エイチームホールディングス
Ateam Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
ゲームから暮らしの比較サイトまで、多様なネットサービスで日常を豊かにするIT企業
Ateam Connected Well-being 〜つながりをデザインし、Well-beingを実現する〜
この会社ってなに?
あなたが引越しを考えたとき、「引越し侍」で一番お得な業者を探したことはありませんか?あるいは、愛車を売却しようと「ナビクル」で一括査定を試したことがあるかもしれません。実は、これらの便利な比較サイトを運営しているのがエイチームです。他にも、理想の結婚式場探しをお手伝いする「ハナユメ」など、人生の大きなイベントの裏側で、あなたの選択をサポートしています。普段何気なく使っているWebサービスの多くが、同社の事業の一部なのです。
FY2025は売上高239.2億円、営業利益8.45億円を達成し、FY2022の赤字からV字回復を遂げました。構造改革を経て2期連続の増益となり、収益性が改善しています。FY2026は売上高245.0億円(前期比+2.4%)、営業利益9.00億円(同+6.5%)と更なる成長を見込んでいます。かつての主力だったエンターテインメント(ゲーム)事業を縮小し、ライフスタイルサポート事業の安定収益で会社を支えながら、EC事業を新たな成長の柱として育成するポートフォリオ経営を進めています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目28番12号 大名古屋ビルヂング32F
- 公式
- www.a-tm.co.jp
社長プロフィール

私たちは『みんなで幸せになれる会社にすること』『今から100年続く会社にすること』という経営理念を掲げています。この実現のため、エンターテインメント、ライフスタイルサポート、ECという多様な事業を通じて、世界中の人々の生活をより豊かにすることを目指し、持続的な成長を追求し続けます。
この会社のストーリー
岐阜県多治見市の自宅にて、社長の林高生氏が個人事業として創業。比較サイトや携帯公式サイトの受託開発からスタートした。
事業拡大に伴い株式会社へ組織変更し、本社を愛知県名古屋市へ移転。本格的な成長軌道に乗る。
初の自社コンテンツとして携帯電話向けゲームの提供を開始。後のエンターテインメント事業の礎を築く。
スマートフォン向けゲーム「ダークサマナー」をリリースし、世界的な大ヒットを記録。会社の知名度と収益を大きく向上させた。
創業から約12年で東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たす。公募価格1,080円に対し、初値は2,923円と市場の高い期待を集めた。
エンジニア向け情報共有サービスを運営するインクレメンツ社を約14億円で買収するなど、M&Aを積極化し、事業ポートフォリオを拡大していく。
事業の専門性と経営の機動性を高めるため、持株会社「株式会社エイチーム」を設立し、各事業を子会社化する体制へと移行した。
2028年7月期を最終年度とする中期経営計画を発表。「売上向上支援カンパニー」への変革を掲げ、さらなる事業成長を目指す。
注目ポイント
エンターテインメント(ゲーム)、ライフスタイルサポート(引越し・車査定)、ECの3本柱で事業を展開。景気変動に強い安定した収益基盤を構築しています。
世界150カ国以上で楽しまれるスマートフォンゲームを開発・運営。グローバルに展開するヒット創出力が強みです。
引越し比較サイト「引越し侍」や車査定サイト「ナビクル」など、生活に密着したサービスが安定的に収益を上げており、会社全体の成長を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 12.5円 | 18.2% |
| FY2017/3 | 27円 | 19.8% |
| FY2018/3 | 32.5円 | 19.1% |
| FY2019/3 | 16円 | 21.2% |
| FY2020/3 | 16円 | - |
| FY2021/3 | 16円 | 35.5% |
| FY2022/3 | 16円 | - |
| FY2023/3 | 16円 | 207.0% |
| FY2024/3 | 22円 | 42.8% |
| FY2025/3 | 22円 | 39.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約11万円) |
| 金額相当 | 10,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 1月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向30〜40%を目安とした成果配分を行っています。近年の業績回復に伴い、年間配当金を16円から22円へ引き上げるなど、株主還元への意識を高めています。強固な財務基盤を背景に、持続可能な還元策を推進する方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エイチームホールディングスは、前期の業績不振から回復傾向にあり、2025年7月期の純利益は約10.4億円を確保するなど、収益体質の改善が進んでいます。ライフスタイルサポート事業の堅調な推移に加え、コスト構造の見直しが利益を押し上げました。2026年7月期は更なる成長を目指し、新規買収による事業ポートフォリオの最適化を図る方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 25.5% | 13.5% | 9.6% |
| FY2017/3 | 34.6% | 19.6% | 11.8% |
| FY2018/3 | 28.4% | 19.8% | 12.5% |
| FY2019/3 | 11.8% | 8.5% | 7.6% |
| FY2020/3 | -4.4% | -3.2% | 4.0% |
| FY2021/3 | 7.6% | 5.6% | 2.2% |
| FY2022/3 | -13.5% | -9.1% | -0.9% |
| FY2023/3 | 1.5% | 1.0% | 2.0% |
| FY2024/3 | 9.3% | 5.8% | 2.3% |
| FY2025/3 | 11.3% | 6.8% | 3.5% |
収益性は2022年7月期の一時的な赤字から急速に改善し、営業利益率は直近で3.5%まで回復しました。これは不採算事業の整理と、高収益が見込めるデジタルメディア領域への資源集中が寄与した結果です。ROE(自己資本利益率)も11.3%へと向上しており、資本効率を意識した経営が浸透しつつあります。
財務は安全?
同社は強固な財務基盤を維持しており、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。自己資本比率は約59.3%と高い水準を維持しており、盤石な財務体制が新規事業投資やM&Aを支える基盤となっています。資産構成においても現預金比率が高く、突発的な市場変動に対する耐性は非常に高いと言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 17.3億円 | -5.3億円 | -7.7億円 | 12.0億円 |
| FY2017/3 | 34.6億円 | -12.1億円 | -7.7億円 | 22.5億円 |
| FY2018/3 | 27.9億円 | -22.6億円 | 4.4億円 | 5.3億円 |
| FY2019/3 | 33.2億円 | -17.7億円 | -8.2億円 | 15.5億円 |
| FY2020/3 | 11.1億円 | -10.3億円 | -3.1億円 | 7,800万円 |
| FY2021/3 | 4.5億円 | 4.4億円 | -13.4億円 | 8.9億円 |
| FY2022/3 | -3.0億円 | 3.3億円 | -8.7億円 | 3,000万円 |
| FY2023/3 | 6.6億円 | 4.2億円 | -3.2億円 | 10.8億円 |
| FY2024/3 | 8.1億円 | -9.9億円 | 22.2億円 | -1.8億円 |
| FY2025/3 | 16.2億円 | 3.8億円 | -37.1億円 | 20.1億円 |
営業キャッシュフローは2025年7月期に約16.2億円と大幅な黒字化を達成し、本業での稼ぐ力が回復しています。投資活動においても積極的に成長領域へリソースを配分しつつ、財務活動では安定した株主還元を行っています。高いフリーキャッシュフロー創出能力が、将来の戦略投資と配当継続を裏付けています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 20.9億円 | 8.0億円 | 38.3% |
| FY2017/3 | 41.2億円 | 15.4億円 | 37.4% |
| FY2018/3 | 47.3億円 | 14.2億円 | 30.1% |
| FY2019/3 | 28.1億円 | 13.4億円 | 47.6% |
| FY2020/3 | 12.5億円 | 17.7億円 | 141.6% |
| FY2021/3 | 8.9億円 | 1,800万円 | 2.0% |
| FY2022/3 | -2.2億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 7.1億円 | 5.7億円 | 79.9% |
| FY2024/3 | 6.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 15.8億円 | 5.5億円 | 34.6% |
過去には繰延税金資産の取り崩しや業績赤字による税負担の変動がありましたが、現在は正常な水準で推移しています。2025年7月期は約5.5億円の法人税等を計上しており、安定した利益計上に伴う適切な納税が行われています。今後は利益の積み増しにより、安定した税引き後のキャッシュフローが見込まれます。
会社の公式開示情報
同社はメディア・ソリューション事業、D2C事業など複数の収益柱を持ちますが、近年は事業ポートフォリオの再構築を進めています。IT市場の競争激化や広告単価の変動が主たるリスク要因となっており、直近では不採算事業の見直しや新規買収による収益基盤の安定化が有価証券報告書等の開示情報でも強調されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 239億円 | — | 239億円 | +0.0% |
| FY2024 | 287億円 | — | 239億円 | -16.7% |
| FY2023 | 310億円 | — | 276億円 | -11.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 9億円 | — | 8億円 | -6.1% |
| FY2024 | 6億円 | — | 6億円 | -6.3% |
| FY2023 | 5億円 | — | 5億円 | +8.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画(FY2025-FY2028)では、安定収益源であるライフスタイルサポート事業を基盤に、EC事業とエンターテインメント事業での再成長を目指します。過去の業績予想は売上高が未達となる傾向が見られる一方、コストコントロールによって利益は予想に近い水準で着地することが多くなっています。FY2026の目標達成に向け、各事業の収益性改善が継続できるかが焦点となります。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.31倍と1倍を大きく下回っており、売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、買い戻しによる株価上昇のエネルギー(踏み上げ)が溜まっているとも解釈できます。PERは28.4倍と業界平均(24.9倍)をやや上回っており、市場からの成長期待が一定程度織り込まれていると考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株式会社シグニティを完全子会社化し、プッシュ通知配信サービス「PUSH ONE」による収益基盤の強化を開始。
FY2025-FY2028に向けた中期経営計画を発表し、事業構造の変革と成長戦略を提示。
持株会社体制への完全移行を明確にするため、商号を株式会社エイチームホールディングスへ変更。
最新ニュース
エイチームホールディングス まとめ
ひとめ診断
「ゲーム事業の浮き沈みを乗り越え、引越し比較や中古車査定など生活密着型サービスで再起を図るIT企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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