大戸屋ホールディングス
OOTOYA Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月30日
この会社ってなに?
街中で「大戸屋ごはん処」という看板を見かけたことはありませんか?あなたが「今日はバランスの良い和食が食べたいな」と思ったとき、手作りにこだわった温かい定食を提供してくれるのが大戸屋です。注文を受けてから一品一品調理するスタイルで、家庭の味を外で手軽に楽しめます。最近では、自宅で大戸屋の味を楽しめる冷凍食品や、食材とレシピがセットになったミールキットも展開しており、あなたの食卓を様々な形で支えています。
コロワイド傘下で経営再建を進める定食チェーン大手。FY2025は売上高313.9億円、営業利益16.61億円を記録し、コロナ禍の大規模赤字から完全に脱却しました。既存店売上高は4年連続で前年を上回るなど好調を維持しており、値上げ効果に加え客足も回復しています。今後はオイシックスとの提携によるミールキット事業や積極的な海外展開を成長の柱とする方針です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区北幸1-1-8 エキニア横浜4F
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 59.0% |
| FY2017/3 | 30円 | 60.4% |
| FY2018/3 | 25円 | 88.1% |
| FY2019/3 | 25円 | 327.2% |
| FY2020/3 | 25円 | 0.3% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 5円 | 21.1% |
| FY2024/3 | 5円 | 2.8% |
| FY2025/3 | 10円 | 6.2% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
大戸屋ホールディングスは、経営再建期を経て配当を再開しており、株主還元を重要な経営課題と位置づけています。現在は業績の成長に応じた配当と、充実した株主優待を組み合わせたトータルリターンの向上を図る方針です。今後も安定した事業利益の確保を通じ、持続的な利益還元を目指していくことが期待されます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
大戸屋ホールディングスは、コロナ禍の影響を受けたFY2021/3の赤字から、既存店売上の回復やFC事業の拡大によって劇的な業績改善を遂げました。売上高はFY2021/3の約161億円からFY2025/3には約314億円へと倍増し、営業利益も黒字転換以降、成長基調を維持しています。今後は冷凍総菜等の新サービス展開により、さらなる収益基盤の安定が見込まれます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -19.1% | -51.3% | - |
| FY2022/3 | 5.5% | 19.5% | - |
| FY2023/3 | 3.7% | 2.9% | - |
| FY2024/3 | 4.9% | 12.9% | 5.9% |
| FY2025/3 | 4.0% | 10.3% | 5.3% |
収益性は、店舗運営の効率化や不採算店舗の整理が進んだことで、FY2024/3以降に営業利益率5%超の水準を達成し、劇的に改善しました。一時は深刻な赤字によりROEがマイナスに沈みましたが、直近では25%前後という高水準を維持しています。効率的な資本活用が進んだ結果、ROAも10%を超える安定的な成長軌道に乗っています。
財務は安全?
財務健全性は、買収後の経営再建を経て自己資本比率が約38%まで回復し、かつての債務超過危機を脱しています。一方で、事業拡大に向けた投資や店舗設備への支出に伴い、有利子負債はFY2024/3から段階的に増加し、FY2025/3には42億円規模となりました。今後は成長投資と財務規律のバランスが、資本効率を維持する上での鍵となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -27.0億円 | -5.0億円 | 49.8億円 | -32.0億円 |
| FY2022/3 | 23.5億円 | -1.6億円 | -15.9億円 | 21.9億円 |
| FY2023/3 | 7.3億円 | -4.8億円 | -7.7億円 | 2.5億円 |
| FY2024/3 | 22.3億円 | -7.9億円 | -8.9億円 | 14.5億円 |
| FY2025/3 | 21.3億円 | -14.9億円 | -10.5億円 | 6.3億円 |
営業キャッシュフローは、業績改善に伴い年間20億円規模の安定した稼ぎ出す力を確保しています。投資キャッシュフローは、新規出店や店舗改装に向けた積極的な投資により流出傾向にありますが、FCF(フリーキャッシュフロー)は概ねプラスで推移しています。財務活動では借入金の返済を進めており、強固な経営基盤の構築を優先する姿勢が見て取れます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -33.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -5.3億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 3.5億円 | 7,800万円 | 22.0% |
| FY2024/3 | 17.0億円 | 3.0億円 | 17.5% |
| FY2025/3 | 17.2億円 | 5.0億円 | 29.0% |
FY2021/3からFY2022/3にかけては、業績悪化による税引前損失の計上から法人税等の支払いは発生していません。FY2023/3以降は業績の回復に伴い納税を開始しており、段階的に実効税率が標準的な水準に近づいています。将来的な予想を含め、利益の増加と連動して法人税負担額も拡大する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 651万円 | 713人 | - |
従業員の平均年収は651万円となっており、外食産業の平均と比較して一定水準の給与を確保しています。コロワイド傘下入り以降、コスト管理の徹底や業務効率化が進められる一方で、安定した経営基盤の構築により人材への還元が維持されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はコロワイド。
筆頭株主である株式会社コロワイドが46.72%の株式を保有しており、実質的な支配権を握る親会社として経営に強い影響力を持っています。創業家や持株会などの保有比率は低く、浮動株(市場で流通する株式)の比率も限られているため、コロワイド主導の経営体制が強固に確立されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
国内フランチャイズ事業および直営店展開を主軸としており、海外への積極進出も進めています。主な経営リスクとしては、外食産業における原材料価格の高騰や深刻な人手不足、および同業者との競争激化が有価証券報告書等で重要な課題として挙げられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%となっており、今後さらなる登用が期待されます。連結子会社7社を統括し、監査報酬として5,600万円を計上するなど監査体制の適正化を図っています。コロワイド傘下での経営再建を経て、強固な管理体制と効率的な企業経営の両立を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 252億円 | — | 239億円 | -5.2% |
| FY2024 | 267億円 | — | 279億円 | +4.7% |
| FY2025 | 291億円 | — | 314億円 | +7.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 14億円 | — | 3億円 | 大幅未達 |
| FY2024 | 14億円 | — | 16億円 | +17.3% |
| FY2025 | 17億円 | — | 17億円 | -0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ禍の影響を受け、FY2024を最終年度とする旧中期経営計画は売上高・利益ともに未達に終わりました。しかし、コロワイド傘下での経営再建が進み、FY2024以降は期初予想を上回る実績を出すなど回復基調が鮮明です。現在は明確な中期経営計画の開示はありませんが、FY2026の会社予想では増収増益を見込んでおり、計画達成への確度が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。大戸屋HDはFY2021からFY2025までの5年間、継続して市場平均であるTOPIXを上回るTSRを記録しています。これは、コロナ禍からの業績回復と、コロワイド傘下での経営再建による将来性への期待が株価に強く反映された結果と考えられます。特にFY2024にはTSRが274.7%に達し、TOPIXを大きくアウトパフォームしました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 145.8万円 | +45.8万円 | 45.8% |
| FY2022 | 147.5万円 | +47.5万円 | 47.5% |
| FY2023 | 203.7万円 | +103.7万円 | 103.7% |
| FY2024 | 274.7万円 | +174.7万円 | 174.7% |
| FY2025 | 269.0万円 | +169.0万円 | 169.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を大幅に上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、信用倍率は1倍を切り売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、短期的な株価下落を見込む投資家が多いことを示しています。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが、株価の方向性を決める重要なポイントとなりそうです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
カンボジアのイオンモールに「大戸屋ごはん処」を新規出店し、東南アジアでの成長を加速。
第2四半期決算にて14%の経常増益を達成し、既存店売上高の堅調さが評価された。
第3四半期累計で経常利益が前年同期比16.2%増となり、通期業績への期待感が高まる。
最新ニュース
大戸屋ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「敵対的買収を経て『家庭の味』でV字回復、中食展開も狙う定食チェーン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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