3569プライム

セーレン

SEIREN CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE16.5%
BPS2437.4円
自己資本比率61.5%
FY2025/3 有報データ

繊維技術で未来を織りなす、自動車から宇宙まで展開する技術革新企業

独自のビジネスモデル「デジタルプロダクションシステム」をグローバルに展開し、多様な分野で顧客価値を創造し続ける「世界一の繊維企業」を目指す。

この会社ってなに?

あなたが普段乗っている自動車のシート、実はその多くにセーレンの素材が使われています。高級感のある手触りや、汚れにくい機能性の裏側には、同社の長年培った繊維加工技術が生きています。また、あなたのお母さんが使っているかもしれない「コモエース」という化粧品も、実はセーレンが開発したもの。シルクのタンパク質「セリシン」の保湿効果に着目して生まれました。このように、セーレンは自動車から衣料品、化粧品まで、あなたの身近な生活の質を高める製品を陰で支えている会社なのです。

自動車内装材を主力とする総合繊維メーカー。FY2025は、主力の車両資材事業が牽引し、売上高1,596.5億円(前期比12.5%増)、営業利益178.65億円(同27.0%増)と大幅な増収増益を達成しました。ユニチカ繊維事業の買収効果も寄与し、過去最高の業績を更新し続けています。今後は半導体関連や宇宙分野など、既存技術を応用した新領域の開拓を加速させ、持続的な成長を目指しています。

繊維製品プライム市場

会社概要

業種
繊維製品
決算期
3月
本社
福井県福井市毛矢1丁目10-1
公式
www.seiren.com

社長プロフィール

川田 達男
川田 達男
代表取締役会長兼社長執行役員
ビジョナリー
1889年の創業以来、常に時代の変化を先取りし、独自の技術開発力で繊維の可能性を追求してきました。自動車関連やエレクトロニクスなど非衣料分野へも積極的に展開し、事業構造の変革を推進しています。今後も「世界一の繊維企業」を目指し、グローバル市場での競争力強化と持続的な成長を実現してまいります。

この会社のストーリー

1889
創業

福井の地で絹織物の精練(染色加工)を事業として創業。日本の近代化と共に繊維産業の礎を築き始める。

1962
株式上場

事業の成長を背景に、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。社会的な信用を高め、さらなる発展の基盤を固める。

1980s
非衣料分野への進出

繊維加工技術を応用し、自動車用シート材やエレクトロニクス材料など、非衣料分野へ本格的に事業を拡大。新たな収益の柱を構築し始める。

1990s
デジタルプロダクションシステム「ビスコテックス」開発

企画から生産、販売までを一貫してデジタルで管理する革新的なシステムを開発。多品種少量生産と短納期を実現し、業界の常識を覆す。

2015
高島屋と提携、化粧品事業を強化

百貨店の高島屋と共同出資で新会社を設立。繭由来の保湿成分「セリシン」を活かしたスキンケアブランド「コモエース」の展開を本格化。

2021
宇宙分野への挑戦

衛星開発スタートアップのSynspective社と提携し、小型SAR衛星用アンテナの量産プロセス構築を開始。繊維技術を宇宙産業へ展開する。

2024
ユニチカ繊維事業を買収、「NBセーレン」始動

ユニチカの岡崎事業所を買収し、新会社「NBセーレン」を設立。国内繊維産業の再編を主導し、生産基盤を大幅に強化する。

2027
半導体加工工場の増設へ

子会社のセーレンアドバンストマテリアルズが半導体加工工場の増設を決定。旺盛な半導体需要に対応し、エレクトロニクス事業の成長を加速させる。

注目ポイント

自動車から宇宙まで!広がる事業領域

主力の自動車用シート材は世界トップクラスのシェア。さらに、その技術力は半導体や医療、そして人工衛星関連部材へと広がり、未来の産業を支えています。

業界の常識を変えた「ビスコテックス」

企画から生産・販売までをデジタルで一貫管理する独自のシステムを確立。環境に優しく、顧客の多様なニーズにスピーディーに応える革新的なモノづくりを実現しています。

繭の力で美と健康を!嬉しい株主優待

自社開発のスキンケアブランド「コモエース」や高機能アンダーウェアなどが割引価格で購入できる株主優待が魅力。会社の製品を身近に感じられる嬉しい制度です。

サービスの実績は?

1,036億円
車輌資材事業 売上高
FY2025実績
+16.7% YoY
249億円
ハイファッション事業 売上高
FY2025実績
+16.8% YoY
131億円
エレクトロニクス事業 売上高
FY2025実績
+5.6% YoY
68
1株当たり配当金
FY2025実績
+28.3% YoY
27.0%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
12.5%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 68円
安全性
安定
自己資本比率 61.5%
稼ぐ力
高い
ROE 16.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
68
方針: 連結配当性向30%を目標としており、業績に応じた利益還元を重視しています。
1株配当配当性向
FY2016/32423.4%
FY2017/33025.5%
FY2018/33025.9%
FY2019/33525.2%
FY2020/33623.4%
FY2021/33631.6%
FY2022/33823.8%
FY2023/34622.4%
FY2024/35323.4%
FY2025/36828.1%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

セーレンは、成長投資を最優先しつつも、株主への還元を強化する方針をとっています。業績の拡大に合わせて継続的な増配を行っており、配当性向を一定の範囲で維持しながら長期的に株主還元を充実させる姿勢が特徴です。今後も安定した利益成長を背景に、バランスのとれた株主還元が期待されます。

同業比較(収益性)

繊維製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
16.5%
業界平均
1.3%
営業利益率下回る
この会社
11.2%
業界平均
12.1%
自己資本比率上回る
この会社
61.5%
業界平均
43.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,098億円
FY2023/31,324億円
FY2024/31,419億円
FY2025/31,597億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3141億円
FY2025/3179億円

セーレンの業績は、自動車用シート材やエアバッグ材など車輌資材事業が牽引し、売上高は5期連続で増収を達成しています。2025年3月期には営業利益が約179億円に達し、グローバルな需要獲得と高付加価値製品の販売増が利益成長に大きく寄与しました。2026年3月期も堅調な推移を見込んでおり、最高益水準を維持する安定した成長基調を確立しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
16.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
11.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/312.1%4.3%-
FY2022/313.6%5.5%-
FY2023/318.3%6.6%-
FY2024/316.5%6.5%9.9%
FY2025/316.5%7.0%11.2%

収益性は着実に向上しており、営業利益率は2021年3月期の8.7%から2025年3月期には11.2%まで改善しました。これは独自の染色技術を軸とした高機能素材の展開が寄与しており、製造から販売まで一貫して手掛ける強みが収益基盤を支えています。ROE(自己資本利益率)も安定して高い水準を維持しており、資本効率を重視した経営が定着しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
340億円
会社の純資産
1,439億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025年3月期時点で71.7%という強固な水準を維持しています。有利子負債については事業投資に伴い増加傾向にありますが、潤沢な手元資金とキャッシュ創出能力を背景に、安全性を損なわない範囲での成長投資が継続されています。資産規模の拡大とともに純資産も着実に積み上がっており、盤石な財務基盤を築いています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+205億円
営業CF
投資に使ったお金
-118億円
投資CF
借入・返済など
-78.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+87.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3130億円-18.9億円123億円111億円
FY2022/397.1億円-86.5億円-66.2億円10.6億円
FY2023/3129億円-96.1億円-70.1億円33.3億円
FY2024/3135億円-52.8億円-70.5億円82.1億円
FY2025/3205億円-118億円-78.0億円87.3億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、2025年3月期には約205億円と大幅な黒字を確保しました。稼ぎ出した資金は積極的な設備投資や新規事業開発に充てられており、投資CFのマイナス幅は拡大傾向にありますが、これは成長に向けた前向きな資金投下です。フリーキャッシュフロー(FCF)も安定してプラスを維持しており、潤沢な資金力を基盤とした成長戦略を継続できています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1なお、文中における将来に関するリスクは、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです
2(1) 海外活動に潜在するリスクについて当社グループは、グローバル化に対応するため、海外(米国、ブラジル、タイ、中国、インド、インドネシア、メキシコ、ハンガリー)に子会社を設立し製造・販売活動を行っておりますが、これらの地域・国において、各国の法制や税制の変更、政治的・社会的・経済的状況の変化に伴う様々なカントリーリスクが内在しています
3グループ内や外部機関などを通じた情報収集を行い、その予防・回避に努めておりますが、当社の予想を超える範囲でこれらの事象が生じる可能性があります
4(2) 為替相場の変動について当社グループは、グローバルに事業を展開しており、各地域における現地通貨建て財務諸表の各項目は、円換算時の為替レートの変動により、現地通貨における価値が変わらなかったとしても、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります
5また、為替レートの変動は製品の相対的な価格や、仕入コストに影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/394.5億円32.0億円33.8%
FY2022/3119億円33.7億円28.3%
FY2023/3153億円43.2億円28.2%
FY2024/3162億円40.6億円25.0%
FY2025/3193億円53.9億円28.0%

法人税等の支払額は、経常利益の増大に連動して推移しています。実効税率は概ね25%から30%の範囲内に収まっており、適切な税務処理が行われています。2026年3月期予想においても、安定した業績に基づき適正な納税が見込まれています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
689万円
従業員数
6,228
平均年齢
43.8歳
平均年収従業員数前年比
当期689万円6,228-

従業員平均年収は689万円となっており、繊維製品業界の水準と比較しても堅実で安定した給与水準と言えます。長年にわたる独自の染色技術や自動車資材などの強固な収益基盤が、社員への適正な還元を支える背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主52.3%
浮動株47.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関38.6%
事業法人等13.7%
外国法人等20.8%
個人その他25.6%
証券会社1.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は旭化成・北陸銀行。

株式会社日本カストディ銀行(信託口)(8,356,000株)14.25%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(6,761,000株)11.53%
旭化成株式会社(2,436,000株)4.15%
株式会社北陸銀行(2,346,000株)4%
セーレン共栄会(2,013,000株)3.43%
日本生命保険相互会社(1,505,000株)2.57%
第一生命保険株式会社(1,219,000株)2.08%
東京海上日動火災保険株式会社(1,130,000株)1.93%
久光製薬株式会社(1,090,000株)1.86%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,061,000株)1.81%

大株主には株式会社日本カストディ銀行(14.25%)や日本マスタートラスト信託銀行(11.53%)といった信託口が上位を占めており、機関投資家による保有比率が高い状況です。また、旭化成や北陸銀行、セーレン共栄会などの事業会社や関連団体も名を連ねており、安定株主による構成が一定程度維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

6億4,900万円
取締役7名の合計

車輌資材や衣料繊維を主軸としつつ、半導体関連や宇宙事業など多角的なポートフォリオを構築しています。成長事業への積極的な投資と買収を行う一方で、繊維産業特有の原料価格変動や景気動向が主要な事業リスクとして開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
3,900万円
連結子会社数
25
設備投資額
28.7億円
平均勤続年数(従業員)
19.62
臨時従業員数
531

女性役員比率は7.7%にとどまっており、さらなる多様性の推進が求められる段階です。連結子会社25社を擁し、強固なグループガバナンス体制のもと、監査役や社外取締役を通じた経営監視と、グローバルなモノづくりを支える管理体制を構築しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
期初予想を上回る着地が続いており、経営陣の計画達成能力は高いと評価できる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,600億円 順調 (1,596.5億円)
99.8%
営業利益: 目標 181億円 順調 (178.65億円)
98.7%
純利益: 目標 134億円 順調 (138.87億円)
103.6%
1株当たり配当金: 目標 76円 順調 (68円)
89.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,470億円1,597億円+8.6%
FY20241,350億円1,419億円+5.1%
FY20231,250億円1,324億円+5.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025155億円179億円+15.3%
FY2024130億円141億円+8.2%
FY2023125億円128億円+2.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

セーレンは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期公表される会社業績予想が実質的な短期目標となります。過去3期にわたり、売上高・営業利益ともに期初予想を上回る実績を達成しており、堅実な業績管理能力を示しています。特にFY2025は、主力の車輌資材事業の好調により、営業利益が期初予想を15%以上も上回る大幅なポジティブサプライズとなりました。この安定した計画達成力は、投資家にとって安心材料と言えるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的なリターンを示す指標です。FY2021からFY2024にかけてはTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を見せていましたが、FY2025ではTOPIXの上昇率にわずかに及ばず、アンダーパフォームとなりました。これは、同社の株価も上昇したものの、市場全体の強い上昇トレンドには一歩届かなかったことを意味します。継続的な業績成長と株主還元強化により、再びTOPIXを上回るパフォーマンスを目指せるかが注目されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+107.0%
100万円 →207.0万円
107.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021152.5万円+52.5万円52.5%
FY2022176.8万円+76.8万円76.8%
FY2023188.6万円+88.6万円88.6%
FY2024225.5万円+125.5万円125.5%
FY2025207.0万円+107.0万円107.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残148,700株
売り残10,300株
信用倍率14.44倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2025年度 第2四半期決算発表2025年11月14日(予定)
2025年度 通期決算発表2026年5月13日(予定)

信用倍率は14.44倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。業界比較では、PERは平均より割安ですが、PBRは平均を上回っており、資産価値に対しては一定の評価を受けていることが分かります。時価総額は業界平均の2倍以上と、セクター内での存在感の大きさを示しています。配当利回りが業界平均より高い点も、投資魅力の一つです。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 福井新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 5%
繊維製品業 50社中 3位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・株価45%
宇宙・新規事業25%
M&A・買収15%
新ブランド・製品15%

最近の出来事

2026年3月新商品

アパレル新ブランド「PRIMORDIAL(プリモーディアル)」を発売し、ファッション事業を強化。

2026年2月提携

アークエッジ・スペースと人工衛星の量産に向けて連携を強化し、宇宙産業への展開を加速。

2026年1月買収

ユニチカの旧岡崎事業所を正式に傘下に収め、「NBセーレン」として本格始動。

セーレン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 68円
安全性
安定
自己資本比率 61.5%
稼ぐ力
高い
ROE 16.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「自動車シート材の巨人が、繊維技術を核に化粧品から人工衛星まで触手を伸ばす『素材のデパート』」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU