3708プライム

特種東海製紙

Tokushu Tokai Paper Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE6.1%
BPS6761.6円
自己資本比率54.1%
FY2025/3 有報データ

特殊紙の技術で、暮らしと産業の未来を彩る総合製紙メーカー

紙の持つ無限の可能性を追求し、独自の技術力と創造力で、人々の豊かな生活とサステナブルな社会の発展に貢献するリーディングカンパニーを目指します。

この会社ってなに?

あなたが銀行で手にする預金通帳、実はその特殊な紙は特種東海製紙が作っているかもしれません。コンビニで肉まんを買ったとき、底についている紙も同社の製品です。さらに、ギフトで人気の図書カードや、宅配便で届く段ボールの裏側でも、この会社の技術が活躍しています。普段は意識しないけれど、私たちの生活の様々な場面で、特種東海製紙の『特別な紙』が使われているのです。

FY2025は売上高948.0億円、営業利益39.28億円を達成しました。続くFY2026は売上高990.0億円、営業利益50.00億円と、堅調な増収増益を見込んでいます。高付加価値な特殊紙事業が収益を牽引する一方、日本製紙との提携による段ボール原紙事業の効率化も進展。環境関連事業の成長も寄与しており、安定と成長の両立を目指す経営戦略がうかがえます。

パルプ・紙プライム市場

会社概要

業種
パルプ・紙
決算期
3月
本社
東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉃鋼ビルディング11階
公式
www.tt-paper.co.jp

社長プロフィール

松田 裕司
松田 裕司
代表取締役社長
挑戦者
当社は、特殊紙で培った独自技術を核に、産業、生活、環境という幅広い分野で社会に貢献してまいります。変化する社会のニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献するため、事業基盤の強化と新たな価値創造に挑戦し続けます。株主様をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待に応えるべく、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1926
特種製紙株式会社設立

静岡県にて、特別な機能や意匠を持つ「特殊紙」の製造を開始。数々の日本初の紙製品を生み出す技術の礎を築きました。

2007
特種製紙と東海パルプが経営統合

特殊紙に強みを持つ特種製紙と、産業用紙に強みを持つ東海パルプが経営統合。「特種東海製紙」として新たな一歩を踏み出しました。

2016
日本製紙との戦略的提携

段ボール原紙事業において日本製紙と提携し、新会社を設立。生産効率の向上と競争力強化を図り、業界内での地位を固めました。

2020
環境関連事業の拡大

古紙リサイクルや再生可能エネルギー事業など、環境関連事業を本格的に拡大。持続可能な社会への貢献を事業の柱の一つとしました。

2023
BtoB専用ECサイト開設

高付加価値なパッケージを1個から購入できるECサイトを開設。デジタル技術を活用し、新たな顧客層へのアプローチを開始しました。

2024
第6次中期経営計画スタート

成長戦略の柱として「既存事業の深化」と「新規事業の探索」を掲げ、更なる企業価値向上を目指す中期経営計画を開始しました。

2026
AI活用の共同研究開始

開発業務の効率化を目指し、AIを活用したシステムの共同研究に着手。伝統的な製紙業に先端技術を取り入れ、イノベーションを加速させます。

注目ポイント

オンリーワンを創る「特殊紙」の技術力

預金通帳から食品包装、工業用機能紙まで、世の中の様々な「特別」を支える特殊紙のパイオニア。他社には真似できない高い技術力が強みです。

事業ポートフォリオの安定性

特殊素材、産業素材、生活商品、環境関連の4つのセグメントで事業を展開。景気変動に強い安定した収益基盤を構築しています。

積極的な株主還元

経営の重要課題として株主還元を位置づけ、「配当」「自社株買い」「株主優待」を積極的に実施。長期保有の株主を大切にする姿勢が魅力です。

サービスの実績は?

44%
産業素材事業 売上構成比
FY2025時点
+9.6% YoY
22%
特殊素材事業 売上構成比
FY2025時点
+8.1% YoY
19%
生活商品事業 売上構成比
FY2025時点
+12.3% YoY
14%
環境関連事業 売上構成比
FY2025時点
+5.5% YoY
120
1株当たり配当金
FY2025実績
±0% YoY
9.6%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+6.3pt

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 54.1%
稼ぐ力
普通
ROE 6.1%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
120
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/3529.6%
FY2018/35032.5%
FY2019/37524.7%
FY2020/37528.2%
FY2021/310024.0%
FY2022/312030.3%
FY2023/310028.9%
FY2024/312030.9%
FY2025/312039.0%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当および株主優待を通じた積極的かつ安定的な利益還元を行っています。配当については業績に応じた柔軟な対応を基本としつつ、高水準の利回りを維持する方針です。今後も持続的な成長と株主価値の向上をバランスよく推進していく姿勢が鮮明です。

同業比較(収益性)

パルプ・紙の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
6.1%
業界平均
5.1%
営業利益率上回る
この会社
4.1%
業界平均
3.8%
自己資本比率上回る
この会社
54.1%
業界平均
38.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3807億円
FY2023/3841億円
FY2024/3865億円
FY2025/3948億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/323.0億円
FY2025/339.3億円

売上高はFY2021/3の約764億円からFY2025/3には約948億円へと着実な成長基調を維持しています。原材料価格の高騰や市場環境の変化により営業利益は一時的に落ち込んだものの、FY2026/3予想では約50億円まで回復を見込んでいます。高付加価値な特殊素材事業の強化が全体の売上拡大を牽引しており、収益力の改善が順調に進んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.8%4.4%-
FY2022/37.8%4.2%-
FY2023/35.2%3.3%-
FY2024/33.7%3.5%2.7%
FY2025/36.1%2.6%4.1%

売上高営業利益率はFY2023/3に1.9%まで低下しましたが、その後は生産効率の改善と価格転嫁の進展によりFY2025/3には4.1%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)は4%から7%台で推移しており、資本効率の維持に努めています。今後はコスト削減効果の最大化を通じ、より強固な収益基盤の構築が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率54.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
533億円
会社の純資産
858億円

自己資本比率は56%から58%前後を維持しており、極めて強固な財務健全性を誇ります。FY2024/3以降は有利子負債が増加していますが、これは戦略的投資を推進するための資金調達であり、潤沢な資産背景によって適切に管理されています。BPS(1株あたり純資産)も右肩上がりで推移しており、安定した企業価値の蓄積が確認できます。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+87.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-93.7億円
投資CF
借入・返済など
-14.9億円
財務CF
手元に残ったお金
-5.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3116億円8.9億円-92.4億円125億円
FY2022/395.8億円-47.0億円-64.2億円48.8億円
FY2023/325.8億円-11.5億円-31.8億円14.3億円
FY2024/3114億円-61.0億円-25.8億円53.0億円
FY2025/387.7億円-93.7億円-14.9億円-5.9億円

営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、安定した本業の稼ぐ力を証明しています。投資活動には積極的で、成長戦略に向けた設備投資が一時的にフリーキャッシュフローをマイナスにする場面も見られます。財務活動によるキャッシュフローは借入の返済や株主還元を優先しており、健全なキャッシュマネジメントが継続されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1取引先の信用リスク 当社グループの取引先の経営状況が、市場の変動や業界再編成等により財務上の問題に直面した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります
2資金調達 資金調達については、現状の経済情勢下においては重大なリスクはないものと認識しておりますが、金融市場の混乱や当社に対する信用が著しく損なわれる事象が発生した場合、資金調達が困難になる可能性があると考えております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/359.7億円3.8億円6.3%
FY2022/357.3億円4.8億円8.4%
FY2023/340.6億円0円0.0%
FY2024/361.9億円16.0億円25.8%
FY2025/362.3億円26.2億円42.1%

過去には繰延税金資産の取り崩しや税務上の優遇措置等により実効税率が低位で推移する年がありました。しかし、直近のFY2025/3には税負担が適正な水準まで上昇しています。今後の業績動向および税制変更に応じて税率が変動する可能性があり、決算ごとの税金費用には注意が必要です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
675万円
従業員数
1,863
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
当期675万円1,863-

従業員平均年収は675万円であり、業界平均と比較しても一定の水準を確保しています。これは、特殊紙や産業素材といった高付加価値製品による安定した収益基盤と、長期間の勤続が可能な良好な労働環境が背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主52.2%
浮動株47.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.1%
事業法人等32.2%
外国法人等6.1%
個人その他40.8%
証券会社0.9%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は中央建物。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)・(注1)(1,094,000株)9.42%
中央建物株式会社(450,000株)3.87%
新生紙パルプ商事株式会社(313,000株)2.7%
株式会社静岡銀行(303,000株)2.62%
株式会社竹尾(263,000株)2.27%
株式会社トーモク(240,000株)2.07%
第一生命保険株式会社(234,000株)2.02%
平和紙業株式会社(220,000株)1.9%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)・(注2)(201,000株)1.73%
王子ホールディングス株式会社(200,000株)1.72%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が上位を占め、機関投資家の保有比率が高い安定的な株主構成といえます。また、中央建物や新生紙パルプ商事、静岡銀行など、長年の事業関係を持つ取引先や地元企業が名を連ねており、強固なネットワークが維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億8,400万円
取締役6名の合計

事業ポートフォリオは「産業素材」「特殊素材」「生活商品」「環境関連」の4セグメントで構成され、安定収益と成長戦略を両立させています。特に環境関連事業の拡大が今後の成長要因と期待される一方、原材料価格の高騰や需要動向の変化が重要な経営リスクとして認識されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
8,200万円
連結子会社数
13
設備投資額
102.6億円
平均勤続年数(従業員)
19
臨時従業員数
270

女性役員比率は18.2%と業界内でも意識的な登用が進んでおり、取締役会の多様性が高まりつつあります。監査体制については報酬額が8,200万円と充実しており、13社の連結子会社を抱える企業規模に見合った厳格な内部統制が機能しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の業績予想は上振れ着地したが、過去数年は未達が目立つため、計画達成力には課題も残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 連結業績予想
FY2026
売上高: 目標 990.0億円 順調 (948.0億円)
95.8%
営業利益: 目標 50.0億円 順調 (39.28億円)
78.6%
経常利益: 目標 70.0億円 順調 (55.23億円)
78.9%
純利益: 目標 49.0億円 順調 (36.07億円)
73.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025930億円940億円948億円+1.9%
FY2024900億円865億円-3.9%
FY2023870億円841億円-3.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202531億円36億円39億円+26.7%
FY202430億円23億円-23.5%
FY202331億円16億円-47.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は現在、単年度の業績予想を開示する形で経営計画を示しています。直近のFY2025は、期初予想の売上高930億円、営業利益31億円に対し、実績は売上高948億円、営業利益39.28億円と大幅なポジティブサプライズで着地しました。 しかし、FY2023、FY2024は期初計画に対して売上・利益ともに未達となっており、外部環境の変化に対する耐性が課題でした。進行中のFY2026計画は増収増益を目指しており、過去の未達を乗り越え、計画達成の確度を高められるかが今後の評価の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価変動を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、同社のTSRはFY2021を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。特にFY2024、FY2025はTOPIXが大幅に上昇する中で同社の株価上昇が限定的だったため、差が拡大しました。安定配当は実施しているものの、株価の長期的な低迷がTOPIX劣後の主な要因と考えられます。株価を意識した経営と成長戦略による企業価値向上が今後の課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-4.9%
100万円 →95.1万円
-4.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021116.3万円+16.3万円16.3%
FY202279.3万円-20.7万円-20.7%
FY202376.3万円-23.7万円-23.7%
FY2024104.1万円+4.1万円4.1%
FY202595.1万円-4.9万円-4.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残32,100株
売り残89,500株
信用倍率0.36倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
第19期 定時株主総会2026年6月下旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

業界平均と比較すると、PERは11.9倍と割安な水準にあります。PBRも0.73倍と解散価値を下回っており、株価には割安感が見られます。信用倍率は0.36倍と売り残が買い残を上回る状況で、将来的な株価下落を見込む投資家が多いものの、株価上昇時には踏み上げによる急騰の可能性も秘めています。今後の決算発表で市場の評価が変わるか注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +5.8%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 35%
パルプ・紙業界 40社中 14位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
事業提携20%
新技術・AI15%
その他15%

最近の出来事

2026年2月増益達成

第3四半期決算にて売上高719.02億円を計上し、営業利益23.1%増の好調な業績を発表。

2026年1月AI研究開始

UnityStep AI社との共同研究を通じ、開発業務の生産性向上に向けたAI活用を本格化。

2025年11月上期増益

中間決算にて経常利益33.2億円を達成し、生活商品の価格改定などが奏功。

特種東海製紙 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 54.1%
稼ぐ力
普通
ROE 6.1%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『あなたの知らない凄い紙』で稼ぎ、段ボールで社会を支える、製紙界の隠れた実力者」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU