アイスタイル
istyle Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
美容の「知りたい」と「買いたい」をつなぐ、日本最大のビューティープラットフォーム企業
Beautyのインフラになる。世界中の生活者が自分らしい美しさを見つけられる社会を実現します。
この会社ってなに?
新しい化粧品を買うとき、口コミサイトで評価をチェックしますよね?その時、多くの人が使っているのが『@cosme』で、これを運営しているのがアイスタイルです。サイトで気になった商品をそのままネットで買える『@cosme SHOPPING』や、実際に商品を試せる『@cosme STORE』というお店も展開しています。あなたが次にコスメを選ぶとき、その裏側にはアイスタイルのサービスがあるかもしれません。
化粧品口コミサイト「@cosme」を運営し、ECと実店舗を融合させたビジネスモデルを展開。FY2025には売上高687.7億円(前期比22.6%増)、営業利益31.64億円(同63.1%増)とV字回復を達成し、成長軌道に乗っています。特に、2022年のAmazonとの資本業務提携が追い風となり、オンラインでの販売網が大幅に強化されました。今後は国内の店舗展開とEC事業の拡大、そして海外事業の成長がさらなる株価上昇のカギを握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都港区赤坂1丁目12番32号 アーク森ビル34階
- 公式
- www.istyle.co.jp
社長プロフィール

「生活者中心の市場創造」をビジョンに、ビューティープラットフォーム@cosmeを通じて、世界中の人々が自分らしい美しさを見つける手助けをすることを目指しています。生活者とブランドの幸福な出会いを創出し、ビューティー業界の発展に貢献していきます。
この会社のストーリー
創業者・吉松徹郎が化粧品・美容のコミュニティサイト「@cosme」を立ち上げ、株式会社アイスタイルを設立。生活者のリアルな声が集まる場の提供を開始した。
ユーザーの「口コミを見て良いと思ったものをすぐに買いたい」というニーズに応え、オンラインショッピングサービスを開始。プラットフォームとしての機能を強化した。
オンラインとオフラインを融合させるべく、新宿ルミネエストに第1号店を出店。ネットの人気商品を実際に試せる体験価値を提供し、新たな顧客層を獲得した。
事業の成長性と将来性が評価され、東京証券取引所マザーズへ上場。同年、東証一部(現プライム市場)へ市場変更し、社会的な信用を高めた。
積極的な海外展開や先行投資が重なり、創業以来初の営業赤字を計上。事業ポートフォリオの見直しや構造改革が急務となる試練の時期を迎えた。
米国Amazon及び三井物産と業務資本提携を締結。EC事業の強化とグローバル展開を加速させる大きな転換点となり、市場に大きなインパクトを与えた。
創業者の吉松徹郎が代表取締役会長に、遠藤宗が代表取締役社長兼CEOに就任。新たな経営体制のもと、さらなる成長戦略を推進していく。
Amazonとの連携効果やリテール事業の好調により、過去最高の売上高を更新する見込み。提携と改革の成果が現れ、力強い成長軌道への回帰を目指す。
注目ポイント
月間1,000万人以上が利用する日本最大の美容情報サイトを運営。膨大な口コミデータとユーザー基盤が、マーケティング支援や小売事業の強力な競争優位性を生み出しています。
ECの巨人Amazonとの業務資本提携により、オンラインストアの共同運営を開始。集客力と物流網を強化し、EC事業の飛躍的な成長が期待されています。
ECサイト「@cosme shopping」と体験型店舗「@cosme STORE」を連携。オンラインとオフラインを融合させ、顧客に新しい購買体験を提供し、高いエンゲージメントを築いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0.3円 | 2.3% |
| FY2017/3 | 0.3円 | 2.5% |
| FY2018/3 | 0.3円 | 2.5% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 1円 | 3.5% |
| 権利確定月 | 6月 |
同社は成長への投資を優先してきたため、長らく無配を継続してきましたが、FY2025/3より復配を開始し、株主還元への第一歩を踏み出しました。配当方針は明確な数値目標を掲げるよりも、成長投資と株主還元のバランスを考慮する方針です。株主優待制度も維持されており、直接的な還元による魅力の向上と企業成長の加速を両立させる戦略です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は成長を加速させ、FY2025/3には688億円に達するなど、プラットフォームの拡大が寄与しています。FY2022/3には営業赤字を計上しましたが、以降はマーケティング支援事業とリテール事業の好調により利益体質へ転換しました。FY2026/3も売上高830億円、営業利益38億円を目指すなど、継続的な増収増益基調が続いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 22.4% | 13.2% | 12.3% |
| FY2017/3 | 9.8% | 5.9% | 7.8% |
| FY2018/3 | 9.9% | 5.4% | 7.5% |
| FY2019/3 | -4.8% | -2.4% | 1.5% |
| FY2020/3 | -92.7% | -20.8% | -7.6% |
| FY2021/3 | 4.7% | 1.7% | -2.0% |
| FY2022/3 | -6.6% | -2.6% | -1.3% |
| FY2023/3 | 2.6% | 1.1% | 1.9% |
| FY2024/3 | 10.0% | 4.3% | 3.5% |
| FY2025/3 | 13.7% | 6.7% | 4.6% |
FY2022/3の赤字期を経て、収益性は着実に回復し、FY2025/3のROEは13.7%まで向上しました。リテールイベントの成功やEC連携によるプラットフォームの強化が奏功し、営業利益率は過去数年で大きく改善しています。資本効率の改善は、今後のさらなる成長投資を可能にする強力な基盤となるでしょう。
財務は安全?
総資産が346億円まで拡大する中、自己資本比率は46.0%に上昇し、財務基盤がより強固なものとなりました。有利子負債については、潤沢な現預金と営業キャッシュフローを背景に実質無借金経営を維持しています。自己資本の積み上げが進んでおり、将来の不確実性に備えた健全な財務構成となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 10.0億円 | -13.4億円 | 11.4億円 | -3.4億円 |
| FY2017/3 | 6.4億円 | -32.7億円 | 55.0億円 | -26.3億円 |
| FY2018/3 | 17.5億円 | -37.8億円 | 18.8億円 | -20.3億円 |
| FY2019/3 | 1.5億円 | -41.0億円 | 11.8億円 | -39.4億円 |
| FY2020/3 | -2.0億円 | -24.0億円 | 60.3億円 | -26.0億円 |
| FY2021/3 | 15.5億円 | 3.9億円 | -15.6億円 | 19.4億円 |
| FY2022/3 | 12.8億円 | -15.3億円 | -13.5億円 | -2.5億円 |
| FY2023/3 | 29.4億円 | -12.5億円 | -6.1億円 | 16.9億円 |
| FY2024/3 | 33.4億円 | -45.7億円 | 1.6億円 | -12.3億円 |
| FY2025/3 | 31.4億円 | -26.6億円 | 10.1億円 | 4.8億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、基幹事業であるマーケティング支援とリテール事業から安定的にキャッシュを生み出す構造が確立されています。投資CFは新規出店やシステム投資によりマイナス傾向ですが、これは将来の収益向上に向けた成長投資です。営業CFの範囲内で必要な投資を賄い、フリーキャッシュフローの確保と成長投資のバランスを維持しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.6億円 | 3.8億円 | 23.1% |
| FY2017/3 | 13.0億円 | 2.2億円 | 17.2% |
| FY2018/3 | 21.5億円 | 9.6億円 | 44.9% |
| FY2019/3 | 3.8億円 | 9.0億円 | 236.6% |
| FY2020/3 | -24.4億円 | 0円 | - |
| FY2021/3 | -8.0億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -5.9億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 4.1億円 | 1.4億円 | 32.9% |
| FY2024/3 | 17.2億円 | 5.1億円 | 29.5% |
| FY2025/3 | 33.1億円 | 9.8億円 | 29.7% |
FY2021/3からFY2022/3にかけては赤字のため法人税等は発生していません。黒字転換したFY2023/3以降は、税引前利益の拡大とともに納税額も増加しています。実効税率は概ね30%前後で推移しており、会計上の利益水準に応じた適切な納税状況となっています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、国内最大の美容プラットフォーム「@cosme」を核としたマーケティング支援と、EC・実店舗展開を行うリテール事業の二本柱が収益を牽引しています。**プラットフォームの圧倒的な顧客基盤が最大の強み**である一方、競争激化やインバウンド需要の変動が主なリスク要因として挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 392億円 | — | 344億円 | -12.2% |
| FY2023 | 400億円 | — | 429億円 | +7.2% |
| FY2024 | 500億円 | — | 561億円 | +12.2% |
| FY2025 | 640億円 | — | 688億円 | +7.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 5億円 | — | -5億円 | 大幅未達 |
| FY2025 | 24億円 | — | 32億円 | +31.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、明確な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、FY2026の会社予想を実質的な経営目標と見なせます。売上高830億円、営業利益38億円という高い目標に対し、FY2025実績ベースでの進捗率は80%を超えており、達成に向けた視界は良好です。Amazonとの提携効果が本格的に業績に寄与し始めたことで、過去の赤字期とは一線を画す成長フェーズに入っています。FY2022こそ予想を大幅に下回りましたが、その後は連続で会社予想を上回る実績を上げており、経営の精度は大きく改善しています。
株の売買状況と今後の予定
信用買い残が売り残を大きく上回っており、信用倍率は6.89倍とやや高水準です。これは将来の株価上昇を期待する買いが多い一方、需給面では将来的な売り圧力となる可能性も示唆します。PERは14.3倍と、情報・通信業の平均24.9倍と比較して割安な水準にあります。PBRは業界平均をやや上回っており、資産価値よりも今後の成長性が評価されていると考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025決算にて、売上高687.7億円を達成し、期初計画を大きく上回る成長を見せた。
海外初のフラッグシップショップ「@cosme HONG KONG」をグランドオープンし、グローバル戦略を加速。
第2四半期累計で売上高400.89億円を計上し、マーケティング支援事業の好調が全体を牽引。
最新ニュース
アイスタイル まとめ
ひとめ診断
「『@cosme』という巨大な美容データベースを武器に、ECとリアル店舗を両輪で回し、Amazonとも手を組んだビューティープラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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