TOKAIホールディングス3167
TOKAI Holdings Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがご自宅でプロパンガスでお料理をするとき、そのガスはTOKAIグループが供給しているかもしれません。また、インターネットを使う際に契約しているプロバイダーが「@T COM(アットティーコム)」であったり、ケーブルテレビを見ていたりするのも、この会社のサービスの一つです。最近よく見かけるウォーターサーバー「うるのん」も実はTOKAIグループが手掛けています。このように、私たちの生活に欠かせないエネルギー、通信、水を「まるごと」提供しているのがTOKAIホールディングスです。
静岡地盤の総合インフラ企業として、エネルギー、情報通信、アクア(宅配水)事業などを展開し、安定した収益基盤を築いています。2025期は売上高2434.8億円、営業利益168.41億円と堅調に推移し、増収増益を達成しました。顧客件数は300万件を超え、ストック型ビジネスを軸にM&Aも積極的に活用し、事業ポートフォリオを拡大しています。安定したキャッシュフローを背景にした継続的な増配と株主優待も投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 静岡県静岡市葵区常磐町2-6-8
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.6% | 4.9% | - |
| 2022/03期 | 11.6% | 4.9% | - |
| 2023/03期 | 8.0% | 3.4% | - |
| 2024/03期 | 9.8% | 4.3% | 6.7% |
| 2025/03期 | 9.8% | 4.4% | 6.9% |
| 3Q FY2026/3 | 8.8%(累計) | 3.5%(累計) | 7.0% |
収益性については、2023/03期に営業利益率が6.5%まで低下したものの、2025/03期には6.9%へと回復傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は9%台後半で安定的に推移しており、資本効率を意識した経営が一定の成果を上げています。エネルギー市況の影響を受けやすい業種特性はあるものの、付加価値の高いサービスへの転換により収益性の安定を図っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,967億円 | — | 88.2億円 | 67.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,107億円 | — | 89.7億円 | 68.5円 | +7.1% |
| 2023/03期 | 2,302億円 | — | 64.7億円 | 49.4円 | +9.3% |
| 2024/03期 | 2,315億円 | 155億円 | 84.8億円 | 64.9円 | +0.6% |
| 2025/03期 | 2,435億円 | 168億円 | 92.2億円 | 70.5円 | +5.2% |
TOKAIホールディングスは、エネルギー事業や情報通信事業を中核に安定的な収益を積み上げており、直近2025/03期の売上高は2,435億円と堅調な成長を維持しています。2023/03期には一時的な利益減がありましたが、その後はコストコントロールや事業ポートフォリオの最適化により回復基調にあり、2026/03期予想では純利益100億円を見込むなど収益性は向上しています。総合生活インフラ企業として、多角的なサービス展開が売上拡大の原動力となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1774億円(通期予想比70%)、営業利益123億円(同70%)、純利益75億円(同75%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
エネルギー事業、情報通信、CATV、建築設備不動産、アクア事業など、多角的な生活インフラサービスを総合的に提供していることが特徴です。事業リスクとしては、エネルギー市場の価格変動や競争激化、環境規制への対応などが挙げられ、これらが収益に影響を及ぼす可能性があります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,440億円 | — | 2,435億円 | -0.2% |
| 2024期 | 2,400億円 | — | 2,315億円 | -3.5% |
| 2023期 | 2,230億円 | — | 2,302億円 | +3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 160億円 | — | 168億円 | +5.3% |
| 2024期 | 150億円 | — | 155億円 | +3.4% |
| 2023期 | 145億円 | — | 149億円 | +2.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画の形式ではなく、単年度での業績計画を開示しています。2024年度計画では、売上高2,500億円、営業利益160億円を目標としています。直近の2025期実績は売上高が計画に若干届かなかったものの、営業利益は168.4億円と目標を上回って着地しており、利益創出力の高さがうかがえます。過去の業績予想を見ても、売上高は期初予想を下回ることがある一方、営業利益は予想を上回って達成する傾向があり、堅実な経営姿勢が評価されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
フィリピンのTaft Hydroenergyを連結子会社化し、エネルギー事業の海外展開を加速。
今期経常利益を7%上方修正し、配当金の2円増額を発表した。
自己株式の取得枠設定および消却を決議し、株主還元の姿勢を明確化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、自己資本比率が44.3%と強固な水準を維持しており、長期的な安定性が高い財務体質と言えます。2024/03期から有利子負債が計上されていますが、資産規模の拡大に伴うものであり、総資産に対する資産効率も改善傾向にあります。内部留保の積み増しにより1株当たり純資産(BPS)も増加しており、資本の質は着実に向上しています。 【3Q 2026/03期】総資産2172億円、純資産999億円、自己資本比率39.9%、有利子負債545億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 322億円 | 171億円 | 141億円 | 152億円 |
| 2022/03期 | 208億円 | 146億円 | 69.0億円 | 62.2億円 |
| 2023/03期 | 212億円 | 142億円 | 74.6億円 | 70.4億円 |
| 2024/03期 | 301億円 | 188億円 | 96.7億円 | 112億円 |
| 2025/03期 | 258億円 | 154億円 | 105億円 | 104億円 |
営業キャッシュフローは毎期200億円から300億円規模で安定して創出されており、強固な本業の稼ぐ力が示されています。投資活動ではインフラ整備や設備更新のために年間約150億円から180億円の支出を行っていますが、十分なフリーキャッシュフロー(FCF)を確保できている状態です。この潤沢な資金力を背景に、設備投資と株主還元をバランスよく両立させています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%となっており、さらなる多様性の向上が求められる段階です。42社の連結子会社を擁する規模に見合う体制として、監査報酬に1億7,900万円を割いており、グループ全体で厳格な監査体制の構築に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 724万円 | 4,952人 | - |
従業員平均年収は724万円となっており、エネルギーや情報通信という安定性の高い事業基盤を背景に、業界水準と比較しても良好な給与水準を維持しています。福利厚生や各種サービスの提供など、生活インフラ企業としての手厚い待遇が反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。2025期の自社TSRが122.1%に対しTOPIXは213.4%と、市場全体の成長に比べて株価リターンが見劣りする状況が続いています。これは、同社のディフェンシブな事業特性から株価のボラティリティが低く、急成長市場で注目を集めるハイグロース株に比べて上昇率が緩やかになるためと考えられます。安定配当を重視する投資家には魅力的ですが、キャピタルゲインを狙う投資家にとっては物足りなさが残る結果となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 46.7% |
| 2017/03期 | 28円 | 43.4% |
| 2018/03期 | 28円 | 54.7% |
| 2019/03期 | 28円 | 47.2% |
| 2020/03期 | 28円 | 44.5% |
| 2021/03期 | 30円 | 44.6% |
| 2022/03期 | 32円 | 46.7% |
| 2023/03期 | 32円 | 64.8% |
| 2024/03期 | 33円 | 50.8% |
| 2025/03期 | 34円 | 48.2% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
株主還元については、配当性向を40%〜50%程度に維持しつつ、業績の成長に合わせた安定配当かつ増配を継続する方針を採っています。年2回の株主優待制度も魅力であり、長期保有を促すための施策が充実しています。財務健全性を損なわない範囲で、利益配分を積極的に行う経営姿勢が評価されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.2万円 | 5.2万円 | 5.2% |
| 2022期 | 98.6万円 | 1.4万円 | -1.4% |
| 2023期 | 103.2万円 | 3.2万円 | 3.2% |
| 2024期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2025期 | 122.1万円 | 22.1万円 | 22.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(15.3倍)およびPBR(1.64倍)は、卸売業の業界平均(PER 13.5倍、PBR 1.1倍)と比較してやや割高な水準にあります。これは、同社の事業が単なる卸売業ではなく、安定性の高いストック型インフラサービスで構成されていることが市場から評価されているためと考えられます。信用倍率が0.03倍と極端に低く、売り残が積み上がっている点は特徴的で、将来の株価変動要因として注視が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 153億円 | 65.0億円 | 42.4% |
| 2022/03期 | 159億円 | 69.4億円 | 43.6% |
| 2023/03期 | 133億円 | 68.2億円 | 51.4% |
| 2024/03期 | 155億円 | 70.5億円 | 45.4% |
| 2025/03期 | 174億円 | 81.5億円 | 46.9% |
実効税率は概ね40%台前半から半ばで推移しており、一般的な法人税負担の範囲内に収まっています。2023/03期に税率が50%を超えたのは、一時的な利益減に伴う税効果会計上の影響などが要因です。今後は安定した利益水準の確保により、法定実効税率に近い水準で推移することが予想されます。
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TOKAIホールディングス まとめ
「静岡地盤のインフラ大手が、ガス・水・通信を束ねて生活圏をがっちり固める『サブスクの巨人』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。