2705スタンダード

大戸屋ホールディングス

OOTOYA Holdings Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月30日

ROE4.0%
BPS403.5円
自己資本比率35.5%
FY2025/3 有報データ

この会社ってなに?

街中で「大戸屋ごはん処」という看板を見かけたことはありませんか?あなたが「今日はバランスの良い和食が食べたいな」と思ったとき、手作りにこだわった温かい定食を提供してくれるのが大戸屋です。注文を受けてから一品一品調理するスタイルで、家庭の味を外で手軽に楽しめます。最近では、自宅で大戸屋の味を楽しめる冷凍食品や、食材とレシピがセットになったミールキットも展開しており、あなたの食卓を様々な形で支えています。

コロワイド傘下で経営再建を進める定食チェーン大手。FY2025は売上高313.9億円、営業利益16.61億円を記録し、コロナ禍の大規模赤字から完全に脱却しました。既存店売上高は4年連続で前年を上回るなど好調を維持しており、値上げ効果に加え客足も回復しています。今後はオイシックスとの提携によるミールキット事業や積極的な海外展開を成長の柱とする方針です。

小売業スタンダード市場

会社概要

業種
小売業
決算期
3月
本社
神奈川県横浜市西区北幸1-1-8 エキニア横浜4F

サービスの実績は?

313.9億円
売上高
FY2025実績
+12.6% YoY
16.61億円
営業利益
FY2025実績
-1.0% YoY
161.7
1株当たり利益 (EPS)
FY2025実績
-9.7% YoY
10
1株当たり配当金
FY2025実績
+100% YoY
5.3%
営業利益率
FY2025実績
-0.7pt YoY
4年連続
既存店売上高の増収
2025年10月時点
好調

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 10円
安全性
普通
自己資本比率 35.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
10
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/32559.0%
FY2017/33060.4%
FY2018/32588.1%
FY2019/325327.2%
FY2020/3250.3%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/3521.1%
FY2024/352.8%
FY2025/3106.2%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

大戸屋ホールディングスは、経営再建期を経て配当を再開しており、株主還元を重要な経営課題と位置づけています。現在は業績の成長に応じた配当と、充実した株主優待を組み合わせたトータルリターンの向上を図る方針です。今後も安定した事業利益の確保を通じ、持続的な利益還元を目指していくことが期待されます。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.0%
業界平均
5.0%
営業利益率下回る
この会社
5.3%
業界平均
5.9%
自己資本比率下回る
この会社
35.5%
業界平均
50.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3188億円
FY2023/3238億円
FY2024/3279億円
FY2025/3314億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/316.5億円
FY2025/316.6億円

大戸屋ホールディングスは、コロナ禍の影響を受けたFY2021/3の赤字から、既存店売上の回復やFC事業の拡大によって劇的な業績改善を遂げました。売上高はFY2021/3の約161億円からFY2025/3には約314億円へと倍増し、営業利益も黒字転換以降、成長基調を維持しています。今後は冷凍総菜等の新サービス展開により、さらなる収益基盤の安定が見込まれます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
10.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-19.1%-51.3%-
FY2022/35.5%19.5%-
FY2023/33.7%2.9%-
FY2024/34.9%12.9%5.9%
FY2025/34.0%10.3%5.3%

収益性は、店舗運営の効率化や不採算店舗の整理が進んだことで、FY2024/3以降に営業利益率5%超の水準を達成し、劇的に改善しました。一時は深刻な赤字によりROEがマイナスに沈みましたが、直近では25%前後という高水準を維持しています。効率的な資本活用が進んだ結果、ROAも10%を超える安定的な成長軌道に乗っています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率35.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
42.0億円
会社の純資産
47.2億円

財務健全性は、買収後の経営再建を経て自己資本比率が約38%まで回復し、かつての債務超過危機を脱しています。一方で、事業拡大に向けた投資や店舗設備への支出に伴い、有利子負債はFY2024/3から段階的に増加し、FY2025/3には42億円規模となりました。今後は成長投資と財務規律のバランスが、資本効率を維持する上での鍵となります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+21.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-14.9億円
投資CF
借入・返済など
-10.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+6.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-27.0億円-5.0億円49.8億円-32.0億円
FY2022/323.5億円-1.6億円-15.9億円21.9億円
FY2023/37.3億円-4.8億円-7.7億円2.5億円
FY2024/322.3億円-7.9億円-8.9億円14.5億円
FY2025/321.3億円-14.9億円-10.5億円6.3億円

営業キャッシュフローは、業績改善に伴い年間20億円規模の安定した稼ぎ出す力を確保しています。投資キャッシュフローは、新規出店や店舗改装に向けた積極的な投資により流出傾向にありますが、FCF(フリーキャッシュフロー)は概ねプラスで推移しています。財務活動では借入金の返済を進めており、強固な経営基盤の構築を優先する姿勢が見て取れます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1人材の確保及び育成について 当社グループは、店内調理による高品質な商品をお客様に提供することにより、他社との差別化を図っております
2競合及び価格競争の激化について 当社グループが属する外食産業市場は成熟段階に入っており、同業者との競合のみならず、コンビニエンス・ストア等の他業態との競合も激しさを増しています
3仕入食材について 当社グループは、安全・安心な食材の調達に向けた調達ルートの多様化に加え、トレーサビリティの追求により、産地、物流を確認しつつ、安全性の確保を図っておりますが、BSEや鳥インフルエンザのような食材に関する問題が発生した場合、また、天候不順で農作物が不作という状況になった場合には、仕入価格への影響が考えられ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
4海外展開について 当社グループは、海外出店に際して事前に入念な調査を行っておりますが、当該国における法規制、宗教、慣習等の違いや、政策変更、経済情勢や為替相場の変動、テロ、戦争の発生等によるカントリーリスクが、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
5経済事情の急変について 世界的な経済金融危機等、今後経済事情に大きな影響を与える事象が発生した場合には、お客様の購買意欲の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
6自然災害等のリスクについて 当社グループは、国内外に店舗展開しておりますが、大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
7敷金及び差入保証金について 当社グループでは、出店に際して賃貸人に対し敷金及び差入保証金を支払っております
8フランチャイズ加盟店との関係について 当社グループは、加盟者とフランチャイズ契約を締結し、加盟者に「大戸屋ごはん処」の店舗を出店する権利を付与しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-33.7億円0円-
FY2022/3-5.3億円0円-
FY2023/33.5億円7,800万円22.0%
FY2024/317.0億円3.0億円17.5%
FY2025/317.2億円5.0億円29.0%

FY2021/3からFY2022/3にかけては、業績悪化による税引前損失の計上から法人税等の支払いは発生していません。FY2023/3以降は業績の回復に伴い納税を開始しており、段階的に実効税率が標準的な水準に近づいています。将来的な予想を含め、利益の増加と連動して法人税負担額も拡大する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
651万円
従業員数
713
平均年齢
47.1歳
平均年収従業員数前年比
当期651万円713-

従業員の平均年収は651万円となっており、外食産業の平均と比較して一定水準の給与を確保しています。コロワイド傘下入り以降、コスト管理の徹底や業務効率化が進められる一方で、安定した経営基盤の構築により人材への還元が維持されていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主50.1%
浮動株49.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関0.3%
事業法人等49.8%
外国法人等1.3%
個人その他48.3%
証券会社0.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はコロワイド。

株式会社コロワイド(3,388,000株)46.72%
株式会社日本アクセス(50,000株)0.69%
住友商事株式会社(43,000株)0.59%
ブルドックソース株式会社(37,000株)0.51%
大戸屋従業員持株会(28,000株)0.39%
日本ハム株式会社(27,000株)0.37%
東京海上日動火災保険株式会社(20,000株)0.28%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(14,000株)0.2%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(14,000株)0.2%
BNP PARIBAS FINANCIAL MARKETS (常任代理人 BNPパリバ証券株式会社)(12,000株)0.17%

筆頭株主である株式会社コロワイドが46.72%の株式を保有しており、実質的な支配権を握る親会社として経営に強い影響力を持っています。創業家や持株会などの保有比率は低く、浮動株(市場で流通する株式)の比率も限られているため、コロワイド主導の経営体制が強固に確立されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,300万円
取締役4名の合計

国内フランチャイズ事業および直営店展開を主軸としており、海外への積極進出も進めています。主な経営リスクとしては、外食産業における原材料価格の高騰や深刻な人手不足、および同業者との競争激化が有価証券報告書等で重要な課題として挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
5,600万円
連結子会社数
7
設備投資額
16.6億円
平均勤続年数(従業員)
8.8
臨時従業員数
1103

女性役員比率は12.5%となっており、今後さらなる登用が期待されます。連結子会社7社を統括し、監査報酬として5,600万円を計上するなど監査体制の適正化を図っています。コロワイド傘下での経営再建を経て、強固な管理体制と効率的な企業経営の両立を目指しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は未達だが、近年の業績予想の精度は改善傾向にある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧・中期経営計画
FY2020〜FY2024
売上高: 目標 400億円 未達 (278.9億円)
69.7%
営業利益: 目標 20億円 未達 (16.46億円)
82.3%
海外店舗数: 目標 150店舗 未達 (117店舗)
78%
FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 337.3億円 大幅遅れ
0%
営業利益: 目標 17.32億円 大幅遅れ
0%
EPS: 目標 137.6円 大幅遅れ
0%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2023252億円239億円-5.2%
FY2024267億円279億円+4.7%
FY2025291億円314億円+7.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202314億円3億円大幅未達
FY202414億円16億円+17.3%
FY202517億円17億円-0.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

コロナ禍の影響を受け、FY2024を最終年度とする旧中期経営計画は売上高・利益ともに未達に終わりました。しかし、コロワイド傘下での経営再建が進み、FY2024以降は期初予想を上回る実績を出すなど回復基調が鮮明です。現在は明確な中期経営計画の開示はありませんが、FY2026の会社予想では増収増益を見込んでおり、計画達成への確度が注目されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。大戸屋HDはFY2021からFY2025までの5年間、継続して市場平均であるTOPIXを上回るTSRを記録しています。これは、コロナ禍からの業績回復と、コロワイド傘下での経営再建による将来性への期待が株価に強く反映された結果と考えられます。特にFY2024にはTSRが274.7%に達し、TOPIXを大きくアウトパフォームしました。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+169.0%
100万円 →269.0万円
169.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021145.8万円+45.8万円45.8%
FY2022147.5万円+47.5万円47.5%
FY2023203.7万円+103.7万円103.7%
FY2024274.7万円+174.7万円174.7%
FY2025269.0万円+169.0万円169.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残33,700株
売り残42,400株
信用倍率0.79倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月上旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

PER・PBRともに業界平均を大幅に上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、信用倍率は1倍を切り売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、短期的な株価下落を見込む投資家が多いことを示しています。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが、株価の方向性を決める重要なポイントとなりそうです。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報
業界内ランキング
上位 15%
小売業 1200社中 180位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績発表45%
海外展開・新規出店30%
株主優待・配当15%
その他10%

最近の出来事

2025年10月海外展開

カンボジアのイオンモールに「大戸屋ごはん処」を新規出店し、東南アジアでの成長を加速。

2025年11月業績好調

第2四半期決算にて14%の経常増益を達成し、既存店売上高の堅調さが評価された。

2026年2月3Q好調

第3四半期累計で経常利益が前年同期比16.2%増となり、通期業績への期待感が高まる。

大戸屋ホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 10円
安全性
普通
自己資本比率 35.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「敵対的買収を経て『家庭の味』でV字回復、中食展開も狙う定食チェーン」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU