3106プライム

倉敷紡績

KURABO INDUSTRIES LTD.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE4.9%
BPS7077.1円
自己資本比率52.8%
FY2025/3 有報データ

伝統の繊維技術から、半導体・バイオの未来まで織りなす多角経営のパイオニア

私たちは独創的な技術と新しいサービスの開発を通じて、地球環境、人々の暮らしの向上に貢献する『未来生活提案企業』を目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日着ている服や、お気に入りのジーンズの生地は、もしかしたらクラボウが作っているかもしれません。実はそれだけでなく、普段何気なく使っているスマートフォンやパソコンの性能を支える半導体、その製造過程でクラボウの高度な化学技術が使われています。さらに、週末に買い物に行く商業施設の一部は、クラボウが所有する土地に建てられていることも。私たちの暮らしの身近なところから最先端技術の裏側まで、クラボウは幅広く支えている会社なのです。

2025年3月期は売上高1506.6億円、営業利益103.11億円と堅調な業績を達成。伝統的な繊維事業に加え、半導体製造装置向け樹脂などを手掛ける化成品事業が収益の柱に成長しています。一方で2026年3月期は売上高1440.0億円、営業利益80.0億円と減収減益を計画しており、半導体市況の変動が業績に影響を与える可能性があります。政策保有株式の売却を進めており、資産効率の改善と株主還元強化が今後の焦点となります。

繊維製品プライム市場

会社概要

業種
繊維製品
決算期
3月
本社
大阪府大阪市中央区久太郎町2-4-31
公式
www.kurabo.co.jp

社長プロフィール

西垣 伸二
代表取締役社長
堅実派
130年を超える歴史の中で培った信頼と技術を基盤に、繊維事業の進化はもちろん、化成品やエレクトロニクスといった成長分野へ果敢に挑戦します。M&Aも活用しながら事業ポートフォリオを最適化し、持続的な企業価値向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1888
創業:有限責任倉敷紡績所を設立

岡山県倉敷市に、初代社長大原孝四郎が中心となり紡績所を設立。日本の近代産業の黎明期に歴史の幕を開けた。

1926
事業多角化の第一歩:倉敷絹織株式会社(現クラレ)を設立

人工繊維レーヨンの事業化を目指し、倉敷絹織(現・株式会社クラレ)を設立。後の多角化経営の礎を築いた。

1949
東京証券取引所に株式上場

戦後の復興期を経て、東京証券取引所に上場。企業としての社会的信頼性を高め、さらなる成長への基盤を固めた。

1960
非繊維事業への本格参入:化成品事業を開始

ポリウレタンフォームの生産を開始し、化成品事業へ本格参入。繊維以外の分野での収益源確保に向けた挑戦が始まった。

1984
バイオテクノロジーへの挑戦:技術研究所を設立

バイオテクノロジー分野の研究開発を目的として技術研究所を設立。未来の成長の種を蒔くための先行投資を行った。

2021
M&Aによる事業強化:FAメーカーのセイキを子会社化

FA(ファクトリーオートメーション)設備の専門メーカーである株式会社セイキを買収。環境メカトロニクス事業の強化とシナジー創出を図る。

2024
新中期経営計画「Accelerate'27」始動

2027年度の営業利益130億円を目指す中期経営計画を発表。既存事業の深化と、M&Aを含む新規事業の探索で持続的成長を加速させる。

注目ポイント

繊維から半導体まで!時代と共に進化する事業

綿紡績から始まり、現在は半導体製造装置向け樹脂製品などを手掛ける化成品事業が利益の柱に。時代のニーズを捉え、事業ポートフォリオを大胆に変革し続けています。

積極的なM&Aで成長を加速

FA設備のセイキや工作機械メーカーの倉敷機械など、近年M&Aを積極的に活用。自社の技術と外部の強みを融合させ、非連続な成長を目指す戦略が魅力です。

安定した財務基盤と株主還元

130年以上の歴史で培った厚い不動産資産などが安定した経営を支えています。配当利回りは3%を超え(2024年時点)、安定した株主還元も期待できる堅実さも推しポイントです。

サービスの実績は?

180
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+80.0% YoY
34.87%
配当性向
2025年3月期実績
+8.13pt YoY
1,513億円
化成品事業 売上高
2025年3月期
-1.4% YoY
486億円
繊維事業 売上高
2024年3月期
N/A
4,313
従業員数
2024年時点
N/A
3.49億円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期
-0.5% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 180円
安全性
安定
自己資本比率 52.8%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
180
方針: 配当性向30%〜35%目標
1株配当配当性向
FY2016/3544.1%
FY2017/3531.6%
FY2018/3732.4%
FY2019/36027.9%
FY2020/36033.7%
FY2021/36055.9%
FY2022/37025.0%
FY2023/37024.4%
FY2024/310027.6%
FY2025/318034.9%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として安定的な利益還元を重視し、配当性向30〜35%程度を目安に増配傾向を続けています。近年の業績拡大に伴い、2025年3月期には年間配当を180円に引き上げるなど、株主還元を積極的に強化する姿勢が鮮明です。強固な財務体質を背景に、長期的には継続的かつ安定的な配当維持を目指しています。

同業比較(収益性)

繊維製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
4.9%
業界平均
2.0%
営業利益率下回る
この会社
6.8%
業界平均
12.4%
自己資本比率上回る
この会社
52.8%
業界平均
43.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,322億円
FY2023/31,535億円
FY2024/31,513億円
FY2025/31,507億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/391.9億円
FY2025/3103億円

倉敷紡績の業績は、半導体関連や化成品事業が牽引し、2025年3月期には営業利益が約103億円と過去最高水準を達成しました。繊維事業の構造改革や高付加価値製品へのシフトが功を奏しており、売上高は1,500億円規模で安定推移しています。2026年3月期は半導体市況の減速を織り込み減収減益を予想していますが、中長期的には成長投資による収益力強化を図る計画です。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.4%1.3%-
FY2022/35.1%3.3%-
FY2023/35.0%3.2%-
FY2024/37.7%3.5%6.1%
FY2025/34.9%4.7%6.8%

収益性は年々改善傾向にあり、営業利益率は直近で6.8%まで上昇し、資本効率を示すROEも7.4%へと向上しました。これは低収益事業の整理と、高付加価値な工業用素材や化成品への経営資源集中が奏功した結果です。今後も利益率の高い事業ポートフォリオへの転換を進めることで、更なる収益性の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
240億円
会社の純資産
1,212億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は62.9%と強固な資本基盤を維持しています。有利子負債は2024年3月期から発生していますが、潤沢な資産背景があるため財務の安全性に懸念はありません。強固なBS(貸借対照表)を活かし、成長投資や株主還元をバランスよく進められる体制を整えています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+110億円
営業CF
投資に使ったお金
-29.9億円
投資CF
借入・返済など
-90.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+80.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/380.7億円-32.6億円-13.2億円48.1億円
FY2022/392.5億円-33.4億円-141億円59.0億円
FY2023/325.2億円-29.7億円-35.8億円-4.5億円
FY2024/3129億円-3.9億円-69.5億円125億円
FY2025/3110億円-29.9億円-90.4億円80.6億円

営業キャッシュフローは安定して100億円超を創出しており、本業による稼ぐ力が着実に向上しています。投資キャッシュフローは成長事業への設備投資により継続的な支出が見られますが、潤沢な営業CFの範囲内に収まっています。財務キャッシュフローでは配当支払いや自己株式取得を通じて、積極的な株主還元を実行していることが特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1人事リスク 当社グループは企業価値の持続的向上のため、多様な人材の活躍推進に努めておりますが、それらが計画通りに進まなかった場合、中長期的に見て、当社グループの事業展開、業績及び成長の見通しに重要な影響を与える可能性があります
2人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針」に記載のとおりです
3気候変動リスク 当社グループは、サステナビリティに関連するリスクのうち、気候変動に関するリスクが重要なリスクの一つであると認識しております
4TCFD提言に基づく報告」に記載のとおりです

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/342.4億円20.3億円47.9%
FY2022/387.8億円31.8億円36.2%
FY2023/3100億円45.1億円45.0%
FY2024/3102億円34.5億円33.9%
FY2025/3118億円27.7億円23.5%

実効税率は年により変動が見られますが、これは一時的な税務上の調整や繰延税金資産の影響を反映しています。過去には利益水準に対して高い税負担となる年もありましたが、近年は概ね標準的な税率範囲に収まる傾向です。税引前利益が安定しているため、税務上の予測精度は比較的高い水準を維持しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
587万円
従業員数
3,881
平均年齢
42.7歳
平均年収従業員数前年比
当期587万円3,881-

