力の源ホールディングス3561
CHIKARANOMOTO HOLDINGS Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがショッピングモールや街中で見かける人気のラーメン店「一風堂」。あの本格的な博多豚骨ラーメンを提供しているのが、力の源ホールディングスです。ランチやディナーで「今日はラーメンが食べたいな」と思った時に、多くの人が足を運ぶあのお店を運営しています。実はその活躍は日本国内に留まりません。ニューヨーク、パリ、シドニーなど世界中の主要都市にも出店しており、海外旅行先で日本の味が恋しくなった時に見かける「IPPUDO」もこの会社が手掛けています。あなたの食生活に、そして世界の食文化に、日本のラーメンを通じて深く関わっている企業なのです。
ラーメンブランド「一風堂」を国内外で展開する力の源ホールディングスは、コロナ禍からのV字回復を遂げ、成長軌道に乗っています。2025期の実績では売上高341.7億円、営業利益28.09億円を記録しましたが、海外の新規出店に伴う先行投資により前年比で減益となりました。成長の主戦場は海外であり、全店舗数の半数以上を占める海外事業が売上と利益の拡大を牽引しています。今後は、国内事業の収益安定化を図りつつ、海外での積極的なエリア展開とブランドポートフォリオの多様化が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福岡市中央区大名1丁目13番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 182.3% | 15.3% | - |
| 2022/03期 | 36.1% | 6.0% | - |
| 2023/03期 | 28.5% | 9.9% | - |
| 2024/03期 | 25.9% | 12.6% | 10.4% |
| 2025/03期 | 17.6% | 9.8% | 8.2% |
| 3Q FY2026/3 | 15.4%(累計) | 8.2%(累計) | 6.4% |
コロナ禍の2021/03期はマイナスでしたが、売上の拡大に伴い営業利益率は改善し、2024/03期には10.4%という高い収益性を記録しました。資本効率を示すROE(自己資本利益率)も20%前後の高水準を維持しており、株主から預かった資本を効率的に利益へ結びつけていると言えます。ただし、直近では海外展開の強化に伴う先行投資が一時的に利益率を圧迫しており、効率性の維持と成長投資のバランスが今後の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 165億円 | — | 23.9億円 | -100.1円 | - |
| 2022/03期 | 194億円 | — | 9.2億円 | 34.9円 | +17.3% |
| 2023/03期 | 261億円 | — | 16.3億円 | 57.0円 | +34.6% |
| 2024/03期 | 318億円 | 33.0億円 | 21.9億円 | 72.9円 | +21.7% |
| 2025/03期 | 342億円 | 28.1億円 | 17.6億円 | 58.4円 | +7.5% |
主力ブランドである「一風堂」の国内外での店舗展開が奏功し、売上高はコロナ禍後の回復を経て2024/03期には約318億円まで急成長を遂げました。2021/03期には営業赤字を計上しましたが、以降はインバウンド需要の取り込みや客単価の引き上げにより収益性が大幅に改善しています。2025/03期は海外出店等の先行投資コストが重荷となり減益基調となったものの、売上高は342億円に達し堅調な推移を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上269億円(通期予想比72%)、営業利益17億円(同54%)、純利益16億円(同72%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力の一風堂ブランドを中心とした国内外の飲食事業が収益の柱であり、近年は海外市場での新規エリア開拓に伴う初期コストが利益を圧迫する局面が見られます。事業リスクとしては、原材料価格の高騰や為替変動、および海外展開先における経済状況の変化が収益に与える影響が大きく、多角的なリスク管理が求められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 36億円 | — | 28億円 | -21.2% |
| 2024期 | 25億円 | — | 33億円 | +29.8% |
| 2023期 | 14億円 | — | 23億円 | +64.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 350億円 | — | 342億円 | -2.4% |
| 2024期 | 284億円 | — | 318億円 | +12.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の実績を見ると、コロナ禍からの回復期にあった2023期・2024期はインバウンド回復や価格改定が奏功し、期初予想を大幅に上回る着地となりました。しかし、2025期は海外の新規出店に伴う先行投資や円安による原材料費高騰が響き、利益面で下振れしました。売上成長は維持しつつも、コストコントロールと投資回収が今後の課題と言えるでしょう。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比10.8%減の19.1億円で着地し、利益成長に足踏みが見られた。
2025年3月期の実績として売上高341.7億円、営業利益28.09億円を計上し、安定した成長基盤を維持。
ジェイ・ウィル側が支援する企業へのノウハウ提供を開始し、飲食店経営サポート事業を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は劇的に改善しており、自己資本比率は2021/03期の約8.4%から2025/03期には57.5%まで大幅に上昇しました。かつては借入金に依存しない経営でしたが、事業拡大に伴い必要な資金を調達しつつも、強固な純資産を積み上げることに成功しています。無借金経営から適正なレバレッジを活用するフェーズへ移行し、安定した成長を下支えする盤石な財務基盤を築いています。 【3Q 2026/03期】総資産199億円、純資産116億円、自己資本比率53.9%、有利子負債24億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.5億円 | 12.5億円 | 20.5億円 | 19.0億円 |
| 2022/03期 | 17.1億円 | 9.2億円 | 1.7億円 | 7.8億円 |
| 2023/03期 | 28.5億円 | 9.7億円 | 7,200万円 | 18.9億円 |
| 2024/03期 | 39.4億円 | 24.1億円 | 35.6億円 | 15.3億円 |
| 2025/03期 | 30.8億円 | 15.9億円 | 8.3億円 | 14.9億円 |
営業キャッシュフローは、業績回復とともに安定的なプラス圏へ定着しており、本業による稼ぐ力が着実に強化されています。投資キャッシュフローは、国内外の新規出店や既存店改装への積極的な投資により継続的にマイナスとなっており、将来の成長に向けた資金投下が行われています。創出したFCF(フリーキャッシュフロー)を用いて財務体質の改善や配当還元を行う、健全な資金循環が確立されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様な視点を取り入れるための体制構築を進めています。連結子会社14社を抱える企業グループとして、ガバナンスの強化と適切な監査体制の整備を両輪で行うことで、グローバル展開における経営の透明性を担保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 502万円 | 624人 | - |
従業員の平均年収は502万円となっており、飲食業界の平均的な水準に位置しています。国内外での店舗展開に伴う人員拡大が進む中で、店舗運営の生産性向上や人件費の適切な管理が、今後の待遇改善における重要な鍵となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2023期以降、市場平均であるTOPIXを大きく上回るパフォーマンスを示しています。これは、コロナ禍からの急速な業績回復と、それを牽引した海外事業の成長が投資家に高く評価された結果です。特にインバウンド需要の回復が国内店舗の収益性を押し上げ、株価を大きく押し上げました。配当も再開・増配傾向にあり、株価上昇と株主還元の両面で株主価値向上に貢献していることが、TOPIXをアウトパフォームする要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 2.2円 | 22.5% |
| 2019/03期 | 8円 | 30.5% |
| 2020/03期 | 4円 | - |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 15円 | 26.3% |
| 2024/03期 | 20円 | 27.4% |
| 2025/03期 | 18円 | 30.8% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は、業績連動を基本としつつ、安定的な配当を継続することを重視しています。直近では配当性向30%前後を維持しており、成長投資と株主還元をバランス良く実施する姿勢が見て取れます。今後も業績拡大に伴い、株主への利益還元を強化していく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.6万円 | 2.6万円 | 2.6% |
| 2022期 | 94.1万円 | 5.9万円 | -5.9% |
| 2023期 | 201.0万円 | 101.0万円 | 101.0% |
| 2024期 | 272.2万円 | 172.2万円 | 172.2% |
| 2025期 | 236.0万円 | 136.0万円 | 136.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.31倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む空売りが多い状況です。これは短期的な過熱感への警戒や、将来の業績への懸念を反映している可能性があります。一方で、株価が上昇に転じた際には、これらの売りポジションの買い戻し(踏み上げ)が株価を押し上げる要因にもなり得ます。PBRは4.27倍と業界平均より高い水準にあり、市場が同社のブランド力や海外展開による高い成長性を評価していることを示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -10.1億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 10.8億円 | 1.6億円 | 14.7% |
| 2023/03期 | 23.2億円 | 6.9億円 | 29.9% |
| 2024/03期 | 34.9億円 | 13.0億円 | 37.3% |
| 2025/03期 | 28.4億円 | 10.8億円 | 38.1% |
2021/03期は大きな営業赤字により法人税等の負担はありませんでした。業績回復に伴い、税引前利益の増加とともに納税額も着実に増加しています。直近の2024/03期および2025/03期では、税引前利益に対して適正な水準での納税が続いており、企業としての社会的責任を果たしています。
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力の源ホールディングス まとめ
「博多ラーメン『一風堂』が世界を席巻、今や海外売上が国内を凌駕するグローバル豚骨企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。