特種東海製紙3708
Tokushu Tokai Paper Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが銀行で手にする預金通帳、実はその特殊な紙は特種東海製紙が作っているかもしれません。コンビニで肉まんを買ったとき、底についている紙も同社の製品です。さらに、ギフトで人気の図書カードや、宅配便で届く段ボールの裏側でも、この会社の技術が活躍しています。普段は意識しないけれど、私たちの生活の様々な場面で、特種東海製紙の『特別な紙』が使われているのです。
2025期は売上高948.0億円、営業利益39.28億円を達成しました。続く2026期は売上高990.0億円、営業利益50.00億円と、堅調な増収増益を見込んでいます。高付加価値な特殊紙事業が収益を牽引する一方、日本製紙との提携による段ボール原紙事業の効率化も進展。環境関連事業の成長も寄与しており、安定と成長の両立を目指す経営戦略がうかがえます。
会社概要
- 業種
- パルプ・紙
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉃鋼ビルディング11階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.0% | 4.4% | - |
| 2022/03期 | 6.6% | 4.1% | - |
| 2023/03期 | 5.3% | 3.3% | - |
| 2024/03期 | 5.6% | 3.6% | 2.7% |
| 2025/03期 | 4.2% | 2.6% | 4.1% |
| 3Q FY2026/3 | 5.3%(累計) | 2.8%(累計) | 4.9% |
売上高営業利益率は2023/03期に1.9%まで低下しましたが、その後は生産効率の改善と価格転嫁の進展により2025/03期には4.1%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)は4%から7%台で推移しており、資本効率の維持に努めています。今後はコスト削減効果の最大化を通じ、より強固な収益基盤の構築が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 764億円 | — | 55.9億円 | 416.3円 | - |
| 2022/03期 | 807億円 | — | 52.5億円 | 396.1円 | +5.6% |
| 2023/03期 | 841億円 | — | 41.3億円 | 345.5円 | +4.2% |
| 2024/03期 | 865億円 | 23.0億円 | 45.9億円 | 387.9円 | +2.8% |
| 2025/03期 | 948億円 | 39.3億円 | 36.1億円 | 307.5円 | +9.6% |
売上高は2021/03期の約764億円から2025/03期には約948億円へと着実な成長基調を維持しています。原材料価格の高騰や市場環境の変化により営業利益は一時的に落ち込んだものの、2026/03期予想では約50億円まで回復を見込んでいます。高付加価値な特殊素材事業の強化が全体の売上拡大を牽引しており、収益力の改善が順調に進んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上719億円(通期予想比73%)、営業利益35億円(同71%)、純利益40億円(同82%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
パルプ・紙の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業ポートフォリオは「産業素材」「特殊素材」「生活商品」「環境関連」の4セグメントで構成され、安定収益と成長戦略を両立させています。特に環境関連事業の拡大が今後の成長要因と期待される一方、原材料価格の高騰や需要動向の変化が重要な経営リスクとして認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 930億円 | 940億円 | 948億円 | +1.9% |
| 2024期 | 900億円 | — | 865億円 | -3.9% |
| 2023期 | 870億円 | — | 841億円 | -3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 31億円 | 36億円 | 39億円 | +26.7% |
| 2024期 | 30億円 | — | 23億円 | -23.5% |
| 2023期 | 31億円 | — | 16億円 | -47.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、単年度の業績予想を開示する形で経営計画を示しています。直近の2025期は、期初予想の売上高930億円、営業利益31億円に対し、実績は売上高948億円、営業利益39.28億円と大幅なポジティブサプライズで着地しました。 しかし、2023期、2024期は期初計画に対して売上・利益ともに未達となっており、外部環境の変化に対する耐性が課題でした。進行中の2026期計画は増収増益を目指しており、過去の未達を乗り越え、計画達成の確度を高められるかが今後の評価の鍵となります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて売上高719.02億円を計上し、営業利益23.1%増の好調な業績を発表。
UnityStep AI社との共同研究を通じ、開発業務の生産性向上に向けたAI活用を本格化。
中間決算にて経常利益33.2億円を達成し、生活商品の価格改定などが奏功。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は56%から58%前後を維持しており、極めて強固な財務健全性を誇ります。2024/03期以降は有利子負債が増加していますが、これは戦略的投資を推進するための資金調達であり、潤沢な資産背景によって適切に管理されています。BPS(1株あたり純資産)も右肩上がりで推移しており、安定した企業価値の蓄積が確認できます。 【3Q 2026/03期】総資産1438億円、純資産893億円、自己資本比率53.8%、有利子負債317億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 116億円 | 8.9億円 | 92.4億円 | 125億円 |
| 2022/03期 | 95.8億円 | 47.0億円 | 64.2億円 | 48.8億円 |
| 2023/03期 | 25.8億円 | 11.5億円 | 31.8億円 | 14.3億円 |
| 2024/03期 | 114億円 | 61.0億円 | 25.8億円 | 53.0億円 |
| 2025/03期 | 87.7億円 | 93.7億円 | 14.9億円 | 5.9億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、安定した本業の稼ぐ力を証明しています。投資活動には積極的で、成長戦略に向けた設備投資が一時的にフリーキャッシュフローをマイナスにする場面も見られます。財務活動によるキャッシュフローは借入の返済や株主還元を優先しており、健全なキャッシュマネジメントが継続されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%と業界内でも意識的な登用が進んでおり、取締役会の多様性が高まりつつあります。監査体制については報酬額が8,200万円と充実しており、13社の連結子会社を抱える企業規模に見合った厳格な内部統制が機能しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 675万円 | 1,863人 | - |
従業員平均年収は675万円であり、業界平均と比較しても一定の水準を確保しています。これは、特殊紙や産業素材といった高付加価値製品による安定した収益基盤と、長期間の勤続が可能な良好な労働環境が背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価変動を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、同社のTSRは2021期を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に2024期、2025期はTOPIXが大幅に上昇する中で同社の株価上昇が限定的だったため、差が拡大しました。安定配当は実施しているものの、株価の長期的な低迷がTOPIX劣後の主な要因と考えられます。株価を意識した経営と成長戦略による企業価値向上が今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 29.6% |
| 2018/03期 | 50円 | 32.5% |
| 2019/03期 | 75円 | 24.7% |
| 2020/03期 | 75円 | 28.2% |
| 2021/03期 | 100円 | 24.0% |
| 2022/03期 | 120円 | 30.3% |
| 2023/03期 | 100円 | 28.9% |
| 2024/03期 | 120円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 120円 | 39.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当および株主優待を通じた積極的かつ安定的な利益還元を行っています。配当については業績に応じた柔軟な対応を基本としつつ、高水準の利回りを維持する方針です。今後も持続的な成長と株主価値の向上をバランスよく推進していく姿勢が鮮明です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 116.3万円 | 16.3万円 | 16.3% |
| 2022期 | 79.3万円 | 20.7万円 | -20.7% |
| 2023期 | 76.3万円 | 23.7万円 | -23.7% |
| 2024期 | 104.1万円 | 4.1万円 | 4.1% |
| 2025期 | 95.1万円 | 4.9万円 | -4.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは11.9倍と割安な水準にあります。PBRも0.73倍と解散価値を下回っており、株価には割安感が見られます。信用倍率は0.36倍と売り残が買い残を上回る状況で、将来的な株価下落を見込む投資家が多いものの、株価上昇時には踏み上げによる急騰の可能性も秘めています。今後の決算発表で市場の評価が変わるか注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 59.7億円 | 3.8億円 | 6.3% |
| 2022/03期 | 57.3億円 | 4.8億円 | 8.4% |
| 2023/03期 | 40.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 61.9億円 | 16.0億円 | 25.8% |
| 2025/03期 | 62.3億円 | 26.2億円 | 42.1% |
過去には繰延税金資産の取り崩しや税務上の優遇措置等により実効税率が低位で推移する年がありました。しかし、直近の2025/03期には税負担が適正な水準まで上昇しています。今後の業績動向および税制変更に応じて税率が変動する可能性があり、決算ごとの税金費用には注意が必要です。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。