従業員の平均年収は587万円であり、繊維業界の平均水準と比較して堅実な給与体系を維持しています。近年、半導体製造装置向け等の化成品事業が収益を下支えする構造へ転換しており、業績の好調さが賞与等の形で適切に従業員へ還元されている状況です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主54%
浮動株46%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関38.7%
事業法人等15.3%
外国法人等21.9%
個人その他23%
証券会社1.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はAVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・三井住友銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,716,000株)10.04%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(920,000株)5.38%
株式会社中国銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(726,000株)4.25%
AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(673,000株)3.94%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(582,000株)3.4%
株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(559,000株)3.27%
株式会社三井住友銀行(559,000株)3.27%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(327,000株)1.91%
三井住友信託銀行株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(317,000株)1.85%
株式会社クラレ(270,000株)1.58%

金融機関や機関投資家による保有が中心となっており、日本マスタートラスト信託銀行が筆頭株主として名を連ねるなど、長期保有を目的とした安定的な株主構成です。一部に外国法人(AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC等)の保有も見られますが、創業家や事業法人(株式会社クラレなど)との資本関係も一定程度維持されており、経営の継続性を重視する構造といえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億8,400万円
取締役7名の合計

繊維事業を祖業としながら、現在は半導体製造装置向けの高機能樹脂製品や産業資材といった化成品事業が利益の柱へ成長しています。事業リスクとしては、原材料価格の変動や半導体市況の影響、海外市場における為替リスクを抱えており、これらへの対策が中期経営計画「Accelerate'27」においても経営の重点課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
8,200万円
連結子会社数
21
設備投資額
71.6億円
平均勤続年数(従業員)
17.9
臨時従業員数
971

女性役員比率は8.3%と向上途上にあるものの、監査体制は監査役会設置会社として外部監査を適切に運用しています。連結子会社21社を擁するグループ全体での統治を強化しており、創業130年を超える歴史の中で培われた規律あるガバナンス体制を特徴としています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上は未達傾向だが、利益は予想を上回って着地する手堅さがある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 Accelerate'27
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 1,650億円 順調 (1,506.6億円)
91.31%
営業利益: 目標 130億円 順調 (103.11億円)
79.32%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,530億円1,507億円-1.5%
FY20241,540億円1,513億円-1.7%
FY20231,450億円1,535億円+5.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202593億円103億円+10.9%
FY202479億円92億円+16.3%
FY202370億円87億円+23.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「Accelerate'27」では、最終年度(2027年度)に売上高1,650億円、営業利益130億円を目標としています。初年度である2025年3月期の実績は売上高1506.6億円、営業利益103.11億円であり、順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想を振り返ると、売上高は期初予想に届かないケースがある一方、営業利益は予想を大幅に上回って達成する傾向が見られます。これは、収益性の高い化成品事業の貢献やコスト管理が奏功していることを示唆しており、計画達成への信頼性は比較的高いと言えるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

2025年3月期までの4年間はTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)していましたが、直近の2025年3月期では自社TSRが248.7%とTOPIXの213.4%を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、株価の大幅な上昇と増配が主な要因です。事業ポートフォリオの転換や資産効率化への取り組みが市場に評価され始め、株主価値の向上に繋がったことを示しています。この傾向が継続できるかどうかが、今後の焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+148.7%
100万円 →248.7万円
148.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202176.4万円-23.6万円-23.6%
FY202272.9万円-27.1万円-27.1%
FY2023104.9万円+4.9万円4.9%
FY2024146.8万円+46.8万円46.8%
FY2025248.7万円+148.7万円148.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残22,900株
売り残35,000株
信用倍率0.65倍
2026年3月16日週時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬
第218回定時株主総会2026年6月下旬

信用倍率は0.65倍と1倍を大きく下回っており、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、買い戻しによる株価上昇圧力(踏み上げ)も期待できる状況を示唆します。業界平均PER(33.1倍)と比較して、自社のPERは16.0倍と割安な水準にあり、事業の変革がまだ株価に完全には織り込まれていない可能性も考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, フィスコ, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 15%
繊維製品業界 47社中 7位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務45%
新技術・特許25%
M&A・事業提携20%
その他10%

最近の出来事

2025年2月純利益上方修正

第3四半期決算にて、純利益が前年同期比55.2%増となる99.7億円を記録し、通期予想を上方修正しました。

2025年1月DX推進

素材開発のスピードアップを目指し、MI-6株式会社のインフォマティクスプラットフォームを導入しました。

2024年6月経営体制刷新

西垣伸二氏が代表取締役社長に就任し、新たな経営方針「Accelerate'27」を強力に推進する体制を整えました。

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2026年3月期第1四半期決算発表
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倉敷紡績 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 180円
安全性
安定
自己資本比率 52.8%
稼ぐ力
普通
ROE 4.9%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「130年超の繊維名門が、半導体素材とバイオ技術へ大胆にピボットし、不動産事業で安定収益を確保する変革企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU