ヨシックスホールディングス3221
Yossix Holdings Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
仕事帰りや週末に、「ちょっと一杯飲みたいけど、お寿司も食べたいな」と思ったことはありませんか?そのとき、駅の近くで「や台ずし」という看板を見かけたことがあるかもしれません。ヨシックスホールディングスは、まさにその「や台ずし」を運営している会社です。職人さんが握る本格的なお寿司を手頃な価格で楽しめる居酒屋として、あなたの街の身近な場所に出店しています。普段何気なく利用しているあのお店の裏側で、同社は土地の選定からお店のデザイン、建築まで全て自社で手掛けているのです。
名古屋地盤の居酒屋チェーン「や台ずし」を全国展開し、コロナ禍からのV字回復を遂げた企業。2025期には売上高229.1億円、営業利益23.28億円を達成し、5期連続の増配も実現しています。店舗の設計から施工まで自社で完結させる独自のビジネスモデルで高い出店力とコスト競争力を維持。今後はM&Aも活用し、飲食事業の多角化と周辺事業への進出による成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 名古屋市東区徳川1-9-30
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲19.9% | ▲11.3% | - |
| 2022/03期 | 25.4% | 16.1% | - |
| 2023/03期 | 11.3% | 8.1% | - |
| 2024/03期 | 19.4% | 13.6% | 11.0% |
| 2025/03期 | 16.5% | 11.9% | 10.2% |
| 3Q 2026/03期 | 13.8%(累計) | 10.2%(累計) | 12.2% |
収益性に関しては、パンデミック直後の2022/03期に大幅な赤字を記録しましたが、その後は営業利益率が10%台に回復するなど、高い生産性とコスト管理能力が営業利益率の改善を主導しています。自己資本利益率(ROE)も直近で15%超を維持しており、資本効率を重視した経営が行われています。低コスト体質を支える内製化モデルが、外食産業の中でも際立った利益効率を実現する鍵となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 97.0億円 | — | ▲12.7億円 | -123.0円 | — |
| 2022/03期 | 85.8億円 | — | 18.6億円 | 179.9円 | -11.5% |
| 2023/03期 | 171億円 | — | 9.6億円 | 94.0円 | +99.1% |
| 2024/03期 | 211億円 | 23.2億円 | 18.1億円 | 175.1円 | +23.6% |
| 2025/03期 | 229億円 | 23.3億円 | 17.6億円 | 172.2円 | +8.5% |
ヨシックスホールディングスは、主力業態である「や台ずし」の全国展開に加え、設計・建築の内製化によりコスト競争力を維持することで、売上高は2021/03期の約97億円から2025/03期には約229億円へと急成長を遂げました。パンデミックの影響を受けた2021/03期は営業赤字を計上しましたが、その後の需要回復と店舗拡大戦略により、直近では営業利益が20億円を超える安定的な収益構造を確立しています。今後は既存店売上のさらなる積み上げと効率的な運営により、2026/03期も増収増益の継続を予測しています。 【3Q 2026/03期実績】売上194億円(通期予想比80%)、営業利益24億円(同99%)、純利益17億円(同92%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は「や台や」などの飲食店経営および建装事業で、グループ全体で5社を抱える体制を構築しています。開示情報からは原材料価格の高騰や人件費の増大といった飲食業界特有のリスクに対し、効率的な出店戦略や自社で建装を担う独自のモデルで対応していることが読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 224億円 | — | 229億円 | +2.1% |
| 2024期 | 201億円 | — | 211億円 | +5.2% |
| 2023期 | 161億円 | — | 171億円 | +6.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 23.9億円 | — | 23.3億円 | -2.4% |
| 2024期 | 10.4億円 | — | 23.2億円 | +122.8% |
| 2023期 | 11.0億円 | — | 7.1億円 | -35.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想で成長目標を示しています。2024期には営業利益予想を2倍以上上回る大幅な上方修正を記録するなど、保守的な予想を上回る実績を出す傾向があります。主力業態「や台ずし」の好調が続いており、2026期も増収増益を見込むなど、安定した成長軌道に乗っていると評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
甲羅より和食店「海老どて食堂」事業を取得し、飲食ポートフォリオの拡充を推進。
上期経常利益が15%増益で着地し、主力の「や台ずし」が安定成長を牽引。
第3四半期累計の好調を受け、2026年3月期の業績予想を上方修正し市場の期待を集めた。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率は2025/03期時点で76.8%に達しており、実質無借金経営を実現している点が同社の最大の特徴です。総資産も着実に増加しており、新規出店や設備投資を支える十分な財務的裏付けを持っています。内部留保が蓄積されることで純資産額も拡大傾向にあり、今後も安定的な成長と株主還元の両立が可能なバランスシートを有しています。 【3Q 2026/03期】総資産179億円、純資産129億円、自己資本比率72.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6,600万円 | ▲7.9億円 | 2.2億円 | ▲7.3億円 |
