三重交通グループホールディングス
Mie Kotsu Group Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
三重県の暮らしを支える、地域密着の総合生活企業
地域社会の持続的な発展に貢献し、お客様から最も信頼される企業グループであり続けること。
この会社ってなに?
あなたが三重県やその周辺で暮らしているなら、毎日使う通勤・通学バスは、この会社のサービスかもしれません。週末に家族で出かける観光施設や、サービスエリアのレストランも、実は三重交通グループが運営している可能性があります。また、新しい家を探すときに見かける『三交不動産』の看板や、出張で利用するかもしれないビジネスホテル『三交イン』もこの会社が手掛けています。このように、あなたの生活の様々な場面で、三重交通グループはサービスを提供しているのです。
三重県を地盤とする総合生活サービス企業。運輸、不動産、流通、レジャーの4事業を柱に、コロナ禍からの人流回復を追い風に業績は拡大基調にあります。2025年3月期は売上高1,038.5億円(前期比5.7%増)、営業利益84.15億円(同14.2%増)と増収増益を達成しました。特に不動産事業が収益を牽引しており、安定したバス事業を基盤に多角化経営で成長を目指しています。5期連続増配と株主還元にも積極的で、PBRは依然として1倍を割れており、資産価値の観点からも注目されます。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県津市中央1番1号
- 公式
- holdings.sanco.co.jp
社長プロフィール
私たちは、地域社会の活性化に貢献することを使命とし、運輸事業を核としながら不動産、流通、レジャーなど多角的な事業展開を通じて、お客様の豊かな暮らしを支えてまいります。変化する社会のニーズに迅速に対応し、DX推進や新たなサービス創出にも積極的に挑戦することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
戦時統合により三重県下のバス・トラック輸送会社6社が統合し、三重交通株式会社が誕生。地域交通の礎を築く。
三交不動産株式会社を設立し、不動産事業を開始。交通事業に次ぐ、グループの新たな柱として成長を始める。
三重交通グループホールディングス株式会社を設立し、純粋持株会社体制へ移行。東京証券取引所・名古屋証券取引所に上場し、グループ経営を強化。
創業75周年を迎え、地域社会への感謝を新たにするとともに、MaaSなど新時代の交通サービスに向けた取り組みを開始する。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、運輸やレジャー・サービス事業が大きな影響を受ける。経営の効率化や新たな収益源の模索が急務となる。
地域交通DXサービス「L-PASS」の提供を開始。デジタル技術を活用し、利用者の利便性向上と持続可能な交通網の実現を目指す。
三交コミュニティを直接子会社化するなど組織再編を実施。グループシナジーの最大化と、より効率的な経営体制の構築を図る。
中期経営計画に基づき、運輸・不動産を中核とした事業ポートフォリオの最適化を進め、地域社会とともに持続的な成長を目指す。
注目ポイント
バスなどの運輸事業を基盤に、不動産、流通、レジャー・サービスと事業を多角化。三重県の「衣食住遊」を支える総合生活企業として安定した収益基盤を築いています。
グループ会社のバス乗車券や各種割引券がまとまった優待冊子が株主に贈呈されます。安定した配当も実施しており、株主還元への意識が高い点も魅力です。
地域交通DXサービス「L-PASS」を導入するなど、デジタル技術を活用した次世代の交通サービスに積極的に挑戦。地域の社会課題解決と持続可能な成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 6円 | 18.6% |
| FY2017/3 | 7円 | 19.5% |
| FY2018/3 | 8円 | 19.0% |
| FY2019/3 | 9円 | 19.6% |
| FY2020/3 | 10円 | 26.4% |
| FY2021/3 | 5円 | 0.3% |
| FY2022/3 | 8円 | 36.1% |
| FY2023/3 | 10円 | 26.5% |
| FY2024/3 | 12円 | 25.3% |
| FY2025/3 | 14円 | 23.1% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
同社は業績の回復に合わせて配当金を5期連続で増額しており、株主還元を重視した経営を行っています。現在の配当方針は安定配当を基本としつつ、業績連動で着実に引き上げる「増配基調」を維持しています。財務基盤の安定性と成長性を両立させながら、継続的に株主価値を高める還元姿勢が評価されています。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
三重交通グループホールディングスは、コロナ禍の影響を受けたFY2021/3の赤字から着実に回復を遂げ、売上高は5期連続で増収を達成しました。運輸業の回復に加え、不動産・レジャー等の多角的な事業展開が寄与し、FY2025/3には純利益が約61億円まで拡大しています。今後の成長戦略として、地域交通DXの推進や事業再編を進めることで、安定した収益基盤の維持と成長を両立させる見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 8.5% | 2.6% | 157.3% |
| FY2025/3 | 8.6% | 3.3% | 156.9% |
収益性は、運輸事業などの固定費負担が重かったFY2021/3を底に、営業利益率がFY2021/3の0.5%からFY2025/3には8.1%まで大幅に改善しました。ROE(自己資本利益率)も9.6%と順調に上昇しており、資本効率を意識した経営が浸透しています。稼ぐ力の向上は、事業ポートフォリオの最適化による利益体質の強化が主要因となっています。
財務は安全?
財務状況については、FY2024/3以降に有利子負債が約1,068億円計上されたものの、自己資本の積み上げにより自己資本比率は34.6%へと改善傾向にあります。総資産も約1,816億円と拡大しており、不動産開発等の成長投資に対する適切なリスク管理が求められる局面です。強固な資産背景を持つことで、中長期的な投資戦略を支える財務健全性を保っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 92.5億円 | -119億円 | 39.1億円 | -26.8億円 |
| FY2022/3 | 87.3億円 | -51.5億円 | -38.6億円 | 35.8億円 |
| FY2023/3 | 83.6億円 | -24.9億円 | -37.1億円 | 58.6億円 |
| FY2024/3 | 63.7億円 | -56.3億円 | -5,300万円 | 7.4億円 |
| FY2025/3 | 91.0億円 | -113億円 | -26.9億円 | -21.6億円 |
営業キャッシュフローは本業の堅調な収益を背景に90億円超のプラスを維持し、強固な稼ぐ力を継続的に発揮しています。投資キャッシュフローは不動産関連や設備投資により変動していますが、これらはグループの将来的な成長を見据えた投資です。営業収益のキャッシュ創出力と戦略的投資のバランスが取れた健全な循環を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.9億円 | 37.4億円 | 187.7% |
| FY2022/3 | 41.8億円 | 19.7億円 | 47.1% |
| FY2023/3 | 69.1億円 | 31.4億円 | 45.5% |
| FY2024/3 | 75.4億円 | 27.9億円 | 37.0% |
| FY2025/3 | 85.2億円 | 24.6億円 | 28.8% |
税金費用は業績回復に伴い正常化し、FY2021/3に見られた一時的な高負担期を脱却しました。FY2025/3の実効税率は約28.8%と標準的な水準に収束しています。今後も安定した利益計上により、適正な納税を継続する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 578万円 | 3,010人 | - |
従業員平均年収は578万円であり、地域密着型の運輸業としては比較的安定した水準を維持しています。バス事業を中核としつつ不動産やレジャー事業を多角的に展開していることが、安定的な雇用と待遇の源泉となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は近鉄グループホールディングス・百五銀行・三十三銀行。
同社は近鉄グループの傘下にあり、近鉄グループホールディングスが14.19%を保有する主要株主として存在感を示しています。筆頭株主の日本マスタートラスト信託銀行をはじめとする信託系が安定保有しており、浮動株比率は限定的で、安定的な株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
三重県を基盤として、運輸・不動産・流通・レジャーの4セグメントで地域に根ざした事業展開を行っています。少子高齢化に伴うバス利用者の減少や労働力不足が主な事業リスクですが、多角的なポートフォリオにより経営の安定を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.8%と一定の多様性を確保しており、監査等委員会設置会社への移行により、より透明性の高い経営監視体制を構築しています。23社の子会社を抱えるグループ経営の要として、持株会社体制による統治を強化しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,040億円 | — | 1,039億円 | -0.1% |
| FY2024 | 1,000億円 | — | 982億円 | -1.8% |
| FY2023 | 920億円 | — | 931億円 | +1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 75億円 | — | 84億円 | +12.2% |
| FY2024 | 64億円 | — | 74億円 | +15.1% |
| FY2023 | 48億円 | — | 64億円 | +32.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去3期を見ると、売上高は期初予想に対してほぼ計画通りか若干未達で着地する一方、営業利益は2期連続で10%以上も上回るポジティブな乖離を見せています。これは、コスト管理の徹底や、不動産事業など利益率の高いセグメントが想定以上に好調だったことを示唆しており、利益創出力の高さを評価できます。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあり、特にPBRは1倍を割り込んでいるため資産価値の面から見て割安感があります。一方で、信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状況が続いており、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは、短期的な株価上昇に対する潜在的な圧力となる可能性があるため注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
代表取締役の交代および監査等委員会設置会社への移行を決定し、経営ガバナンスを強化。
2026年3月期の通期連結業績見通しを上方修正し、5.7%の増益を見込む旨を発表。
三交コミュニティの直接子会社化を実施し、地域密着型多角経営の効率化を推進。
最新ニュース
三重交通グループホールディングス まとめ
ひとめ診断
「三重の『バス会社』、実は不動産からレジャーまで手掛ける総合生活サービス企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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