トーモク3946
TOMOKU CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがインターネットで買い物をしたとき、商品が届けられる段ボール箱。実はその多くをトーモクが作っているかもしれません。同社は日本トップクラスの段ボールメーカーです。また、街で見かけるお洒落な三角屋根の「スウェーデンハウス」もトーモクが手掛ける事業の一つ。さらに、あなたが買った商品が工場からお店に運ばれる物流の裏側も支えており、私たちの暮らしに欠かせない様々な場面で活躍している会社です。
段ボール加工の国内最大手。直近の2025年3月期決算では、売上高2,196.1億円、営業利益93.60億円を達成しました。主力の段ボール事業に加え、輸入住宅「スウェーデンハウス」事業、運輸倉庫事業の3本柱で安定した収益基盤を構築しています。近年はM&Aにも積極的で、段ボールや物流関連企業の子会社化を通じて関東圏でのシェア拡大と事業基盤の強化を推進しており、持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- パルプ・紙
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内2丁目2番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.9% | 2.7% | - |
| 2022/03期 | 8.1% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 6.7% | 2.7% | - |
| 2024/03期 | 6.2% | 2.6% | 3.8% |
| 2025/03期 | 7.1% | 3.1% | 4.3% |
| 3Q FY2026/3 | 6.2%(累計) | 2.5%(累計) | 4.8% |
収益性に関しては、売上規模の拡大とともに売上高営業利益率が3%台後半から4%台前半で安定しており、製造効率の改善が一定の成果を上げています。自己資本利益率(ROE)は6%から8%程度の水準で推移しており、資本効率の維持を重視した経営方針が伺えます。今後は事業ポートフォリオの最適化を進め、さらなる収益性の向上と資本効率の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,756億円 | — | 48.9億円 | 299.0円 | - |
| 2022/03期 | 2,060億円 | — | 59.8億円 | 364.9円 | +17.3% |
| 2023/03期 | 2,128億円 | — | 52.5億円 | 319.7円 | +3.3% |
| 2024/03期 | 2,115億円 | 80.6億円 | 53.1億円 | 323.0円 | -0.6% |
| 2025/03期 | 2,196億円 | 93.6億円 | 65.1億円 | 395.5円 | +3.8% |
トーモクは段ボール専業大手として安定した事業基盤を持ち、2025/03期には売上高が約2,196億円に達しました。住宅事業や運輸倉庫を併せ持つ多角的な経営により、原材料価格高騰といった市場環境の変化を吸収し、緩やかな増収トレンドを維持しています。2026/03期に向けてはさらなる収益力向上を見込み、営業利益ベースで約110億円という高水準の着地を予測しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1669億円(通期予想比73%)、営業利益80億円(同72%)、純利益54億円(同77%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
パルプ・紙の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
セグメントは段ボール事業が約55%を占める主力ですが、住宅事業(スウェーデンハウス)や運輸倉庫事業が残りの収益を補完する3本柱の構造です。開示情報によれば、原材料価格の変動や為替リスクが事業リスクとして挙げられていますが、多角化により特定事業の低迷をカバーする安定的な経営モデルが構築されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,260億円 | — | 2,196億円 | -2.8% |
| 2024期 | 2,350億円 | — | 2,115億円 | -10.0% |
| 2023期 | 2,300億円 | — | 2,128億円 | -7.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 103億円 | — | 94億円 | -9.1% |
| 2024期 | 115億円 | — | 81億円 | -29.9% |
| 2023期 | 100億円 | — | 75億円 | -25.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の「第2次中期経営計画」では、最終年度(2026期)に売上高2,500億円、ROE10%を掲げています。しかし、直近の2025期実績ベースでの進捗率は売上高で87.8%、ROEで69.7%と目標達成には高いハードルが残ります。特に、過去3年間の業績予想が連続で未達となっており、計画達成に向けた実行力と収益性の向上が今後の課題です。株価や資本コストを意識した経営への転換を掲げており、今後の具体的な施策が注目されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社クニヨシを子会社化し、埼玉県近隣での事業拡大を推進。
大和段ボール株式会社を完全子会社化し、関東エリアの生産体制を強化。
第3四半期累計で経常利益80.7億円を達成し、前年同期比23.6%増と大幅な増益を記録。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は着実に向上しており、自己資本比率は2025/03期時点で44.8%まで改善しました。かつて無借金経営を維持していましたが、成長投資に伴う有利子負債の活用を並行しつつも、純資産の積み上げによってバランスシートの厚みが増しています。強固な財務体質を維持しつつ、成長のための投資と株主還元のバランスを適切に管理しています。 【3Q 2026/03期】総資産2182億円、純資産987億円、自己資本比率40.6%、有利子負債570億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 111億円 | 134億円 | 58.3億円 | 23.7億円 |
| 2022/03期 | 167億円 | 182億円 | 41.2億円 | 15.2億円 |
| 2023/03期 | 70.1億円 | 93.9億円 | 5.3億円 | 23.8億円 |
| 2024/03期 | 111億円 | 92.9億円 | 10.5億円 | 18.3億円 |
| 2025/03期 | 181億円 | 82.6億円 | 70.5億円 | 98.8億円 |
営業キャッシュフローは安定して黒字を確保しており、中核事業が強固な収益源となっていることを証明しています。過去には設備投資が営業キャッシュフローを上回る先行投資局面もありましたが、2025/03期には約99億円ものフリーキャッシュフローを創出し、高いキャッシュ創出能力を示しました。余剰資金を有利子負債の圧縮や株主還元へ充当できる段階に入っており、循環型の経営体質が強まっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.0%と、製造業界としては比較的高い水準で登用が進んでおり、多様な視点を経営に取り入れています。監査体制は整備されており、連結子会社19社を抱える企業グループとして、内部統制およびガバナンスの強化を図りながら、中長期的な企業価値向上を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 565万円 | 3,830人 | - |
従業員の平均年収は565万円となっており、段ボール製造業界の中では平均的〜やや高い水準を維持しています。主力事業である段ボール部門の堅調な需要に加え、住宅や運輸倉庫といった多角的な事業ポートフォリオを持つことが、安定した賃金支払いの基盤となっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、安定した配当を提供しつつも、株価が市場全体の成長に追いついていなかったことを示唆しています。PBRが1倍を割り込んでいることからも分かる通り、資本効率の面で市場の期待に応えられていなかったことが主な要因と考えられます。近年の株価上昇でこの傾向に変化が見られるか注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 15.7% |
| 2017/03期 | 7円 | 13.6% |
| 2019/03期 | 50円 | 18.3% |
| 2020/03期 | 45円 | 16.1% |
| 2021/03期 | 45円 | 15.0% |
| 2022/03期 | 52円 | 14.3% |
| 2023/03期 | 60円 | 18.8% |
| 2024/03期 | 70円 | 21.7% |
| 2025/03期 | 100円 | 25.3% |
株主優待制度は実施していません。
トーモクは、業績連動をベースとしつつ、持続的な配当を行うことを基本方針としています。近年は増益傾向を背景に積極的な増配を継続しており、配当性向を段階的に引き上げることで株主還元の強化を図っています。今後も資本効率を意識しつつ、財務状況と成長投資を勘案した適正な利益還元を維持する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 124.0万円 | 24.0万円 | 24.0% |
| 2022期 | 110.6万円 | 10.6万円 | 10.6% |
| 2023期 | 115.1万円 | 15.1万円 | 15.1% |
| 2024期 | 188.4万円 | 88.4万円 | 88.4% |
| 2025期 | 178.8万円 | 78.8万円 | 78.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER8.1倍、PBR0.61倍と、いずれも業界平均を下回っており、株価は割安水準にあると評価できます。特にPBRが1倍を大きく割り込んでいるため、市場からの資本効率改善への期待が高い状態です。信用倍率は38.58倍と高く、将来の株価上昇を見込む買い需要が強い一方、将来的な売り圧力への警戒も必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 77.3億円 | 28.5億円 | 36.8% |
| 2022/03期 | 89.8億円 | 30.0億円 | 33.4% |
| 2023/03期 | 79.8億円 | 27.3億円 | 34.2% |
| 2024/03期 | 86.1億円 | 33.1億円 | 38.4% |
| 2025/03期 | 94.0億円 | 28.9億円 | 30.8% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、概ね実効税率に近い範囲で推移しています。2024/03期には一時的な要因等から税負担率が上昇しましたが、2025/03期には税負担が最適化され30.8%へ低下しました。今後も安定した事業運営により、法定義務である納税を適切に行っていく見通しです。
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トーモク まとめ
「段ボールの巨人が、北欧住宅と物流網で生活を丸ごと包み込む『暮らしのインフラ』企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。