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北越コーポレーション3865

Hokuetsu Corporation

プライムUpdated 2026/03/27
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 22円
安全性
安定
自己資本比率 53.2%
稼ぐ力
普通
ROE 2.8%(累計)
話題性
普通
ポジ 30%

この会社ってなに?

あなたが普段手に取る雑誌や書籍のツルツルした紙、その多くを北越コーポレーションが作っているかもしれません。また、お菓子やティッシュペーパーが入っている箱、いわゆる「白板紙」も同社の主力製品です。スーパーで商品パッケージの裏側を見たときに、その紙の提供元として関わっている可能性があります。さらに、見た目も美しい高級印刷用紙も得意としており、企業のパンフレットやポスターなど、私たちの身の回りの様々な場面で同社の紙が活躍しています。

製紙業界5位の北越コーポレーションは、印刷用紙や白板紙を主力とする老舗企業です。2025年3月期決算では売上高3,057.2億円、営業利益197.27億円と増収増益を達成しましたが、海外のパルプ市況や国内の紙需要の変動が業績に影響を与えています。現在は2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進中で、収益性改善と成長投資を進めています。長年複雑な関係にあった大王製紙との資本業務提携を深化させ、生産や物流の効率化で業界全体の課題に立ち向かう姿勢が最大の注目点です。

パルプ・紙プライム市場

会社概要

業種
パルプ・紙
決算期
3月
本社
新潟県長岡市西蔵王3丁目5番1号

サービスの実績は?

3,057億円
連結売上高
2025年3月期実績
+2.9% YoY
197億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+29.2% YoY
155億円
親会社株主に帰属する当期純利益
2025年3月期実績
+84.9% YoY
22
1株あたり配当金
2025年3月期実績
+22.2% YoY
92%
紙・パルプ事業 売上構成比
会社四季報より
5%
パッケージング・紙加工事業 売上構成比
会社四季報より
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.8%(累計)
株主資本の利回り
ROA
1.5%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
2.5%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期7.3%3.9%-
2022/03期10.3%5.7%-
2023/03期3.8%2.2%-
2024/03期3.5%2.1%5.1%
2025/03期6.0%3.7%6.5%
3Q FY2026/32.8%(累計)1.5%(累計)2.5%

売上高営業利益率は、2022/03期には市況好転により7.8%を記録しましたが、その後は5%〜6%台で推移し、効率的な利益確保が課題となっています。ROEは2023/03期から2024/03期にかけて3%台まで低下しましたが、直近ではコスト構造の見直し等により5.8%まで改善傾向にあります。今後は、付加価値の高い製品展開を通じ、株主資本コストを上回る8%以上のROE達成を目標としています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期2,225億円142億円84.4円-
2022/03期2,616億円212億円126.2円+17.6%
2023/03期3,012億円83.3億円49.5円+15.1%
2024/03期2,971億円153億円83.9億円49.9円-1.4%
2025/03期3,057億円197億円155億円92.3円+2.9%

北越コーポレーションの売上高は3,000億円規模で安定推移していますが、海外パルプ市況の変動や紙需要の減少が収益を圧迫する要因となっています。2025/03期には純利益が約155億円まで回復したものの、2026/03期の予想では更なる外部環境の変化を織り込み、微減益を見込んでいます。印刷・情報用紙を主力としつつ、パルプ事業の利益貢献度が業績を大きく左右する構造となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上2127億円(通期予想比70%)、営業利益54億円(同30%)、純利益65億円(同43%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

パルプ・紙の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.8%(累計)
業界平均
3.9%
営業利益率下回る
この会社
2.5%
業界平均
3.7%
自己資本比率上回る
この会社
53.2%
業界平均
38.1%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,500万円
取締役6名の合計

売上高の大部分を占める紙・パルプ事業を中核とし、近年は海外パルプ収益の拡大に注力しています。海外のパルプ市況の変動や紙の国内需要減少を最大のリスクと認識しており、ドローン点検などの技術導入や経営効率化によって収益力の強化を図る姿勢を強めています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標は達成ペースだが、売上高目標の達成には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2026
2024期〜2026期
売上高: 目標 3,300億円 順調 (3,057億円)
92.6%
営業利益: 目標 200億円 順調 (197億円)
98.6%
親会社株主に帰属する当期純利益: 目標 200億円 順調 (155億円)
77.6%
ROE: 目標 8.0% 順調 (6.6%)
82.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025 通期170億円197億円+16.0%
FY2024 通期110億円153億円+38.8%
FY2023 通期110億円173億円+57.2%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025 通期3,100億円3,057億円-1.4%
FY2024 通期3,100億円2,971億円-4.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「中期経営計画 2026」では、最終年度(2026年3月期)に売上高3,300億円、営業利益200億円を目標としています。直近実績(2025年3月期)では営業利益が197億円と目標に迫る一方、売上高は3,057億円と進捗がやや遅れています。利益面では予想を上回る達成を続けていますが、売上高の成長が計画達成の鍵となります。大王製紙との提携深化によるシナジー創出が、売上目標達成に向けた重要なドライバーとなるでしょう。

どんな話題が多い?

決算・業績40%
資本・提携30%
ガバナンス20%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 30%
パルプ・紙セクター 50社中 15位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年9月資本提携

大王製紙との資本関係を見直し、相互の議決権割合を20%程度とする対等な資本関係を構築。

2026年2月減益発表

第3四半期累計決算において、海外パルプ市場の低迷により経常利益が前年同期比41.8%減と大幅な落ち込みを記録。

2026年3月体制変更

主要株主である筆頭株主の異動および経営陣の配置転換を実施し、新体制での企業価値向上を図る。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率53.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
763億円
借金(有利子負債)
Net Assets
2,702億円
会社の純資産

総資産は4,000億円超で推移しており、純資産の積み上げにより自己資本比率は63.3%と極めて強固な財務体質を構築しています。2024/03期から有利子負債が計上されていますが、資産全体に対する比率はコントロールされており、安定した事業基盤を維持しています。潤沢な自己資本を背景に、設備投資や成長分野へのリソース配分が可能な体制を整えています。 【3Q 2026/03期】総資産4358億円、純資産2702億円、自己資本比率53.2%、有利子負債763億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+409億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-188億円
投資に使ったお金
Financing CF
-191億円
借入・返済など
Free CF
+221億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期238億円196億円43.6億円41.9億円
2022/03期202億円16.5億円192億円185億円
2023/03期17.5億円128億円21.0億円110億円
2024/03期223億円155億円38.0億円68.3億円
2025/03期409億円188億円191億円221億円

営業キャッシュフローは、主力事業からの安定した収益により2025/03期には約409億円と大幅な黒字を確保しました。投資活動においては、既存設備の維持更新や環境対応設備への投資を継続しており、フリーキャッシュフローは市況の影響を受けつつもプラス水準を維持しています。財務活動によるキャッシュフローのマイナスは、負債の圧縮や配当を通じた株主還元を優先的に実行していることを示唆しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
9,700万円
連結子会社数
16
設備投資額
193.6億円
平均勤続年数(従業員)
22

女性役員比率は7.7%と低く、多様性の確保には改善の余地がある状況です。一方で、監査報酬に約1億円を投じ、監査体制の維持に努めています。大王製紙との資本関係見直しを経て、今後は株主からの経営監視機能がいかに機能するかが企業価値向上の鍵となります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主65.5%
浮動株34.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関26%
事業法人等39.6%
外国法人等13%
個人その他19.3%
証券会社2.1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は美須賀海運・大王海運・第四北越銀行。

美須賀海運㈱(18,806,000株)11.14%
大王海運㈱(16,820,000株)9.97%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(10,666,000株)6.32%
㈱第四北越銀行(8,332,000株)4.94%
北越コーポレーション持株会(6,994,000株)4.14%
住友不動産㈱(6,066,000株)3.59%
OASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(5,615,000株)3.33%
損害保険ジャパン㈱(4,499,000株)2.67%
農林中央金庫(3,554,000株)2.11%
OASIS INVESTMENTS Ⅱ MASTER FUND LTD.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(3,330,000株)1.97%

大株主に海運会社や金融機関、事業会社が並ぶ安定志向の構成ですが、大王製紙との資本関係見直しや物言う株主(アクティビスト)の関与により、経営陣との対立が表面化しています。政策保有株の解消や資本効率の改善を求める圧力が強まっており、今後のガバナンス体制の変化に市場の注目が集まっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1株価の変動について当社グループは、取引先を中心に株式を保有しておりますが、市場性のある株式については、各種要因による株価の変動により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります
2為替変動について当社グループは、製品輸出取引、原燃料輸入取引及び海外子会社の業績において為替変動の影響を受けることがあります
3金利変動について当社グループの総資産に対する有利子負債の比率は、前連結会計年度末が25.1%、当連結会計年度末が21.2%となっております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
613万円
従業員数
3,711
平均年齢
45歳
平均年収従業員数前年比
当期613万円3,711-

平均年収は613万円となっており、製紙業界の平均と比較しても概ね標準的な水準です。業績がパルプ市況や為替の影響を受けやすい構造であるため、給与水準も原料価格や紙の需要減少といった外部環境の変動を反映する傾向があります。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。特に2024期にはTSRが494.6%(TOPIXは197.3%)に達するなど、株価上昇と配当が株主価値向上に大きく貢献しました。これは、PBR1倍割れといった割安な株価水準に対する市場の再評価や、株主還元姿勢が評価された結果と考えられます。安定した配当と、今後の企業価値向上策への期待が、良好なTSRパフォーマンスを支えています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
22
方針: 安定配当
1株配当配当性向
2016/03期1230.2%
2017/03期1221.8%
2018/03期1221.9%
2019/03期1224.8%
2020/03期1227.6%
2021/03期1416.6%
2022/03期2419.0%
2023/03期1836.3%
2024/03期1836.0%
2025/03期2223.8%
2期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

同社は安定的な配当の継続を重視しつつ、業績に応じた利益還元を目指しています。配当性向の目標を掲げながら、財務健全性に配慮した柔軟な資本政策を推進しています。現時点では株主優待は導入しておらず、配当金を通じた直接的な還元が基本方針となっています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 326.2万円 になりました (226.2万円)
+226.2%
年度末時点評価額損益TSR
2021期131.7万円31.7万円31.7%
2022期181.4万円81.4万円81.4%
2023期233.4万円133.4万円133.4%
2024期494.6万円394.6万円394.6%
2025期326.2万円226.2万円226.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残114,200株
売り残140,900株
信用倍率0.81倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

信用倍率は0.81倍と売り残が買い残を上回っており、株価下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。これは将来の買い戻し需要(踏み上げ)につながる可能性もあります。PERは10.0倍と業界平均の13.6倍と比較して割安感があります。PBRが1倍を大きく下回っている点も踏まえると、市場からは成長性について厳しい評価を受けているものの、バリュー株としての側面も持ち合わせていると言えます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期97.6億円0円0.0%
2022/03期295億円83.1億円28.1%
2023/03期115億円31.5億円27.4%
2024/03期178億円93.7億円52.8%
2025/03期188億円32.3億円17.2%

法人税等の支払額は、業績変動に伴い一定の幅で推移しています。2024/03期には一時的な税負担率の上昇が見られましたが、直近は標準的な税率水準に落ち着いています。今後も税引前利益に応じた適切な納税を行い、税引後利益の最大化を目指す方針です。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

北越コーポレーション まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 22円
安全性
安定
自己資本比率 53.2%
稼ぐ力
普通
ROE 2.8%(累計)
話題性
普通
ポジ 30%

「製紙業界の古豪、長年のライバル大王製紙と『呉越同舟』で生き残りを賭ける」

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU