セーレン3569
SEIREN CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車のシート、実はその多くにセーレンの素材が使われています。高級感のある手触りや、汚れにくい機能性の裏側には、同社の長年培った繊維加工技術が生きています。また、あなたのお母さんが使っているかもしれない「コモエース」という化粧品も、実はセーレンが開発したもの。シルクのタンパク質「セリシン」の保湿効果に着目して生まれました。このように、セーレンは自動車から衣料品、化粧品まで、あなたの身近な生活の質を高める製品を陰で支えている会社なのです。
自動車内装材を主力とする総合繊維メーカー。2025期は、主力の車両資材事業が牽引し、売上高1,596.5億円(前期比12.5%増)、営業利益178.65億円(同27.0%増)と大幅な増収増益を達成しました。ユニチカ繊維事業の買収効果も寄与し、過去最高の業績を更新し続けています。今後は半導体関連や宇宙分野など、既存技術を応用した新領域の開拓を加速させ、持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福井県福井市毛矢1丁目10-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.7% | 4.3% | - |
| 2022/03期 | 9.9% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 11.2% | 6.8% | - |
| 2024/03期 | 10.5% | 6.8% | 9.9% |
| 2025/03期 | 10.3% | 7.2% | 11.2% |
| 3Q FY2026/3 | 9.9%(累計) | 6.2%(累計) | 13.0% |
収益性は着実に向上しており、営業利益率は2021年3月期の8.7%から2025年3月期には11.2%まで改善しました。これは独自の染色技術を軸とした高機能素材の展開が寄与しており、製造から販売まで一貫して手掛ける強みが収益基盤を支えています。ROE(自己資本利益率)も安定して高い水準を維持しており、資本効率を重視した経営が定着しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 987億円 | — | 62.5億円 | 113.8円 | - |
| 2022/03期 | 1,098億円 | — | 85.5億円 | 159.4円 | +11.2% |
| 2023/03期 | 1,324億円 | — | 110億円 | 205.4円 | +20.6% |
| 2024/03期 | 1,419億円 | 141億円 | 122億円 | 226.5円 | +7.2% |
| 2025/03期 | 1,597億円 | 179億円 | 139億円 | 242.3円 | +12.5% |
セーレンの業績は、自動車用シート材やエアバッグ材など車輌資材事業が牽引し、売上高は5期連続で増収を達成しています。2025年3月期には営業利益が約179億円に達し、グローバルな需要獲得と高付加価値製品の販売増が利益成長に大きく寄与しました。2026年3月期も堅調な推移を見込んでおり、最高益水準を維持する安定した成長基調を確立しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1235億円(通期予想比77%)、営業利益160億円(同88%)、純利益126億円(同94%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
車輌資材や衣料繊維を主軸としつつ、半導体関連や宇宙事業など多角的なポートフォリオを構築しています。成長事業への積極的な投資と買収を行う一方で、繊維産業特有の原料価格変動や景気動向が主要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,470億円 | — | 1,597億円 | +8.6% |
| 2024期 | 1,350億円 | — | 1,419億円 | +5.1% |
| 2023期 | 1,250億円 | — | 1,324億円 | +5.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 155億円 | — | 179億円 | +15.3% |
| 2024期 | 130億円 | — | 141億円 | +8.2% |
| 2023期 | 125億円 | — | 128億円 | +2.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
セーレンは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期公表される会社業績予想が実質的な短期目標となります。過去3期にわたり、売上高・営業利益ともに期初予想を上回る実績を達成しており、堅実な業績管理能力を示しています。特に2025期は、主力の車輌資材事業の好調により、営業利益が期初予想を15%以上も上回る大幅なポジティブサプライズとなりました。この安定した計画達成力は、投資家にとって安心材料と言えるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
アパレル新ブランド「PRIMORDIAL(プリモーディアル)」を発売し、ファッション事業を強化。
アークエッジ・スペースと人工衛星の量産に向けて連携を強化し、宇宙産業への展開を加速。
ユニチカの旧岡崎事業所を正式に傘下に収め、「NBセーレン」として本格始動。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025年3月期時点で71.7%という強固な水準を維持しています。有利子負債については事業投資に伴い増加傾向にありますが、潤沢な手元資金とキャッシュ創出能力を背景に、安全性を損なわない範囲での成長投資が継続されています。資産規模の拡大とともに純資産も着実に積み上がっており、盤石な財務基盤を築いています。 【3Q 2026/03期】総資産2061億円、純資産1529億円、自己資本比率63.6%、有利子負債86億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 130億円 | 18.9億円 | 123億円 | 111億円 |
| 2022/03期 | 97.1億円 | 86.5億円 | 66.2億円 | 10.6億円 |
| 2023/03期 | 129億円 | 96.1億円 | 70.1億円 | 33.3億円 |
| 2024/03期 | 135億円 | 52.8億円 | 70.5億円 | 82.1億円 |
| 2025/03期 | 205億円 | 118億円 | 78.0億円 | 87.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、2025年3月期には約205億円と大幅な黒字を確保しました。稼ぎ出した資金は積極的な設備投資や新規事業開発に充てられており、投資CFのマイナス幅は拡大傾向にありますが、これは成長に向けた前向きな資金投下です。フリーキャッシュフロー(FCF)も安定してプラスを維持しており、潤沢な資金力を基盤とした成長戦略を継続できています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%にとどまっており、さらなる多様性の推進が求められる段階です。連結子会社25社を擁し、強固なグループガバナンス体制のもと、監査役や社外取締役を通じた経営監視と、グローバルなモノづくりを支える管理体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 689万円 | 6,228人 | - |
従業員平均年収は689万円となっており、繊維製品業界の水準と比較しても堅実で安定した給与水準と言えます。長年にわたる独自の染色技術や自動車資材などの強固な収益基盤が、社員への適正な還元を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的なリターンを示す指標です。2021期から2024期にかけてはTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を見せていましたが、2025期ではTOPIXの上昇率にわずかに及ばず、アンダーパフォームとなりました。これは、同社の株価も上昇したものの、市場全体の強い上昇トレンドには一歩届かなかったことを意味します。継続的な業績成長と株主還元強化により、再びTOPIXを上回るパフォーマンスを目指せるかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 24円 | 23.4% |
| 2017/03期 | 30円 | 25.5% |
| 2018/03期 | 30円 | 25.9% |
| 2019/03期 | 35円 | 25.2% |
| 2020/03期 | 36円 | 23.4% |
| 2021/03期 | 36円 | 31.6% |
| 2022/03期 | 38円 | 23.8% |
| 2023/03期 | 46円 | 22.4% |
| 2024/03期 | 53円 | 23.4% |
| 2025/03期 | 68円 | 28.1% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
セーレンは、成長投資を最優先しつつも、株主への還元を強化する方針をとっています。業績の拡大に合わせて継続的な増配を行っており、配当性向を一定の範囲で維持しながら長期的に株主還元を充実させる姿勢が特徴です。今後も安定した利益成長を背景に、バランスのとれた株主還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 152.5万円 | 52.5万円 | 52.5% |
| 2022期 | 176.8万円 | 76.8万円 | 76.8% |
| 2023期 | 188.6万円 | 88.6万円 | 88.6% |
| 2024期 | 225.5万円 | 125.5万円 | 125.5% |
| 2025期 | 207.0万円 | 107.0万円 | 107.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は14.44倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。業界比較では、PERは平均より割安ですが、PBRは平均を上回っており、資産価値に対しては一定の評価を受けていることが分かります。時価総額は業界平均の2倍以上と、セクター内での存在感の大きさを示しています。配当利回りが業界平均より高い点も、投資魅力の一つです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 94.5億円 | 32.0億円 | 33.8% |
| 2022/03期 | 119億円 | 33.7億円 | 28.3% |
| 2023/03期 | 153億円 | 43.2億円 | 28.2% |
| 2024/03期 | 162億円 | 40.6億円 | 25.0% |
| 2025/03期 | 193億円 | 53.9億円 | 28.0% |
法人税等の支払額は、経常利益の増大に連動して推移しています。実効税率は概ね25%から30%の範囲内に収まっており、適切な税務処理が行われています。2026年3月期予想においても、安定した業績に基づき適正な納税が見込まれています。
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セーレン まとめ
「自動車シート材の巨人が、繊維技術を核に化粧品から人工衛星まで触手を伸ばす『素材のデパート』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。