大王製紙などが名を連ねることで安定した資本関係が構築されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億5,900万円
取締役7名の合計

紙袋や紙器、段ボールなどのパッケージ製造を主軸とし、環境配慮型製品やトータルプロデュース力を強みとしています。リスク要因としては、原材料価格の変動や為替、さらには消費動向の変化による包装資材の需要変動が事業収益に直接的な影響を与える点が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
4,000万円
連結子会社数
9
設備投資額
35.2億円
平均勤続年数(従業員)
16.3
臨時従業員数
468

連結子会社9社を擁するグループ体制を敷き、監査体制の強化と経営の透明性向上に取り組んでいます。女性役員比率は8.3%であり、今後の多様性(ダイバーシティ)推進とガバナンス体制のさらなる拡充が期待されます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は堅実。新中計の利益目標達成に向けた収益性改善が今後の焦点。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧)中期経営計画
FY2023~FY2025
連結売上高: 目標 1,050億円 未達 (1,031.3億円)
98.22%
連結営業利益: 目標 85億円 未達 (72.07億円)
84.79%
中期経営計画
FY2026〜FY2030
連結売上高: 目標 1,200億円 順調 (1,031.3億円)
85.9%
連結営業利益: 目標 100億円 順調 (72.07億円)
72.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20241,010億円1,015億円+0.5%
FY2023940億円977億円+3.9%
FY2022830億円891億円+7.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202481億円80億円-1.1%
FY202364億円77億円+21.0%
FY202247億円60億円+27.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去3年間、売上高は期初予想を上回って着地しており、事業の安定性がうかがえます。特にFY2022とFY2023は営業利益が予想を20%以上も上回る好調ぶりでした。一方でFY2024は増収減益となり、原材料価格の高騰などが収益を圧迫している可能性が示唆されます。2030年を見据えた新中期経営計画では、売上高1,200億円、営業利益100億円という高い目標を掲げており、EC・物流市場の深耕や事業の効率化を通じて利益率をいかに改善できるかが、計画達成の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回っています(アンダーパフォーム)。これは、株価が長期的に横ばい圏で推移し、キャピタルゲインが限定的だったことが主な要因です。安定配当は実施されてきましたが、それを補うほどの株価上昇が見られませんでした。この状況を打破すべく打ち出されたのが、累進配当と配当性向40%への引き上げであり、今後のTSR向上に向けた経営陣の強い意志表明と捉えることができます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+53.0%
100万円 →153.0万円
53.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202197.0万円-3.0万円-3.0%
FY202289.0万円-11.0万円-11.0%
FY2023127.0万円+27.0万円27.0%
FY2024138.0万円+38.0万円38.0%
FY2025153.0万円+53.0万円53.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残39,900株
売り残105,700株
信用倍率0.38倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月中旬
第2四半期決算発表2026年8月中旬
定時株主総会2027年3月下旬

信用倍率は0.38倍と売り残が買い残を上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは、短期的な株価上昇後の利益確定売りや、減益決算への警戒感の表れかもしれません。一方で、PBRは1倍を割り込み、配当利回りも業界平均を上回るなど、バリュー株としての割安感も出ています。今後の決算発表で業績回復が確認されれば、買い戻しによる株価上昇も期待できるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
22
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 15%
パルプ・紙業界 50社中 8位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
中期経営計画30%
M&A・組織再編15%
その他15%

最近の出来事

2025年8月組織再編

子会社の日幸印刷を吸収合併し、経営資源の集約による効率化を図った。

2026年2月中計策定

2026年度から30年度までの中期経営計画を策定し、連結売上高1200億円の目標を掲げた。

2026年2月優待廃止

株主還元方針の見直しに伴い、株主優待制度を廃止することを発表した。

ザ・パック まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 39.3円
安全性
安定
自己資本比率 71.2%
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「百貨店の紙袋からECの段ボールまで、日本の『包む』を半世紀以上支える縁の下の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU