TSIホールディングス
TSI HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
50以上の多様なブランドで世界を彩る、積極改革で進化するファッション創造企業
私たちは、世界をリードするファッションカンパニーグループとなることを目指します。革新的なアイデアとグローバルな視点で、ファッションの新たな可能性を切り拓きます。
この会社ってなに?
あなたがショッピングモールやファッションビルで洋服を選ぶとき、実はTSIホールディングスのブランドに触れているかもしれません。例えば、きれいめカジュアルの「NANO UNIVERSE」や、ゴルフ好きなら一度は目にする「PEARLY GATES」、上品な「MARGARET HOWELL」などがその一例です。同社はこうした有名ブランドを60以上も運営しており、日々のファッションから趣味のゴルフウェアまで、私たちの生活の様々な場面に関わっています。公式オンラインストア「mix.tokyo」を利用したことがあるなら、それも同社のサービスです。
2025年2月期(FY2025)は売上高1,566.1億円、営業利益16.36億円で着地。事業ポートフォリオ改革に伴う子会社売却益により、純利益は前年の48.49億円から152.3億円へと大幅に増加しました。現在は「FREAK'S STORE」を運営するデイトナ・インターナショナルを買収するなど成長事業へ投資する一方、不採算事業の整理を加速させています。2026年2月期は営業利益57億円への回復を目指すと同時に、年間配当65円という大幅増配で株主還元を強化する方針です。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都港区赤坂8丁目5番27号
- 公式
- www.tsi-holdings.com
社長プロフィール

私たちはファッションを通じて人々の心を豊かにし、明日への希望と活力を提供することを使命としています。激しく変化する時代の中で、変化を恐れず常に新しい価値創造に挑戦し、持続可能な社会の実現にも貢献してまいります。
この会社のストーリー
アパレル大手の東京スタイルとサンエー・インターナショナルが経営統合し、株式会社TSIホールディングスが設立。東証一部に上場し、新たな歴史が始まった。
グループ経営の効率化と各事業の専門性向上のため、持株会社体制へ移行。傘下に事業会社を再編し、成長基盤を強化した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が大きく悪化。これを機に、中期経営計画「TSI innovation program 2025」を策定し、大規模な構造改革に着手した。
アパレル事業への集中と収益性向上のため、不採算ブランドの整理やノンコア事業の売却を推進。シタテルとの資本業務提携など、新たな成長軸も模索した。
人気セレクトショップ「FREAK'S STORE」を運営するデイトナ・インターナショナルを子会社化。若者層へのアプローチを強化し、新たな成長エンジンを獲得した。
傘・日傘専門店「Waterfront」の買収や、ミリタリーブランド「アルファ インダストリーズ」との提携など、矢継ぎ早にM&Aやアライアンスを展開し、事業領域を拡大した。
一連の改革が奏功し、大幅な増益を達成。強固な財務基盤とブランドポートフォリオを武器に、世界をリードするファッションカンパニーを目指し、さらなる成長戦略を描く。
注目ポイント
4期連続の増配を発表するなど、株主への利益還元に非常に積極的です。高い配当利回りは、安定したインカムゲインを狙う投資家にとって大きな魅力となっています。
不採算事業の整理や大胆な構造改革を断行する一方で、「FREAK'S STORE」運営企業の買収など、成長分野へ積極的に投資。変化を恐れない経営姿勢がうかがえます。
「NANO universe」や「PEARLY GATES」など、有名ブランドを多数展開。多様な顧客ニーズに応えるブランドポートフォリオが、安定した収益基盤を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17.5円 | 140.0% |
| FY2017/3 | 17.5円 | 51.6% |
| FY2018/3 | 17.5円 | 55.5% |
| FY2019/3 | 17.5円 | 0.4% |
| FY2020/3 | 17.5円 | 74.7% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 5円 | 44.2% |
| FY2023/3 | 10円 | 28.4% |
| FY2024/3 | 15円 | 25.0% |
| FY2025/3 | 65円 | 30.9% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
TSIホールディングスは、業績拡大に伴い配当を積極的に引き上げており、4期連続の増配を実施しています。配当方針として安定的な株主還元を掲げ、配当性向の向上や特別配当の実施を通じて高利回りを実現しました。今後も強固な財務基盤を活かし、株主への利益還元を強化する方針です。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
TSIホールディングスは、コロナ禍で営業赤字を計上しましたが、その後は構造改革による収益力の回復を推進してきました。FY2025/3には傘下事業の売却益が寄与し、当期純利益が約152億円へと大幅に伸長しました。FY2026/3予想では、本業の収益改善により営業利益57億円を目指すなど、事業転換の成果が数値に表れています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.9% | 2.5% | 5.0% |
| FY2022/3 | 1.1% | 0.7% | 2.8% |
| FY2023/3 | 3.1% | 2.3% | 1.6% |
| FY2024/3 | 1.2% | 3.6% | 2.9% |
| FY2025/3 | 13.6% | 10.8% | 1.8% |
収益性は、販売管理費の見直しや不採算ブランドの整理により、営業利益率がプラス水準へ浮上しました。特にFY2025/3のROEは14.1%と大幅に改善しており、資産効率の向上を伴う利益成長を実現しています。今後は、売却によって確保した資本を成長領域へ再配分することで、持続的な収益性の維持が課題となります。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固で、自己資本比率はFY2025/3時点で76.4%と高い水準を維持しています。過去には有利子負債ゼロを達成するなど、無借金経営に近い安定的な資本構成を築いてきました。豊富なネットキャッシュを背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる財務基盤を備えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -53.0億円 | 360億円 | -112億円 | 307億円 |
| FY2022/3 | 13.8億円 | -39.8億円 | -89.6億円 | -26.0億円 |
| FY2023/3 | 13.3億円 | -1.1億円 | -95.9億円 | 12.2億円 |
| FY2024/3 | -5.3億円 | 35.0億円 | -72.5億円 | 29.7億円 |
| FY2025/3 | 57.2億円 | 283億円 | -151億円 | 340億円 |
営業キャッシュフローは構造改革の進展に伴い安定化しており、FY2025/3には約57億円のプラスを計上しました。投資キャッシュフローが大幅なプラスとなっているのは、事業売却に伴う資産の現金化が影響しています。このキャッシュを株主還元や新規事業へ充当することで、資本効率の最大化を図る姿勢が明確です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -104億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 58.3億円 | 48.1億円 | 82.5% |
| FY2023/3 | 38.6億円 | 8.0億円 | 20.6% |
| FY2024/3 | 37.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 20.8億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は年度により大きく変動しており、繰越欠損金の活用や特別損失・利益の発生が実効税率に大きく影響を与えています。FY2022/3は一時的に税負担率が上昇しましたが、その後の期は税務上の優遇措置や会計上の調整により納税額が抑制されています。FY2026/3予想では正常な水準である約26%程度に収束する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,497万円 | 3,837人 | - |
従業員の平均年収は1,497万円とアパレル業界の中では非常に高水準にあります。これは、同社が推進する収益構造改革による利益体質の改善や、専門人材への投資が反映された結果と考えられ、高い専門性を持つ従業員への還元が図られています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はAVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・アルペン・みずほ銀行。
主要株主に日本マスタートラスト信託銀行や日本生命保険といった機関投資家が名を連ねており、安定株主の比率が高い構成です。事業会社ではアルペンや東レ、住友不動産などが資本提携関係にあり、特定の大株主が独占的な支配権を持つのではなく、機関投資家による監視が効くガバナンス体制となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
グループ会社数は26社を数え、多角的なブランドポートフォリオを展開する一方で、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の助言に基づく構造改革を推進中です。主なリスク要因には、アパレル市場の需要変動や競争激化に加え、海外原材料調達コストの変動などが挙げられ、これらに対して不採算事業の売却による経営資源の集中を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が37.5%と高く、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。1億2,600万円の監査報酬を支払うなど監査体制も強固であり、上場企業として高い透明性とコンプライアンス順守が求められる大規模な組織運営が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 1,574億円 | — | 1,545億円 | -1.8% |
| FY2024 | 1,620億円 | — | 1,554億円 | -4.1% |
| FY2025 | 1,600億円 | — | 1,566億円 | -2.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 15億円 | — | 23億円 | +55.3% |
| FY2024 | 47億円 | — | 18億円 | -62.6% |
| FY2025 | 20億円 | — | 16億円 | -18.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「TIP 2025」では、売上高1,620億円、営業利益47億円を掲げましたが、本業の収益力回復が遅れ、売上・営業利益ともに未達となりました。ただし、事業ポートフォリオの再編に伴う子会社売却益により、純利益は目標を大幅に超過達成しています。業績予想の精度は低く、特に利益面での下方修正が目立ちますが、これは構造改革の過渡期にあるためとも言えます。今後はM&Aで傘下に収めた「FREAK'S STORE」などが収益にどう貢献するかが焦点となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2023に初めてTOPIXを上回りました。FY2025には自社TSRが309.6%と、TOPIXの200.2%を大幅にアウトパフォームしています。これは、構造改革の進展と、特にFY2025における大幅な増配が株価を押し上げたことが主な要因です。長らくアンダーパフォームが続いていましたが、近年の株主還元強化策が投資家に評価され、TOPIXを上回るリターンを生み出す結果につながりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 62.7万円 | -37.3万円 | -37.3% |
| FY2022 | 81.1万円 | -18.9万円 | -18.9% |
| FY2023 | 151.4万円 | +51.4万円 | 51.4% |
| FY2024 | 163.9万円 | +63.9万円 | 63.9% |
| FY2025 | 309.6万円 | +209.6万円 | 209.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.69倍と解散価値とされる1倍を大きく下回っており、市場からは資産効率の改善を求められています。一方で、配当利回りは6%を超え、業界平均を大幅に上回る高水準です。信用倍率は6.99倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性もあります。次回の本決算発表は4月10日に予定されており、新年度の業績予想が注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
非中核子会社4社の譲渡を完了し、アパレル事業への経営資源集中を加速。
「FREAK'S STORE」を運営するデイトナ・インターナショナルを子会社化し、収益源の多角化を図る。
傘専門店ウォーターフロントの完全子会社化により、新たなライフスタイル商品の拡充を推進。
最新ニュース
TSIホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『ナノ・ユニバース』など60ブランドを持つアパレル大手が、大胆な事業再編とM&Aで高配当株への変身を図っている最中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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