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三陽商会8011

SANYO SHOKAI LTD.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 129円
安全性
安定
自己資本比率 58.0%
稼ぐ力
高い
ROE 11.9%
話題性
普通
ポジ 45%

この会社ってなに?

あなたが百貨店を訪れ、少し特別な日のためのコートやジャケットを探しているとき、その上質な一着は三陽商会が手がけているかもしれません。同社は「マッキントッシュ ロンドン」や「ポール・スチュアート」といった、流行に左右されない本格的なブランドを展開しています。特に有名なのが「100年コート」。これは「世代を超えて永く着られる本当に良いもの」というコンセプトで作られており、普段目にするアパレルの裏側で、日本の高い技術力と品質へのこだわりを追求している会社です。

三陽商会は、バーバリーとのライセンス契約終了後の長期低迷から劇的なV字回復を遂げています。2025年2月期決算では、売上高605.3億円、営業利益27.15億円を記録し、純利益は投資有価証券売却益もあり40.07億円と大幅に伸長しました。不採算事業の整理やコスト削減といった構造改革が奏功し、収益性が着実に改善。株価も底値から7倍以上に回復し、配当も前期の88円から129円へと大幅に増配しており、株主還元への意識も高まっています。

繊維製品プライム市場

会社概要

業種
繊維製品
決算期
2月
本社
東京都新宿区四谷本塩町6-14

サービスの実績は?

605.3億円
連結売上高
2025年2月期実績
-1.3% YoY
27.15億円
連結営業利益
2025年2月期実績
-10.9% YoY
129
1株当たり配当金
2025年2月期実績
+46.6% YoY
51%
婦人服・洋品事業 売上構成比
2025年2月期時点
41%
紳士服・洋品事業 売上構成比
2025年2月期時点
5,213万円
従業員一人当たり売上高
2025年2月期実績から算出
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.9%
株主資本の利回り
ROA
7.0%
総資産の活用度
Op. Margin
2.2%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2016/02期22.9%14.1%12.5%
2017/02期2.1%1.3%3.0%
2018/02期1.7%1.1%3.7%
2020/02期6.4%3.9%4.2%
2021/02期13.8%8.7%23.5%
2022/02期2.0%1.3%2.7%
2023/02期6.1%4.1%3.8%
2024/02期7.2%4.9%5.0%
2025/02期9.9%6.9%4.5%
2026/02期11.9%7.0%2.2%

収益性は、2021年3月期の営業赤字(約89億円)から、構造改革による販売管理費の削減と高単価ブランドの強化により、着実に改善しています。営業利益率は2024年3月期に5.0%まで回復し、効率的な生産・販売体制の構築が利益率向上に寄与しました。今後は、さらなるブランドポートフォリオの最適化を通じて、持続可能な10%以上のROE(自己資本利益率)維持を目指すフェーズにあります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/02期379億円89.1億円49.9億円-412.1円-44.9%
2022/02期386億円10.6億円6.6億円54.6円+1.9%
2023/02期583億円22.4億円21.6億円178.7円+50.8%
2024/02期614億円30.5億円27.9億円239.0円+5.3%
2025/02期605億円27.1億円40.1億円351.5円-1.3%

三陽商会は、バーバリーブランドのライセンス契約終了やコロナ禍による打撃から経営再建に取り組み、基幹ブランドへの選択と集中や店舗改革を通じて収益基盤を再構築しました。その結果、2023年3月期には営業黒字への転換を果たし、以降も構造改革の成果と不採算部門の縮小により安定的な利益を確保する体制へと移行しています。2026年3月期には、更なるデジタル化投資と実需に合わせた値ごろ感のある商品展開により、継続的な成長と利益の積み上げを目指しています。 【2026/02期実績】売上584億円(前期比-3.4%)、営業利益13億円、純利益41億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

繊維製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.9%
業界平均
2.2%
営業利益率下回る
この会社
2.2%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
58.0%
業界平均
46.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

9,700万円
取締役2名の合計

事業は紳士服・婦人服および服飾品の製造販売が主力であり、百貨店を主要販路としています。決算においては、投資有価証券の売却益などの特別利益が業績を押し上げる要因となる一方、市場環境の変化に伴うブランド再編や販売費・一般管理費の管理が継続的な経営リスクとして開示されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
V字回復後の業績予想は慎重だが、上振れ着地も多く信頼度は回復傾向。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧 中期5か年経営計画
2017期〜2021期
売上高: 目標 1000億円 未達 (379.4億円)
37.9%
営業利益: 目標 50億円 未達 (-89.13億円)
0%
中期経営計画(Sanyo Innovation Plan 2027)
2026期〜2028期
売上高: 目標 625億円 順調 (605.3億円)
96.8%
営業利益: 目標 33億円 順調 (27.15億円)
82.3%
純利益: 目標 41億円 順調 (40.07億円)
97.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期625億円605億円-3.2%
2024期595億円614億円+3.1%
2023期560億円583億円+4.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期33億円27億円-17.7%
2024期24億円30億円+27.0%
2023期12億円22億円+86.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の経営計画は未達や取り下げもありましたが、近年の業績予想は精度が向上しています。特に2023期、2024期は期初予想を大幅に上回る好決算を達成しました。しかし、最新の2025期では売上・利益ともに期初予想に届かず、成長の勢いに一服感が見られます。新中期経営計画では、安定的に30億円以上の営業利益を創出できるかが焦点となります。

どんな話題が多い?

業績・財務40%
新ブランド展開25%
株主還元・優待20%
ガバナンス15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
28
株探, 日本経済新聞, 東洋経済オンライン, FASHIONSNAP, PR TIMES
業界内ランキング
上位 15%
繊維製品業種 50社中 8位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年3月新商品発売

「S.ESSENTIALS」よりモヘヤブレンドツイルアイビーブレザーを発売し、定番品強化を図る。

2026年1月特別利益計上

投資有価証券売却により39億〜41億円の特別利益を見込むことを発表し、財務基盤を改善。

2025年4月経営計画策定

2026年2月期から2028年2月期までの中期経営計画を公表し、中長期的な収益向上方針を示す。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率58.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
73.3億円
借金(有利子負債)
Net Assets
409億円
会社の純資産

同社の財務健全性は、過去の赤字局面を脱し、利益剰余金の蓄積が進んだことで自己資本比率が約69%と高い水準で安定しています。以前は無借金経営でしたが、事業投資や運転資金の確保のため有利子負債を約169億円計上しつつも、強固な資産基盤を維持しています。潤沢な自己資本を背景に、将来の成長投資や株主還元を両立できる財務体質を確立しています。 【2026/02期】総資産599億円、純資産409億円、自己資本比率58.0%、有利子負債73億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+26.8億円
本業で稼いだお金
Investing CF
+16.3億円
投資に使ったお金
Financing CF
-38.7億円
借入・返済など
Free CF
+43.1億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2016/02期97.3億円30.3億円15.1億円67.0億円
2017/02期2,200万円19.1億円11.6億円19.3億円
2018/02期48.2億円42.0億円5.2億円6.2億円
2020/02期27.9億円6.4億円17.2億円34.3億円
2021/02期56.6億円158億円42.8億円101億円
2022/02期16.4億円13.6億円5.3億円29.9億円
2023/02期42.1億円10.5億円9.2億円31.7億円
2024/02期44.2億円23.4億円13.9億円20.8億円
2025/02期26.8億円16.3億円38.7億円43.1億円

営業キャッシュフローは、業績改善に伴い2023年3月期からプラスへ転換し、本業による安定的な資金獲得が定着しています。投資活動では事業ポートフォリオの整理に伴う有価証券売却益などがキャッシュの創出に貢献しており、FCF(フリーキャッシュフロー)は潤沢な状態です。この余剰資金を配当金支払い等の株主還元や、持続的成長のための成長投資へ戦略的に配分しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
7,500万円
連結子会社数
2
設備投資額
5.8億円
平均勤続年数(従業員)
15.2
臨時従業員数
1923

女性役員比率は10.0%と、多様な視点を取り入れた経営体制への移行期にあります。監査体制については7,500万円の監査報酬を投じて適切に運用されており、指名・報酬委員会の設置を通じて社外役員の知見を経営に活かすガバナンス体制の強化を図っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.5%
浮動株62.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19.7%
事業法人等17.8%
外国法人等12.3%
個人その他48.9%
証券会社1.3%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は八木通商。

八木通商株式会社(1,600,000株)15%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,180,000株)11.06%
株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・三井物産株式会社退職給付信託口)(757,000株)7.1%
三井物産株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(345,000株)3.24%
明治安田生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(270,000株)2.53%
BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(196,000株)1.84%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(175,000株)1.65%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(158,000株)1.48%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(140,000株)1.32%
JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(115,000株)1.08%

八木通商が15%を保有し筆頭株主であるほか、日本マスタートラスト信託銀行など信託口の保有比率が高く、機関投資家による保有が目立ちます。近年、アセット・バリュー・インベスターズなどのアクティビスト(物言う株主)の動向が注目されており、資本効率の改善や事業構造改革を求める動きが経営判断に影響を与えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料価格の変動リスクについて 世界的な経済情勢の変化や需給バランスの変動により、当社グループが使用する繊維原料や副資材の価格が大きく変動する可能性があります
2グローバルサプライチェーンに関するリスク 当社グループは、生産拠点の多くを中国やその他アジア諸国に置いております
3感染症拡大によるリスク 新型コロナウイルス感染症の世界的流行を教訓に、当社グループでは従業員の安全確保と事業継続のための対策を講じております
4為替変動リスク 当社グループは、海外からの商品調達や海外子会社の運営を行っており、為替相場の変動は、仕入コストや海外事業の業績に影響を与えます
5製品の品質と安全性に関するリスク 当社グループは、厳格な品質管理基準を設け、安全で高品質な製品の提供に努めております
6情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、顧客の個人情報を多数保有しております

社員の給料はどのくらい?

平均年収
551万円
従業員数
1,149
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期551万円1,149-

従業員平均年収は551万円と、アパレル業界の平均と比較しても一定の水準を維持しています。過去には構造改革に伴う希望退職の実施などが業績に影響を与えてきましたが、現在は不採算ブランドの整理やデジタル投資を軸とした収益性改善に取り組み、安定的な報酬水準の維持を目指しています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

同社のTSR(株主総利回り)は、2023期まではTOPIXを大きく下回る水準で推移していましたが、業績のV字回復と株価の急騰を背景に状況は一変しました。2024期には199.8%を記録し、TOPIX(195.1%)を上回り、2025期には226.1%とTOPIX(200.2%)をさらに引き離してアウトパフォームしています。これは、構造改革の成功による収益性改善と、それに伴う大幅な増配が株主に評価された結果と言えます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
129
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
2016/02期4-
2017/02期40-
2018/02期40-
2020/02期23-
2021/02期00.0%
2022/02期00.0%
2023/02期5530.8%
2024/02期8836.8%
2025/02期12936.7%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月2月・8月

三陽商会は業績回復を背景に復配を実現し、現在は配当性向35%〜40%を目標に掲げた還元強化を推進しています。経営再建が一段落したことで、安定的な利益配分へのシフトが鮮明となっており、増配傾向を維持しています。今後は持続可能な株主還元を通じて、中長期的な投資魅力の向上に努める方針です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 226.1万円 になりました (126.1万円)
+126.1%
年度末時点評価額損益TSR
2021期55.1万円44.9万円-44.9%
2022期62.0万円38.0万円-38.0%
2023期108.0万円8.0万円8.0%
2024期199.8万円99.8万円99.8%
2025期226.1万円126.1万円126.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残58,900株
売り残79,800株
信用倍率0.74倍
2026年3月20日時点時点
今後の予定
2027年2月期 第1四半期決算発表2026年7月中旬
2027年2月期 第2四半期決算発表2026年10月中旬

信用倍率は1倍を割り込み、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時の買い戻し(踏み上げ)圧力も潜在しています。業界平均と比較するとPERは割安で、PBRは平均並みです。時価総額は業界内でまだ小さいものの、配当利回りの高さが投資妙味となっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2016/02期-82.0億円0円-
2017/02期-19.4億円0円-
2018/02期-19.5億円0円-
2020/02期-29.0億円0円-
2021/02期-90.4億円0円-
2022/02期-7.3億円0円-
2023/02期24.4億円2.8億円11.6%
2024/02期31.8億円4.0億円12.5%
2025/02期28.3億円0円0.0%

過去の赤字期に積み上げた繰延税金資産の取り崩しや税務上の繰越欠損金の活用により、法人税等の支払いは低水準または発生しない年度が続いています。実効税率が法定税率を下回る局面が多いのは、過去の損失を補填する会計処理による一時的な要因が大きいです。今後は利益の着実な計上に伴い、将来的な税負担の適正化が進む見込みです。

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もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

三陽商会 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 129円
安全性
安定
自己資本比率 58.0%
稼ぐ力
高い
ROE 11.9%
話題性
普通
ポジ 45%

「バーバリーショックから10年、構造改革で蘇ったアパレル名門が『アッパーミドル層』攻略で完全復活を遂げつつある状態」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU