日本毛織3201
THE JAPAN WOOL TEXTILE CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが学生時代に着ていた制服、その生地はもしかしたら日本毛織(ニッケ)製だったかもしれません。また、週末に家族で出かけるショッピングセンター、例えば千葉県市川市の「ニッケコルトンプラザ」のような大型商業施設の運営も手がけています。実は裏側では、警察官や消防士が身につける特殊な制服の素材や、工場の機械で使われるフエルトなど、専門的な製品も作っています。ウール製品の老舗というだけでなく、私たちの暮らしの様々な場面を陰で支えている会社なのです。
日本毛織は、2025期に売上高1193.8億円、営業利益119.13億円を達成し、安定した成長軌道にあります。伝統的な繊維事業を基盤としつつ、収益の柱は「ニッケコルトンプラザ」などの商業施設運営を中心とした不動産事業であり、これが安定したキャッシュフローを生み出しています。近年はM&Aを積極的に活用し、鉄道車両部品や寝具ECなど新規事業領域へも進出。事業ポートフォリオの多角化を通じて持続的成長を目指しており、2026期は売上高1300.0億円、営業利益130.00億円と増収増益を予想しています。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 11月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区瓦町3丁目3-10
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 6.1% | 3.8% | 7.5% |
| 2017/11期 | 6.2% | 3.9% | 8.1% |
| 2018/11期 | 5.9% | 3.7% | 7.6% |
| 2019/11期 | 7.1% | 4.5% | 8.3% |
| 2020/11期 | 7.5% | 4.8% | 8.6% |
| 2021/11期 | 8.3% | 5.3% | 9.3% |
| 2022/11期 | 6.9% | 4.5% | 9.8% |
| 2023/11期 | 6.9% | 4.6% | 9.7% |
| 2024/11期 | 7.5% | 5.2% | 10.1% |
| 2025/11期 | 7.1% | 4.9% | 10.0% |
| 1Q FY2026/11 | 1.9%(累計) | 1.1%(累計) | 7.9% |
当社の営業利益率は約10%前後で安定して推移しており、製造業としては高い収益性を確保しています。不動産賃貸事業が安定的なキャッシュフローの源泉として機能しており、これが繊維事業の季節変動や市況変化を吸収するバッファとして働いています。ROEは概ね7%前後の水準で推移しており、資本効率を意識した経営が一定の成果を上げています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/11期 | 1,066億円 | 99.0億円 | 83.1億円 | 115.1円 | +1.6% |
| 2022/11期 | 1,090億円 | 107億円 | 72.8億円 | 100.5円 | +2.3% |
| 2023/11期 | 1,135億円 | 110億円 | 76.4億円 | 108.5円 | +4.1% |
| 2024/11期 | 1,154億円 | 116億円 | 89.7億円 | 130.1円 | +1.7% |
| 2025/11期 | 1,194億円 | 119億円 | 90.9億円 | 132.3円 | +3.4% |
日本毛織(ニッケ)は、主力の繊維事業に加え商業施設運営などの不動産事業が成長を牽引し、売上高は5期連続で増収基調を維持しています。2025年3月期には売上高が約1,194億円に達し、制服素材の堅調な販売やグループ会社の買収による事業拡大が奏功しました。2026年3月期も安定した収益基盤を背景に、さらなる増収増益が見込まれる強固な成長軌道にあります。 【1Q 2026/11期実績】売上288億円(通期予想比22%)、営業利益23億円(同17%)、純利益21億円(同22%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
衣料繊維事業を軸としつつ、産業機材や商業施設運営などの不動産・生活関連事業がグループ全体の利益を支える多角的な収益構造を有しています。原材料価格の高騰や為替変動といった外部環境リスクに対し、事業ポートフォリオの分散で対応しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 1,210億円 | — | 1,135億円 | -6.2% |
| 2024期 | 1,110億円 | — | 1,154億円 | +4.0% |
| 2025期 | 1,280億円 | — | 1,194億円 | -6.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 110億円 | — | 110億円 | +0.1% |
| 2024期 | 110億円 | — | 1,164億円 | +5.8% |
| 2025期 | 120億円 | — | 1,191億円 | -0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「RN130第3次」では、最終年度の2026期に売上高1,300億円、営業利益130億円を目標に掲げています。進捗を見ると、2025期実績で売上高が1,193.8億円(進捗率91.8%)、営業利益が119.1億円(進捗率91.6%)と順調に進んでいます。特に、ROE 8.0%以上や総還元性向50%程度といった株主還元への意識の高さが特徴です。過去の業績予想精度は、売上高で多少のブレはあるものの、利益面ではほぼ計画通りに着地させる安定感があり、経営の信頼性は高いと言えます。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
鉄道・電力制御装置のカコテクノスを買収し鉄道分野へ初参入を果たしました。
2025年11月期は純利益90.90億円を達成し安定した収益基盤を証明しました。
循環プロジェクト「WAONAS」に京成グループが参画し事業領域の拡大が評価されています。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は約69%と非常に高い水準を維持しており、財務体質は極めて健全です。実質無借金経営を継続しており、潤沢な現預金と資産を背景に、M&Aを通じた成長戦略や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。資産規模も5年間で着実に拡大しており、堅実かつ効率的な経営基盤が構築されています。 【1Q 2026/11期】総資産1993億円、純資産1376億円、自己資本比率57.2%、有利子負債181億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 95.1億円 | 65.9億円 | 33.6億円 | 29.2億円 |
| 2017/11期 | 92.1億円 | 67.0億円 | 7.4億円 | 25.1億円 |
| 2018/11期 | 58.1億円 | 29.3億円 | 14.8億円 | 28.8億円 |
| 2019/11期 | 137億円 | 31.4億円 | 29.2億円 | 106億円 |
| 2020/11期 | 113億円 | 62.3億円 | 3.6億円 | 50.9億円 |
| 2021/11期 | 124億円 | 20.9億円 | 14.8億円 | 103億円 |
| 2022/11期 | 94.5億円 | 68.8億円 | 95.0億円 | 25.7億円 |
| 2023/11期 | 90.0億円 | 9.9億円 | 97.7億円 | 99.8億円 |
| 2024/11期 | 102億円 | 78.6億円 | 42.1億円 | 23.0億円 |
| 2025/11期 | 121億円 | 92.5億円 | 50.7億円 | 28.9億円 |
事業活動から得られる営業キャッシュフローは毎年100億円前後の規模で安定しており、強固な収益力を示しています。積極的な投資キャッシュフローのマイナスは、M&Aや設備投資による成長のための支出であり、将来の収益基盤を構築するための前向きな資金配分です。借入金に頼らず自己資金で成長投資と株主還元を両立させている点が大きな特徴です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/11期 | 22円 | 32.4% |
| 2017/11期 | 22円 | 30.8% |
| 2018/11期 | 22円 | 30.4% |
| 2019/11期 | 26円 | 29.0% |
| 2020/11期 | 27円 | 27.4% |
| 2021/11期 | 28円 | 24.3% |
| 2022/11期 | 30円 | 29.8% |
| 2023/11期 | 33円 | 30.4% |
| 2024/11期 | 40円 | 30.7% |
| 2025/11期 | 47円 | 35.5% |
| 権利確定月 | 5月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、長期的な増配基調を継続していることが大きな特徴です。配当性向は30%から35%を目途とした水準でコントロールされており、業績の成長に合わせて株主への利益配分を着実に引き上げています。自己資本の厚みを活かした株主還元は今後も持続可能であり、投資家にとっての魅力となっています。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1倍を下回る0.65倍で、売り残が買い残を上回る状況です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、買い戻しによる株価上昇圧力(踏み上げ)の可能性も示唆します。PERは12.9倍、PBRは0.93倍と、業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRが1倍を割れている点は、資産価値に対して株価が過小評価されている可能性を示唆しています。配当利回りは業界平均をやや上回っており、バリュー株としての魅力も持ち合わせています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 76.5億円 | 26.5億円 | 34.6% |
| 2017/11期 | 90.9億円 | 38.2億円 | 42.0% |
| 2018/11期 | 91.3億円 | 38.5億円 | 42.2% |
| 2019/11期 | 112億円 | 46.5億円 | 41.6% |
| 2020/11期 | 127億円 | 55.3億円 | 43.7% |
| 2021/11期 | 97.8億円 | 14.8億円 | 15.1% |
| 2022/11期 | 117億円 | 44.3億円 | 37.8% |
| 2023/11期 | 116億円 | 39.9億円 | 34.3% |
| 2024/11期 | 121億円 | 31.3億円 | 25.9% |
| 2025/11期 | 130億円 | 38.8億円 | 29.9% |
実効税率は年度により変動がありますが、これは税効果会計の影響や特定の課税所得調整による一時的な要因が主なものです。概ね法定実効税率に近い水準で推移しており、適正な納税が行われています。業績の安定に伴い、税引前利益は130億円規模で安定推移しており、将来にわたっても継続的かつ安定した納税が期待されます。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。