ヨシックスホールディングス
Yossix Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
本格職人握りを日常に。独自の出店戦略で全国展開する寿司居酒屋チェーン
誰もが気軽に本格的なお寿司を楽しめる社会の実現を目指し、地域に愛される食のインフラを構築します。
この会社ってなに?
仕事帰りや週末に、「ちょっと一杯飲みたいけど、お寿司も食べたいな」と思ったことはありませんか?そのとき、駅の近くで「や台ずし」という看板を見かけたことがあるかもしれません。ヨシックスホールディングスは、まさにその「や台ずし」を運営している会社です。職人さんが握る本格的なお寿司を手頃な価格で楽しめる居酒屋として、あなたの街の身近な場所に出店しています。普段何気なく利用しているあのお店の裏側で、同社は土地の選定からお店のデザイン、建築まで全て自社で手掛けているのです。
名古屋地盤の居酒屋チェーン「や台ずし」を全国展開し、コロナ禍からのV字回復を遂げた企業。FY2025には売上高229.1億円、営業利益23.28億円を達成し、5期連続の増配も実現しています。店舗の設計から施工まで自社で完結させる独自のビジネスモデルで高い出店力とコスト競争力を維持。今後はM&Aも活用し、飲食事業の多角化と周辺事業への進出による成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 名古屋市東区徳川1-9-30
- 公式
- yossix.co.jp
社長プロフィール
私たちは『や台ずし』を中核に、本格的な職人握りを誰もが気軽に楽しめる食文化を創造しています。独自の出店戦略とM&Aを両輪に、地域社会に根ざし、お客様の日常に彩りを添える企業として成長を続けます。
この会社のストーリー
愛知県名古屋市にて、店舗の設計・施工を行う建装事業を主目的に株式会社ヨシックスを設立。飲食業界への深い理解の礎を築く。
建装事業で培ったノウハウを活かし、飲食事業へ本格的に参入。低価格居酒屋「や台や」の1号店をオープンし、多店舗展開を開始する。
本格的な職人握りを手頃な価格で提供する寿司居酒屋「や台ずし」の1号店を出店。後の成長を牽引する中核事業が産声を上げる。
名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。社会的信用を高め、資金調達力を強化し、「や台ずし」を中心とした全国への出店を加速させる。
創業以来の着実な成長が評価され、東京証券取引所市場第一部および名古屋証券取引所市場第一部への市場変更を果たす。
持株会社体制へ移行し、社名を「株式会社ヨシックスホールディングス」に変更。飲食事業と建装事業のさらなる拡大と新規事業への進出を目指す。
和食店「海老どて食堂」の事業を取得するなど、M&Aを積極的に活用。既存事業とのシナジーを創出し、グループ全体の成長を促進する。
コロナ禍を乗り越え、過去最高の業績を更新。DX推進や新業態開発、M&A戦略を継続し、さらなる企業価値向上を目指す。
注目ポイント
大都市の繁華街ではなく、地方都市や郊外の生活圏駅前を中心に出店する「田舎戦略」が強み。競合が少ないエリアで地域一番店となり、安定した収益を確保しています。
主力業態「や台ずし」では、ロボットではなく職人が握る本格的な寿司を1貫65円から提供。高品質と低価格を両立させ、幅広い客層から支持されています。
店舗の設計・施工を行う建装事業部を持つことで、低コストかつスピーディーな出店が可能。この垂直統合モデルが、高い収益性と成長スピードを支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 12円 | 14.1% |
| FY2018/3 | 16円 | 13.5% |
| FY2019/3 | 22円 | 14.7% |
| FY2020/3 | 24円 | 19.7% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 12円 | 6.7% |
| FY2023/3 | 24円 | 25.5% |
| FY2024/3 | 26円 | 14.9% |
| FY2025/3 | 28円 | 16.3% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
同社は成長への投資を優先しつつも、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当金の安定的な支払いに努めています。業績の向上に合わせて配当金を増額する方針をとっており、配当性向を考慮しながら持続的な還元を目指しています。また、充実した株主優待制度を導入することで、ファン層の拡大とリピート促進を図る独自の還元戦略を展開しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ヨシックスホールディングスは、主力業態である「や台ずし」の全国展開に加え、設計・建築の内製化によりコスト競争力を維持することで、売上高はFY2021/3の約97億円からFY2025/3には約229億円へと急成長を遂げました。パンデミックの影響を受けたFY2021/3期は営業赤字を計上しましたが、その後の需要回復と店舗拡大戦略により、直近では営業利益が20億円を超える安定的な収益構造を確立しています。今後は既存店売上のさらなる積み上げと効率的な運営により、FY2026/3期も増収増益の継続を予測しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -8.1% | -11.3% | - |
| FY2022/3 | 0.2% | 15.7% | 4.2% |
| FY2023/3 | 2.1% | 8.0% | 3.6% |
| FY2024/3 | 2.2% | 12.4% | 3.3% |
| FY2025/3 | 4.5% | 11.8% | 3.9% |
収益性に関しては、パンデミック直後のFY2022/3に大幅な赤字を記録しましたが、その後は営業利益率が10%台に回復するなど、高い生産性とコスト管理能力が営業利益率の改善を主導しています。自己資本利益率(ROE)も直近で15%超を維持しており、資本効率を重視した経営が行われています。低コスト体質を支える内製化モデルが、外食産業の中でも際立った利益効率を実現する鍵となっています。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率はFY2025/3時点で76.8%に達しており、実質無借金経営を実現している点が同社の最大の特徴です。総資産も着実に増加しており、新規出店や設備投資を支える十分な財務的裏付けを持っています。内部留保が蓄積されることで純資産額も拡大傾向にあり、今後も安定的な成長と株主還元の両立が可能なバランスシートを有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6,600万円 | -7.9億円 | 2.2億円 | -7.3億円 |
| FY2022/3 | 16.4億円 | -4.7億円 | -1.6億円 | 11.8億円 |
| FY2023/3 | 16.1億円 | -5.1億円 | -7.0億円 | 11.0億円 |
| FY2024/3 | 37.9億円 | -13.4億円 | -8.7億円 | 24.4億円 |
| FY2025/3 | 8.8億円 | -17.3億円 | -3.0億円 | -8.6億円 |
営業キャッシュフローは、事業規模の拡大とともに概ね順調に推移しており、安定的に営業活動からキャッシュを生み出せる体質が整っています。投資活動については新規出店や店舗改装に向けた資金投下を継続しており、成長のための積極的な先行投資を行っていることが特徴です。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いによりマイナス傾向にありますが、盤石なキャッシュポジションを背景に、成長投資と株主還元のバランスを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -13.0億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 30.6億円 | 12.1億円 | 39.4% |
| FY2023/3 | 18.3億円 | 8.7億円 | 47.5% |
| FY2024/3 | 25.4億円 | 7.3億円 | 28.7% |
| FY2025/3 | 25.6億円 | 8.0億円 | 31.3% |
税引前利益に対する法人税等の支払いは、FY2023/3期には繰延税金資産の影響等により一時的に高率となりましたが、FY2024/3期以降は法定実効税率に近い水準で推移しています。FY2021/3期は新型コロナウイルス禍による赤字で納税額がゼロとなりましたが、以降は黒字回復に伴い、適正な納税が行われています。FY2026/3期の予想では、税効果を考慮しつつも安定的な収益を前提とした納税計画を立てています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 559万円 | 886人 | - |
従業員の平均年収は559万円であり、飲食業界の中では比較的安定した水準を維持しています。「や台ずし」を中心とした多店舗展開による収益性向上が従業員への還元を支えており、業界内の競争激化の中でも一定の待遇を確保し続けている背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は吉岡。
筆頭株主である株式会社吉岡が35.4%の株式を保有しており、創業家である吉岡一族が安定した影響力を保持しています。上位株主には金融機関や取引先企業も名を連ねていますが、創業者関連の保有比率が非常に高く、同族経営的な側面が強い強固な経営基盤が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は「や台や」などの飲食店経営および建装事業で、グループ全体で5社を抱える体制を構築しています。開示情報からは原材料価格の高騰や人件費の増大といった飲食業界特有のリスクに対し、効率的な出店戦略や自社で建装を担う独自のモデルで対応していることが読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0%であり、取締役7名中3名が社外取締役という構成で監督機能の強化を図っています。飲食業界の多様性やダイバーシティの推進には今後の課題が残るものの、監査体制の整備や持株会社体制への移行により、規模拡大に応じたガバナンス体制の構築が進められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 224億円 | — | 229億円 | +2.1% |
| FY2024 | 201億円 | — | 211億円 | +5.2% |
| FY2023 | 161億円 | — | 171億円 | +6.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 24億円 | — | 23億円 | -2.4% |
| FY2024 | 10億円 | — | 23億円 | +122.8% |
| FY2023 | 11億円 | — | 7億円 | -35.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想で成長目標を示しています。FY2024には営業利益予想を2倍以上上回る大幅な上方修正を記録するなど、保守的な予想を上回る実績を出す傾向があります。主力業態「や台ずし」の好調が続いており、FY2026も増収増益を見込むなど、安定した成長軌道に乗っていると評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回るアンダーパフォームとなっています。これは、コロナ禍で飲食業界全体が大きく落ち込み、同社の株価も一時的に低迷したことが主な要因です。しかし、足元の業績回復と株価上昇は著しく、連続増配も実施しているため、今後はTSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 116.8万円 | +16.8万円 | 16.8% |
| FY2022 | 120.2万円 | +20.2万円 | 20.2% |
| FY2023 | 116.7万円 | +16.7万円 | 16.7% |
| FY2024 | 166.3万円 | +66.3万円 | 66.3% |
| FY2025 | 154.2万円 | +54.2万円 | 54.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較するとPERは割安な水準にありますが、PBRはやや高めです。信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.07倍と極端に低く、将来の買い戻し(踏み上げ)による株価上昇への期待が持てる需給環境です。まずは5月8日に予定されている本決算発表が次の注目点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
甲羅より和食店「海老どて食堂」事業を取得し、飲食ポートフォリオの拡充を推進。
上期経常利益が15%増益で着地し、主力の「や台ずし」が安定成長を牽引。
第3四半期累計の好調を受け、2026年3月期の業績予想を上方修正し市場の期待を集めた。
最新ニュース
ヨシックスホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『田舎戦略』で駅前一等地を避け、職人握りの寿司居酒屋で着実に勢力を拡大する飲食業界のニッチトップ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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