| 2022/03期 | 16.4億円 | ▲4.7億円 | ▲1.6億円 | 11.8億円 |
| 2023/03期 | 16.1億円 | ▲5.1億円 | ▲7.0億円 | 11.0億円 |
| 2024/03期 | 37.9億円 | ▲13.4億円 | ▲8.7億円 | 24.4億円 |
| 2025/03期 | 8.8億円 | ▲17.3億円 | ▲3.0億円 | ▲8.6億円 |
営業キャッシュフローは、事業規模の拡大とともに概ね順調に推移しており、安定的に営業活動からキャッシュを生み出せる体質が整っています。投資活動については新規出店や店舗改装に向けた資金投下を継続しており、成長のための積極的な先行投資を行っていることが特徴です。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いによりマイナス傾向にありますが、盤石なキャッシュポジションを背景に、成長投資と株主還元のバランスを維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0%であり、取締役7名中3名が社外取締役という構成で監督機能の強化を図っています。飲食業界の多様性やダイバーシティの推進には今後の課題が残るものの、監査体制の整備や持株会社体制への移行により、規模拡大に応じたガバナンス体制の構築が進められています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 559万円 | 886人 | - |
従業員の平均年収は559万円であり、飲食業界の中では比較的安定した水準を維持しています。「や台ずし」を中心とした多店舗展開による収益性向上が従業員への還元を支えており、業界内の競争激化の中でも一定の待遇を確保し続けている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回るアンダーパフォームとなっています。これは、コロナ禍で飲食業界全体が大きく落ち込み、同社の株価も一時的に低迷したことが主な要因です。しかし、足元の業績回復と株価上昇は著しく、連続増配も実施しているため、今後はTSRの改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 12円 | 14.1% |
| 2018/03期 | 16円 | 13.5% |
| 2019/03期 | 22円 | 14.7% |
| 2020/03期 | 24円 | 19.7% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 12円 | 6.7% |
| 2023/03期 | 24円 | 25.5% |
| 2024/03期 | 26円 | 14.9% |
| 2025/03期 | 28円 | 16.3% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
同社は成長への投資を優先しつつも、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当金の安定的な支払いに努めています。業績の向上に合わせて配当金を増額する方針をとっており、配当性向を考慮しながら持続的な還元を目指しています。また、充実した株主優待制度を導入することで、ファン層の拡大とリピート促進を図る独自の還元戦略を展開しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 116.8万円 | 16.8万円 | 16.8% |
| 2022期 | 120.2万円 | 20.2万円 | 20.2% |
| 2023期 | 116.7万円 | 16.7万円 | 16.7% |
| 2024期 | 166.3万円 | 66.3万円 | 66.3% |
| 2025期 | 154.2万円 | 54.2万円 | 54.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較するとPERは割安な水準にありますが、PBRはやや高めです。信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.07倍と極端に低く、将来の買い戻し(踏み上げ)による株価上昇への期待が持てる需給環境です。まずは5月8日に予定されている本決算発表が次の注目点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -13.0億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 30.6億円 | 12.1億円 | 39.4% |
| 2023/03期 | 18.3億円 | 8.7億円 | 47.5% |
| 2024/03期 | 25.4億円 | 7.3億円 | 28.7% |
| 2025/03期 | 25.6億円 | 8.0億円 | 31.3% |
税引前利益に対する法人税等の支払いは、2023/03期には繰延税金資産の影響等により一時的に高率となりましたが、2024/03期以降は法定実効税率に近い水準で推移しています。2021/03期は新型コロナウイルス禍による赤字で納税額がゼロとなりましたが、以降は黒字回復に伴い、適正な納税が行われています。2026/03期の予想では、税効果を考慮しつつも安定的な収益を前提とした納税計画を立てています。
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ヨシックスホールディングス まとめ
「『田舎戦略』で駅前一等地を避け、職人握りの寿司居酒屋で着実に勢力を拡大する飲食業界のニッチトップ」
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